【東京都知事選】「政治を、僕らの手に取り戻したい」~家入一真候補 「家入キャンプ開幕式」(選挙事務所開き) 2014.1.28

記事公開日:2014.1.28取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・阿部玲)

 ジャスダック市場に最年少で上場を果たした起業家の家入一馬氏が、東京都知事選に最年少で立候補をした。1月28日、新宿区内で行われた事務所開きには、入り切れないほどの支持者が駆けつけ、ネットの機動力と現実を連携させる家入氏の斬新な選挙戦の展望に耳を傾けた。

■ハイライト

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 家入氏は、まず、自己紹介から始めた。「現在35歳で福岡生まれ。中学2年生の時にいじめに会い、そこからひきこもりになった。対人恐怖症で、13歳から18歳までは家の中で過ごしていた。その間、パソコン通信を通じて人と交流し、それがなかったら、死んでいたかもしれない。その後、就職しても1年ぐらいでクビになったりしていた。22歳で起業し、29歳の時に上場した。よく『成功したね』と言われるが、気づいたら、こうなっていたという感じで、成功したという実感はない。家の中にも居場所がなかったので、会社作りは自分の『居場所づくり』のようなものだった」。

最大のテーマは「居場所づくり」

 「会社を退いた後も、さまざまな仕事の傍ら、33歳ぐらいから『リバ邸』というシェアハウスを全国に作り始めた。『現代の駆け込み寺』のようなもので、やはり、居場所のない人のための場所を作りたかった。しかし、続けていると、法律的に締め付けが厳しいという問題に直面してきた」。

 今回、都知事選に出馬しようと思った理由を、家入氏は「居場所づくりをしたかった」と語る。「国や行政がやってくれないことは自分で、と思い活動してきたが、むしろ、官と民で一緒にできることがあるのではないか、と思い始めた。そこで初めて、行政に興味を持った」。

 都知事選出馬の決意をしたのは年明けからで、いざ動き始めたのは、事前審査の24時間前と、慌ただしい状況だったという。政策については、「ネットを通じてみんなから意見を集めて、それを『僕らの政策』として落とし込む」と、斬新な政策立案の試みを披露した。さらに、「では、家入は何をやりたいのか、とよく聞かれる。それは、皆さんからの意見を審議した上で、今週の金曜日に発表する」と予告した。

小さな問いが大切

 募集する政策の内容については、「小さなものでいい。一人ひとりが、小さな問いを持つのが大切。たとえば『ちょっとここ、道路が壊れてるのに、なぜ、直せないんだろうか』とか、『いじめられてるのに、なぜ、学校へ行かなくてはいけないのか』など。『#福祉政策』など、何種類かハッシュタグを用意して、それぞれのジャンルで募集している。公約を掲げても守らない人が多い中で、こういう形の方が合理的だと思う」と、説明を加えながら持論を述べた。

 供託金を含む選挙資金については、「クラウドファウンディングを用い、開始から2日で600万円が集まった。現在539人のサポーターがいる」と発表。「ツイッター上だけのウグイス嬢など、自分も知らないうちに、自由な動きがどんどん自発的に生まれている。選管からドサっと渡されたポスター掲示板の地図を、読み込んでグーグルマップにマーキングする作業なども、ボランティアがやっている。期日前投票の場所なども印して、逆に選管に渡してもいい。他候補が、こちらの政策を利用してもらってもいい」など、アイデアとその利用法についても、非常に柔軟な姿勢を示した。

「政治を、僕らの手に」

 今後の活動としては、「ポスター貼り貼り隊」やフラッシュモブなどの「ボランティア・スタッフによるさまざまなイベント」、「政策発表記者会見」、期日前投票で受け取った投票済証をネットにアップするなどの「投票行こうムーブメント」の3つを発表。「家入支持者は投票に行かない層だ、などと識者から言われるとムカつく。若者も行ってるぞ、ということを見せつけたい。別に、自分に投票しなくてもいい。投票してくれたらうれしいが」と、若者らしい飾らない言葉で、気持ちを表現した。

 最後に、「居場所と何度も言っているが、この物語にジョインして、自分の物語を作ってほしい。従来の政治家のように、街宣車の上から『すみません』と言うくらいなら、『下に降りろ』と言いたい。(自分は)上から偉そうに言いたくない。参加する人たちは、選挙を通じて交流し、つながりを作ってほしい。お祭りに参加して、『俺、あれに関わったんだぜ』とか、あとで言ってほしい。政治とか選挙とか、政治家だけのものだった。それを、僕らの手に取り戻せたらうれしい」と、力強く抱負を語った。

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「【東京都知事選】「政治を、僕らの手に取り戻したい」~家入一真候補 「家入キャンプ開幕式」(選挙事務所開き)」への1件のフィードバック

  1. H.HARADA より:

    小さな問い!小さな声!声無き声を察する事!大切ですね。

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