速報! 重大なおしらせです! 変異株は感染力が高いだけでなく、致死率も従来株より高く、現在のワクチンが効かない可能性があると明らかに! 岩上安身より


 IWJ代表の岩上安身です。

 大変なことになってきました。

 日本にもすでに「市中感染」で広がっている英国変異株は、従来株より感染力が強いだけでなく、致死率も高まると、ボリス・ジョンソン首相が発表しました。南アフリカ株と、ブラジル株は、現在、接種が始まったワクチンが効かない可能性が高まっています!

 ジョンソン英首相が新型コロナ英国株の致死率が従来株より高い可能性を発表! 南アフリカ株とブラジル株が現在のワクチンの有効性に影響を与える可能性も!

 平素よりIWJの活動をご支持、ご支援いただき、まことにありがとうございます。急ぎのお知らせを、私とIWJに関わりのあるすべての方に、一斉メールでお知らせいたします。

 なお、御礼が末文になってしまい、申し訳ありません。

 以下、緊急のお知らせをお届けいたします。ぜひ、最後までお読みいただければと思います。

ジョンソン英首相が新型コロナ英国株の致死率が従来株より高い可能性を発表! 「数値にまだ不確実性が残るが致死率は65%上昇」! さらに南アフリカ株とブラジル株が現在のワクチンの有効性に影響を与えるだけでなく、以前に感染した個人が再感染する可能性を高める恐れがあるとのデータも明らかに!

 本当に大変なことになってきました。

 日本国内でもすでに「市中感染」が広まり始めている、新型コロナウイルスの英国型変異株について、これまでも感染力が高いと言われてきましたが、さらに致死率が従来のものより65%も高いことが明らかになりました。さらに、これも日本国内への流入がすでに確認されている、南アフリカ型やブラジル型の変異株は、すでに開発され、各国で接種が行われているワクチンが効かない可能性があり、さらに一度従来の新型コロナに感染して免疫抗体を体内にもっている方も、その抗体が変異株には役に立たず、再感染の可能性があるというのです。

 IWJはワクチンや旧株の感染で得た免疫抗体が無効で、抗体のある人も変異株に再感染してしまう、英国株もその可能性があると言われてきたことを、エビデンスやソースを示して、一歩も二歩も早くお伝えしてきたましたが、その懸念が猛スピードで的中しつつあります。

 英国のボリス・ジョンソン首相は現地時間1月22日の記者会見で、英国内で感染が拡大している新型コロナウイルスの変異株について、「ロンドンとイングランド南東部で特定された変異株は感染力が強いだけでなく、死亡リスクも高い可能性があるとの証拠があるようだ」と発表しました。

 BBCによると、「これまでにイングランド公衆衛生庁、インペリアル・カレッジ・ロンドン、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院がそれぞれ、変異株の致死性について研究を行った」結果、政府所属の科学者が「変異株は死亡リスクが高い『現実的な可能性』があることが分かったが、確証には程遠いと結論した」とのことです。

※イギリスで特定の変異株、「死亡リスク高い可能性」 首相が発表(BBC、2021年1月23日)
https://www.bbc.com/japanese/55777073

 一方ニューズウィークは、「数値にはまだ不確実性が残るものの、イギリス株の感染者の致死率は65%上昇したとみられる」と報じるとともに、「イギリス株に現在のワクチンは有効だが、さらに変異が大きい南アフリカ株やブラジル株には効かない恐れがある」とも報じています。

※英変異株で致死率は65%も跳ね上がった 新局面を迎えた対コロナ戦争【コロナ緊急連載】(ニューズウィーク日本版、2021年1月23日)
https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2021/01/65.php

 先にあげたBBCは文末に「確証にはほど遠いと結論した」と、ショックをやわらげようとしていますが、これは「気休め」でしかないと思われます。

 さらに前述のニューズウィークによると、パトリック・ヴァランス英政府首席科学顧問が、「イギリス株により感染性が増すとともに致死率が増加することが明らかに懸念される」と述べた上で「南ア株とブラジル株について『ワクチンの影響を受けにくくなる可能性を示す特定の特徴を持っている』と指摘した」とのことです。

