閉塞工事を再開した海側遮水壁の鋼板打設工事が完了した。2011年の事故以来、港湾へ流出している浅い地層の地下水等を、やっと抑制することができる。今後間詰め工事を行い10月下旬を目処に海側遮水壁が完成する。
閉塞工事を再開した海側遮水壁の鋼板打設工事が完了した。2011年の事故以来、港湾へ流出している浅い地層の地下水等を、やっと抑制することができる。今後間詰め工事を行い10月下旬を目処に海側遮水壁が完成する。
記事目次
■全編動画
海底の地層下まで鋼管矢板と呼ぶ鉄板を打ち込んだ構造の海側遮水壁、その、残っていた9枚の鉄板の打ち込み工事が完了した。これにより、壁の間隙は無くなった。今後、鋼管矢板間の継手部分を間詰剤で埋め、より止水能力を高める予定。10月下旬に完成する目処となっている。
海側遮水壁は2013年春に建設を始め、2014年春に残り10m程度を残して一端完成としていた。その後2014年9月末には100%完成させる予定だったが、1年近く遅れて完成する見込みだ。
海側遮水壁により、浅い地層の地下水などが港湾部分へ流出することを抑制できる。しかし、閉じてしまうと、遮水壁の陸側部分の地下水位が上昇し、建屋地下への流入や遮水壁から溢れてしまうといった恐れもあった。そのため、あえて開き部分を残し、海へ流し出していた。その後、陸側遮水壁の工事進展や、サブドレン汲みあげが運用開始した事などから海側遮水壁を閉塞することが可となった。
東京電力が行っている海水のサンプリング、放射能分析結果を見ても、港湾部分に大きな放射能の上昇は、もう起こっていない。このことから、海側遮水壁が閉じられたことによる流出の抑制が、どの程度のものなのか判断しにくくなっている。むしろ、建屋周辺の地下水位の変化や、今後予定されている陸側遮水壁(凍土壁)の運用と合わせて、長い目でその効果を見ていくしかないだろう。
■■■■■■
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年9月24日
2015年9月23日
2015年9月22日
2015年9月21日
2015年9月20日
2015年9月19日
2015年9月18日
2015年9月18日
2015年9月23日
2015年9月24日
2015年9月18日