みどりの風 会派控室「看板かけ」セレモニー及び定例記者会見 2012.8.24

記事公開日:2012.8.24取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・石川茜)

 2012年8月24日(金)、みどりの風控室で、「みどりの風 会派控室『看板かけ』セレモニー及び定例記者会見」が行われた。原発ゼロ、反TPP、反消費税増税を掲げる同会派。先に国民新党を離党した亀井亜紀子議員と、民主党を離党した3氏が合流する形で立ち上がった。この日は控え室の看板かけセレモニーが行われ、行田邦子議員、亀井亜紀子議員、舟山康江議員、谷岡郁子議員が、現在の考えを述べた。

■全編動画

  • 日時 2012年8月24日(金)
  • 場所 みどりの風控室(東京都千代田区)

 亀井議員以外の3氏は少数会派の経験が無い。離党して少数会派となったことについて、3氏は、民主党という大政党の中で、分業体制に慣れていた環境を、「ある意味で箱入り娘」であったと振り返った。少数会派となったことで、多数派に押し切られてきた少数派の立場を、改めて考える機会にもなったという。

 舟山議員は、過去に、所属する会派が賛成するから賛成する、といったことが多くあった、と述べた。「国会は少数の意見をどう扱い、反映させていくか考えていかないと、民主集中制、独裁といった方向になってしまう」とした。現在の、数の論理が支配する国会の中で、少数派となった自らが見解を打ち出していくことの大切さを強調した。

 谷岡議員は、小選挙区制をしいて、二大政党制をすすめてきたことが、多様化する国民の価値観や世界情勢の変化と逆行し、歪みを生んできた側面に言及。「永田町に市民が足を運ぶことで、日本の新しい民主主義の形ができてきている」と、国会外の動きについても注目する姿勢を見せた。

 政策だけでなく、会派の運営方法に関しても、旧来の慣習や先例にとらわれない新しいやりかたを自らが創っていくという。「丁寧に、私たちの先例を創りながらやっていきたい」とし、少数会派ならではの風通しの良さを活かした、既存勢力とは一線を画した会派運営への意欲を見せた。また、女性議員が立ち上がり、会派をつくったのは歴史的なことであるとして、「応援を受けながら、一歩一歩やっていきたい」と笑顔で結んだ。

 他の会派との連携について質問され、谷岡議員は「大きな方々に呑み込まれることは、国民が私たちに求めていることではないだろう」とした。亀井議員も「今は会派としてしっかり体制を整えることを一番に考えている、他との連携は考えていない。」として、現状では他の勢力との合流は無いとした。

 重ねて、選挙に向けた、会派拡大や政党化のねらいについて質問され、舟山議員は、「数の論理から入るのは、ほんらい政党なり会派としてあるべき姿ではない」と述べた。旧来のやり方に疑問を呈し、みどりの風においては、数ではなく、なによりもまずは政策理念を共にすることを優先する、という姿勢を強調。行田議員は、「来年の選挙のことは考えていない。選挙に勝ち残ることを中心に考えていたら、判断が鈍る気がする」と語り、原点に戻り、残りの任期を全うしたい、と結んだ。

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