日刊IWJガイド・非会員版「衆院選、自公が過半数割れ! 立憲民主が大幅増! 国民民主、れいわも大きく議席を伸ばし、維新、共産は議席減!」2024.10.28号~No.4364


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■はじめに~【速報!】衆院選、自公が過半数割れ! 立憲民主が大幅増! 国民民主、れいわも大きく議席を伸ばし、維新、共産は議席減! 裏金問題で非公認となった平沢勝栄氏、萩生田光一氏、西村康稔氏は当選する一方、下村博文氏、高木毅氏ら7人は落選! 自民を離党した世耕弘成氏は当選! 過半数割れの与党は、「第2自民党」の維新や国民民主と連立を組むのか!?

■コロナ後遺症と思われる体調不良が続いていた岩上安身は、10月から積極的にインタビュー再開! 原口一博議員インタビューは、会員向けアーカイブで見逃し配信の視聴可能! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏にも連続インタビュー! 塩原氏は要衝ポクロフスクの陥落が勝敗決すると予測! 続編ではゼレンスキーの核兵器保有発言も取り上げました! 必見です! 10月は25日間で95件、288万2240円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の82%、今月もIWJの財政状況はピンチです! 来月からは350万円を目標値とします!「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!

■【中継番組表】

■「IWJ号外」<【特別企画】南アフリカ申請書翻訳プロジェクト(第2回)第3章(A)、(B-1)前半>を発行します!

■イスラエルが10月26日未明にイランへの報復攻撃を実施! イラン兵4人を殺害! イスラエルは「イラン国内の軍事施設20ヶ所を攻撃した」と主張しているが、イラン側は「3ヶ所の軍事基地が攻撃を受けたがうまく防御し、損害は軽微」と反論! 米ホワイトハウスは関与を否定しているが、イランは「イスラエルはイラク領空から攻撃、イラク領空を管理している米軍の関与は明らか」と非難!

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! トランプ前大統領が「ウクライナ戦争は負け戦だ」と表明!】その負け戦に米国防総省(民主党バイデン・ハリス政権)は、2週連続で600億円を超えるウクライナへの武器支援を表明!(『ANNニュース』、2024年10月18日)

■【第2弾! ウクライナ紛争が始まった2022年2月以降、ウクライナの人口は800万人減少したと、国連が推計を発表!】前線では兵士が不足し、休息も取れない兵士達の逃亡が深刻化! 公務員が特権的地位を悪用して徴兵逃れをする一方、徴兵忌避で警察に逮捕され、徴兵事務所に連行された男性が自殺する事件も発生! ウクライナ国境警備局は「徴兵忌避のために国外逃亡を試みる者は毎日100人以上いる」と証言!(『AFPBB』、2024年10月22日)
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■はじめに~【速報!】衆院選、自公が過半数割れ! 立憲民主が大幅増! 国民民主、れいわも大きく議席を伸ばし、維新、共産は議席減! 裏金問題で非公認となった平沢勝栄氏、萩生田光一氏、西村康稔氏は当選する一方、下村博文氏、高木毅氏ら7人は落選! 自民を離党した世耕弘成氏は当選! 過半数割れの与党は、「第2自民党」の維新や国民民主と連立を組むのか!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日、10月27日に行われた衆院総選挙は、今朝までにすべての議席が確定し、自民・公明の与党が、過半数の233議席を下回る、215議席となりました。与党の過半数割れは、政権交代となった2009年以来です。

