「カンパとボランティアだけでやる選挙ほど、強い選挙はない」 ~山本太郎氏の選挙参謀、斎藤まさし氏が語る選挙のセオリー 2014.9.17

記事公開日:2014.9.26取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山)

特集 山本太郎

 「私は30年以上選挙をやってきたが、あれだけたくさんの人たちが、ボランティアで勝手に動いた選挙は知らない」──。

 2014年9月17日、名古屋市中区のLive & Lounge Vioで、全国で街頭演説を展開中の参議院議員、山本太郎氏と、山本氏の選挙戦を支えて当選に導いた斎藤まさし氏によるトークイベント「山本太郎キャラバン ~名古屋トークセッション」が開催された。

 30数年、選挙に関わってきた斎藤氏は、「一番強い選挙はボランティア選挙だ。自分の関わる選挙戦はお金もないし、人もいない。だから、いつもカンパやボランティアを集める」と言う。

 山本太郎氏や三宅洋平氏の選挙(2013年参議院選挙)は、まさにボランティア選挙で、バックが付いていなくても永田町を驚愕させる得票が得られた、と斎藤氏は語った。

 そして、「既存政党や団体すべてを敵に回しても、無党派層を代表する候補者をひとつにまとめて、選挙の争点が明確だと勝てる。そういう候補者が出ると同時に、普通の人たちが『ボランティアで応援する』『カンパを出す』『自分たちの選挙にする』と動く。これがカギになる」と力説した。

■全編動画 1/2(再配信映像 1時間58分)

■全編動画 2/2(再配信映像 28分間)

  • ゲスト 斎藤まさし氏
  • 司会 杉浦聡氏

永田町も驚愕する、ボランティア選挙の強さ

 主催者の杉浦聡氏が「太郎さんと最初に会ったのは参議院選挙の前。自分の思いをどれだけの人に伝えられるか、と真剣だった。そして、政権を取ると言っていた」と振り返ると、山本氏は「仲間を増やして政権を取らないと、この状況を変えようがない」と応じ、原発、TPP、労働環境の破壊、税金の負担増など、問題を列挙した。

 山本氏は「今、半分以上の有権者は支持政党がない。そういう人たちに、自分たちの方向性を理解してもらえたら、多数派を形成することも可能だ」と述べて、隣に座る斎藤氏を紹介した。「斉藤さんは、長年、さまざまな市民候補者の選挙のお手伝いをボランティアとしてやってきた。僕も三宅洋平も、お世話になった。選挙の神様と言われている人だ」。

 斎藤氏は、選挙ボランティアの重要性を示す一例として、三宅洋平氏の例を挙げた。「彼は34歳のミュージシャンで、去年の参院選に出た。全国的には無名、お金もまったくなし、応援する団体もない。そんな人が、全国区比例選挙という全国民を相手にする選挙に出るなど、今までの常識ではありえない話だった」。

 しかし、三宅氏は落選したものの17万票を獲得。「これは、日本最大クラスの労働組合が、(組織的に動員をかけて)やっと獲得できる票数だ。それを無名の人間がやったのだから、永田町は驚愕した。NHKや朝日新聞も取り上げた」と斉藤氏は力を込めた。

 そして、「私は30年以上選挙をやってきて、あれだけたくさんの人たちが、ボランティアで勝手に動いた選挙は知らない。おそらく、万単位の人が動いている。全国区比例選挙は本番に7万枚ポスターが貼れるが、ポスター貼りは大変な作業だ。それが短期間に7万枚、ほぼ全部が貼れて、奇跡と言われた。それをやったのは、お互いに顔も知らない、三宅洋平の選挙ボランティアたちだ」と説明した。

来年4月の統一地方選挙がカギ

 日本の政治は、票をとりまとめる企業、労働組合、宗教団体が実際に動かしていると語る斎藤氏は、「だから、政策も税金の取り方や使い方も、すべてそこが決めている」と指摘し、こう続けた。

 「今の日本の政治を変えるには、組織に支援されていない人が、候補者として選挙に立候補すること。あるいは、その人をボランティアで応援することしかない」

 さらに、「30数年間、私はいわゆる無党派の選挙をずっとやってきたので、いつも何もない。バックの団体も、組合もお金もない。だから、選挙の時は、いつもボランティアとカンパを集めるところから始める。でも、私の経験では、本当にカンパとボランティアだけでやる選挙ほど、強い選挙はない」と断言し、かつて自分が関わった滋賀県知事選挙で嘉田由紀子氏が初当選した際のエピソードを語った。

 もう、日本には時間が残されてない、と危機感を表明した斎藤氏は、「今の生活を維持していくことが難しいのは、皆さんわかっているはず。本人でも、周りの人でもいいから、信用できて、自分たちのために働いてくれる人を選挙に出しましょう」と呼びかけた。

 来年の4月には統一地方選挙があることから、既存政党ではないところから勇気ある候補者を出そう、と訴える斉藤氏。「それ以外に、この国の未来、私たちの将来の生活はない」と力を込めた。

既存政党とは異なる新しい選択肢を作る

 山本氏と斎藤氏は、衆議院解散の可能性にも言及した。「8月下旬と9月6日・7日に日本と北朝鮮が秘密協議をした、とマスコミ各社が報じた。秘密協議を誰がリークしたのか。北朝鮮が、拉致問題を巡る交渉に有利になるように、日本側から接触を求めてきたことを表に出したとしか考えられない」と斉藤氏は言う。

 「なぜ、日本側が急いでいるか。日本経済が急激に悪化し、いつ株価が暴落するかわからない状況で、安倍内閣が支持率を上げるチャンスは、拉致被害者の帰国しかないからだ。かつて小泉政権が同じことをやって成功している。その時の官房副長官は安倍さんだ」

 そして斉藤氏は、衆議院解散となった時、皆さん、どう判断しますかと問いかけた。「野党が一致団結できるのか? 私たちは、集団的自衛権は絶対にダメ。原発再稼働は絶対にダメ。消費税増税も絶対にダメ。TPPも入ってはいけない。もうひとつ、沖縄で新しい基地を辺野古に作ることも、やってはいけないと思っている。最低限、これらの考えが一致しないと、有権者に対して、別の選択肢を提示することにはならないと思う」

 斎藤氏は、来年の統一地方選挙には、はっきりしたメッセージを持った候補者、最低限の政策的一致点を持ったグループを、全国的に作らなければならない、との考えを表明した。

全国に20万人のボランティアがいれば負けない

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「「カンパとボランティアだけでやる選挙ほど、強い選挙はない」 ~山本太郎氏の選挙参謀、斎藤まさし氏が語る選挙のセオリー」への2件のフィードバック

  1. @toropikoさん(ツイッターのご意見) より:

    今の政治状況がよくわかる内容です。おすすめ(^^♪→2014/09/17 【愛知】山本太郎キャラバン ー名古屋トークセッション(動画) http://iwj.co.jp/wj/open/archives/169332 … @iwakamiyasumiさんから
    https://twitter.com/toropiko/status/514699022351626240

  2. 竹本淳一 より:

    山本太郎さんは、小沢さんとくっついて、おかしな政党名に
    なってしまった。俳優をやっていたころのまともな人間になってほしい。

    斎藤さんのお話は非常に参考になる。これはどの陣営も
    取り入れるべき(ただしあからさまな選挙違反は除く)

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