「事の重要さに鑑み、都知事選でも野党共闘を求めていく。勝つ目的で後押しし、この騒ぎをおしまいにしたい」
有楽町の日本外国特派員協会で2016年6月17日、市民連合から3人のメンバーが記者会見を開き、参院選32の一人区で野党統一候補が実現したこれまでの経緯と、今後について説明した。出席したのは、立憲デモクラシーの会から中野晃一上智大教授、SEALDsの奥田愛基氏、安保関連法に反対するママの会、長尾詩子氏。
会見の中で中野教授は、舛添要一都知事の辞任劇に言及し、この間の過熱したマスコミ報道を批判。「改憲発議が初めて可能になるかもしれない選挙について、メディアは報じる責任がある。舛添さんのことばかりが報じられているが、世界に恥ずかしくない報道をお願いしたい」と呼びかけた。
猪瀬直樹前都知事に続いて、自公政権が担いだ知事が連続で辞任。2度の選挙で費やされる税金は約100億円。中野教授は、国政選挙を軸に活動するという市民連合の従来の方針をあらため、「都知事選でも野党共闘を求めていく」と表明した。
市民連合は6月19日、東京・有楽町イトシア前で野党4党首と市民による街頭宣伝を行う予定だ。