 自民党は、公示前の256議席から65議席減らして191議席、公明党が公示前の32議席から8議席減らして24議席でした。

 一方、「政権交代」を訴えて戦った立憲民主党は、公示前の98議席から50議席伸ばし、148議席を獲得して、大きく躍進しました。

 また、日本維新の会は、公示前の43議席から38議席へと議席を減らし、国民民主党は公示前の7議席から28議席へと大幅に議席を伸ばしました。

 自民党の裏金問題で非公認となった10人の議員のうち、平沢勝栄氏、萩生田光一氏、西村康稔氏の3人は当選しましたが、下村博文氏、高木毅氏ら7人は落選しました。

 また、自民党を離党した世耕弘成は、当選しました。

 自民党は、当選した非公認議員らを追加公認する可能性が高いと思われますが、それでも自公で過半数には届きません。

 今後の焦点は、自公政権の維持のため、「第2自民党」でいいと表明した維新や国民民主と連立を組むのかどうか、野党第一党の立憲民主党は、他の野党と連携して、政権交代を実現するのか、という点に移ります。

 そのほかでは、れいわ新選組が公示前の3議席から9議席へと議席を増やし、2議席減で8議席となった共産党を抜いて、公明党に次ぐ勢力となりました。

 確定した各党の議席数は、以下の通り、()内は公示前勢力です。

 自民党191(256)、立憲民主党148(98)、日本維新の会38(43)、国民民主党28(7)、公明党24(32)、れいわ新選組9(3)、共産党8(10)、参政党3(1)、保守党3、社民党1(1)、無所属ほか12。

■コロナ後遺症と思われる体調不良が続いていた岩上安身は、10月から積極的にインタビュー再開! 原口一博議員インタビューは、会員向けアーカイブで見逃し配信の視聴可能! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏にも連続インタビュー! 塩原氏は要衝ポクロフスクの陥落が勝敗決すると予測! 続編ではゼレンスキーの核兵器保有発言も取り上げました! 必見です! 10月は25日間で95件、288万2240円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の82%、今月もIWJの財政状況はピンチです! 来月からは350万円を目標値とします!「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!

 IWJ第15期の3ヶ月目となる10月も、残り4日となりました。

 10月は1日から25日までの25日間で、95件、288万2240円のご寄付・カンパをいただきました。これは月間目標額の82%にあたります。ありがとうございます。ただ、10月も25日を過ぎた時点で、まだ82%どまり、ということは、8月の39%、9月の58%に続いて、今月も目標額に到達しない可能性があります。

 第15期が、赤字とならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 8月は2度入院し、9月は在宅で仕事をしつつ静養して、インタビューなどはセーブしてきましたが、おかげさまで私、岩上安身の体調も上向いてまいりました。10月からは積極的にインタビューを再開しています。

 第1弾として、4日に、新刊『プランデミック戦争~作られたパンデミック』を上梓した原口一博衆議院議員にインタビューしてきました。コロナワクチンの問題については、「検閲」がひどいYouTubeでは、確実にバンされてしまうであろう「タブー」に切り込んでいます! そのため、YouTubeでは全編流すことができません! 別のプラットフォームを用いた会員向けアーカイブには、全編動画を公開していますので、皆さま、ぜひ会員登録をして御覧ください!

※「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

 21日は、6月17日に最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓した、ウクライナ問題に詳しい評論家で、元日経新聞・朝日新聞記者の塩原俊彦氏への岩上安身による連続インタビュー3回目を初配信しました! 会員向けアーカイブには、全編動画を公開していますので、皆さま、ぜひ会員登録をして御覧ください! ウクライナ紛争の本質から最新の戦況までを鋭く分析する塩原氏のお話は必見です!

※ウクライナ戦争と米国の帝国主義!「自衛戦争」から「代理戦争」への変質! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1168回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第3回)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525099

 また、第4回は下記から御覧いただけます。

※米国の外交政策は、大統領選を最優先に決められている! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1169回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第4回)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525180

 全編視聴は、会員のみとなりますので、こちらもぜひ、会員登録してご視聴ください! 皆さま、よろしくお願いします!

※会員登録のご案内
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 ぜひ、このインタビューも、お見逃しになった方は、ぜひ、会員となってアーカイブを御覧ください!

