2015年2月16日(月)17時30分から、東京電力定例記者会見が開かれた。福島第一原発4号機海水配管トレンチへのグラウト充填作業を開始したことが発表された。グラウト材の固化状況、トレンチ内の水位等を監視しつつ、徐々に充填する予定。2、3号機トレンチは、これまでの充填結果を確認しつつ、次の作業への準備を行っている状態だ。
2015年2月16日(月)17時30分から、東京電力定例記者会見が開かれた。福島第一原発4号機海水配管トレンチへのグラウト充填作業を開始したことが発表された。グラウト材の固化状況、トレンチ内の水位等を監視しつつ、徐々に充填する予定。2、3号機トレンチは、これまでの充填結果を確認しつつ、次の作業への準備を行っている状態だ。
■全編動画
福島第一原発4号機海水配管トレンチへのグラウド充填作業を、2月14日から開始したことが発表された。160立方メートルのグラウド材を注入し、東電はグラウドの固まり具合やトレンチ内水位を確認している。2、3号機のトレンチは、水平部分にグラウドを注入し、閉塞具合を確認しつつ、立坑(垂直部分)の閉塞作業に向けて準備を行っている。後手になっていた4号機についても充填作業が始まったという。
高濃度の汚染水が滞留し、大きなリスクとなっている”海水配管トレンチ”から、汚染水を取り除き埋め込むため、グラウドの注入を行っている。注入とともに汚染水が押し上げられるため、溢れないようグラウドの注入に合わせて汚染水は建屋等に移送している。
また、陸側遮水壁(凍土遮水壁)は各号機のトレンチ部分を横切るため、トレンチの閉塞ができないと陸側遮水壁が完成しない。東電は、陸側遮水壁は3月から凍結を開始したいと考えており、工程的にも待ったなしの状況になっている。
発電所構内の北側に、震災で発生した瓦礫などを一時保管しているエリアがある。当初は野晒しになっていたが、ダストの飛散を防止するため、ポリエチレン製のテントを建て、その中に収容している。そのテントの屋根が破損した。東電は、おそらく強風の影響だと主張している。
テントの大きさは33m×51m、屋根の高さは11m~16mの大きさ。その屋根の部分がおよそ15m×3.6m破損した。屋根全体の大きさは1785平方メートルあり、そのうち54平方メートルが破損し、穴があいている状態だ。
瓦礫はもともと野晒しになっていたため、雨にさらされても問題ないが、ダスト飛散の可能性があるため、修理する予定だという。しかし、テント内にある瓦礫は表面線量が30mSv/h以下の金属瓦礫、これが20立方メートルある。線量が高いため、どのように修理するか、現在検討中だ。
1号機海側、護岸エリアの地下水観測孔で全ベータ過去最高値を観測したことが報告された。しかし、過去の最高値に比べ、さほど大きく上昇していないことや、数値自体が小さいことから、東電は通常の変動範囲内と判断している。東電の発表した観測値は以下の通りだ。
観測孔 今回の観測値 これまでの最高値
No.0-1-2 86(2/15採水) 49(2/1採水)
No.0-2 170(2/15採水) 150(1/25採水)
No.0-3-1 87(2/15採水) 36(1/25採水)
No.0-4 330(2/15採水) 300(1/25採水)
※単位 Bq/L、全て平成27年の採水日
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2015年2月16日
2015年2月15日
2015年2月14日
2015年2月13日
2015年2月16日
2015年2月13日
2015年2月12日
2015年2月16日
2015年2月16日
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