官邸での菅官房長官記者会見。金曜日の午後だけ、記者クラブ外の我々のようなネットメディアも出席可のため出席。事前にどこにも質問予告せず、東京新聞の望月衣塑子記者への殺害予告ととれる脅迫電話が9月4日に東京新聞本社にかかってきたことを会見の場で明らかにして、菅官房長官の見解を尋ねた。
2017年9月8日(金)午後4時頃から開かれた菅義偉官房長官の記者会見にIWJ代表の岩上安身が出席。東京新聞宛てに送られた望月衣塑子記者の質問に対する注意文書について官房長官に質問した。さらに東京新聞本社へ9月4日夜に「望月衣塑子記者を殺す!」という脅迫電話がかかってきた事実を明らかにした上で、菅官房長官に所感を求めた。
岩上「9月1日に総理大臣官邸報道室長と文科省大臣官房広報官からそれぞれ、東京新聞に対し注意文書が出ている。大学設置・学校法人審議会の答申に関する望月記者の質問に対する注意だが、『事前の報道と同一のものと見なしうる行為にあって遺憾である』と。
8月9日に行われた文科省の大学設置審は非公開で行われたが、10日にはマスコミ各社とも一斉にその内容を報じている。産経新聞は『加計獣医学部、認可判断保留へ 設置審、文科相答申延期へ』という見出しで認可の判断を保留する方針を決めたと断定している。
各社とも変わらず報じているが(望月記者が質問した)8月25日時点で各社に対する注意が行われたとは聞いていない。正式公表の前とは言え、あらかた報じられている内容に基づく質問であり、望月記者だけが厳しく注意されるのはダブルスタンダードではないか」
菅官房長官(事務方からのペーパーを読み上げ)「政府の立場であらためて答えることは控えるが、通常政府からマスコミへのレクに関し、きちんと説明を行う観点から、記者会との間で報道解禁日を約束した上で、その前にていねいに説明を行うことがあるということだ」
岩上「注意文書が出た3日後の9月4日の夜、東京新聞本社に男性の声で望月記者を殺害するという電話が入った。これは明白な脅迫であり、テロ予告であり、殺人予告だ。官房長官会見での望月記者に不満をもち、『殺してやる』と繰り返し言っていたと、私の取材で確認している。
たいへん危険なことであり、言論機関に対する脅迫は、かつての朝日新聞阪神支局の襲撃事件を思わせる。政府として脅迫や殺人予告はあってはならないというメッセージを国民に広く発していただきたい」
官房長官「それは当然のことじゃないでしょうか」
岩上「当然というのは、どういうことでしょうか」
官房長官「そうしたことはあってはならない、我が国において。それは当然のことだと思います」
岩上「官房長官の言葉として言っていただけないか」
官房長官「私、官房長官としてこれは極、当然のことを今、あってはならないことですから、それはもう申し上げました。そういうことがあったら、当然警察に届けるなり、捜査する。そういうことだと思いますよ」
なお、9月8日午後に行われた官房長官会見の動画は、こちらの官邸HPから視聴できる。
- 平成29年9月8日(金)午後 内閣官房長官記者会見(首相官邸HPより)
※2017年9月8日付けのツイートを並べ、加筆して掲載しています。
政府の東京新聞への恫喝が、「望月記者を殺す」との脅迫をしても良いとの、跳ね上がりの輩を招いた・・・岩上氏には、この、すだれハゲに、その自覚はあるのかどうか・・・その点を追及してほしかったですね。
このような脅しは、決して許してはいけない。菅官房長官の罪が深い。権力の中心の人間が、発言すると、検察警察は、影響を受けてしまう。それに乗じて、薄汚い奴らが行動を起こす危険がある。
すべての近代国家の基本的理念である、人権、表現の自由、思想信条の自由に反する行為は、厳正に処罰されなければならない。恣意的な、権力の発動、法と良心に従わない捜査と裁判は、人道に反する。
必ず処罰されなければならない!