 9月末現在、IWJ会員の総数は2208人、このうちサポート会員の方は840人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2024.10.28 Mon.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.10.29 Tue.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「選挙に行こう!」~10.25 原発反対八王子行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525272

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

「紛争解決請負人」伊勢崎賢治氏が、れいわ新選組から衆議院選挙に出馬!「海の彼方から、アメリカがささやく。『あいつらは悪魔だ』/日本は、どれだけ対米追従して、ロシア・中国を『悪魔化』し、敵視するのか?」! ~10.7 れいわ新選組 次期衆議院議員選挙 公認候補予定者発表会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524966

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■「IWJ号外」<【特別企画】南アフリカ申請書翻訳プロジェクト(第2回)第3章(A)、(B-1)前半>を発行します!

 シリル・ラマポーザ大統領が率いる南アフリカ共和国が、2023年12月29日に、イスラエルのパレスチナ人に対するジェノサイドを告発する文書(申請書)を、国際司法裁判所(ICJ)に提出しました。

 IWJは、翻訳ボランティアを募り、応募してくださった3名の翻訳ボランティアの皆さまに、南アフリカ申請書の全文仮訳を進めていただきました。

額田康子様:序文(第1章)、3章(A)、3章(C-1、2)、4章、5章、6章(A、B)
高木康夫様:2章、3章(B-1)、3章(C-3、4、5、6、7、8)
藤原かすみ様:3章(B-2、3)、3章(D、E)、6章(C、D、E)、7章、8章
(ご応募順)

 みなさま、お忙しい中、この翻訳プロジェクトに精力的に取り組んでくださいました。ここに心より感謝の意を表します。ありがとうございました。

 注も含めると、全体で20万字を超える和文になりました。これから、10数回に分けて、お届けします。(第2回)は、第3章(A)と(B-1)前半をご紹介します。

※【IWJ号外】【特別企画】南アフリカ申請書翻訳プロジェクト(第1回)序、第1章、第2章 2024.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525229

 国際司法裁判所(ICJ)は、7月19日、「1967年以来占領されたパレスチナ領土」におけるイスラエルの56年間に及ぶ長い支配は「違法」であり、その領土での存在を「できるだけ早く」終わらせる義務があると判決を下しました。

 しかし、ICJの判決など、まったくなかったかのように、イスラエル軍は、ガザ地区におけるジェノサイドを激化しています。

 7月24日付の『アルジャジーラ』によると、「過去8ヶ月間で『最も血なまぐさい』イスラエル軍の攻撃のひとつ」が、ガザ南部の都市ハーン・ユニスで行われました。少なくとも89人のパレスチナ人が死亡し、そのほとんどが女性と子供でした。250人が負傷しています。これは、イスラエルが大義名分として掲げるハマスとの闘争ではありません。

 昨年の10月7日以降、イスラエルのガザ戦争で少なくとも、3万9090人が殺害され、9万0147人が負傷しました。

 「ユーロ・メッド人権監視団」は、停戦が成立するという話が出るたびに、「イスラエル軍は、意図的にパレスチナ民間人の虐殺と大量殺戮の数を増やしている」「これは、イスラエルが、ここ数週間繰り返してきたように、圧力の手段として民間人の殺害や避難を利用して政治的脅迫を行っているという懸念を引き起こす」と報告しています。

 「ユーロ・メッド人権監視団」は、すべての国に対し、イスラエルに対して強力な制裁を発動し、あらゆる政治的、財政的、軍事的支援を停止するよう求めました。

 ハーン・ユニスの約15万人の住民は、1日で避難することを余儀なくされ、インフラがほとんどない地域に逃げました。

 ハーン・ユニスでは、避難する時間がなかったために、食料も水もなく閉じ込められている人々がいます。誰も、彼らの支援のためにたどり着くことができず、誰も彼らを避難させることができません。

 イスラエル軍は、ハーン・ユニスの東部に避難を勧告するビラを撒き、市内全域に狂気じみた砲撃を開始しました。ハーン・ユニスで唯一機能しているナセル病院は、輸血用の血液ユニットが不足しています。

