ベント時にガスを放出した1,2号機間の排気筒の、カメラ撮影による点検を終え、鉄塔斜材の破断部分に優位な変化は無いと東京電力は判断した。下部橋脚部は最大2Sv/hを測定し、立ち入り禁止状態に変わりはない。
ベント時にガスを放出した1,2号機間の排気筒の、カメラ撮影による点検を終え、鉄塔斜材の破断部分に優位な変化は無いと東京電力は判断した。下部橋脚部は最大2Sv/hを測定し、立ち入り禁止状態に変わりはない。
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1,2号機間排気筒の地上高66m付近の斜材が破断している問題に関して、2度目の点検を終えた東京電力はその結果を発表した。斜材の破断部分を望遠レンズでカメラ撮影し、目視による変化を点検。その結果、新たな鉄塔の破断の発生や、既存の破断箇所に優位な変化は無いと判断した。
また、地上付近には過去に25Sv/hを測定した非常に高線量の箇所がある。そこを含めて橋脚部分の線量を測定した結果、25Sv/hの箇所付近は2Sv/hに下がっていた。ただし、測定ポイントが以前を正確に同一でないことから、より高線量の箇所がある可能性も捨てきれない。
そのほか500~950mSv/hをも測定しており、排気筒の地上付近は高線量のため、現在と同じ立ち入り禁止エリアのままである。
1,2号機間排気筒は、2013年8月に写真撮影により、地上高さ66m付近の鉄塔斜材が破断していることが分かっている。その原因として東京電力は、1号機建屋の水素爆発による衝撃と振動で影響を受け、その後の2年間、風に揺られ続けて破談した可能性を提示している。
東京電力は、排気筒および鉄塔の構造解析を行い、耐震性の評価を出している。破断した斜材が存在しない構造を仮定しても、東日本大震災並みの地震揺れでも問題ないと評価している。
この排気筒をどのように対処するのか、取り壊すのか、補強するのか、東京電力は今回の点検結果もひとつの知見とし今後検討するとしている。原子炉建屋側に倒壊すれば取り返しのつかないことになる故、確実な対処が求められる。しかし、排気筒は高さが120mもあり、破断箇所は66m付近。この地上高さと、線量の高さのために、どのように対処すればいいのか、誰にも分からない状態だ。
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2015年10月26日
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2015年10月26日
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