日刊IWJガイド・非会員版「『自主退役』した元ウクライナ軍兵士が暴露!『4ヶ月で部隊の6割が消滅』、『肌感覚では100万人に近い戦死者が出ている』!」2024.10.29号~No.4365


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~「自主退役」した元ウクライナ軍兵士が、親ウクライナYouTubeのインタビューで「ありのままのウクライナ軍」を暴露!「ウクライナが勝利することはない。僕らには、殺戮されるだけの将来しか用意されていない」!「4ヶ月で部隊の6割が消滅」、「肌感覚では(ウクライナ側に)100万人に近い戦死者が出ている」「あいつ(ゼレンスキー氏)は嘘の塊だ」!「ウクライナ紛争の目的は『ウクライナの抹殺』!」、「停戦が起きれば、欧米の企業が(ウクライナの豊富な)資源の開拓を進める」「イギリス、アメリカ。俺は完全に確信している。ロシアはイギリスともアメリカとも約束を結んでいる。すべては出来レース」!?

■コロナ後遺症と思われる体調不良が続いていた岩上安身は、10月から積極的にインタビュー再開! 原口一博議員インタビューは、会員向けアーカイブで見逃し配信の視聴可能! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏にも連続インタビュー! 塩原氏は要衝ポクロフスクの陥落が勝敗決すると予測! 続編ではゼレンスキーの核兵器保有発言も取り上げました! 必見です! 10月は25日間で95件、288万2240円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の82%、今月もIWJの財政状況はピンチです! 来月からは350万円を目標値とします!「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!

■【中継番組表】

■ロシア軍とウクライナ軍の本当の死傷者数は、どうなっているのか? プーチン大統領とロシア国防省は「毎月5万人」の「損失」を出していると主張、2022年のウクライナ紛争勃発以来100万人以上の「損失」があった!? ロシア兵とウクライナ兵の遺体交換では、「ロシア1:ウクライナ5」の比率、これはプーチン大統領が述べた、ロシア側とウクライナ側の「回復不能な損失に関しては、その比率は1対5」という数字と合致! 兵員不足が明白なウクライナに対し、米国議会は支援と引き換えに、徴兵年齢を18歳まで引き下げろとの残酷な要求を突きつける!

■衆院選で大敗し、自公で過半数を占められなくなったものの、石破茂総理は続投に意欲満々! 選挙後の記者会見は、選挙前に主張すべきことばかり! 選挙のテーマが「地方創生」だったと今頃言い出すとは、あまりにもお粗末な政治的センス!
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■はじめに~「自主退役」した元ウクライナ軍兵士が、親ウクライナYouTubeのインタビューで「ありのままのウクライナ軍」を暴露!「ウクライナが勝利することはない。僕らには、殺戮されるだけの将来しか用意されていない」!「4ヶ月で部隊の6割が消滅」、「肌感覚では(ウクライナ側に)100万人に近い戦死者が出ている」「あいつ(ゼレンスキー氏)は嘘の塊だ」!「ウクライナ紛争の目的は『ウクライナの抹殺』!」、「停戦が起きれば、欧米の企業が(ウクライナの豊富な)資源の開拓を進める」「イギリス、アメリカ。俺は完全に確信している。ロシアはイギリスともアメリカとも約束を結んでいる。すべては出来レース」!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 ウクライナ政府と西側諸国の政府、そして西側のマスメディアがひた隠すウクライナ軍の惨状を、ウクライナの退役軍人が認めるようになりました。

 今から約3ヶ月前になりますが、7月14日、YouTubeのウクライナ支援アカウント「ボグダン・イン・ウクライナ」にアップされた動画で、ウクライナ軍を「自主退役」した匿名兵士が、ウクライナ軍の腐敗した実態と惨状、そして現地で自分が体験した出来事から分析した、ウクライナ紛争の背景について語っています。

※「前線はシ◯ブ中だらけ」召集令状で前線送りになったウクライナ軍が語る戦争の実態が悲惨過ぎました…。(BOGDAN in Ukraine, 2024年7月14日)
https://youtu.be/0AOhdVy6Jtg