 『アルジャジーラ』は、「ハーン・ユニスの状況は悲惨だ。砲撃と空爆は続いており、空爆から逃れて、より安全な地域へ移動しようとしているパレスチナ人全員を、イスラエルのクアッドコプターが狙っている」と、報じています。

 ヨルダン西岸地区でも、東エルサレムに入る検問所があるカランディアで、イスラエルの装甲車と兵士の大部隊が難民キャンプに侵入し、ムハンマド・マナスラさんの家族の家を爆破しました。イスラエルに対する攻撃を行ったとされる理由で、パレスチナ人の家族を皆殺しにする、集団的懲罰のひとつです。

 カランディアの難民キャンプでは、16歳の少年が射殺されました。トゥバスでは、イスラエルの秘密占領軍が町を襲撃し、税関職員の23歳の男性が死亡し、同僚が負傷しています。トゥルカレム地域では、2名のパレスチナ軍が殺害されました。

 また、ヨルダン川西岸地区からは、この1日で、少なくとも25人のパレスチナ人が逮捕されています。

 『アルジャジーラ』は、過去12時間の間にパレスチナ人が4名殺害されたが、これはまだ始まったばかりだ、と報じています。

 イスラエルのネタニヤフ首相は、米国議会で演説をするため、ワシントンに向かいました。ネタニヤフ首相に抗議する抗議者がワシントンDCに集まり、数百人が逮捕されました。

※Israel war on Gaza live: Khan Younis suffers one of its ‘bloodiest’ days(ALJAZEERA、2024年7月24日)
https://www.aljazeera.com/news/liveblog/2024/7/24/israel-war-on-gaza-live-israeli-tanks-force-palestinians-into-crowded-camp

 7月25日、米連邦議会での演説で、ネタニヤフ首相は、これは「野蛮と文明の衝突である」と言い、イスラエルが行っているジェノサイドを正当化しました。自らの野蛮さを認めるのかと思いきや、入植してきて土地を奪い、ジェノサイドを行っているイスラエルの側が「文明」で、一方的に被害を受け、犠牲を強いられているパレスチナ人が「野蛮」の側だというのです。『タイムズ・オブ・イスラエル』が演説の全文を掲載しています。

 「我々は今日、歴史の岐路に立っている。我々の世界は激動の中にある。中東では、イランの恐怖の枢軸がアメリカ、イスラエル、そしてアラブの友人たちと対峙している。これは文明の衝突ではない。野蛮と文明の衝突である。死を賛美する者と生を神聖化する者との衝突である」。

 ハマスやガザの人々、ヒズボラやフーシ派、その背後にいるイランは「野蛮」であり、「死を賛美する者」であり、自分たちは光輝ける「文明」であり、「生を神聖化する者」だと言い切るその発言は、自らを神に選ばれし者と狂信し、ガザの人々を、ナチスがユダヤ人をそう呼んだように、「人間動物」や「亜人間」と呼ぶ、強烈な差別感情に根ざしています。

 ネタニヤフ首相は、イスラエルの戦いは神聖なものであり、米連邦議会を取り巻いている反イスラエルの抗議者たちは「悪の側に立っている」と、非難しました。

 「残忍な敵を打ち負かすには、勇気と明晰さの両方が必要だ。明晰さは、善と悪の違いを知ることから始まる。しかし、信じられないことに、多くの反イスラエル・デモ参加者は、悪の側に立つことを選んでいる。彼らはハマスの側に立っている。彼らは強姦者や殺人者の側に立つ。(中略)この抗議者たちは、彼らとともにいる。恥を知るべきだ」

