小泉純一郎元総理の「原発ゼロ」発言に賛否両論の声があがっています。
この機会にあわせ、IWJは小泉元総理が8月に視察したフィンランドの「オンカロ」を題材としたドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』のマイケル・マドセン監督インタビューを特別蔵出し再配信いたします。
再配信開始時間:2013年10月17日 22:30 〜 Ch1 ↓
http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi
ぜひ、この機会にご視聴ください!
小泉純一郎元総理の「原発ゼロ」発言に賛否両論の声があがっています。
この機会にあわせ、IWJは小泉元総理が8月に視察したフィンランドの「オンカロ」を題材としたドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』のマイケル・マドセン監督インタビューを特別蔵出し再配信いたします。
再配信開始時間:2013年10月17日 22:30 〜 Ch1 ↓
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福島原発事故や、その後の事故処理などで起きたさまざまなトラブルから、このまま原発を推進していくことに限界を感じてきたという小泉元総理。最近でも16日、千葉の木更津市で開かれた講演で、「原発ゼロ」への思いを語りました。
小泉元総理は、「政治が決断すれば、日本は原発ゼロでもやっていける。もし、ここで政府・自民が、やっぱり原発ゼロにして政治的な方向を出せば、国民はね、大方の国民は協力してくれるんじゃないか」と明言。さらに、「安全神話はもう信じない」との発言もあり、脱原発の姿勢を強調しました。
小泉元総理の発言に、自民党内からは、「『原発の安全性は原子力規制委員会の判断を尊重し、再稼働を進めていく』とした党の方針と相いれない」という批判や、「党内の意見が割れているという誤解を国民に与えかねない」といった懸念の声も聞かれているようです。その一方で、自民党の河野太郎議員は、「世論に対する喚起という意味では、非常に影響力はあると思います。いい方向じゃないですか」との見方を示し、小泉元総理の発言を好意的にとらえている声も聞かれています。
野党も、この「原発ゼロ」発言を好意的にみているようです。脱原発を打ち出している生活の党の小沢一郎代表は、「冷静に日本の現状と将来を考える人であれば、たいてい行き着く結論だろうと」と報道で語っています。みんなの党の渡辺喜美代表も、「先日、小泉元総理の話をおうかがいする機会がありました。小泉元総理は、わが国の最終処分場が確保できない状況下での原発推進は無責任であり、原発ゼロしかないと、決意をしたとのことでありました。極めてまっとうなご見解です」と述べました。
みんなの党の渡辺代表は、17日の国会での代表質問で、「原発ゼロ」発言の是非について、安倍晋三総理に質問。安倍総理は、「国として、処分地の選定を含む原発への取り組みを、責任を持って行う」などと応じ、「エネルギーコスト低減の観点を含め、国として責任あるエネルギー政策を構築してまいります。原子力比率は、可能な限り引き下げてまいります」と答弁しました。
しかし、安倍総理は6月、「(原子力規制)委員会が、新たな基準に適合すると認めた場合には、再稼働を進めていきます」と、再稼働推進に意欲を示していたことから、小泉元総理が総理時代に官房長官として支えていた安倍総理の方針と、小泉元総理の「原発ゼロ」の考えとは対立しているようにも見受けられます。
8月に小泉元総理は、フィンランドにある高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場「オンカロ」を視察。放射性廃棄物を地下400メートルに埋め、10万年保存するというこの施設を見学し、「原発ゼロ」への思いを一層強めたとみられています。
原発の稼働によって出た放射性廃棄物は、いずれどこかに処分しなければなりません。一部報道で小泉元総理は、「原発ゼロにしろという一番の理由は、処分場がないことです。それ(廃棄物)をきっちりと、危険のないように保管する場所、どこにもない。日本は」と、日本では廃棄物を安全に処分できる場所がないことが「原発ゼロ」を主張する最大の理由だと語りました。
フィンランドの原発政策や、脱原発の声については、IWJに寄せられたこちらの記事をぜひご参照ください。
小泉元総理が訪れたフィンランドの「オンカロ」とは、どんな施設なのでしょうか。
IWJはこの「オンカロ」に関するドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』のマイケル・マドセン監督に2011年12月、岩上安身がインタビューを行っています。フィンランドの原子力行政、核兵器、原子力に対する科学的見地などについて、日本と比較をしながら詳しくお話をうかがっています。
ぜひ、本日の再配信をご視聴ください!