 「ボグダン・イン・ウクライナ」を運営しているボグダン・パルホメンコ氏の肩書は、「実業家、ジャーナリスト、アナリスト、クリエーター」で、「ウクライナ全面戦争からキーウに残り、現地から情報発信やボランティア活動をしています」と、自己紹介しています。

 ボグダン氏(アカウント名を使用します)は、大変日本語が堪能で、ほとんどの番組が日本語で制作されています。

※BOGDAN in Ukraine(BOGDAN in Ukraine)
https://www.youtube.com/@BOGDAN_Ukraine

 ウクライナ支援サイトですので、直近の動画を見ると、以下の通り、「ロシアが苦境にある!」「プーチン政権が崩壊!」などといった、明らかにウクライナに肩入れした、事実とは言いがたいロシア憎しのプロパガンダ動画が数々アップされています。

※「プーチンのBRICS会議大失敗!サウジに続きブラジルのルーラ大統領が参加辞退!国際的孤立が深まる中、ロシアの運命はどうなるのか?」
https://youtu.be/f5loYQ5yKnk

※「ロシアの食糧問題が現実に!?ロシア経済の急激な悪化が招く食糧危機、深刻化するインフレの背後に隠されたカラクリとその影響について」
https://youtu.be/v4eQD_MA3sQ

※「プーチン政権崩壊のカウントダウン!ロシア経済専門家が導き出した衝撃の崩壊シナリオと、ロシア政治が直面する現実味を帯びた危機の全貌」
https://youtu.be/SxJTBYjpTtE

 プーチン政権が崩壊する、プーチンが辞任する、ロシア軍が敗北間近である、ロシア経済が崩壊する等々の、ロシアヘイトとも言うべきプロパガンダは、日本を含め、西側では2022年以降、毎日のように流されてきました。そうしたロシア憎悪の込められた願望的な予測は、客観的な時事にもとづかず、ことごとく外れてきたことは、この2年間ですでに実証済みです。

 このYouTubeもそうした偏向番組のひとつであろうとして、さほど注目してこなかったため、気づくのがやや遅れたのですが、おそらく7月頃にウクライナ軍を「自主退役」した、元ウクライナ兵A氏のインタビューが紹介されていました。これは、内容からして、ウクライナ軍の現状を明らかにする貴重な証言であると思われます。

 A氏は、元は料理人だった、30代から40代くらいと思われる男性です。A氏は、過去に頭蓋骨骨折をする怪我を負ったことがあり、紛争が始まった2022年は、健康上の理由で軍隊に入隊できませんでしたが、1年後、ウクライナ軍の採用の基準が変わったとして招集されました。

 インタビューでは、明確な時期は示されていませんが、話の内容から類推すると、A氏が入隊したのは2023年の春頃、1年半近く軍隊にいたということなので、退役したのは今年の夏(7月)であろうと思われます。A氏の入隊経験のポイントを以下にピックアップしました。

・招集を受け、入隊所に行くと、バスに乗せられ、訓練所に連れて行かれた。そこは元学校だった。「人間失格」というべき人々が多数集められていた。「ホームレス」が半分くらい、「シャブ中」「アル中」も多数いた。集められた人々は、100人ほどで、体育館のようなところで雑魚寝していた。

・大学卒業者(軍事関連でなくとも)は、原則として書類担当や人事担当で、前線に配備されていなかった。

・訓練所にベッドはなく、床の上で私服のジャージやスニーカーで過ごし、3週間ほどしてやっと支給された古いマットは、ノミやダニだらけだった。1ヶ月ほどして、やっと軍服が支給された。通常、軍隊が配備される市町村では、禁酒令が出されるが、訓練所の人々は、地域住民から、ウォッカやサモゴン(自家製の酒)を(おそらくはヤミ取引で)買い集めていた。

・訓練は2ヶ月続いた。A氏は、前線で使われている調理セットをあてがわれ、戦場で兵士達に食事を提供する訓練を受けた。そのため、射撃訓練は受けなかった。ただ、調理に必要な器具はまったく揃っておらず、上官に相談したところ、自分で調達しろ、石の上ででも調理しろ、と言われた。A氏「軍から必要なものが支給されないということがとてもショックだった」「支給された品物は、使い物にならないガラクタだった」。A氏は、友人知人に郵送で必要なものを送ってもらい、何とか前線に送られるまでに、最低限の道具を揃えた。

