2012年6月4日22時30分より、滝実(たきまこと)新法務大臣の就任会見が行われた。田代検事の捜査報告書捏造の問題で、小川前法相が「指揮権発動」を検討していた事について質問が集中したが、滝新法相は「指揮権発動は時期尚早」という認識を繰り返し示した。
2012年6月4日22時30分より、滝実(たきまこと)新法務大臣の就任会見が行われた。田代検事の捜査報告書捏造の問題で、小川前法相が「指揮権発動」を検討していた事について質問が集中したが、滝新法相は「指揮権発動は時期尚早」という認識を繰り返し示した。
■ハイライト
【冒頭4分30秒まで音が弱いです】
6月4日22時30分より、法務省第一会議室にて、野田総理の内閣改造に伴い新たに法務大臣となった、滝実法務大臣の就任会見が行われた。
冒頭、滝大臣は司法制度改革について触れ、現在の司法が、国民の身近な要望に応じているかどうかという視点で、改めて制度の改革に取り組む方針を示した。
会見では、小川前法相が同日行われた退任会見の場で、「田代検事を不起訴にする方針という報道を受け、『指揮権発動』を検討していたと発言した件について、質問が集中した。しかし、前法相が野田総理に指揮権発動を相談した際に、総理がそれを断った、という事実について触れる記者はいなかった。
質疑では、まず、小川前法相の発言を受け、法務大臣の指揮権の行使についてどう思うか?と、毎日新聞の記者が質問。滝大臣は、一般論としては法制度上、指揮権発動を排除はできないとしながらも、今回の田代検事の件については、小川前法相は政務三役の意見交換の場で、「(指揮権発動の)明確な意志は示されていなかった」と回答。「検察当局が具体的な結論に至っている様子がないので」と自身も、現段階での指揮権発動は拙速ではないか、という見解を示した。
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