「票割れ」が起きているとみられている北海道4区で、立憲民主党の候補者が猛烈な追い上げをみせている。
立憲民主党公認候補・本多平直氏(北海道4区)が2017年10月18日夕方4時半から、札幌市手稲(ていね)駅前で街頭演説を行った。本多氏はかつて、同党の枝野幸男代表の政策秘書を務めた政策通としても知られる。
もともとは本多候補が有利に選挙戦を進めると見られていたが、同区には希望の党が高橋美穂候補を立てたため票が割れ、現在は自民党・中村裕之候補がわずかにリードしていると報じられている。もっとも、一部報道では、選挙戦後半で本多氏が並びつつあるとも伝えられている。選挙終盤、デッドヒートが続く。
「『モリカケ問題』はみんな、おかしいと思っている。(元文科省事務次官の)前川さんが真実を告白したら新聞にスキャンダルを書かれ、菅官房長官が個人攻撃をする。真面目に働いていた官僚を官房長官が個人攻撃するなんて、見たことがない。一方で、安倍総理を庇い続けた佐川理財局長は国税庁長官に大出世した。こんなデタラメを許すわけにはいかない」
本多氏は街宣後、IWJのインタビューに応じ、同区で候補者を立てている希望の党について、「憲法改正に賛成し、憲法違反の安保法制に賛成している」と批判し、「突如、遠い土地から独自の候補者を立て、結果的に自民党をアシストしている。『自民党政権を倒す』と言っていたことと矛盾する」と強く非難した。
また、安倍政権が掲げる憲法改正について、「憲法違反の集団的自衛権を認める行為になりかねないので大反対だ」と主張。緊急事態条項についても、「なぜ必要なのか。東日本大震災のときは与党にいたが、緊急事態条項がなくても不都合はなかった。緊急事態条項を作って国会の機能をなくすなど考えられない」と強い反対の意思を示した。