海側遮水壁の閉塞工事が進んだことにより、地下水ドレンの水位が上昇していることでデータから明らかになった。閉塞前は水位上昇はなく、地下水が港湾へ流出し続けていたことがデータから明らかになった。
海側遮水壁の閉塞工事が進んだことにより、地下水ドレンの水位が上昇していることでデータから明らかになった。閉塞前は水位上昇はなく、地下水が港湾へ流出し続けていたことがデータから明らかになった。
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東京電力は、原子炉建屋の海側、護岸部分にあり「地下水ドレン」と呼ぶ井戸の水位変化データを公表した。海側遮水壁が、現状でもある程度の止水効果が得られていることが明らかになった。
現状でも、山側から海へ向かって流れてくる地下水が、遮水壁の内側に溜まっていく。それにより、地下水ドレンの水位が上昇している。東京電力が公表した下記データによると、海側遮水壁の閉塞後、ドレン水位が、9月19日から29日の10日でOP1.9メートルからOP2.6メートルと0.7メートルも急上昇している。
海側遮水壁の効果がはっきりと表れた。しかし、遮水壁の閉塞前は、それだけの地下水が流れ出していたということを意味する。
現在、地下水バイパス、サブドレンから汲み上げた地下水、今後予定されている地下水ドレンから汲み上げた地下水は、浄化、分析をした後に海洋放水する。しかし、9月19日以前は何もチェックしていない地下水が海へ流出していたということだ。
海側遮水壁は、9月19日に閉塞工事の一次打設が完了し、鉄板(鋼管矢板)の壁は閉じられた。板の継ぎ目部分は今後、間詰め工事を行い、完全に止水する予定だ。地下水ドレンは水位の上昇を見て、汲み上げ、浄化、分析して海洋放水する予定。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年10月1日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第22回事務局会議)