福島第一原発2号機格納容器内部調査口付近は1Sv/h以上の超高線量であることが発覚~東電定例会見 2015.6.29

記事公開日:2015.6.29取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

 2015年6月29日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機格納容器の内部を調査するための貫通穴付近で線量が1Sv/h以上あることが判明した。そのため周囲の汚染も考えられることから、今後、除染方法、内部の調査手順などを検討、見直し、8月に内部調査を行う予定だという。

■全編動画

2号機PCV調査入口手前で1Sv/h以上の超高線量

 2号機PCV(格納容器)内部を調査するロボットの進入口となる、X6ペネ付近の線量を測定した結果、1Sv/hを超えることが発覚した。

 X6ペネはPCV内部に通じる貫通穴で、外側部分はOリングを挟んだ鉄製のマンホールで閉じられている。マンホールに穴をあけ、調査用ロボットをPCV内部へ進入させる計画だ。内部調査の事前調査として、マンホール付近の線量を測定した。その結果、前面約400mm程度の場所では1Sv/hを超えていた。約700mm離れた所では500~600mSv/hに下がっている。

 東京電力は、PCV内部からの直接線量は約100mSv/hと評価している。それ以外のものは周辺に飛散した放射性物質のものからと考えており、今後除染方法の検討や、内部調査手順の見直しなどを行う予定。その上で8月にPCV内部の調査を実施する計画だ。

2号機海水配管トレンチ、まもなく立坑充填完了

 震災時の津波の影響で海水が入りこみ、また建屋地下から汚染水が流出、それらが溜まっている地下の海水配管トレンチは、大きなリスクだった。溜まっている汚染水を取り除き、コンクリート等の充填剤で閉塞する工事が続いている。

 2号機の海水配管トレンチは、6月30日に水抜きが完了し、その以後7月2日頃には立坑部分の充填閉塞が完了する見込みだということがわかった。4号機の海水配管トレンチ閉塞は完了している。3号機は充填作業中だ。

■■■■■■

以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年6月29日

2015年6月28日

2015年6月27日

2015年6月26日

プレスリリース

2015年6月29日

2015年6月26日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2015年6月27日

写真・動画集

2015年6月29日

福島第一原子力発電所 データ集

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

「福島第一原発2号機格納容器内部調査口付近は1Sv/h以上の超高線量であることが発覚~東電定例会見」への1件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    2015/06/29 福島第一原発2号機格納容器内部調査口付近は1Sv/h以上の超高線量であることが発覚~東電定例会見 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/251169 … @iwakamiyasumi
    原子力緊急事態宣言は未だ、継続中。「報道されない=安全」ではない。
    https://twitter.com/55kurosuke/status/615843265858793472

@55kurosukeさん(ツイッターのご意見) にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です