日刊IWJガイド・非会員版「訪米中のゼレンスキー大統領が、国連安全保障理事会で、ウクライナ軍によるウクライナ国内の原発3基への攻撃計画を示唆!」2024.9.26号~No.4337


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~訪米中のゼレンスキー大統領が「アメリカ功績学会賞」授与式で「私たちにはあまり時間がない。今後数ヶ月が勝負となる」と本音を漏らす! さらに、なんと、国連安全保障理事会でのゼレンスキー氏のスピーチには、表の「勝利の計画」と別個の裏の隠された計画があった!! それはウクライナ軍によるウクライナ国内の原発3基への攻撃だった!! 何も報じていない日本のメディアは、真実を報じよ!

■9月も残り5日! IWJの財政的状況は大ピンチです! 今年1月に初めてコロナに感染した岩上安身は、その後遺症のためか、体調不良が、7月、8月も続き、たいへんご迷惑をおかけしています! 9月は24日までの24日間で、243件、192万3787円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、48%どまり! まだ相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

■「一日も早い体力のご快復を心から祈っています」「生き残ることを最優先にしてください」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■【中継番組表】

■イスラエルがレバノン爆撃をエスカレート! 23日と24日の空爆で、ヒズボラのミサイル部隊のイブラヒム・クバイシ司令官を殺害、次の地上侵攻への準備か!? 一方、イスラエルが主張する「ヒズボラ施設1600ヶ所に約650回の空襲」によって、レバノンでは50人の子供(と94人の女性)を含む少なくとも569人が死亡! これは、民間人への無差別攻撃ではないのか? 国際社会も大いに懸念を示す! しかし、米国だけは無制限のイスラエル支持をやめず、追加の米軍派遣を決定! ユダヤ人の生命と、ユダヤ人の利益だけが、地上の他の人類より尊いのか!? イスラエルと米軍のためだけの、戦闘のエスカレーション!
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■はじめに~訪米中のゼレンスキー大統領が「アメリカ功績学会賞」授与式で「私たちにはあまり時間がない。今後数ヶ月が勝負となる」と本音を漏らす! さらに、なんと、国連安全保障理事会でのゼレンスキー氏のスピーチには、表の「勝利の計画」と別個の裏の隠された計画があった!! それはウクライナ軍によるウクライナ国内の原発3基への攻撃だった!! 何も報じていない日本のメディアは、真実を報じよ!

 おはようございます、IWJ編集部です。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、国連総会の開催(未来サミットが22日と23日、一般討論が24日~28日と30日)に合わせて22日から米国を訪問しています。

 ゼレンスキー氏は、到着翌日の23日から、米国で演説をしていますが、真っ先に演説したのは、科学や芸術、政治、ビジネス、人道的な活動などの分野で功績のあった個人に与えられる「アメリカ功績学会賞」の授与式でした。

 ここで、ゼレンスキー氏は、差別と偏見に満ちたスピーチを行っています。

 ウクライナを支援する国家を「自由のある国家」とし、ロシアやイランを自由がなく「常に暴力の上に築かれ、常に戦争を行い、血を流し、常に未来を奪う」「独裁体制」と決めつけています。

 ゼレンスキー氏が大統領選挙を経ずして、いまだに大統領のごときポストにとどまり、秘密警察による反体制側の弾圧と、戦争継続を望まないウクライナ国民の声が圧倒的に多いのに、強制的で暴力的な徴兵によって、国民を戦線に送り込み続けて、戦争を継続していること、それに対し、曲がりなりにも、プーチン氏は、大統領選を経て再選し、国民の支持率も高く、志願兵も多いことと比べると、この独裁的な善悪二分法は、ブラックジョークのようにしか聞こえてきません。なのに、通常戦争での敗色がほぼ確定的になってきた現在、その嘘まみれのドグマは、ますます強くなってきています。

 ゼレンスキー氏は、こう述べています。

 「今日の世界では、一方に自由があり、もう一方に私達が子供達に決して望まないものが、すべてあるという状況で、私達がたった一つの戦いに負けることは許されません。アメリカ、ウクライナ、ヨーロッパのどこであろうと、世界のどこであろうと、私達は誰も望みません。

 ロシアのような体制、イランのような体制、あるいはその他の独裁体制を、自分の子供達のために進んで選ぶ人はいません。

 これらの体制は常に暴力の上に築かれ、常に戦争を行い、血を流し、常に未来を奪う。そして、何年も台無しにし、何十年も荒廃させる。だからこそ、彼らは敗北しなければならないのです」。

