自民党の前厚生労働大臣・塩崎恭久氏、民主党県連代表・永江孝子氏と肩を並べて愛媛1区から出馬したのは、日本共産党の新人、田中克彦候補。12月7日、松山市駅前で、比例代表の浜川百合子候補とともに安倍政権の暴走を止めようと訴え、演説後には、商店街を練り歩き支持を呼びかけた。

• 日時 2014年12月7日（日）13:00～
• 場所 松山市駅前（坊ちゃん広場）（愛媛県松山市）

※以下、発言要旨を掲載します

対抗馬の自民党議員を批判「アベノミクスは大失敗」

田中克彦候補「来週日曜日（12月14日）、いよいよ投票日。自民、公明で300議席を超えるという報道があった。一方で、日本共産党が躍進を果たすだろうというマスコミも数多くある。安倍暴走政治を食い止めたい。そのためには、筋の通った日本共産党に一票を託したいとお考えの方々が大きく広がっている。

　アベノミクスは大失敗していることは明らか。愛媛1区の公開討論会でも、前職の厚生労働大臣でありながら、アベノミクスの成果を説明することはできなかった。実質賃金は低下し、不安定雇用ばかりが広がっている。アベノミクスは国民の暮らしを壊し、格差を広げ、国民にとって良いことは何一つない。今度の選挙で審判を下し、国民最優先の暮らし、若いみなさんが安心して暮らせる社会を作っていきましょう。

　結婚や出産をして正社員として働きたいと思っても、なかなか採用されない不安定雇用ばかりです。就職できても賃金の格差がまだまだ残っている。たくさんの方がブラックバイトで苦労している。ヨーロッパでは当たり前になっている雇用を守るルールが日本にはない。政府の責任でしっかりと作って、格差をなくし、安定した雇用へと転換を図る、政府の責任で十分できること」

「戦争か平和かの歴史的岐路」浜川候補が語る「母親としての決意」

浜川百合子候補「35歳、子育て真っ最中。ちょうど1年前、特定秘密保護法を自民、公明で強行採決した。国民の目、口を塞ぐ稀代の悪法を言われるこの法律に対して、民主党は途中で議場からいなくなった。維新は採決を棄権。共産党だけが叡智と民主主義を守れと反対討論をした。安倍政権はその後も、集団的自衛権の行使を認める閣議決定の強行など、憲法を踏みにじり、戦争ができる国作りを進めている。

　世界中のどこへでも、戦闘行為の行われている場所に、米軍と肩を並べて参加するということ。子供たちを戦争の当事者にさせてはならない。この選挙を戦う、母親としての一番の決意です。憲法9条を力に、紛争はあっても戦争にしない外交努力。戦争か平和かの歴史的岐路で戦われるこの総選挙です。

　消費税が8％に増税した4月。近所のクリーニング店は増税分はいただきません、がんばりますと貼り紙をしていたが、その後、店を畳んだ。おじいさんからは、1日100円でもいいから年金を上げてくれと、何度も頭を下げられた。消費税増税と社会保障切り捨ては、地域の営みを、暮らしを壊し続けている。みなさんの暮らしを破壊しておいて、景気回復などない。11年ぶりに、四国から共産党の議席を奪還するため、今、4県（愛媛、徳島、香川、高知）を駆けずり回っています。

　アベノミクスで儲かったのは大企業と大資産家だけ。（法人税の）大減税まで行われた。323兆円もの巨額な内部留保が企業にはたまっているが、これが動かない。この一部を安定した雇用、賃金の引き上げ、地域を支える中小企業のみなさまのために活用させる。正社員が当たり前の社会を作っている。子育てをするにも大切な土台。給付制奨学金にも取り組んでいく。

　福島では今なお、12万人を超える方が避難生活を余儀なくされている。原発事故の原因が何だったのか分かっていない。事故の収束もできていない。そんな中、安倍首相は、川内原発、この愛媛の伊方原発の再稼働を狙い続けている。しかし、原発ゼロを求める声と運動も大きく広がっている。この1年2ヶ月、稼働原発ゼロの日本を作ってきた。国民と企業の努力で13基分を節電してきた。原発なくても電気は足りている。四国の豊かな自然をいかした新しいエネルギーに転換し、原発ゼロの日本を子供たちに手渡します」