・訓練所では盗みが横行しており、A氏が軍で1年半働いた時もあわせて、盗みがなくなることはなかった。A氏「盗みを働いているのが同僚だという事実は、今でも受け入れることができない」。

・A氏が配属された部隊は550人、そのうち30代は50人ほど、多くは40代か50代で、59歳の男性もいた。

・前線でもやはり、子供達が避難したあとの学校を基地がわりにしていた。壊れたシャワー室や洗面台、給排水管なども、すべて自腹でリフォームする必要があった。スイッチやコンセント、釘までも自己負担だった。

・軍曹や中尉など、様々な階級の上官がいたが、皆、命令の出し方を知らなかった。元々トラックの運転手だったような人達に、部隊を適切に管理することはできない、指揮官が無能で、支離滅裂な命令を受けるのがさらに辛かった、とA氏は振り返っている。

※ここから先は【会員版・中略】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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 岩上安身が2022年夏にインタビューした、国際政治学者の羽場久美子神奈川大学教授は、すでに、このウクライナの「豊富な鉱物資源」が、ウクライナ紛争の目的のひとつだと指摘しています。ぜひ、IWJ会員となって、インタビュー全編を御覧ください。

※「ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!」 ~岩上安身によるインタビュー第1090回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏 2022.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509539

※即時停戦を!「ウクライナ問題は少なくとも2004年と2014年の二つの革命から見ていく必要がある」ウクライナ紛争と米国の戦略~岩上安身によるインタビュー第1098回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏(続編) 2022.9.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510889

※【第572号 – 574号】岩上安身のIWJ特報!「ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!」岩上安身による国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏インタビュー 2022.11.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511594

■コロナ後遺症と思われる体調不良が続いていた岩上安身は、10月から積極的にインタビュー再開! 原口一博議員インタビューは、会員向けアーカイブで見逃し配信の視聴可能! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏にも連続インタビュー! 塩原氏は要衝ポクロフスクの陥落が勝敗決すると予測! 続編ではゼレンスキーの核兵器保有発言も取り上げました! 必見です! 10月は25日間で95件、288万2240円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の82%、今月もIWJの財政状況はピンチです! 来月からは350万円を目標値とします!「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!

 IWJ第15期の3ヶ月目となる10月も、残り3日となりました。

 10月は1日から25日までの25日間で、95件、288万2240円のご寄付・カンパをいただきました。これは月間目標額の82%にあたります。ありがとうございます。ただ、10月も25日を過ぎた時点で、まだ82%どまり、ということは、8月の39%、9月の58%に続いて、今月も目標額に到達しない可能性があります。

 第15期が、赤字とならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 8月は2度入院し、9月は在宅で仕事をしつつ静養して、インタビューなどはセーブしてきましたが、おかげさまで私、岩上安身の体調も上向いてまいりました。10月からは積極的にインタビューを再開しています。

 第1弾として、3日に、新刊『プランデミック戦争~作られたパンデミック』を上梓した原口一博衆議院議員にインタビューしました。コロナワクチンの問題については、「検閲」がひどいYouTubeでは、確実にバンされてしまうであろう「タブー」に切り込んでいます! そのため、YouTubeでは全編流すことができません! 別のプラットフォームを用いた会員向けアーカイブには、全編動画を公開していますので、皆さま、ぜひ会員登録をして御覧ください!

※「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

 21日は、6月17日に最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓した、ウクライナ問題に詳しい評論家で、元日経新聞・朝日新聞記者の塩原俊彦氏への岩上安身による連続インタビュー3回目を初配信しました! 会員向けアーカイブには、全編動画を公開していますので、皆さま、ぜひ会員登録をして御覧ください! ウクライナ紛争の本質から最新の戦況までを鋭く分析する塩原氏のお話は必見です!

