次々と噴出する政府の疑惑追及において、存在感を増している「野党合同ヒアリング」で新たな事実が確認された。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設に関して、愛媛県職員らが2015年4月2日に柳瀬唯夫総理秘書官(当時)を訪問する予定などを記したメールが、文部科学省で見つかったことについて、文科省の村尾崇大臣官房総務調整官が4月24日に開かれた「第6回 加計学園『首相案件』問題 野党合同ヒアリング」において、内閣府から文科省へ送信された「真正」のメールであることを認めた。
(取材・文:谷口直哉)
※2018年5月3日テキストを追加しました。
次々と噴出する政府の疑惑追及において、存在感を増している「野党合同ヒアリング」で新たな事実が確認された。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設に関して、愛媛県職員らが2015年4月2日に柳瀬唯夫総理秘書官(当時)を訪問する予定などを記したメールが、文部科学省で見つかったことについて、文科省の村尾崇大臣官房総務調整官が4月24日に開かれた「第6回 加計学園『首相案件』問題 野党合同ヒアリング」において、内閣府から文科省へ送信された「真正」のメールであることを認めた。
記事目次
■ハイライト
今回、文科省が存在を認めたメールは、林芳正文部科学大臣が今月4月20日の記者会見で公表したもの。当時、内閣府に文科省から出向していた職員から、文科省の総務課行政改革推進室の職員へ送られたメールで、愛媛県職員らと藤原豊・地方創生推進室次長(当時)との面会結果を報告している。
問題のメールには、4月2日木曜日11時30分~12時30分、加計学園関係者、愛媛県職員、今治市職員らが藤原氏と面会した内容が記されており、藤原氏からの発言として「制度改革の実現は首長のやる気次第。熱意をどれだけ示せるか」などの記述があった。また、「本日15時から柳瀬総理秘書官とも面会するようです」とも記載されていた。「2015/04/02 12:48」と日時が示されており、藤原氏との面会が終了した直後に送られたものとみられる。
愛媛県の職員が柳瀬氏らと面会した際に「備忘録」として作成した、いわゆる「首相案件文書」と、今回認められたメールの内容には多くの点で符合する部分があり、「首相案件文書」の存在の信頼性がいっそう裏付けられたと言える。
まず、愛媛県職員らが藤原氏、柳瀬氏に面会した日時と参加者の構成がそれぞれ一致している。また、藤原氏の発言内容の一致点としては、「ゴールデンウィーク明けに予定されていた国家戦略・構造改革特区の共通提案への応募を勧めている」ことや、「日本獣医師会など反対派の同意を得やすくするために、コンセプトやカリキュラムについて工夫を凝らすよう求めている」点があげられる。
文科省が認めたこのメールの送信元である内閣府は、いったいどのような見解を述べたのだろうか?
4月24日の野党合同ヒアリングで、希望の党の今井雅人・衆議院議員が「内閣府としては、このメールは真正なものと認定したということでいいですね?」と質すと、内閣府の笹川武・大臣官房総務課長は「いや、そこは必ずしもそうではない」と即答した。内閣府での調査でメールの存在が確認されていないことなどを理由に、「確信を持ってそのものだと言うことは控える」と、あくまでメールが真正なものだと認めることを拒んだ。
霞が関の文科省と愛媛県庁――800km以上離れた場所から、これだけ内容が一致する2つの文書が発見され、どちらも「真正」なものであると公に認められたのである。これ程までに明確な証拠が揃っているにも関わらず、頑なにメールの真実性を認めない内閣府の対応は、「不誠実」を通り越して「国民への冒涜」と言っても過言ではないだろう。
加計・官邸訪問予定メール 文科省が真正と認める! しかし送信元の内閣府はメールの存在を認めず「確信を持ってそのものだと言うことは控える」~4.24 加計学園「首相案件」問題 野党合同ヒアリング https://iwj.co.jp/wj/open/archives/419118 … @iwakamiyasumi
往生際が悪すぎる。誰がどう見ても税金の横流しです。
https://twitter.com/55kurosuke/status/989263338017251328
加計・官邸訪問予定メール 文科省が真正と認める! しかし送信元の内閣府はメールの存在を認めず「確信を持ってそのものだと言うことは控える」 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/419118 … @iwakamiyasumi 普通に考えれば嘘つきは誰かは明らか。これだけ証拠があって嘘の本元を辞めさせないならこの国は終わる。
https://twitter.com/55kurosuke/status/991992097312931841