 同記事は「南ア株とブラジル株は免疫防御を逃れる可能性があり、現在のワクチンの有効性に影響を与えるだけでなく、以前に感染した個人が再感染する可能性を高める恐れがある」とも伝えています。

 さらに「英政府の新興呼吸器系ウイルス脅威諮問グループ(NERVTAG)はすぐに『イギリス株に感染すると他の株よりも死亡するリスクが増す現実的な恐れがある』と結論付ける報告書を公表した」と報じています。

 1月23日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、厚生労働省は22日、海外渡航歴がなく入国者との接触も確認できていない東京都の10歳未満の女児が、記者に対してブリーフィングを行い(IWJも参加)、英国型変異株への感染が確認されたことを発表した。都内で英国型変異株への市中感染が疑われる初めての事例です。

 しかし厚労省の担当者は、自体が大ごとになるのを嫌ってか、変異株がすでに水面下において急速に「市中感染」が広がりつつあるにもかかわらず、わずかな検査数の結果をもとに、変異株の面的な広がりはまだないと判断している旨発言しました。

 これこそ、何の根拠もない判断であり、「市中感染」例が明らかになったからには、面的広がりがすでに起きている、と警告すべきです。

※南アフリカ変異株501Y.V2は免疫応答を回避する能力を持っている!? 言い換えると、一度新型コロナ感染症から回復しても南アフリカの変異株に再感染する可能性がある! 現在、世界中でワクチンの有効性が検証中!一方、日本では、英国滞在歴がなく不特定多数との接触もない10歳未満の女の子が英国変異株に感染!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48176#idx-4(非会員様向け)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210123#idx-4(会員様向け)

※現在の変異株検知体制はかなり脆弱! 静岡の変異株は偶然に発見された! 現在のPCR検査法では変異株を新型コロナウイルスとして検知することはできるものの、それが変異株であることは識別できない! IWJは厚労省に直接確認!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48147#idx-4(非会員様向け)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210121#idx-4(会員様向け)

 思い出してください。英国で流行し始めた変異株について、ジョンソン首相が「従来のものより最大で70%感染が広がりやすい」と発表したのは昨年12月19日でした。わずか1ヶ月前のことです。英国では翌日の20日からロックダウンを強化しました。

※はじめに~英国で「従来種より感染力が最大70%高い」新型コロナの変異株の感染が急拡大! ジョンソン首相は19日、ロンドンとイングランド南東部のロックダウンを発表!(日刊IWJガイド、2020年12月21日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47993#idx-1(非会員様向け)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20201221#idx-1(会員様向け)

 英国では、たったの3か月で、地域によるバラツキはあるものの、英国のほぼ全土で90%から100%、旧来株から変異株に置き換わっています。そして、英国政府はこの変異株の感染を「制御不能」と宣言しているのです。

※静岡で経路不明の英国変異株を初確認! 英国では3か月で旧来株は変異株に置き換わった! 感染スピードの速い変異株を従来の検査方式で防げるのか!? IWJは厚労省に直撃質問!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48115#idx-7(非会員様向け)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210120#idx-7(会員様向け)

※はじめに~ロンドンがコロナ感染拡大で「制御不能」! 「重大インシデント」を宣言!(日刊IWJガイド、2021年1月10日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48071#idx-1(非会員様向け)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210110#idx-1(会員様向け)

 この英国型変異株は、英国内で急激に感染拡大するだけではなく、あっという間に世界中に広がり、現在もその感染拡大のスピードをゆるめていません。

※英国のコロナ変異株は若者への感染力強く、感染力が最大70%高い!? 10歳未満の重症者出す危険性! 政府はすべての国と地域対象に新規入国拒否したが、すでに日本国内で変異株の市中感染確認! 全世界で感染確認! まったく新しい局面へ! 2021.1.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/486990

