2012年7月28日(土)、ドリームインティテュート研修スタジオで、「東日本大震災被災地復興」にむけた緊急懇談会が行われた。
市民参加のまちづくりに関する調査研究を行うNPO法人「気仙沼まちづくりセンター」の菅原昭彦事務局長は、国や宮城県が提示した気仙沼市内の防潮堤建設計画について、「高い防潮堤の建設を受け入れられるか議論になっている」と説明した。
住民側は「生活や景観が大きく変わってしまう」「砂浜への影響に配慮してほしい」「海から遠い場所に住居を移すので、低い防潮堤でよい」などと、各地区で要望が異なるという。
同氏は、自治体と住民の合意が必要であり、「勉強を進めて、闇雲な反対論ではなく、コストや安全性なども考慮した対案を出していきたい」と話した。
また、市の復興プロセスでは住民の意見が反映されにくいことや、被災地の現状に即さない復興予算の使い方なども話題に上った。