RO濃縮淡水化装置(RO-2)の、予備用配管が破断し、淡水化処理後の水が席内に漏えいした。漏えい量は約1トン。すべて回収済み。原因を調査しているが、配管が破断したことから劣化や作業場のミスなども考えられ、対策が待たれる。
RO濃縮淡水化装置(RO-2)の、予備用配管が破断し、淡水化処理後の水が席内に漏えいした。漏えい量は約1トン。すべて回収済み。原因を調査しているが、配管が破断したことから劣化や作業場のミスなども考えられ、対策が待たれる。
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10月19日の朝7時36分にRO濃縮淡水化装置にて警報が発令。直ぐに現場を確認したところ、直径約25mmの塩ビ製パイプが根本から破断し、折れている箇所から漏えいしていた。
漏えいしたのは淡水化装置後の水。約1トンが漏れたが、すべて堰内にとどまり、外部への漏えいはなかったという。漏えい水の分析の結果、Cs-134は120Bq/L、Cs-137は450Bq/L、全βは17000Bq/Lの濃度だった。
折れたパイプは、フラッシングなどに使用する予備用途で、通常の淡水化処理時は使用していない。そのため、折れたパイプにつながる配管を弁で閉じ、漏れないように措置している。また、東京電力の説明では、淡水化装置はRO-2とRO-3と複数機あり、現在の処理量ではRO-3のみで十分な量だという。したがって、RO-2は特に稼働させる必要はなく、パイプが破断した原因調査、対策の検討が行えるはずだ。
東電が公表した現場の写真を見る限り、当該パイプは途中で支える支柱などがない。両端をつかんだ空中配管となっている。万が一、作業や点検中に足を引っ掛けてしまう恐れもある。また、装置の設置後の経年劣化ということも考えられる。
40年におよび廃炉工程のまだ1/10にしかならない。原因の究明、対策が急がれる。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年10月19日
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