ノーニュークス・アジアフォーラム 東京電力前アクション 2011.8.2

記事公開日:2011.8.2取材地: 動画
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(IWJテキストスタッフ・久保元)

 2011年8月2日(火)14時、東京都千代田区の東京電力本店前において、「ノーニュークス・アジアフォーラム2011東京電力前アクション」が行われた。「ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン」をはじめとする市民団体などで組織する「NNAF2011実行委員会」が主催したもの。同フォーラムの主旨に賛同する日本およびアジア地域などから反核団体や反原発団体などが多数参画し、7月30日から8月6日まで全国各地で実施する10のアクションのひとつとして開催した。当初、同フォーラムはタイで開催される予定だったが、福島第一原発事故の発生を受け、強い抗議の意思を示すために日本での開催に変更した。

  • 日時 2011年8月2日(火)14:00~
  • 場所 東京電力本店前(東京都千代田区)

 参加者らは「Learn From FUKUSIMA!」や「原発輸出ハンタイ!」など、英語や日本語で書かれたプラカードを掲示し、口々に「No Nukes!No Nukes!」と声を上げた。また、核兵器と原発のない社会を求めて、それぞれの思いを訴えた。インドネシアから来た参加者は「アジアの人たちは、日本のことを大変心配している。自国民に放射能を浴びせるTEPCO(東京電力)は、完全な賠償をしなければならない。TEPCOが持っているお金は、苦しんでいる人々に分けなければならない。私たちは、これからどのような世界を選ぶのか。核兵器と原発のない世界を実現するために闘う。No Nukes In Asia!」と英語で訴えかけた。

 その後、アジアからの参加者や主催者ら約20名が東電本店内に入り、広報部の担当者と面会した。参加者は、「タイ、インドネシア、フィリピン、インド、台湾、韓国、フランスから20団体、約50名が来日し、福島の汚染された地域を目の当たりにしてきた」とフォーラムの背景を説明した上で、東京電力に対し、原発からの撤退や誠意ある被害者救済などを求める要望書を提出した。

 このうち、「福島第一原発事故によって海を汚染し、アジア各国に迷惑をかけたことを謝罪してほしい」という要望については、担当者が「放射性物質の放出により、心配と迷惑を掛けたことをお詫びする」という形式的なコメントを口にした。参加者からは、「この場の話ではなく、どのようなスケジュールで具体的に謝罪するのか」との声が上がった。担当者は「事故の収束が最優先。各国個別での謝罪はできていないが、外国特派員協会での記者会見で謝罪した」と答えた。

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