※ウクライナ戦争と米国の帝国主義!「自衛戦争」から「代理戦争」への変質! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1168回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第3回)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525099

 また、第4回は下記から御覧いただけます。

※米国の外交政策は、大統領選を最優先に決められている! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1169回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第4回)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525180

 全編視聴は、会員のみとなりますので、こちらもぜひ、会員登録してご視聴ください! 皆さま、よろしくお願いします!

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひ、このインタビューも、お見逃しになった方は、ぜひ、会員となってアーカイブを御覧ください!

 9月末現在、IWJ会員の総数は2208人、このうちサポート会員の方は840人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.10.29 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:00~「岩屋毅 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 岩屋毅外務大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3

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◆中継番組表◆

**2024.10.30 Wed.**

調整中

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◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

【IWJ号外】【特別企画】南アフリカ申請書翻訳プロジェクト(第2回)第3章(A)(B-1)前半 2024.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525321

◆「しばらくフルオープン!! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■ロシア軍とウクライナ軍の本当の死傷者数は、どうなっているのか? プーチン大統領とロシア国防省は「毎月5万人」の「損失」を出していると主張、2022年のウクライナ紛争勃発以来100万人以上の「損失」があった!? ロシア兵とウクライナ兵の遺体交換では、「ロシア1:ウクライナ5」の比率、これはプーチン大統領が述べた、ロシア側とウクライナ側の「回復不能な損失に関しては、その比率は1対5」という数字と合致! 兵員不足が明白なウクライナに対し、米国議会は支援と引き換えに、徴兵年齢を18歳まで引き下げろとの残酷な要求を突きつける!

 ウクライナ軍とロシア軍の、本当の死傷者数は、どうなっているのでしょうか?

 先月、『BBC』は、ウクライナで死亡したロシア兵は7万112人だとする記事を出しました。『BBC』は、7万112人以外に、名前を特定できなかった死亡者や、ドネツク州とルハンスク州における民兵の死亡者は入っていないので、実際のロシア側の死亡者はもっと多い、と説明しています。

※ロシアの戦死者が7万人超す、約2割は志願兵 BBCなどの調査で明らかに(BBC、2024年9月20日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/czegnkgpln2o

 一方、ウクライナ軍の戦死者数について、ウクライナ政府はほとんど情報を出していません。ゼレンスキー大統領は、今年2月、3万1000人のウクライナ兵が殺害されたと述べ、『BBC』もその通りに報じましたが、戦況から考えて、到底そのような数ではないはずです。

※ウクライナ兵3万1000人が死亡、ロシアの侵攻で ゼレンスキー大統領が公表(BBC、2024年2月26日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c06m064v22mo

 ロシア国防省が、毎日『テレグラム』に発表している戦況報告では、ウクライナ兵は日々、甚大な損失を出しています。

 例えば、10月27日のクルスク方面におけるウクライナ軍の損失は「兵員250人」で、8月6日のクルスク侵攻の開始以来、ウクライナ軍の損失の合計は「兵士2万7150人以上」にのぼると報告しています。

※Russian Defence Ministry reports on repelling AFU attempt to invade Russian territory in Kursk region(27 October 2024)
https://t.me/mod_russia_en/17355

 また、10月27日のウクライナにおける各方面のウクライナ軍の損失は、以下のように報告されています。

ハリコフ方面:兵員60人
ザパド軍管区:兵員500人
ユグ軍管区:720人
ドネツク人民共和国:兵員600人
ボストーク軍:兵員140人
ドニエプル軍:兵士80人以上

 これらを足しあわせると2100人、クルスク方面を合わせると、2350人になります。そして、この27日が特別に損失が多いわけではありません。ロシア国防省は、日々2000人規模の損失が出ていると報告しています。毎月5万人規模の「損失」が出ている計算です。

 もちろん、「死傷者」は、死亡者と戦列を離れなければならないほどの重傷者(軍としての損失)が含まれていますから、この数字がそのまま死亡者になるわけではありません。

※Russian Defence Ministry reports on the progress of the special military operation (27 October 2024)Part I
https://t.me/mod_russia_en/17353

※Russian Defence Ministry reports on the progress of the special military operation (27 October 2024)Part II
https://t.me/mod_russia_en/17354

