2012年9月11日(火)、福島市杉妻会館で、『第8回「県民健康管理調査」検討委員会』が行われた。
県民健康管理調査とは、福島県及び福島県立医科大学が行なっている健康調査。被ばく線量や甲状腺の状態、心の状態を把握することを目的としている。福島県民の、今後の長期にわたる健康管理のための基礎資料と位置づけられる。
今回の甲状腺検査結果において、A2判定(5.0㎜以下の結節や20.0㎜以下の嚢胞を認めたもの)とされた人が、23年度の35.3%から24年度の43.1%へと割合にして8%ほど増加した。
福島県立医科大学の鈴木眞一氏が、23年度に作成した資料によると、「最近の人間ドックでの超音波検査では3㎜以下の嚢胞は無視して検討されている。検出限界閾値をどこにするかによって異なる」とのことだが、今後も検査結果に注目する必要がある。
こうした結果を受けて、県民健康管理検討委員会は、「従来の疫学調査を踏まえて放射線による健康影響があるとは考えにくい」としている。