 「善と悪」の極端な二元論は、ウクライナのゼレンスキー大統領もよく用いるレトリックです。世界にどちらか一方だけが100%正しく、どちらかが100%間違っているという関係などありません。「善と悪」の二元論を裏返して反対側から見れば、イスラエルが純然たる「悪」しか見えません。第三者のめで見れば、どうユダヤ人やイスラエル人を擁護しようとしても、彼らの行動は、「悪」そのものです。

 ネタニヤフ首相は「中東では、イランが事実上、すべてのテロリズム、混乱、混沌、殺戮の背後にいる」と、イランを強く非難し、「イスラエルはイランの核兵器から米国を守っている」、と主張しました。

 「イスラエルは、イランの核兵器開発を阻止するために行動する。(イランの核兵器は)イスラエルを破壊し、アメリカのすべての都市、あなたが生まれたすべての都市を脅かす可能性のある核兵器である。我々はあなた方(米国民)を守っているのだ」

 ネタニヤフ首相は、第二次世界大戦時に、英国のウィンストン・チャーチル首相が米国に支援を求めた時の言葉「道具をくれれば、仕事を終わらせる」を引用して、イスラエルへの支援を訴え、イランの脅威に対抗する中東の安全保障同盟「アブラハム同盟」の結成を呼びかけました。

 結局、米国が武器や弾薬を無制限に供給しなければ、イスラエルだけでジェノサイドを続けることもできません。米国の支援なしに、イランやヒズボラ、フーシ派にも対抗できません。

 また、シオニストの真の目的、すなわち、パレスチナ人に残されたわずかな土地を、パレスチナ人を1人残らず虐殺するか、追放しながら、奪い取ることも完遂できません。

※PM’S SPEECH’OUR FIGHT IS YOUR FIGHT, OUR VICTORY WILL BE YOUR VICTORY’
We’re protecting you: Full text of Netanyahu’s address to Congress(Times of Israel、2024年7月24日)
https://www.timesofisrael.com/were-protecting-you-full-text-of-netanyahus-address-to-congress/

 「ユダヤ人平和の声」の広報部長、ソニア・マイヤーソン=ノックス氏は、『アルジャジーラ』に、「武器禁輸が必要だ。米国によるイスラエル軍への資金援助と武器の供給を停止する必要がある。停戦が必要だ。それを実現する唯一の方法は、我々の武器が、大量虐殺に使用されないようにする恒久的な武器禁輸だ」と訴えています。

※Israel war on Gaza live: Khan Younis suffers one of its ‘bloodiest’ days(ALJAZEERA、2024年7月24日)
https://www.aljazeera.com/news/liveblog/2024/7/24/israel-war-on-gaza-live-israeli-tanks-force-palestinians-into-crowded-camp

 ぜひIWJ会員となって、この歴史的な「南アフリカ申請書」を全文、お読みください!

■イスラエルが10月26日未明にイランへの報復攻撃を実施! イラン兵4人を殺害! イスラエルは「イラン国内の軍事施設20ヶ所を攻撃した」と主張しているが、イラン側は「3ヶ所の軍事基地が攻撃を受けたがうまく防御し、損害は軽微」と反論! 米ホワイトハウスは関与を否定しているが、イランは「イスラエルはイラク領空から攻撃、イラク領空を管理している米軍の関与は明らか」と非難!

 イスラエル国防軍は、10月26日、イランへの報復攻撃を行ったことを発表しました。

 10月26日付『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、イスラエル国防軍は、空軍機による「正確な攻撃」で、「戦略的な軍事施設、具体的にはドローンや弾道ミサイルの製造・発射施設、防空砲台を標的にした」と発表した、とのことで、テヘラン現地では、26日午前2時15分ごろから、爆発が確認された、ということです。

 イスラエル国防軍は、この攻撃を、「イラン政権による、イスラエルへの数ヶ月に及ぶ継続的な攻撃」への対応だとして、ガザのハマスや、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派や、シリア、イラクなどによるイスラエルへの攻撃を「イランの代理勢力」によるものだとして、イランに責任を負わせた形です。