 「ウクライナの正規軍と義勇軍のデータベース」として2017年に設立された『ミリタリー・ランド』は、前線に置き去りにされた「第210領土防衛大隊」の悲劇と、東部戦線の混乱ぶりを報じました。概要をご紹介します。

・「第210大隊」は、9月26日、ウグレダルとポクロフスクの中程にある、ヒルニクに配備された。

・当初は第59機械化旅団のもとでヒルニクの防衛をしていたが、2週間ほどで第59機械化旅団は撤退し、第110機械化旅団が代わりに指揮に入った。

・戦闘が激化していく中で、第210大隊が砲兵、迫撃砲、装甲車両の支援を繰り返し要求したが、第110機械化旅団は要請に応えることはなく、支援不足に陥った第210大隊は大きな損失を出した。

・隣接する第154大隊が撤退して戦線が崩れたため、第210大隊の陣地が部分的に包囲されて状況が悪化し、数週間で、推定11人の兵士が戦死、70人が負傷した。それでも援軍も支援も得られなかった。

・第110機械化旅団の指揮官らが、第210大隊に対して、「もし任務を離れれば、厳しい懲戒処分や処刑さえする」と脅迫したため、第210大隊は、「見捨てられた」と感じ、第110機械化旅団への信頼を失っていった。

・第210大隊は、独自にヒルニク撤退を決め、10月22日までに、ポクロフスクに撤退した。

・ウクライナ軍の道徳心理支援部隊の職員は、「第210大隊の兵士のほとんどが脱走した」と非難する手紙を法執行機関に送った。

・10月23日、第110機械化旅団は、第210大隊の兵士らに突撃を命じ、以前の陣地を奪還するよううながした。しかし、ほとんどの兵士は、砲兵や機甲部隊の支援なしに前線で長時間戦闘を続けたことで、極度の疲労を理由に、これを拒否した。

・10月24日、第110機械化旅団の士官らが第210大隊の休憩所を襲い、数名の兵士らを強制的にバスに乗せて(発砲したとの情報もある)どこかに移送した。

 以上のように、第210大隊は、最前線で支援を受けられないまま、多大な損失を出し、撤退すると「脱走兵」扱いを受けました。ウクライナ軍の指揮命令系統の強引さはもちろん、前線に送るべき物資や人員の深刻な不足が伝わってくるレポートです。

※Abandoned on the Frontline: Inside the 210th Battalion’s Struggle(Military Land、2024年10月26日)
https://militaryland.net/news/abandoned-on-the-frontline-inside-the-210th-battalions-struggle/

 別項でご紹介したように、ウクライナ人YouTuberのボグダン氏のインタビューに応じた、元ウクライナ兵は「3ヶ月で1つの部隊(500人程度)がなくなる」、「戦場の実感としては100万人が失われているのではないか」と述べています。

 上記ロシア国防省の数字によれば、毎月5万人以上の損失が出ていることになりますから、1年では60万人に上ります。元ウクライナ兵のA氏の100万人という数字は、ロシア国防省の発表と比べてそれほど大きな違和感はありません。むしろロシア国防省の発表数字が、ウクライナ兵の実感よりも抑制的であることに、驚きを覚えます。

 ただし、それを裏付ける証拠はありません。

 ウクライナメディア『ホロマドスク』に19日付で、興味深い記事がありました。

 『ホロマドスク』によると、ウクライナ国軍参謀本部教義・訓練部訓練センター訓練部長ワシル・ルマック氏が、会見で、「教育センターに送られる動員リソースの数が減少した」ため、訓練所での新兵の平均同時訓練数が、この数ヶ月で3万5000人から2万人に減少したことを明らかにしました。

 これまで、毎月3.5万人規模の兵士を前線に送り出していたのですから、それだけのニーズがあった、言い換えれば、「補填」すべき人数として、毎月3.5万人の「損失」があったことが推定されます。

※(採用者数は40%減少した。参謀本部は動員の減少を確認)(hromadske、2024年10月19日)
https://hromadske.ua/viyna/233172-kilkist-novobrantsiv-znyzylas-na-40-u-henshtabi-pidtverdyly-spad-mobilizatsiyi