 2014年のユーロマイダン・クーデターで、最初に銃を撃ったのは誰か、今でも嘘のプロパガンダがまかり通っていますが、銃撃は、親欧米・ネオナチサイドから起こっています。

 それを証明してみせた、オタワ大学のカチャノフスキー氏は、母国を離れたれっきとしたウクライナ人ですが、あろうことか、日本版Wikipediaでは、ロシア人と、虚偽の記載がなされています。

 Wikipediaすら、安易に信じられない「情報戦」がそこかしこで起きているわけです。

 このクーデターで合法的に選挙で選ばれたヤヌコビッチ政権は銃と暴力で打倒されて、ポロシェンコ大統領が権力の座を奪いました。

 親欧米、ネオナチ勢力によって、大統領に押し上げられたポロシェンコ大統領は、国内の3分の1を占めるロシア系住民への差別的政策を次々と打ち出します。

 91年に独立したウクライナは、複数民族、複数言語国家だというのに、ロシア帝国・ソ連時代を通じて公用語だったロシア語を、ウクライナ語と並ぶ公用語の座から引きずりおろし、ロシア文化・芸術その他、ロシア的なるものを封じ、ナチスを奉じる独裁的なウクライナ民族主義者達による、ロシア人への暴力を是認します。そのあげく、自治を求めた、ロシア系住民の多い東部ドンバスに対して、民間人相手に大砲による砲撃や空爆によって無差別殺戮を行いました。

 ロシア側から絶えず食糧などの人道援助を送らなければ、絶滅していたか、全員が土地を捨てて、ロシア側へ逃げたことと思われます。これは、民族浄化であり、イスラエルがパレスチナにやってきたことと変わりはありません。

 このポロシェンコ氏のあとを継いだユダヤ人の大統領ゼレンスキー氏も、ロシア人らの血を流して、ロシア軍の軍事介入を呼び込む戦略に熱中しました。

 「常に戦争を行い、血を流し、常に未来を奪う」とは、まさに2014年以来、ウクライナがやってきたことそのものです。

※【号外】ウクライナのザポリージャ原発砲撃をめぐり、ゼレンスキー大統領が「原発から攻撃してくるロシア軍人はウクライナ軍の特別な標的」と警告! 自国の原発に向けて攻撃するつもりか!? 2022.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509571

※西側メディアほぼ報じず! ロシアは、ウクライナ軍がロシア兵に生物兵器使用と発表! 毒素は前年米国から搬入! 他方、ウクライナ軍の原発攻撃も同じザポリージャ州! ロシアは同州がロシアに加わる住民投票予定! 2022.9.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510383

※ザポリージャ原発攻撃はロシアかウクライナか!? ロシアは一貫してIAEA調査受け入れを表明! 結局、査察は実現したが砲撃止まず! そして原発完全停止! 原子炉冷却の非常用電源燃料は10日分のみの危機! 2022.9.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510625

※【IWJ号外】プーチン大統領が、併合したザポリージャ州にあるザポリージャ原発をロシア政府の所有に! さらに誘拐されたと伝えられたムラショフ・原発所長の拘束続報! 拘束したのはロシア軍で、拘束はウクライナ情報機関へ情報を流していたためとの理由! 2022.10.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511335

※米国がザポリージャ原発を攻撃しているのはウクライナとついに認めた! 『NYタイムズ』が米高官証言をもとにウクライナ軍のマスター・プランを報道! そこには原発奪還の計画が! しかも米英の諜報機関が関与!? ロシア軍が攻撃と報じた日本の新聞・テレビ等は謝罪・訂正すべき! 2022.11.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512513

※【IWJ号外】スクープ! 米国議会内にザポリージャ原発の破壊を利用して、対ロシア戦へのNATO参戦を実現させる決議案が浮上! 2023.7.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/517082

※【IWJ号外】ウクライナ情報総局のブダノフ局長、昨年ウクライナ軍がザポリージャ原発に攻撃をかけたと認める!「ロシア軍が攻撃という主張は不合理」と指摘した岩上安身とIWJの報道は正しかった! 2023.10.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519115

