2月21日に帯広で倒れてから、ちょうど3週間目の土曜日。昨日はまる一日、自宅にこもってほとんど寝たりして休んでいたが、今日は事務所に出勤して、仕事。経営者としての仕事は休みなくある。ジャーナリストとしての仕事は、まずは負担の比較的かかりにくい書き仕事から。
(岩上安身)
※3月14日の岩上安身の連投ツイートをリライトして掲載します。
2月21日に帯広で倒れてから、ちょうど3週間目の土曜日。昨日はまる一日、自宅にこもってほとんど寝たりして休んでいたが、今日は事務所に出勤して、仕事。経営者としての仕事は休みなくある。ジャーナリストとしての仕事は、まずは負担の比較的かかりにくい書き仕事から。
この3週間の間、僕が書かなくてはいけないニュースのトリセツやウィークリーはストップしていた。本当に会員の方々には申し訳ない。病床中にあっても、ずっと気がかりでした。これから、スローペースではあるものの、原稿を書いて、出して行きます。ここまで、西川公也前農水大臣の記事と、ウォルフレン氏のインタビューを特報で発行。前文などを書きました。ぜひ、ご覧いただきたいと思います。
【復帰第一弾】
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また、書きかけのまま、原稿をもって北海道へ行き、道中、書き上げようとしていたウクライナ問題とドイツなどの長編記事、倒れてそのままになってしまっていました。
ダウンしている間に鍵を握る人物、メルケル首相が来日。日本とは、本当に対照的な歩みを見せているこの国のリーダーのメッセージが日本中に充分に伝わったとは言い難い。この書きかけになっている原稿を大幅に手直しをして、近いうちに出します。
また、3.11から4年、福島第一原発の現状と、原発を抱える政治について、書きます。これもアウトラインはできています。もう少々、お待ちください。たまりにたまったウィークリーも再開します。これも僕が赤入れをすれば出せるところまできています。
特報も、何本か準備ができています。今月、来月にわたり、どんどん出して行きます。ぜひ、IWJ特報をまぐまぐで登録して、ご購読ください。
今日は他に、サインを入れてと注文がきていた「饗宴㈸」と「前夜」にサインを入れさせていただいた。たったこれだけのことも、3週間、お待たせしてしまった。お待たせした方々に、お詫びします。と同時に、こうして注文してくださったり、応援してくださる方々のありがたさがしみます。
お見舞いいただいた方々、ご心配いただいた方々からのメールなどにも、まだ全然返信ができていませんが、これから順番にさせていただきますので、すみませんが、ちょっとお待ちください。まだまだ、無理がきかないもので。
今週は、このまま終わってくれれば、発作のなかった一週間となる。そういう週が積み重なって、初めて、体調への自信が湧いてくる。今は、すべてにおっかなびっくりである。おっかなびっくりでも、IWJの経営者として、仕事をしないわけにはいかない。今日も事務所に出社。そこへお客さんが。。
事務所のインターホン越しに、「植草です」と聞き慣れた声が。おや、と思うと、現れたのは、あの植草一秀さん! 出迎えたスタッフも、僕も、びっくり! 僕の姿を見た、植草さんもびっくり! 「岩上さん! 寝ていなくていいんですか??」と。
突然の.植草さんのアポなし訪問。わざわざ、自ら事務所まで足を運んで、お見舞いを持って来てくださったのだ。「せっかくですからお茶でも」と誘ったが、「いえいえ、この後がありますのでここで結構です。岩上さんは早く休まれてください」と、上がるのを固辞されて、帰られた。
植草さんは、私が事務所にいないだろうと思い、スタッフに預けようと思って出向かれたのであろう。植草さんとおつきあいができてから、これまでも、人の見えないところで、本当に気遣いをされる方だなといつも関心していたが、こんな風に丁寧にお見舞いくださるとは、驚くほかない。
私が、もう少し早く元気になれば、皆さんにご心配をかけずにすむのに、と思う。無理を重ねたのがいけないのだ、と責めるメールも随分届いているが、起きたことはもう起きてしまったので、それを悔いても仕方ない。攣縮という発作を起こしうる身体になってしまったのは受けいれるしかない。
あとは、これからどう生きるかなのだ。植草さんのお見舞い、その心遣いとともに、ありがたくいただいた。他にも、何人もの方からお見舞いのメールやメッセージなどをいただいている。それらは、これからどう生きるか、に活かさせていただこうと思う。
いただいたメールの中には、「無駄死にしてはならない」「あなた一人、戦死してはならない」というメールもあった。ハッとさせられる言葉だ。本当によくみていらっしゃる方がいる。
そうだった。僕の原点は、子供の頃、父が招集された戦争の現実を知って、「絶対に玉砕はすまい」と子供心に誓った思いだったはずなのだ。思い余って、立ち上がって突撃して、華と散るのを潔しとする、そういう思想まるごと唾棄してきたはずなのだ。進むなら匍匐前進で。地を這う虫のように。
僕のような半端な人間であっても、倒れたことを、心配したり、気を揉んだりしてくださる方々がいる。本当にかたじけないことだと思う。であれば、なおのこと、再び倒れることのないように、焦らずに養生しつつ、じりじりと、地を這って進もう。粘って、粘って。忍んで、忍んで。
お見舞いくださった方々、励ましのお便りをくださった方々、この場を借りて、心から御礼申し上げます。ありがとうございます。僕の姿は、今、見えにくくなっていると思いますが、必ず、目に見える形で、ご挨拶いたします。もう少し、お待ちください。
【岩上安身のツイ録】植草一秀氏のお見舞いを受けて 〜「絶対に玉砕はすまい」の誓いと匍匐前進での仕事復帰 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/239324 … @iwakamiyasumi
植草さんの優しさと岩上さんの静かだけど、熱い想いにグッときます。
https://twitter.com/55kurosuke/status/577232433495420928