 今年5月、徴兵対象者の年齢を25歳に引き下げる動員法に、ゼレンスキー氏が署名し、一時的に動員数は増えましたが、毎月訓練される新兵が2万人に減少したということは、戦場で兵員不足が起きているはずです。

※ゼレンシキー宇大統領、動員・徴兵関連法3本に署名 動員対象年齢25歳に引き下げ(ウクルインフォルム、2024年4月3日)
https://www.ukrinform.jp/rubric-defense/3847840-zerenshiki-yu-da-tong-ling-dong-yuanzheng-bing-guan-lian-fabenni-shu-mingdong-yuan-dui-xiang-nian-lingsuini-yinki-xiage.html

 X(旧ツイッター)には、ロシアとウクライナの遺体交換で、その比率が5:1だった、とする投稿がありました。

 「ロシアとウクライナが遺体を交換した。

 ウクライナ人501人とロシア人89人。

 実際の犠牲者数が明らかになり、この地域に対するアメリカの支配を維持するために(そして失敗するために)どれだけのウクライナ人の命が奪われたかを人々が認識したら、それは悲惨なものになるだろう」。

 ここで示された1:5という数字は、ロシア軍兵士の死亡者1人に対して、ウクライナ軍兵士の5人が死亡していることを思わせる数字です。

※What the media hides@narrative_hole(午前3:31・2024年10月19日)
https://x.com/narrative_hole/status/1847283800210018553

 プーチン大統領は6月5日、国際メディアに対する記者会見で、ウクライナの損失はロシアの5倍で、キエフでは毎月少なくとも5万人の軍人が失われていると語っています。

 プーチン大統領は、ウクライナ側に比べるとロシア側の損失ははるかに少なく、「回復不能な損失に関しては、その比率は1対5だ」と述べました。これは、上記の遺体交換の「1:5」と一致しています。

 プーチン大統領は、ウクライナは毎月「最大5万人の兵士」を失っていると述べました。つまり、2022年2月以降、ウクライナでは最大130万人の兵士が死亡または行方不明になっている計算になります。これもまた、ボグダン氏のインタビューに応じた元兵士の「戦場の実感としては100万人」が失われている、という発言と近い数字になっています。

 『BBC』が報じた、「ウクライナで死亡したロシア兵士は7万112人」が正しいと仮定し、1対5という比率も正しいとすれば、ウクライナ兵の死亡者は5倍の35万人ということになります。

※Putin’s big press conference, debunked(Kiev independent、2024年6月7日)
https://kyivindependent.com/putins-big-press-conference-debunked/

 上記の「What the media hides@narrative_hole」は、Xに、ウクライナの「新兵募集」の動画をアップしています。

 「ウクライナはゼレンスキーとNATOのために戦う新兵を、このようにして募集している。

 自国民の大量誘拐。

 西側諸国の政治家やウクライナ支持者がこの件について言及したがらないのは興味深いことだ」。

 数人の軍服の男たちが、私服の男性を路上にねじ伏せている様子が映っています。

※What the media hides@narrative_holeのXへの投稿(2024年10月19日)
https://x.com/narrative_hole/status/1847344786308812806

 ウクライナ軍の兵員不足は、その強引な徴兵手法をみても明らかですが、ウクライナの国会(ヴェルホナラーダ)では、今、動員年齢を18~20歳に引き下げる可能性について議論しています。

 ウクライナの『プラウダ』紙は、10月4日、国家安全保障・防衛・情報に関する最高議会委員会書記のローマン・コステンコ氏が、国会で、「我々には人材が足りない。若い人材も足りない。私の立場から言えば、18歳からではなく20歳から採用し、全員で力をあわせて戦うべきである」と述べた、と報じています。

※(動員年齢を18~20歳に引き下げ:代議員はまだ議論が続いていると述べた)(ウクライナプラウダ、2024年10月4日)
https://www.pravda.com.ua/news/2024/10/4/7478139/

