【大義なき解散総選挙】混戦の東京12区、生活の党・青木愛候補が演説、山本太郎参院議員が応援「ある意味この選挙、チャンスだと思っています」 2014.12.8

記事公開日:2014.12.11取材地: テキスト動画
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(IWJ・前園由美子)

特集 総選挙2014

※12月11日テキスト追加しました!

 東京12区から出馬した生活の党の青木愛候補が12月8日(月)16時半頃より、JR赤羽駅東口にて街頭演説を行なった。応援演説には山本太郎参議院議員、社民党・北区議会議員の佐藤有恒(ありつね)氏が党派を越えて駆けつけ、平和的政策で支持を訴えた。

■ハイライト

  • 日時 2014年12月8日(月) 16:30~
  • 場所 JR赤羽駅北側東口(東京都北区)

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※以下、発言要旨を掲載します

「モノ」ではなく「人にこそ光を当てるべき」、「世界に必要とされる日本へ」

青木愛候補(以下、青木・敬称略)「原発のごみ処理に関わる研究開発、科学技術、この予算化に力を尽くしてまいりました。原発のごみ処理に10万年、20万年かかる無毒化。これを100年、200年、数百年単位に短縮できる技術、研究開発がこの日本でようやく予算がつき、大きな前進をいたしました。

 茨城県東海村、加速器を使った中性子による核変換技術です。もんじゅより安全だと言われています。大きな前進だと思っています。こうした原発のごみ処理、世界が期待をする日本の科学技術です。そして再生可能エネルギーはもちろんのことですが、双方向からのさらなる推進で、いずれは、原発に頼らないエネルギー政策実現に向け、これからも努力をさせていただきます。

 青色(発光)ダイオードの発見で、研究者の方々の記事が載っていました。これは、省エネ、温暖化、そして世界各地のまだまだ発展途上の世界の皆さま方の生活の向上にも役立つということで、世界から大変高い評価を得ている大きな発見でした。

 医療の分野では、山中伸弥研究者をはじめ、IPS細胞の発見をはじめ、目覚しい進歩が今、遂げられています。農業の技術、あるいは中国のPM2.5に対応する技術、さまざまな分野でこの日本が世界に貢献できる最先端の研究開発、科学技術がございます。

 私はこの研究開発でもって、世界に対し平和的な国際貢献の道を開くべきだと考えます。それこそが日本が世界に求められているものだと確信をするからであります。

 集団的自衛権、軍事力の強化、今の日本に本当に求められているでしょうか? 私は世界に必要とされる、そして信頼される日本に生まれ変わる。再生するためには、こうした研究開発に力を注ぐべきだと考えています。

 そして今の政府の方針、国土強靭化、公共事業に多くの予算が振り向けられていますが、これも途上国の発想でありまして、今、成熟社会をむかえたこの日本においては、人にこそ光を当てるべきです。

 子育ての環境整備、教育の無償化、高齢者の皆さま、障害・難病を抱えていらっしゃる方々、そしてそのご家族への手当て、一人一人が安全で、安心して日々の暮らしを送れる。そのために政治があると思っています」

消費税10%を食い止める最後のチャンス

青木「この選挙戦は、生活の党からの立候補ですが、民主党や社民党や新社会党や連合東京さん、また各種団体の皆さま方の応援をいただき、一致結束をしてこの選挙戦に臨んでおります。

 いずれは、もう一度、政権交代を実現して、今のような国家の力を強める政治からこの国に住む、生きる生活をしている国民のための政治へと取り戻してまいりたいと思っています。そのための大きな一歩、前進がこの衆議院選挙、この機会にできたと思っています。

 皆さまの暮らしに直接関わる、もっとも身近で、そして大きな選挙戦の争点、それは消費税の増税。この衆議院選挙で消費税の10%への引き上げが約束されてしまうのです。それが有権者の皆さまにはっきりと伝わっているかどうか、それが心配です。

 それを食い止める最後のチャンスが、この衆議院選挙。今、10%に引き上げる必要はないのです。まだまだ財源を捻出できる改革、取り組みが残されています。そして4月に引き上がった8%の消費税増税分、全額社会保障に充てると総理は言っていましたが、一部しか充てられていないのです。

 このように約束ひとつひとつ守られていない中で、なぜこれ以上、国民生活を苦しめるだけの10%への引き上げがこの総選挙で約束されなければならないのか。皆さまにもう一度、この度の衆議院選挙の本当の目的、狙いを再確認していただきたいと思います」

「馬脚が露われてきたから、慌てて解散したかのよう」

佐藤有恒氏(以下、佐藤・敬称略)「青木愛さん、なんとしても今度の選挙で勝っていただかなければ、この日本の将来、本当に危ういものになる。

 ひとつは、生活の再建ができません。一握りの富裕層や大企業だけに利益がもたらされるアベノミクス。馬脚が露われてきたから、慌てて解散したかのようであります。私たちはそれをしっかり見抜いて、私たち庶民の暮らしを再建できる候補者を国会へと送っていこうじゃありませんか。それをまず第一に訴えたい」

混戦の東京12区、「生活」が「次世代」と同駅で熾烈な舌戦

 この日、赤羽駅周辺では、生活の党の青木愛候補の他、次世代の党から西村眞悟候補・田母神俊雄候補も演説し、拡声器の声がこだまする街中で多くの有権者が候補者の声に耳を傾けた。

佐藤「向こうにちょっと顔を出したら、軍国おじさんが演説をやっている。勇ましいですね。今日は、広報が出されました。軍隊にしようじゃないか。自衛隊、軍隊にして核武装。とんでもない候補が出てきますけれども、私ね、軍国おじさんって言ってるんです。

 そんなことをさせてはならない。平和のために、なんとしても青木愛さんを国会へと送り出すために、一所懸命力を合わせて、北区民の力、足立区民の皆さんの力をひとつにして、力を尽くして頑張っていこうではありませんか」

山本議員「ある意味この選挙、チャンスだと思っています」

山本太郎参議院議員「一年半、参議院の最前列に座って、今、行なわれている政治、参加しながら見てきました。その内容はどうなの? あまりにもひどい。

 皆さんの首が絞まるであろう法案、次々に決まっていってしまう。当然なんですよね。与党側の議席、圧倒的多数なんですよ。それにブレーキをかけることのできないのが今の国会の状況なんです。あまりにもありえない。どれだけこの2年間で皆さんの首が絞まるようなことが決まってきたか。

 今回の選挙、最悪ですよね。こんな季節にやってくれるなよ。かき入れ時であるはずのこの季節に選挙をやってしまえば、お店大迷惑ですよ。客はこない。タクシーにもお客さん乗らない。そんな状況、いろいろなところから悲鳴が聞こえてきている。

 700億円も突っこんで、そんなお金があるんだったら、もっと違うところにも使えるのに。本当に最悪な選挙ですけれども、ある意味この選挙、チャンスだと思っています。

 何のチャンスなのか? 衆議院、参議院、両方ともに圧倒的多数、与党に握られているけれども、この選挙で自民党から100議席、野党側に移すことができたなら、過半数割れですよね。過半数割れたら安倍さんは退陣すると言っている。

 最高じゃないですか。このチャンスを生かさない手はない。違いますか? この暴走、ブレーキをかけるのは難しいかもしれない。でも少なくとも、スローダウンさせることはできるんですよね。絶対にこれやらなければダメなんです。

 この選挙において棄権・白票はあり得ません。自殺行為です。助けてください。国会がまともに運営できるように、国会でまともに審議できるように、与党の票を野党側になんとか移していただきたい」

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