安全保障関連法案、いわゆる「戦争法案」に反対する声が全国各地で相次いであがっている。2015年7月19日(日)には、大阪・御堂筋で約8200人(主催者発表)が廃案を求めてデモ行進した。
デモは学生ら有志の「SEALDs KANSAI」(自由と民主主義のための関西学生緊急行動)と「SADL」(民主主義と生活を守る有志)が主催した。
この日は3連休の中日。官邸内部では「(強行採決しても)3連休を挟めば、国民は忘れる」などと話していることが報じられているが、「SEALDs KANSAI」の塩田潤さんは「忘れるわけがないだろう」と反論。「安倍総理に言っておこう。僕たちはこの戦争法案を廃案にし、あなたを退陣に追い込むまで何度でも声を上げる」と宣言した。
- デモコース 靭公園 → 御堂筋 → なんば → 元町中公園
- 日時 2015年7月19日(日)16:30〜
- 集合場所 靭(うつぼ)公園東園広場(大阪市西区)
- 主催 SADL(民主主義と生活を守る有志)/SEALDs KANSAI(自由と民主主義のための関西学生緊急行動)(告知、Facebook)
「声を出すことは民主主義を守るために常に必要なこと」
この日の日中は真夏日となったにも関わらず、集合場所の靭(うつぼ)公園東園広場(大阪市西区)には、出発前から多くの人が集まった。
▲参加者らはそれぞれ思い思いのプラカードを掲げた
挨拶した「SADL」の“いくぴー”さんは、「これまで、デモに行かなくて済むようになればいいと思ってデモをしてきたが、声を出すことは民主主義を守るために常に必要なことを最近になってわかった」と話す。
「選挙だけ行って、あとはお任せで過ごしてきたから、政治は私たちの方をまったく見ていない。デモは私たちの思いを可視化する一つの方法に過ぎない。『デモがうるさい』と言われることもあるが、憲法違反の法案が通っても街が静かだったら、独裁国家と同じだ」
「30%を切れば政権は持たない。もうすぐ安倍政権は吹き飛ぶ」
同じくスピーチした神戸大学大学院に通う「SEALDs KANSAI」の塩田潤さんは、安保法案が自衛隊員のリスクを上げることや、テロの危険性を高めること、そもそも立憲主義や民主主義を蔑ろにしていることから、法案に反対しているという。
「この法案は多くの学者が言うように、完全に違憲。そして強行採決は民主主義を踏みにじる。欠陥だらけの法案が、このようなやり方で通されるのは民主政治として許されることではない。安倍政権がやっていることは平和と民主主義を壊す。『3連休で国民は忘れる』と言うが、忘れるわけがないだろう」
そのうえで塩田さんは、「安倍総理に言っておこう」と前置きし、思いを訴えた。
「僕たちはこの戦争法案を廃案にし、退陣に追い込むまで何度でも声を上げる。支持率は35%まで低下した。30%を切れば政権は持たないと言われている。もうすぐ安倍政権は吹き飛ぶ。私たちひとりひとりが声を出すことが法案を廃案にし、民主主義を守ることにつながる」
辻元議員「国会の中と外で温度差ありすぎ!」
デモには、衆院特別委で安保法案の審議に参加していた民主党の辻元清美議員も参加した。辻元議員は大阪選出。地元での参加になる。
2015/07/19 【大阪】SADL×SEALDs KANSAI 「戦争法案」に反対する関西デモ(動画) http://iwj.co.jp/wj/open/archives/253834 … @iwakamiyasumi
胸を打つ普通の人々の真剣な想い、参加者の生の声を聞いてほしい。
https://twitter.com/55kurosuke/status/623045271488860160