(第95号の続き)
(岩上安身)
記事目次
先日の参議院選挙で65議席を獲得し、圧勝した自民党・安倍晋三政権。その安倍政権が、国際社会で孤立しつつある、と言われても、ピンとこない人がほとんどかもしれない。日本の大手マスメディアの報道を見る限り、昨年末の安倍政権の成立以降、急速に深刻化しつつある日本の国際的孤立については、まったくと言っていいほど報じられていない。
2月21日に行われた日米首脳会談の後、その日の夕方に行われた、ワシントンのシンクタンクCSIS(米戦略国際問題研究所)での講演で、安倍総理は「Japan is back(日本は戻ってきました)」と、いささか上ずったような、ハイトーンボイスで宣言した。
場所は米国である。すなわち、この「Japan is back」というメッセージは、「あなたたち米国にとって、おなじみの『日本』が戻ってきたんです!」という意味に他ならない。その「日本」とはもちろん、日米安保に基礎づけられた戦後体制下の「日本」であり、米国に従順な「あなたがた米国の忠犬ポチ日本」ということである。
※CSISでの安倍総理のスピーチ動画
【URL】http://bit.ly/X1WN2L
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安倍政権は戸惑っていません。共和党に政権交代するのを待っているだけです。