2014年4月30日16時から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発共用プール建屋のエリアモニタが停止し、欠測した原因は、二重化電源の配線ミスであることが判明した。
2014年4月30日16時から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発共用プール建屋のエリアモニタが停止し、欠測した原因は、二重化電源の配線ミスであることが判明した。
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4月25日の会見で発表された通り、福島第一原発3号機使用済燃料プール内に落下している燃料交換機本体の撤去作業のため、4月28日から4月30日にかけて、プール水の冷却が停止した。冷却停止時のプール水温は19.7℃、冷却再開時は23.3℃であったことが発表された。冷却停止から56時間で3.6℃の上昇であり、0.064℃/hの上昇率であった。
今後、原則毎週月曜7時から土曜16時の間は冷却を停止する予定だが、5月連休中は作業を行わず、このまま冷却を続けるという。
4月22日に共用プール建屋内のエリアモニタの停止が確認され、欠測したことが発表されている。制御盤の改造工事のため、二重化されている電源のうちA系統を停止させた場合、B系統の電源も停止したということで、調査が行われていた。
調査の結果、現在に至るまでの間で、2012年6月に当該エリアモニタの二重化電源B系統の復旧時に、誤ってA系統を接続していたことが判明した。二重化電源により、AとBという異なる系統が接続されるはずが、AとAが接続されていたという。
復旧工事を行った際、電源系統がまだ通電しておらず、分からなかったと東電は説明しているが、引き続き調査を行っていくとしている。
何故誤接続をしたのか、何故今まで判明しなかったのか、疑問はつきない。
4号機使用済燃料プールからの燃料取り出しは、全1533体中、約半分の770体の移送を完了したことが発表された。
燃料取扱機の天井クレーンの定期点検があり、一時的に取り出し作業を中断する予定だが、予定通り、燃料取り出し作業の完了を目指しているという。
4月22日と25日に、4号機使用済燃料プールから取り出した、燃焼集合体の外観点検を行った結果が発表された。
燃料集合体の内、異なる燃料タイプについて各1体、計4体の点検を行った。その内8×8と呼ぶ型の燃料集合体にて、燃料棒を固定するボルトの回りを防止する”固定ワッシャ”の変形が確認されたという。しかし、燃料の健全性や取り扱いに関係せず、問題はないと東電は判断している。
今回の点検結果は、「全て異常なし」ということである。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年4月30日
2014年4月29日
2014年4月30日
2014年4月29日
2014年4月30日