森友学園問題で、財務省近畿財務局職員の赤木俊夫氏が、2018年3月7日に自ら死を選んだ。安倍昭恵総理夫人が名誉校長を務めていた小学校への、国有地を8億円も値引きしての払い下げに関する公文書について、改竄を担当させられたことを苦にしてのものだった。
2020年3月18日、赤木氏の遺族である妻が原告となり、国(代表者:三好雅子=森雅子法務大臣)と佐川宣寿氏(さがわのぶひさ:事件当時は財務省理財局長、のちに国税庁長官を経て退官)を相手取って、1億1000万円超の損害賠償の民事訴訟を大阪地方裁判所に起こした。
提訴した18日、赤木夫人の代理人である、松丸正弁護士と生越照幸(おごしてるゆき)弁護士が大阪市内で記者会見を開き、訴訟内容について発表した。
会見では、訴状と、改竄の経緯を詳細に記載した赤木氏の手記、赤木氏の公務災害認定に関して財務省が人事院に提出した文書が公開された。
「私は昨年(平成29年)2月から7月までの半年間、これまで経験したことがないほど異例な事案を担当し」「これまで経験したことがない異例な事案とは、今も世間を騒がせている『森友学園への国有地売却問題』です。本件事案は、今も事案を長期化・複雑化させているのは、財務省が国会等で真実に反する虚偽の答弁を貫いていることが最大の原因でありますし、この対応に心身ともに痛み苦しんでいます」
赤木氏の手記には、赤木氏が意に染まない文書改竄を強いられて苦悩し、死を選ばざるを得なかった経緯が、手書きメモも含めて生々しくつづられている。
「財務省の虚偽答弁」と題された項目には、「この事案の対応で先の国会で連日のように取り上げられた佐川(当時)理財局長の国会答弁の内容と整合性を図るよう、佐川局長や局長の意向を受けた本省幹部(理財局次長、総務課長、国有財産企画課長など)による基本的な対応姿勢が全てを物語っています」と記され、その下には「(疑問)財務省は、このまま虚偽の説明を続けることで国民(議員)の信任を得られるのか」と書かれている。
さらに「決裁文書の修正(差し替え)」という項目には、「元は、すべて、佐川理財局長の指示です。局長の指示の内容は、野党に資料を示した際、学園に厚遇したと取られる疑いの箇所はすべて修正するよう指示があったと聞きました。佐川理財局長の指示を受けた、財務本省理財局幹部、杉田補佐が過剰に修正箇所を決め、杉田氏の修正した文書を近畿局で差し替えました」と明らかにしている。
なぜ死を選ばなければならなかったのか?
真実を話し、職を辞する決断ができなかったのか?なぜ妻は苦悩する夫の命を救うことができなかったのか?世間は冷ややかに見てる人が多いだろう。死んでしまったのでは何も動かすことができない。週刊誌は佐川の指示を受けた部下の証言を取り付けることができたのではないか。それにしても佐川は人間に値しない。
無駄死にさせないためにも多くの人に関心を持ってほしい。
「すべて、佐川理財局長の指示です」~森友学園との土地取引文書改竄に加担させられ自殺した財務省近畿財務局職員・赤木俊夫氏の直筆の手記を全文公開! 赤木氏の妻が国と佐川宣寿元理財局長を提訴!! https://iwj.co.jp/wj/open/archives/470179
@iwakamiyasumi
https://twitter.com/55kurosuke/status/1241298002351771648