 その背景には、米国の圧力があると、15日付『プラウダ』紙は、指摘しています。

 「米国の民主党と共和党の両党は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、兵役義務年齢の下限を引き下げ、18~25歳の若者の動員を認めるよう要求している」。

 米国は、徴兵年齢の引き下げと武器の供与を引き換えにしようと求めており、「ゼレンスキー大統領は(米国の要求に)屈せず」、まだ動員年齢を18~20歳に引き下げようとはしていない、と『プラウダ』紙は報じています。米国の要求は、理不尽きわまりない内政干渉であり、こうした要求を米国(民主党も共和党も)が行なっている事実について、西側のメディアが大々的に報じることがなく、西側で問題視されたり、批判が起きることがない、ということ自体、「異常」というしかありません。

※US puts pressure on Zelenskyy to mobilise people under 25, but he is not giving in – advisor(ウクライナプラウダ、2024年10月15日)
https://www.pravda.com.ua/eng/news/2024/10/15/7479816/

 ウクライナ国民を約100万人死傷させ、それでもまだ飽き足らずに、今度は徴兵年齢を18歳まで引き下げることを武器支援の引き換えとして要求する、米国とは一体何様なのでしょうか。

 また、こうした事実を当事者のウクライナが明らかにしても、このウクライナ紛争が、米国の利益のための「代理戦争」である、ということが理解できない西側の政府、政治家、官僚、知識人、メディア等は、どれほどボンクラなのでしょうか!?

 これまで、ゼレンスキー政権が徴兵年齢を25歳に引き下げ、強引な徴兵を続けていることを思えば、「(米国の要求に)屈せず」などと言ってられるのは、いつまでのことか、と思わずにはいられません。

■衆院選で大敗し、自公で過半数を占められなくなったものの、石破茂総理は続投に意欲満々! 選挙後の記者会見は、選挙前に主張すべきことばかり! 選挙のテーマが「地方創生」だったと今頃言い出すとは、あまりにもお粗末な政治的センス!

 政権交代となった2009年以来、15年ぶりに、与党が過半数割れになった10月28日の午後2時から、石破茂自民党総裁は、記者会見に臨みました。

 冒頭、石破総裁は、「昨日行われました衆議院選挙において、国民の皆さまから、きわめて厳しいご審判を頂戴いたしました。(中略)

 これを真摯に厳粛に受け止め、我が自由民主党は心底から反省をし、生まれ変わっていかなければなりません。(後略)」と述べた上で、政治と金をめぐる問題に対する具体的な改革として、1.政策活動費(政党から政治家個人に支給)の廃止、2.調査研究広報滞在費(旧文通費で国会議員が歳費とは別に、月100万円(年間1200万円)支給)の使途公開・残金返納、3.改正政治規制法にもとづく第三者機関の早期設置の3点を掲げました。

 さらに石破総裁は、エネルギーや食料品価格の高騰の中、賃金が上がらない層への経済対策として、次の3点を述べました。

1.低所得者への給付金

2. 国の一律支援が届かない層に自治体が支援する際の交付金

3.中小企業支援、農林水産業への支援、学校給食費の支援

 そして、喫緊の課題として、「闇バイト」対策、能登の復旧復興の2点をあげています。

※【ライブ配信】大敗の自民・石破首相が会見(FNNプライムオンライン、2024年10月28日)
https://www.fnn.jp/articles/-/778731

 しかし、これらは、すべて、選挙前に主張すべきだったことばかりです。

 さらに言えば、「政策活動費の廃止」というのは、自民党の裏金問題が明らかになって以降、言われ続けてきた問題です。

 2022年の政治資金収支報告書によれば、自民党の政策活動費は、14億1630万円です。

 その中でも、当時の茂木敏充幹事長が、突出しており、9億7150万円を計上しています。

※政策活動費「廃止?ムリムリ」なぜできない?使い道は?自民党の内部事情を聞くと…野党は脱税の可能性を指摘(東京新聞、2024年2月2日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/306975

 幹事長に支出が集約していることから、政策活動費は、選挙対策費だと言い換えても過言ではないことがわかります。

 使途非公開で、主に選挙対策で運用する14億円以上の資金源を廃止できるはずがありません。

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