2012年1月23日(月)、自由報道協会主催 ヨアヒム・チルナー監督(映画「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギー という嘘」)記者会見の模様。会見には鳥取県ウラン残土問題に取組んだ土井淑平氏も同席した。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬)
2012年1月23日(月)、自由報道協会主催 ヨアヒム・チルナー監督(映画「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギー という嘘」)記者会見の模様。会見には鳥取県ウラン残土問題に取組んだ土井淑平氏も同席した。
■ハイライト
人形峠のウランの探鉱と採掘は1950年代から60年代始めにかけて、原子燃料公社によって行われたが、30年後の1988年になって鉱山跡地に膨大なウラン残土が野ざらしで放置されているのが発覚した。総量で45万立法メートルという膨大なウラン残土は、日本の原発と核施設からこれまでに出た核廃棄物の総量の2.5倍近くにもなる膨大な量だった。
ウランの崩壊による沢山の放射性物質で最も危険なものは肺がんの原因にもなるラドンで、ヨアヒム・チルナー氏の映画『イエロー・ケーキ』にも出てくるドイツ・ナミビア・オーストラリア・北米カナダのウラン鉱山でも同様に、ウラン鉱山の汚染と被曝の主役になっている。
土井氏は、長年にわたる人形峠のウラン残土を巡る撤去運動を説明し、映画『イエロー・ケーキ』に合わせて『原発がクリーンなエネルギーなどというのは、真っ赤な嘘だ』と述べた。また福島第一原発の事故についても『遥かに巨大な規模と複雑さで、やっかいな核のゴミ戦争をもたらさざるを得ない』と危惧し、『核廃棄物は技術と人事の両面で八方ふさがりだ』と結論づけている。
ヨアヒム・チルナー氏への質疑応答
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