 イスラエルがイランへの直接攻撃を認めたのは、今回が初めてです。

 記事によると、イスラエル空軍の攻撃は、数時間にわたって数波に分けて行われ、イランのテヘラン、カラジ、エスファハーン、シーラーズの各地域が攻撃されました。

 また、イスラエル空軍は、イラン上空での活動の自由を確保するため、シリア南部と中央部の複数の軍事施設も、同時に攻撃したようです。

 この『タイムズ・オブ・イスラエル』の記事は、イスラエル空軍による攻撃第1波は、イランの防空能力を標的にし、第2波以降で、「4月14日と10月1日の、イランによるイスラエルへの直接攻撃に使用された、ドローンと弾道ミサイルの製造施設、および発射に使用された施設を攻撃した」と報じています。

 記事によると、「イスラエル国防軍は、午前6時(イラン時間かイスラエル時間かは不明)に攻撃が完了し、『すべての目的が達成され』て、戦闘機、給油機、偵察機を含む数十機のイスラエル空軍機すべてが無事帰還した、と発表した」とのことです。

※IDF hits military sites across Iran in hours-long attack, weeks after Iran’s missile barrage(THE TIMES OF ISRAEL、2024年10月26日)
https://www.timesofisrael.com/israel-launches-precise-strikes-on-iran-military-sites-weeks-after-missile-attack/

 今年4月1日に、イスラエルがシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の領事部へミサイル攻撃を行い、イラン革命防衛隊の司令官ら7人を殺害したことに対し、イランは4月13日に、ドローンとミサイルによって、イスラエルへの直接報復攻撃を行いました。

※はじめに~4月1日のイスラエルによるダマスカスのイラン大使館へのミサイル攻撃に対し、イランが「国連憲章第51条にもとづいた正当防衛」として、イスラエルに史上初の直接報復攻撃!「重要な場所の破壊に成功」と主張するイランに対し、イスラエルは「合計300発以上の飛翔体の99%を撃墜」と発表! 迎撃には米英仏に加え、ヨルダン軍も参加! バイデン米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相に「イランへの攻撃作戦に参加せず、作戦の支援もしない」と伝えるも、「G7首脳を招集し、イランの大胆な攻撃に対する、統一した外交対応を調整する」と、相変わらずのダブルスタンダードの表明!
(日刊IWJガイド、2024年4月15日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240415#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53405#idx-1

 また、今年10月1日の深夜から2日未明にかけては、イランがイスラエルに対し、30分で200発の弾道ミサイルによる大規模なミサイル攻撃を行いました。

 イラン側は、この攻撃を、「ハマスの政治局長イスマイル・ハニヤ(2024年7月31日暗殺)、ヒズボラの事務局長セイエド・ハッサン・ナスララ(2024年9月27日暗殺)、そしてイラン革命防衛隊将軍アッバス・ニルフォルーシャン(2024年9月27日暗殺)の暗殺に対する報復」だと表明しています。

※はじめに~イランがイスラエルの中心部テルアビブなどに30分で200発のミサイル集中攻撃に成功! イランのミサイルは、米軍、イスラエル軍のミサイル防衛網による迎撃でほとんど撃ち落とされたかのような情報も流れたが、それはフェイクニュース!! ペンタゴンのライダー報道官は200発のイランのミサイルに対して米軍が迎撃用に発射したのは、たった12発のトマホーク巡航ミサイルだったと発言! 多くの動画が示すのは、イスラエル軍も米軍も、ほとんどなす術なしだったという事実!(日刊IWJガイド、2024年10月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241003#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53967#idx-1

※ここから先は【会員版・中略】となります。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

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 イスラエル国防軍の発表では、今回の攻撃によって、イランによるイスラエルへの2回の直接攻撃に使われたドローンや弾道ミサイルの製造拠点や発射施設を破壊したようですが、一方で懸念されていた、イランの核施設や石油施設への攻撃は行わなかったようです。

