2015年2月9日19時から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発地下水観測孔No.2-7で、過去最高濃度のセシウム134、137を検出したが、詳細な原因はわからず、東電はサンプリング調査を続け、慎重に監視する方針を示した。ただし、水ガラス注入による地盤改良壁を乗り越えた可能性も完全に否定しきれないとしている。
2015年2月9日19時から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発地下水観測孔No.2-7で、過去最高濃度のセシウム134、137を検出したが、詳細な原因はわからず、東電はサンプリング調査を続け、慎重に監視する方針を示した。ただし、水ガラス注入による地盤改良壁を乗り越えた可能性も完全に否定しきれないとしている。
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福島第一原発2-3号機間護岸エリアにある地下水観測孔No.2-7で、過去最高濃度のCs(セシウム)134、137を検出した。2月4日、6日、8日の分析結果は、それぞれ以下のように推移している。
Cs-134 Cs-137
2月4日 0.40 0.99
2月6日 5.2 18
2月8日 0.90 2.7
(Bq/L)
この観測孔は、薬注(水ガラスを注入)した地盤改良による止水壁の外側にある。そのため、汚染が壁を乗り越えた可能性もある。東電は、「その可能性は全くないとは言い切れない」としているが、現時点ではっきりとした原因はわからず、慎重に監視していく方針を示した。なお、この観測孔は週3回、日水金曜にサンプリング採水している。
ミューオンによる燃料デブリ検知技術の実証実験装置の設置が始まった。2月9日は、1号機原子炉建屋の北側に、2月10日は、建屋の西側に設置する予定。宇宙線由来のミューオンを用いて、原子炉内を通過してきたミューオンを検知する「透過法」の装置を設置する。
今回は「実証試験」で、上手く検知できるかどうかを試験するのであり、その後のデブリ取り出しにどう活かすかは、今後の検討だと東電は説明している。
1号機の場合は、炉心燃料が全て溶け落ちていると想定しており、今回は、炉心に燃料があるかないか、それを検出することができるかを確かめる実証試験だ。溶け落ちたデブリがどこにあるかまではわからないという。
■■■■■■ 以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年2月9日
2015年2月7日
2015年2月6日
2015年2月9日
2015年2月6日
2015年2月7日
2015年2月6日
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