2012年9月19日(水)、大阪市北区の毎日放送(MBS)本社で、MBSラジオ新番組編成発表の記者会見が行われ、同局の報道番組「たね蒔きジャーナル」の打ち切りが明らかになった。
(IWJ大阪・松田)
2012年9月19日(水)、大阪市北区の毎日放送(MBS)本社で、MBSラジオ新番組編成発表の記者会見が行われ、同局の報道番組「たね蒔きジャーナル」の打ち切りが明らかになった。
■会見後の「すきすきたねまきの会」による声明発表
MBSの報道番組「たね蒔きジャーナル」の存続を求める「すきすきたねまきの会」が、同番組の打ち切りを受けて声明を発表した。
「たね蒔きジャーナル」はローカル局の報道番組ながら、福島第一原発事故発生以来、事故の状況を報じ続け、また京都大学原子炉実験所の小出裕章助教がたびたび出演し、事故の内実を解説。YouTubeなどによって拡散され関西に限らず、全国でファンが生まれた。
7月下旬頃、打ち切りの噂がネットをはじめとして広がり始め、同会はスポンサー料として市民からカンパを募る活動を始めた。1年間番組を継続させる1,000万円超の寄付が集まり、また小出氏ら呼びかけ人がMBSの直接、存続を要請するなどしてきたが、同日、新番組編成発表とともに打ち切りが明らかになった。
この日、呼びかけ人である放送作家の石井彰氏、ジャーナリストの石丸次郎氏、今西憲之氏がプレス向けに声明を発表。石井氏は「メディアの作り手と受け手の関係は変わりつつあり、市民とともに番組をつくる以外にラジオが生きる道はない。そのことが局の方々にはわかってもらえなかったようだ」と語った。
なお、新番組編成の記者会見には放送記者クラブ加盟社以外の入場が認められなかった。