大飯原発3・4号機で初の評価会合 島崎委員、「6月の報告では遅すぎる」 熊川断層を含む3連動の再試算を早期に要求 〜第1回大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合 2013.4.19

記事公開日:2013.4.19取材地: 動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

 関西電力は18日、大飯原発3・4号機が「新基準に適合する」とした報告書を原子力規制委員会に提出。本日19日、大飯2機の適合性を議論する会合が初めて開かれた。

 主要な論点となったのは大きく2点。

 大飯原発敷地周辺を走る3つの断層の連動性と、緊急時の対策所となる仮施設についてである。

 関電は、熊川断層と周辺を走るFO-A、FO-B断層との連動性については、過去のストレステストで検証済みとし、より詳細な報告は6月に行う方針を示したが、島崎委員がこれに反論。これまでの「念のため」の試算ではなく、3連動を前提にした現実的な試算結果を要求。十分な検証時間を取るためにも、6月を待たず、優先的事案として早期に取り組むよう念を押した。

 緊急時の対策所となる免震事務棟の代替施設については、3,4号機中央制御室横の会議室の運用を見込んでいる関電に対し、更田委員は、「緊急時に3,4号機近くに指揮所を置くのは非現実的ではないか」と疑問を呈し、対応策の再検討を求めた。

 より詳細な報告を求めた他の項目についても、速やかな提出を要請。5月からは週一回のペースで会合が開かれるが、評価過程には現地調査も含まれる。適合結果は6月末をめどに取りまとめられる予定だ。

■全編動画

  1. 評価の進め方について
  2. その他
  • 日時 2013年4月19日(金)
  • 場所 原子力規制委員会(東京都港区)

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です