2012年5月18日(金)、経済産業省で行われた、深野原子力安全・保安院長による記者会見の模様。
2006年、原子力発電所の耐震指針改訂の際、保安院の当時の担当課長が“古い耐震指針に基づき建設された原発でも問題ない”と明示するよう求める文書を作成し、原子力安全委員会に要求していたことについて、「文書自体は当時の担当課長から旧指針と新指針の確認を求めたものであると承知している。保安院の立ち位置に疑念を呼びかねない表現になっていた。そういった点は反省しなければならない」と述べたが、改善策や当時の担当課長の責任については言及しなかった。
原発のストレステストが遅れている理由については、「大掛かりな解析作業を行うため人材や能力に制約がある。意見聴取会やIAEAの評価もあった」と説明した。また「議論を尽くしていかなければならないため、遅れたことは問題だと思っていない」との認識を示した。