辺野古の「文子おばあ」こと島袋文子さんが出頭した。87歳になる車椅子の島袋文子さんから暴力を受けたとして、島袋さんを相手に、宮城県選出の「日本のこころ」の和田政宗参議院議員の同行者が「被害届け」を出したため、名護警察が出頭要請していた。
(文・原佑介)
辺野古の「文子おばあ」こと島袋文子さんが出頭した。87歳になる車椅子の島袋文子さんから暴力を受けたとして、島袋さんを相手に、宮城県選出の「日本のこころ」の和田政宗参議院議員の同行者が「被害届け」を出したため、名護警察が出頭要請していた。
2016年10月21日(金)、事情聴取のため名護警察署(沖縄県名護市)に出頭を求められた文子さんを激励しようと名護警察署前に市民らが集まった。
駆けつけた女性は「敬愛する文子さんへの弾圧を県民は許さない!県警の皆さんは何を守っているのか!安倍政権の手先となって工事を強行する警察に憤りを感じる!」とマイクでアピールした。
事情聴取は、文子さんの突然の体調不良によって、わずか24分で中止された。右翼の街宣車が名護署前で、「空襲警報」を連想させるサイレンを繰り返し大音量で流したことで文子さんは動機や震え、悪寒、吐き気を訴えたのだという。
沖縄戦で火炎放射を浴びた経験もある文子さんは、街宣右翼がいたずらで流したサイレンを聞き、過酷な戦争体験を思い出さざるをえなかったのだろう。これが「愛国者」のやることか。戦争体験者の高齢者に対し、あまりに卑劣で情けない、陰険な嫌がらせである。
市民らは事情聴取を終えた文子さんを拍手と歌でむかえた。「文子さん負けるな!」と励ます声も上がるなか、文子さんは気丈にも「今日は警察に行ってきた。お見合いだから口紅をしてきた」と述べ、市民の笑いをさそった。
文子さんに付き添った横田雄一弁護士は、冤罪事件として再審請求中の「狭山事件」の弁護団の一員でもある。マイクを握った横田弁護団は、大阪府警機動隊による『土人差別発言』について、「私は沖縄県外に住むひとりとして、県外の人間がこのような差別発言をする状況を沖縄県以外が許し続けている状況をお詫び申しあげたい」と謝罪した。
また、名護署には平和運動センター議長の山城博治氏が勾留されている。市民らは「ヒロジさん負けるな!」「ヒロジさん頑張れ」と声を上げた。
山城氏は有刺鉄線2本を切った疑いで17日に逮捕された。接見した金高望弁護士によると、この逮捕には手続き上の重大な問題が含まれているという。
「山城さんは準現行犯逮捕されたのだと思いますが、本人に逮捕の事実が告げられていません。現場で逮捕されたわけですが、警察は『話を聞きたい』と告げて山城さんを車両に乗せたあとに、『もう逮捕されているよ』と伝えています。いつ逮捕されたのか、山城さん本人は認識していません」
こうした警察の動きは市民運動の弾圧が目的なのか――。
勾留期限を伸ばすためか、名護警察署は20日、公務執行妨害の容疑で山城氏を再逮捕している。また、文子さんが出頭しているほぼ同時刻、高江に建っているN1裏テントに警察が「ガサ入れ」に入っている。
国会でのヨイショ質問を聴いている限りでは、和田議員の脳内で実際には物理的に起きていないことが起きていたことになっていると云う結論しか出てこない。簡単に言うと妄想で、和田議員は事実と妄想の区別がつかないのではないか。