 この英国株について、感染力は強くても、致死性は高くないから心配ない、といった、気休めの楽観的な情報が日本国内のマスメディアでもネット上でもしきりに流れました。そんな中、IWJでは独自に取材も試算もして、感染力が高まれば死者数は急増すると警告する記事を出したばかりです。

※死者数を「鼠算式」に増やす英国型変異株の恐怖!! 感染率50%アップで死者数が従来の株の7倍以上! 震撼すべき欧州の変異株は、すでに日本国内の我々のそばにまで迫っている! 対岸の火事ではない! 2021.1.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/487462

 この「致死率が65%上昇した」とのデータをもとに、IWJが独自に試算したところ、1ヶ月後の死者が10倍近くも増えることがわかりました。

【前提条件】

・初期感染者を5000人とする

・全国の実効再生産数=0.95(1月22日現在)
※新型コロナウイルス国内感染の状況(東洋経済、2021年1月24日閲覧)
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

・致死率の全国平均=1.5%(12月23日時点の共同通信集計)
※コロナ死亡率に地域差 東京1・1%、岩手、富山、石川の3県では5% 共同通信集計 佐賀新聞LiVE
https://www.saga-s.co.jp/articles/gallery/617453?ph=1

・世代時間(一次症例の感染とその二次症例の感染の間の時間)を6日とする

【旧来株での30日後の死者数】

5000×0.95^5×1.5%=58人

【英国株での30日後の死者数】

 これを英国変異株の属性(実効再生産数が最低で0.4上がり、致死率が65%上がる)で試算すると30日後の死者数は
5000×(0.95+0.4)^5×1.5%×1.65=555人

 観戦した母集団を同じで計算すると、旧来株は30日で58人の死者が出るのに対し、英国株だとなんと約10倍の555人もの死者が出るのです。

(ただし、感染性(transmissibility)が最大70%増すという英国政府の言及は、感染性(transmissibility) の定義がわからないため考慮していません)

 私は1月23日、次のようにツイートしました。

 「検査数が下がれば新規感染者数も減るのは当然。深刻なのは、この程度の検査数で、10歳未満の子供に英国発の変異株の感染例が見つかったこと。感染力が強く、子供にも感染しやすい点が従来株と異なる。英国は3ヶ月で新株に置き換わった。あげく政府が『制御不能』宣言。日本がそうならない保証はない」

※岩上安身のツイート(2021年1月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1352654446635827201

 また、「ワクチンの有効性が疑われ、再感染する可能性もある」とされる南アフリカ型とブラジル型の変異株も、すでに国内に入ってきています。

※新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について(厚生労働省、2021年1月6日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15898.html

※ブラジルからの帰国者から検出された新型コロナウイルスの新規変異株について(NIID 国立感染症研究所、2021年1月10日)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10107-covid19-33.html
※新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について(厚生労働省、2021年1月6日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15898.html

※ブラジルからの帰国者から検出された新型コロナウイルスの新規変異株について(NIID 国立感染症研究所、2021年1月10日)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10107-covid19-33.html

 先に投げましたが、以下のIWJの記事を、ぜひ、お読みください。会員であれば、無料で全編が、非会員の方でもnoteで単品買いでも読めます。安価ですので、ぜひ、お試しにご購読いただきたいと存じます。 

※南アフリカ変異株501Y.V2は免疫応答を回避する能力を持っている!? 言い換えると、一度新型コロナ感染症から回復しても南アフリカの変異株に再感染する可能性がある! 現在、世界中でワクチンの有効性が検証中!一方、日本では、英国滞在歴がなく不特定多数との接触もない10歳未満の女の子が英国変異株に感染!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48176#idx-4(非会員様向け)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210123#idx-4(会員様向け)

 以下は、私の1月23日のツイートです。

 「ファイザーにせよ、他の製薬会社のワクチンにせよ、変異株には効かない可能性が浮上。少なくとも、旧株の新型コロナウイルスに感染して、抗体ができた人でも、南アフリカ発で全世界に広まりつつある新たな変異株には感染する、というエビデンスが報告されている。英国発の変異株にもその可能性あり」

