2014年11月25日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機海水配管トレンチの止水壁工事の進捗について、東電が規制委検討会があるため質問を受け付けないとしたことなどに対し、複数の記者が最近の会見のあり方について要望を述べた。毎週木曜の会見では現場に記者がほとんどいないなども指摘されたが、東電広報官は「ご意見として承ります」と回答するのみにとどまった。
2014年11月25日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機海水配管トレンチの止水壁工事の進捗について、東電が規制委検討会があるため質問を受け付けないとしたことなどに対し、複数の記者が最近の会見のあり方について要望を述べた。毎週木曜の会見では現場に記者がほとんどいないなども指摘されたが、東電広報官は「ご意見として承ります」と回答するのみにとどまった。
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福島第一原発5号機の圧力容器中に保管されている燃料を取り出すため、原子炉圧力容器の開放作業を実施していることが発表された。開放作業のため、原子炉に水を張り、作業を行っている。水張りは、使用済み燃料プールの冷却ラインを使って注水する。そのため、使用済み燃料プールの冷却を25日10時28分から16時42分まで停止した。停止時の水温は18.3℃。冷却再開時の水温は18.9℃だった。
2号機海水配管トレンチの閉塞作業が続いている。タービン建屋から東側になる”立坑C”と呼ぶ箇所から、この日25日の予定量約80立方メートルのグラウトを充填した。トレンチの水があふれ出ないよう、水位を監視しながら行っているという。明日26日は150立方メートル充填し、最終的には200立方メートルずつ充填する計画。トレンチ容積は約5000立法メートルあり、これを全てグラウドで充填する計画だ。
「廃炉・汚染水対策現地調整会議 第15回」が開催され、その説明資料について、いくつかのトピックスの解説があった。主なトピックスは、C排水路の切替え完了、地下水バイパス稼働後における建屋流入量評価結果など。
タンクの増設計画は適宜見直しを行っており、最新のデータで水バランスのシミュレーションを行った結果、問題ないと東電は判断。保有水量に対してタンクの造成は間に合うような評価結果を出している。
11月7日にJ2タンクエリアの工事中、鋼材が落下し、57歳の作業員が頸椎損傷する事故が発生した。この作業員の労災、補償問題について、どこまで東電は保証するのかと、記者が質問した。
東電広報官は、労災は、作業員自らが申請し、元請け、実際の雇用主で相談した上で労災申請することになる。東電は直接の雇用関係がないので、労災とするかしないか、言える立場にないと回答。重大な人身災害だと理解しているが、補償、労働災害については、直接的な雇用関係がないから話はできないという認識だ。「冷たく見放すつもりはない」が、「そもそも関与できる立場にない」との考えを示した。
2号機海水配管トレンチの凍結、間詰めによる止水壁工事の進捗について、会見での東電側の回答内容に対し、記者から抗議の声があがった。
11月17日の会見時に状況を記者が質問した際、東電広報官は分からないと回答。11月20日の会見時にも質問すると、今度は翌21日に規制委検討会があるため、その質問は受け付けないという回答だった。しかし、17日に規制庁に出している資料には、凍結、間詰めができていないことを前提とした資料を出しているという。
「この会見に対する東電の臨み方が、どうも納得いかないのが正直な気持ちだ」と記者が抗議すると、東電広報官は「ご意見として承ります」と返答するにとどまった。
さらに、現在毎週木曜日にJビレッジで行われている会見についても、ほとんど最近、Jビレッジに足を運ぶ記者がいない状態で会見をしていることから、福島第一原発現地からの会見というのであれば、せめて1Fの現場に詳しい人に確認してもらえる状況があるとか、会見のあり方を考えて欲しいと記者が要望。「Jビレッジでやっている意味が何なのかを含めてもう一度、御社で考えていただきたい」と意見した。
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