2014年5月23日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。吉田昌郎元福島第一原発所長のヒアリング調書について、「コメントは控える」との見解を示した。
2014年5月23日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。吉田昌郎元福島第一原発所長のヒアリング調書について、「コメントは控える」との見解を示した。
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福島第一原発2号機PCV(原子炉格納容器)に設置されている温度計6個が期待する位置に設置できず、必要な温度が正確に測れていなかった。温度計を設置する時の工事操作に原因があると判明し、温度計自体も信頼性が低いことが判明した。5月26日から新しい温度計を設置し直すことが発表された。
5月22日10時50分ごろ、H4タンクエリア堰内水の移送ラインホースから水漏れが発生した。漏えいした水を分析した結果、セシウム、ストロンチウムともに雨水の判定基準を下回ったため、雨水と判断している。水の移送運転前、運転中の現場確認で漏えいはなかったが、その後に漏れがあり、最大4トン漏えいしたと評価している。漏えい水は二重堰の内側に収まっていて、海への流出はないと東電は考えている。
ホースが割れた原因は、ホースの破損状況から、踏みつけ等の外荷重と考えている。移送ホースは耐圧のある”カナフレックス”で保温材を被せてあり、常時人が通る踏みつけやすい場所にある。その上から荷重がかかり割れたと推測されている。東電は、注意喚起の看板付けるなど、取り急ぎ対策を実施したと報告した。
5月15日、5、6号淡水化装置、安全弁につながるところから漏水があった。現場確認の結果、安全弁から排水したラインに内圧がかかり、ホースが破損したことが判明した。
ホースの接続を変えるなど、内圧がかからないような対策を施し、5月23日10時17分から処理を再開した。
多核種除去設備ALPSは、CFF(クロスフローフィルタ)の性能異常から対策工事を行っていた。三系統のうちB系の対策工事が終了し、5月23日から運転を再開していることが発表された。A系は6月上旬、C系は6月中旬に運転再開を目指して対策工事を行うことも発表された。
性能異常は、CFFのテフロン製パッキンの放射線脆化によるものだということが試験により判明している。そのため、耐放射線能力の高いEPDM(合成ゴム)製に変更する。これらALPS CCFの一連の対策について、これまでの資料をまとめて説明があった。
地下水バイパスの運用を開始したことから、県からの要望により、最初に海洋排水した際の排水前後の海洋モニタリング結果が発表された。これまでの海洋モニタリングで排水路出口付近にある”南放水口付近”からサンプリングしたもの。排水前、排水中、排水後と時間を追ってサンプリングした。今回の状況は、セシウム、全ベータ、トリチウムの全てで排水前後の大きな変動はなかった。
地下水バイパスは5月23日16時現在、一時貯留タンクそれぞれについて、以下の状況になっていることも公表された。
Gr1 汲み上げ中、現時点までに720トンを汲み上げている
Gr2 サンプリング中、結果出たら公表
Gr3 再度分析中、結果出たら公表し、海洋排水。2回目の海洋排水になる
吉田昌郎元福島第一原発所長の上申書が内閣官房のホームページに公開されたことに関して、東電は「吉田元所長と政府事故調との間で交わされたことだから、コメントは控える」との見解を示した。
政府事故調のヒアリング結果である同調書の内容を東電は把握しておらず、関知しないという。東電は東電として事故調査を行い、公表していることから、それとは別ものである当該調書の公開に、東電としてコメントはしないということを示した。
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2014年5月23日
2014年5月22日
2014年5月23日
2014年5月22日
2014年5月23日
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