2015年4月23日17時40分ごろから、東京電力で定例記者会見が開かれた。ALPSの使用済廃フィルタを収容するHIC容器の上面に見つかった水たまりについて、継続点検の結果、さらに3基のHIC上にもあり、合計14基に溜まり水があることが判明した。
2015年4月23日17時40分ごろから、東京電力で定例記者会見が開かれた。ALPSの使用済廃フィルタを収容するHIC容器の上面に見つかった水たまりについて、継続点検の結果、さらに3基のHIC上にもあり、合計14基に溜まり水があることが判明した。
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多各種除去設備ALPSで用いた使用済の吸着剤を収容するポリエチレン製の容器(HIC)の上面に水漏れが見つかった問題で、水の分析、点検を続けているが、さらに水漏れのあるHICが見つかった。4月22日現在、全部で680基あるHICの内、110基を点検、14基のHIC上面に水漏れが見つかっている。
東京電力は原因究明を行っているが、まだ確証のある原因は特定できていない。他のHICについても、目視点検を行っている。それとともに、水が漏れ出たHIC上蓋の周囲に吸着マットを置き、水が広がらないような対策を施している。
この問題は、4月22日に開催された原子力規制委員会の特定原子力施設監視・評価検討会(第34回)で議論された。東京電力は、HICに収容した吸着剤やスラリー、廃液からガスが発生し、水を押し出した可能性もあると考えている。念のため、今後はHICに収容する水量を減らし、余裕を持たせるような対策を実施するという。
要因の調査、絞込みは今後も継続し、その後に恒久対策を実施する予定だ。
港湾内の海底に沈下した核種等が、海底土砂の浮遊につれて拡散するのを防ぐため、スラリーを用い被覆する工事を行っているが、4月23日に完了したことが報告された。港湾内約25万平方メートルの内、原子炉の取水口全面部分約7万平方メートルは2012年に被覆工事を終えていた。残る約18万平方メートルについては、昨年2014年7月から工事を開始した。
被覆工事完了により、すでに海底に沈下している核種の拡散はなくなる。一方、構内排水路が放水口が港湾内にあり、濃度の高い水が流出している問題があるため、海洋への拡散がなくなるわけではない。
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2015年4月22日
2015年4月21日
2015年4月22日
2015年4月21日
2015年4月23日
2015年4月21日
2015年4月22日
2015年4月21日