【IWJブログ】沖縄「島ぐるみ会議」訪米団への同行取材を敢行! 沖縄の人々による辺野古新基地建設反対の思いをレポート! (山本愛穂)

記事公開日:2015.11.14 テキスト
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(山本愛穂)

 IWJスタッフの山本愛穂(まなほ)です。急遽明日、単身アメリカに飛ぶことが決定しました。

 普段は事務チームにいる、報道経験ゼロの私がです。

 渡米が決まったのはほんの数時間前。13日の夕方です。

 18時までに渡航に必要な各種情報を用意し、VISAの取得と支払いを済ませなければ、航空機の席が埋まってしまうという切迫した状況の中、自分のパスポート番号が個人のメールボックスに存在していることに気づいた私が滑り込むことになりました。

 もともと行く予定だった城石愛麻記者のパスポートが期限切れだったことに夕刻になって気づき、岩上さんが事務所内で誰彼かまわず声をかけて、「代打」を募集したのがきっかけでした。

 記者の方々がことごとくパスポートが期限切れだったり、そもそも持っていなかったり、持っていても家に帰らないと番号が分からず、18時の締め切りまであと30分!と迫る中、タイムアップ寸前に「対象外」である私が、「パスポート番号ならわかるんですが…」とおそるおそる言ってみたところ、「じゃ、君、行って」と即座に指名されてしまった次第です。

 そもそもこの米国取材の話が持ち上がったのが、一昨日のことです。いったい、何の取材に行くのか? 私は、指名されてから初めて、その目的を聞かされることになりました。

 皆さんは、11月15日より、沖縄県より男女合わせて30名強の「島ぐるみ会議」の方々が訪米することを、ご存知でしょうか?

 目的は、名護市辺野古への米軍進基地建設の阻止、そのためのロビイング活動や、米国政府議員、シンクタンクとの面談、そして米国市民との交流です。

 辺野古に関する政府対応に私も怒りを覚えている一人ですが、そうでありながら、正直なところ、私はこの一件について全く知りませんでした。

 しかし、勉強不足を棚に上げて言い訳をすれば、「島ぐるみ会議」の存在そのものも、今回の訪米に関しても、TVや新聞で報じられているのを見かけた記憶はありません(もちろん、私が単に知らなかっただけ、という可能性も大ですが)。

 この訪米団に同行取材を敢行しよう、という話となったのは、岩上さんのもとに1通のメッセージが寄せられたことがきっかけでした。

 岩上さんのもとに中継市民の方から転送されてきたのは、ある沖縄県民の方からのメッセージでした。そのメッセージには、沖縄の地元紙以外、今回の訪米について報じようとしないマスメディアの状況を憂慮し、IWJのようなメディアが取材を行って、日本国内はもとより、世界に向けて発信してほしいと綴られていたそうです。

 「島ぐるみ会議」には所属も肩書も年代も、様々な人々が沖縄各地から集まっていますが、決して近くはないアメリカのワシントンDCまで出向き、連邦議員らに直接面会して辺野古の米軍基地建設を撤回するよう直談判にいく断固とした姿勢からは、沖縄の人々の日本政府への不信と現状への危機感、強い怒りが感じられます。

 「島ぐるみ会議」は、知事の埋め立て承認取り消しによる法的な根拠のなさを指摘し、今回の訪米で現地の市民団体と交流を持つことで、アメリカもまた当事者なのだという認識を広めたいとしています。

 元々、この「島ぐるみ会議」の訪米について、沖縄の地方紙以外、他の報道機関の帯同はないとのことで、面会の様子をビデオに撮る予定もなく、ICレコーダーで「会議」の方々が自ら録音をする予定はあったものの、映像でのニュースになる予定はありませんでした。

 急なことで、さらに米国という条件も重なり、IWJのスタッフも、私一人しか向かうことはできません。

 先ほどやっとつながった電話口に出た「島ぐるみ会議」事務局の方も、申し訳ないが、米国の議員と話すということもあり、前日は対応ができないかもしれないが、必ず現地で会いましょうと話していました。私はもちろんですが、「島ぐるみ会議」の皆さんも不慣れな中、準備されているとのことです。

 しかし、今回IWJとしては動画カメラ4台を持ち込み、無理なお願いを承知で「会議」の皆さんにも撮影のご協力いただくことで、各議員のもとを回る4つのチームのロビイングの様子をそれぞれ録画するつもりです。最初は、「とても応じきれない」と言っていた事務局に、岩上さん自身が電話をし、「すべてを撮って、ネットで日本中、いや、通訳を介して英語で話しているから、米国にも世界にも届きます。ぜひご協力下さい」とお願いして、協力を取りつけました。

 メッセージを送っていただいた方の期待に答えるためにも、現地から新しく開設したIWJワシントンチャンネル、サンフランシスコチャンネルで配信も行います。是非、ご視聴いただければと思います。

 出発はあと24時間と少し。

 皆さま、どうぞ現地レポートをお待ちください。

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「【IWJブログ】沖縄「島ぐるみ会議」訪米団への同行取材を敢行! 沖縄の人々による辺野古新基地建設反対の思いをレポート! (山本愛穂)」への1件のフィードバック

  1. あのねあのね より:

     報道経験ゼロの人がいくからこその新鮮な目によるレポートに期待しています。

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