※岩上安身のツイート(2021年1月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1352633309273026560

 日本は、本気で検査と隔離の徹底した強化を行わないと、英国の惨状の後を追うことになりかねません。政府とその機嫌をうかがう記者クラブメディアの危機意識があまりにも薄い、と言わなければなりません。

 私は昨年12月25日の菅総理の記者会見で、変異株にワクチンが効かない可能性を指摘したうえで、コロナ対策としてワクチン頼みではなく、全国民PCR検査への戦略的な転換を提案しました。

 しかし、菅総理の回答は「突然変異でワクチンの効果はなくならない」「全量検査は必要ない」、というにべもないものでした。

※菅総理会見で岩上安身が「突然変異株に危機感不足!」と追及! しかし総理は「全量検査不要」と回答! 他方、尾身会長は危機感を表明し、変異株にワクチン無効の可能性にも言及、総理と温度差! 同日、変異株の日本上陸が判明、岩上の懸念は的中!! 2021.1.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/487328

 さらに政府は22日、新型コロナウイルス対策の特別措置法や感染症法などの改正案を閣議決定して国会に提出しました。「蔓延防止」を目的に休業・時短営業の違反者に罰金を科す、入院を拒んだ感染者に懲役や罰金を科すというものです。政府のコロナ対策は何もかもデタラメすぎです。

 私は23日、次のようにツイートしました。

 「入院を拒否したら最高で懲役一年ということ。しかし、誰が入院を拒否するというのか。想定がデタラメ。そもそも満床で感染した当事者が望んでも入院もできず、隔離施設にも入れず、陽性と判明しても自宅へ押し込められ、家庭内感染が経路判明の中で5割を超えているのに」

※岩上安身のツイート(2021年1月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1352637613371318273

 「本当にこんな法改悪が通ったとして、運用をどうするのか。入院しなかった陽性者を病院に入れるのではなく、逮捕勾留し、懲役刑に処したら、警察の留置所、拘置所、裁判所、刑務所では感染が爆発的に蔓延する。菅政権は、医療だけでなく、警察や司法まで崩壊させたいのか」

※岩上安身のツイート(2021年1月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1352638786119766016

 「Go To予算をコロナ対策予算に組み替えよう、という野党の求めを国会で菅総理は一蹴。さらに赤羽国土交通大臣は、全国にウイルスをばらまいた愚策GoToトラベルを再開したいと答弁!一時的に新規感染者数の伸びが弱まったと言っても、菅政権が続く限り、コロナを封じ込めることは不可能だと確信」

※岩上安身のツイート(2021年1月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1352636464769589251

 そのうえまだ東京五輪開催を諦めきれないのです。私は23日、次のようにツイートしました。

 「外国人観客分100万枚を含むチケット総数900万枚。これだけの人間が日本列島内を移動し、もちろん席は間引かれていないので、「密」になって座り、声援を送り、飛沫を飛ばす。Go Toトラベルどころではない。感染者が激増しても入れる病院はない。感染力の強い変異株が流入すれば死者も激増する。亡国」

※岩上安身のツイート(2021年1月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1352634751534788611

 東京都は昨日24日、新たな感染者が986人確認されたことを発表しました。

※(情報提供)新型コロナウイルスに関連した患者の発生について【速報値】(東京都福祉保健局、2021年1月24日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/index.files/030124sokuhou.pdf

 前日まで、1月5日以降で1000人を下回ったのは、970人となった12日の1回だけでした。やっと1000人を下回ったものの、986人という人数は、日曜日としては過去3番目の多さです。重症者も前日と同じ156人と、依然として医療供給体制は逼迫しています。

 もう、一刻の猶予もないはずです。今、こうしている間にも、無症状者の中に変異株の感染者がいて、自覚もなく、悪意もなく、感染を広げている可能性があります。

失政によるコロナ不況で誰もが苦しい状況に! IWJも例外ではありません! 会費とご寄付・カンパの減少で危機に直面! 1月のご寄付は3分の2を過ぎても30%の達成率にとどまり、昨年8月からの今期の累積不足分とあわせると約1224万円もの不足分となっています! このままでは1月を乗り切れないので岩上安身個人からIWJへ追加で400万円貸さざるをえなくなりました! 累計の借入金額は993万5000円!

