2015年6月12日17時30分から、東京電力で中長期ロードマップの改訂に関する記者会見が開かれた。東電は、福島第一原発の燃料プールからの燃料取り出しがこれまでより数年遅れるが、スピード、迅速さより、リスク低減、安全を重視する考えを取り入れたと強調した。
2015年6月12日17時30分から、東京電力で中長期ロードマップの改訂に関する記者会見が開かれた。東電は、福島第一原発の燃料プールからの燃料取り出しがこれまでより数年遅れるが、スピード、迅速さより、リスク低減、安全を重視する考えを取り入れたと強調した。
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6月12日の朝に官邸で開かれた「廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議(第2回)」にて、廃止措置に向けた中長期ロードマップの改訂案が了承された。その内容について、福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデントの増田尚宏氏が説明した。
今回の改訂では、これまでの”スピード重視”から”リスク低減重視”へと舵を切り、現場の安全性や作業員の被曝線量低減を重視する姿勢を強調した。また、工程の目標期限があいまいだったのを改善し、明確にすることや、地元とのコミュニケーションを充実させ、信頼回復に努めるという。
使用済燃料プールからの燃料取り出しは、1、2、3号機がまだ残っている。これまでにも、取り出し作業にかかる重機の故障や、1号建屋カバー撤去工事のトラブル、3号では天井クレーンのプール内落下など問題があり、それぞれ遅延している。
しかし、すでに設定したスケジュール通りに急がせるのではなく、安全対策の追加や、必要な作業の追加などを行い、リスク低減に努めると説明した。
これにより、燃料プールからの燃料取り出しは最大約40か月強(3年4か月)伸びると予定している。燃料取り出し完了予定は1、2、3号機それぞれは2019年、2020年、2017年の予定だったが、2022年、2021年、2019年になる予定だという。
中長期ロードマップは2011年12月に決定し、その後2013年6月、2014年1月に改訂している。今後も状況に応じ、適宜改訂していく予定だ。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議(第2回)における弊社社長の発言要旨(2015年6月12日)
福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ
2015年6月12日(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議第2回)