2012年6月20日(水)、東京電力本店で、「東電・最終報告の公表について、山崎副社長の記者会見」が行われた。
福島第一原子力発電所の事故調査について最終報告書を公表、地震ではなく、あくまでも「想定外」の津波が事故の原因であったと強調した。
(IWJ・平山)
2012年6月20日(水)、東京電力本店で、「東電・最終報告の公表について、山崎副社長の記者会見」が行われた。
福島第一原子力発電所の事故調査について最終報告書を公表、地震ではなく、あくまでも「想定外」の津波が事故の原因であったと強調した。
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東京電力はこの日の会見で、福島第一原子力発電所の事故調査について最終報告書を公表した。報告書は、社内に設けた事故調査委員会がまとめたもの。役員や発電所の責任者、運転員ら、のべ600人の社員から聞き取りを行った。また、社外の有識者の意見も聴いたという。
報告書によると、事故が起きた原因は「津波想定について結果的に甘さがあったと言わざるを得ず、津波に対する備えが不十分であったことが今回の事故の根本的な原因」とした。東電が従来から繰り返してきたように、地震ではなく、あくまでも「想定外」の津波が事故の原因であったと強調した格好だ。
国会事故調や民間事故調でも取り上げられた首相官邸の対応については、「現場実態からかけ離れた具体的な要求が官邸の政府首脳らから直接・間接になされるようになった」とし、「現地対応にあたる発電所の所長を板挟みにするばかりで事故収束の結果を改善するものではなかった」と批判した。
会見に臨んだ事故調査委員長の山崎雅男副社長は「現時点で調べられる範囲で調査した。事故は天災か人災だったかとは一概に答えられない」と話した。