1,2号機燃料デブリ調査に向けて予定しているロボットの投入が難航し、予定より遅れる見込みだ。事前の調査で想定した進入路が使えない可能性や、事前の除染作業でも周辺線量が思ったほど下がらなかった。1号機は2017年夏をめどにデブリ取り出し方針を決める予定だが、それに向けて更なる検討が重ねられる。
1,2号機燃料デブリ調査に向けて予定しているロボットの投入が難航し、予定より遅れる見込みだ。事前の調査で想定した進入路が使えない可能性や、事前の除染作業でも周辺線量が思ったほど下がらなかった。1号機は2017年夏をめどにデブリ取り出し方針を決める予定だが、それに向けて更なる検討が重ねられる。
1,2号機燃料デブリの取り出しに向けた調査のため、ペデスタル周りの調査、進入路の確保作業が行われている。これまでの状況についてとりまとめ、東京電力はロボットの投入が難航していることを示し、当初の予定より遅れる見込みであることが分った。
1号機はX100Bペネと呼ぶ格納容器貫通孔からロボットを投入。グレーチングによる作業用足場を走行させ、周辺をカメラ調査した。当初、グレーチング開口部から、下の階へロボットを降ろし、水中を走行させデブリを調査する予定だった。しかし、水中の堆積物が舞い上がり視界が遮られることが分った。
そのため、グレーチングの隙間から小型の水中カメラ、証明を吊り降ろして、上からデブリを撮影、調査する案を考えている。新たな方式であるため、改めて装置の開発、テスト、操作習熟訓練が必要になるという。しかしながら東京電力は、2016年度中の早い時期にロボットを投入、現地調査できることを期待している。
一方、2号機では、X6ペネと呼ぶ開口部からロボットを投入する予定だ。そのため、X6ペネ周辺に人が立ち入る必要があり、その周辺の線量を100mSv/h以下まで下げる必要がある。
しかしながら、X6ペネ周辺は当初10Sv/h以上と線量が非常に高い。ロボットを用いて床面のスチーム洗浄、表面研削、化学除染など繰り返し除染しているが、いまだ数Sv/hと高いままだ。
今後、更に表面研削など除染を繰り返し、人が立ち入れるレベルにまで線量を下げなければいけないが、そのめどはたっていない。かといって、いたずらに急いで作業被ばくを増やしてしまうのは避けなければならない。今後も難しい廃炉作業が続く。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2016年1月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第26回事務局会議)
2016年1月28日
2016年1月27日
2016年1月26日
2016年1月28日
2016年1月27日
2016年1月27日