「芦名を考える会はまゆう」代表・原田周二氏 漁網受け入れ反対署名(大楠地元民による地元限定署名)に関する記者会見 2012.9.11

記事公開日:2012.9.11取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・小山内/澤邉)

 2012年9月11日(火)、神奈川県庁にて、「芦名を考える会はまゆう」代表・原田周二氏による漁網受け入れ反対署名(大楠地元民による地元限定署名)に関する記者会見、署名提出、提出後のぶら下がりが行われた。

■ハイライト

  • 日時 2012年9月11日(火)
  • 場所 神奈川県庁(神奈川県横浜市)

 同年7月、神奈川県は被災地(岩手県)の漁網を受け入れる考えを示したが、横須賀市芦名にある最終処分場「かながわ環境整備センター」の周辺住民は、県知事が説明会に参加しないことに反発していた。そのような状況で、9月11日、住民代表として「芦名を考える会はまゆう」代表・原田氏が、黒岩県知事に漁網受け入れの反対署名を提出した。

 冒頭の挨拶で、原田氏は「神奈川県で受け入れようとする漁網は1500トンある。余分な移動コストをかけるのなら、この漁網を現地で処分することで、新たに、仕事・雇用を維持することになる。そういうことに集中していただきたい」と、漁網を被災地で処理することのメリットを語った。

 また、「被災地の支援は、いろいろな形で行うことができる。原子力の廃棄物問題は、何十年たっても解決はできない。子供の未来のためにも、低レベルであっても拡散しないことが原理原則ではないか」と述べた。

 さらに、「税収が落ち込み、高齢化の影響も受け、財政は厳しくなっている。財政の面から、また、環境の面からも、もっといい方法があるはずだ」と税金の正しい使い道を強調した上で、「中小企業、零細企業の90%が、納税すらできない、借りたお金が返せないくらい厳しい状況。そこに風評被害が起こったら、どうなるか」と懸念を示した。

 「署名は何人分を提出するのか」と問われると、母親のグループ代表らしき女性が「3日で、186人分、集めた」と答えた。

 さらに、「住民の関心は薄いか」という問いに対しては、「本当に薄い。行政の借金がいくらあろうが、焼却場を作ろうが、その焼却場を作るのに300億円もかかろうが、関心がない。回覧を回してもろくに見ない。そこが問題。重要なことを考えてもらいたいという意味も含めて、こういうアクションを起こしている」と、横須賀市に建設予定のゴミの焼却場を話題に挙げて、地元の現状を切実に訴えた。

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