 ウクライナ問題に詳しい評論家の塩原俊彦氏は、10月24日に初配信した岩上安身によるインタビューで、イスラエルによるイランへの報復攻撃について、「明らかに、(いまだに報復攻撃が行われていないのは)バイデンにとって、あるいはハリスにとって、11月5日以前にそんなこと(イスラエルによるイランの核施設や石油施設への攻撃)をされて、(オイルショックのような)大混乱になることを、何としても避けなきゃいけない、ということで、(イスラエルに自重するよう)説得に説得を重ねている結果」だとして、「11月の大統領選が終わるまでは、そんなに大きなことにはならないだろう」との見方を示していました。

※米国の外交政策は、大統領選を最優先に決められている! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1169回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第4回) 2024.10.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525180

 今回、イスラエルがイランの軍事施設だけをピンポイントで攻撃するという、限定的な報復攻撃を行ったことは、塩原氏の分析通りだったとも言えそうです。問題は、米大統領選後です。

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! トランプ前大統領が「ウクライナ戦争は負け戦だ」と表明!】その負け戦に米国防総省(民主党バイデン・ハリス政権)は、2週連続で600億円を超えるウクライナへの武器支援を表明!(『ANNニュース』、2024年10月18日)

 10月18日付『ANNニュース』は、米大統領戦で共和党候補のトランプ前大統領が、「ゼレンスキー氏はロシアとの戦争を始めさせるべきではなかった。この戦争は負け戦だ」と発言した、と報じました。ポッドキャスト番組でのインタビューでの発言です。

※米トランプ氏 「ウクライナ戦争は負け戦だ」ゼレンスキー氏を非難(ANN news、2024年10月18日)
https://youtu.be/Lw9h02L8jRo

 トランプ氏の発言には誇張や、的外れな発言も多く、全てを真に受けることはできませんが、この発言に関しては、100%正解ということができます。

 ウクライナ軍は負け戦です。ロシアを挑発して、始めるべきではなかった戦争です。それは、間違いありません。

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■【第2弾! ウクライナ紛争が始まった2022年2月以降、ウクライナの人口は800万人減少したと、国連が推計を発表!】前線では兵士が不足し、休息も取れない兵士達の逃亡が深刻化! 公務員が特権的地位を悪用して徴兵逃れをする一方、徴兵忌避で警察に逮捕され、徴兵事務所に連行された男性が自殺する事件も発生! ウクライナ国境警備局は「徴兵忌避のために国外逃亡を試みる者は毎日100人以上いる」と証言!(『AFPBB』、2024年10月22日)

 ウクライナでは、ロシアと戦う兵士となる人口がますます足りなくなっています。

 10月22日付『AFPBB』は、「2022年2月のロシアによる侵攻開始以降、ウクライナの人口が800万人減少したことがわかった」と報じました。

 国連人口基金による推計とのことで、この『AFPBB』の記事は「国外への避難や、出生率の減少が主な要因」と報じていますが、戦死者や、戦場でのロシア側への逃亡、捕虜などは含まれていないのでしょうか?

※ウクライナ人口、ロシアによる侵攻以降800万人減少 国連(AFPBB、2024年10月22日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3544940

★10月21日付のスペイン紙『エル・パイス』は、「ウクライナにはロシアを阻止する兵士が不足している」と、深刻な状況を報じています。

※A Ucrania le faltan soldados para frenar a Rusia(EL PAIS、2024年10月21日)
https://elpais.com/internacional/2024-10-21/a-ucrania-le-faltan-soldados-para-frenar-a-rusia.html

 この『エル・パイス』の記事は、「複数のウクライナ軍将校の話」として、ドネツク州クラハヴォで、ロシア軍に包囲された戦闘中の4個旅団の兵士らが、「『補充兵が足りないため、戦闘の見通しが暗い』と主張している」と報じています。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)

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