2015年4月13日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発1号機格納容器内の調査を、4月10日にロボットにより実施したが、予定工程の約3分の2を終えた地点で走行できない状態になり、回収を断念。実施範囲で得られた内部映像を公開した。また、測定した範囲で、内部は最大9.7Sv/hという、非常に高線量であることが発覚した。
2015年4月13日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発1号機格納容器内の調査を、4月10日にロボットにより実施したが、予定工程の約3分の2を終えた地点で走行できない状態になり、回収を断念。実施範囲で得られた内部映像を公開した。また、測定した範囲で、内部は最大9.7Sv/hという、非常に高線量であることが発覚した。
■全編動画
ロボットによる1号機格納容器(PCV)内の調査を4月10日に実施した。この日は1号機PCV内一階部分を反時計まわりに約半周する計画だった。ところが、全行程の約3分の2を走行した地点で走行できない状態になったという。走行用のモータは駆動しているらしいことを確認しているが、ロボット本体は移動できなかった。
東京電力は、調査箇所の床面に相当する”グレーチング”の継ぎ目や段差などとロボットが干渉し、走行できなくなっていると推定。回収方法を検討した。しかし、回収が困難であること、予定の3分の2だが調査を行えたことから回収を断念。ロボットの制御、データ伝送用のケーブルを切断し、PCV内に放置することになった。
残りの半周、時計回り方向の調査は延期し、改めて検討するとしている。
今回調査できた範囲の映像を、東電は公開した。また、あらかじめ想定した地点でロボットを停止させ、線量率、温度などを測定し、データを公開した。1号機PCV内部一階部分の温度は20℃前後で、線量率は測定範囲で7以上で最大9.7Sv/hだったという。
調査前の東電の想定は約100Sv/hであり、それよりははるかに低いと言う。しかし、線量率としては非常に高く、人の立ち入りは不可能。ロボットであっても寿命を考慮しなければいけないレベルだ。
今回ロボットが内部で停止したが、得られた映像やデータ、またカメラ等も数日間稼働したという実績を今後の廃炉作業に活かしていくとしている。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年4月13日
2015年4月12日
2015年4月11日
2015年4月10日
2015年4月13日
2015年4月10日
2015年4月12日
2015年4月11日
2015年4月13日
「原子炉格納容器内部調査技術の開発」ペデスタル外側_1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験の実施について
2015年4月10日
「原子炉格納容器内部調査技術の開発」1号機ペデスタル外側1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験報告について(4月10日調査開始速報)