私は資産家でも何でもありません。フリーランスとしてジャーナリズムを続けてきた一介の叩き上げにすぎません。私の貯金など微々たるものです。私個人の蓄えはもはや限界が近づいています! 会員登録とご寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いします!

 安倍政権を引き継いだ菅政権の新型コロナ対応は「検査と隔離」の徹底という感染症対策の基本をおろそかにした、根本的に誤った政策であり、とても感染拡大がおさまるとは思えません。

 こうした状況が1年も続き、日本国内の経済の冷え込みによって、今は誰もが経済的に困難な時期に直面していることと思われます。

 昨年8月1日から第11期がスタートしたIWJも例外ではなく、経営は危機的な状況にあります。今期はIWJの代表である私、岩上安身の全報酬を70%削減いたしましたが、それでも毎月のキャッシュフローが足りず、今月の人件費などの支払いが不足するためやむなく、私の個人的な蓄えからIWJへ400万円を貸すことになりました。

 これまでにもIWJの当座の資金が不足するたびに、私個人の蓄えからの貸し付けを繰り返しており、その総額は993万5000円にまで累積しています。もうすぐ1000万円を越えてしまいます。富裕層でも株長者でもなんでもない私の貯金は、もう底を尽きかけています。

 これ以上は、私個人ではIWJを経済に支えることが難しく、柱となるインタビューや、記者会見・シンポジウムなどの公共コンテンツの中継配信の縮小、日刊やテキスト記事の本数の大幅な縮小などをせざるをえず、現状のレベルの活動は困難な状況です。

 IWJはかねてより、活動費の半分を会員の皆様からの会費で、もう半分を皆様からのご寄付・カンパによって支えられて活動しています。

 今期も、事業規模を縮小して必要最低限の予算を組んでおり、皆様からのご寄付・カンパは、毎月、月額450万円あれば収支のバランスが取れる見通しでした。

 しかし、第11期の始まりの8月から12月までの5か月間で、皆様からいただいたご寄付・カンパは1475万6540円で、この間の目標額2250万円に対し、累積した不足分は約1224万円にもなっています。

 さらに、1月1日から1月21日までのご寄付・カンパは、140万2900円にとどまっています。1月が3分の2を過ぎましたが、月間目標額の450万円に対してわずか31%の目標達成率であり、あと309万7100円も不足しています。昨年8月からの今期の累積不足分とあわせるとわずか6%の達成率です。

 繰り返しますが、毎月増え続ける累積の不足分を、岩上安身が個人で支えるのはもはや限界です! 我々のさらなる支出削減の努力が必要なことは、言うまでもありませんが、IWJを支えてくださる市民の皆様のご支援、ご協力が、どうしても必要です!

 もはや、感染症対策の政策を根本的に大転換させるか、現政権に退場してもらい、新政権のもとで、大転換させるか、どちらかしかありません。しかし、権力と癒着している記者クラブメディアは決してそんなことは言い出しません。

 IWJは政治権力におもねらず、大資本にも組み伏せられない、独立した自由な市民のためのインターネット報道メディアとして、その使命を果たしていきたいと考えています。特定のスポンサーに頼らない独立市民メディアであるIWJが、権力と御用マスコミの監視をする「ウォッチ・ドッグ」としての活動を継続していくためには、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせません!

 ジャーナリズムが権力となれあわない「ウォッチドッグ」であり続ける理由は、権力の失政によって、我々国民が「殺されない」ために他なりません。コロナ失政によって菅政権に殺されないために、「ウォッチドッグ」の活動は必要です!我々も皆さんも生き延びられるように、死に物狂いで我々も頑張りますので、皆さんも、ぜひ、ご支援、応援をよろしくお願いします!

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2021年1月24日

岩上安身 拝

 草々