※はじめに~またしてもウクライナ軍がザポリージャ原発を攻撃! 変圧器が損傷し、安全が直接脅かされる! しかし、欧州議会は、ウクライナに課したロシア深部への攻撃制限を、直ちにすべて撤廃する決議案を採択! ロシア外務省のザハロワ報道官は西側諸国は「自らが自らに与えている脅威に気づいていない」と批判! 訪米したゼレンスキー氏は、「勝利計画」への承認を求めて各国首脳と会談! 世界で第2位の支援国となった日本の岸田総理は、ゼレンスキー氏に最高位勲章を贈られ、ご満悦!! しかも、退任間近なのに、「全力の支援」継続を約束するなど、無責任の極み! すべて無駄になることがわかっていることに血税を使うな!
(日刊IWJガイド、2024年9月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240925#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53948#idx-1

※We Need Not to Lose the Next Few Months in War, So That We Don’t Lose the Next Decades ―Speech by the President of Ukraine at the American Academy of Achievement Awards Ceremony(ウクライナ大統領府、2024年9月23日)
https://www.president.gov.ua/en/news/nam-potribno-ne-vtratiti-nastupni-kilka-misyaciv-u-vijni-sho-93397

 国連でのスピーチと違って、あまり注目されることのない「アメリカ功績学会賞」授与式という、いわば、米国のエリート中のエリートの集まりの中で、ゼレンスキー氏は、時間がないと、かなり焦っている本音を、以下のように漏らしました。

 「私達にはあまり時間がない。今後数ヶ月が勝負となります。

 この戦争、ロシアによるウクライナとの戦争、そして皆さん全員に対する戦争、なぜならこれは自由そのものに対するロシアの戦争だからです。

 その結果を明確にするための時間は、限られています。そして、私達がその結果を定めなければなりません。ロシアでも、彼らの血塗られた同盟国でもありません。

 私達は、もっと迅速に行動しなければなりません。次の数ヶ月を無駄にしてはいけません。そうしなければ、次の何十年を失うことになります。ウクライナには勝利のための計画があります」。

※We Need Not to Lose the Next Few Months in War, So That We Don’t Lose the Next Decades ―Speech by the President of Ukraine at the American Academy of Achievement Awards Ceremony(ウクライナ大統領府、2024年9月23日)
https://www.president.gov.ua/en/news/nam-potribno-ne-vtratiti-nastupni-kilka-misyaciv-u-vijni-sho-93397

 このスピーチから、ゼレンスキー氏が、今後数ヶ月に勝負を賭けていることが伝わってきます。

 ウクライナの「勝利のための計画」が、恐らく長距離兵器を中心とした、この数ヶ月に焦点をあてた軍事作戦であることは、ほぼ間違いないでしょう。

 24日には、ゼレンスキー大統領は、国連安全保障理事会でスピーチを行いました。

 このスピーチでゼレンスキー氏は、ロシアとの和平のための話し合いをする意思がないと、はっきりと述べています。行動(戦争)しか解決策はないと、次のように、断じています。

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■9月も残り5日! IWJの財政的状況は大ピンチです! 今年1月に初めてコロナに感染した岩上安身は、その後遺症のためか、体調不良が、7月、8月も続き、たいへんご迷惑をおかけしています! 9月は24日までの24日間で、243件、192万3787円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、48%どまり! まだ相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

 9月もあと1週間を切り、残すところ5日となりました。

 9月は1日から24日までの24日間で、243件、192万3787円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、48%どまりであるとわかります。

 8月のご寄付・カンパは、85件、156万2260円で、400万円の39%どまりでした。第15期が始まってから2ヶ月連続で、かなり厳しい状態にあると言わざるをえません。

 この8月1日から始まった今期・第15期の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、今年1月に新型コロナに感染して、以降、岩上安身の体調不良が続き、毎月のように新たな病気が見つかり、入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。

 もう少しお待ちください! 皆さまのご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします!

 第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 8月末現在、IWJ会員の総数は2254人、このうちサポート会員の方は860人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

■「一日も早い体力のご快復を心から祈っています」「生き残ることを最優先にしてください」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 ご心配なこと多々あることと存じますが、ここはご無理をされませんようお願いいたします。

 一日も早い体力のご快復を心から祈っています。

(T.S.様)

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T.S.様

 ありがとうございます!

 疲れを感じたら、疲れをためこまず、無茶をせず、睡眠をとにかく、こま切れでも仮眠を取るようにし始めました。疲労の蓄積は、あとでまとめて眠るとか休む、とかではリカバリーできない、ということが、ようやく身にしみてわかってきました。退院後の生活習慣の変化のひとつです。

 今後は、年齢から考えて、体力はくだる一方のはずではありますが、だからこそ、ここからがしぶとくねばるべきとき、とも思います。あまりにやることが多く、落ち着かない日々を送っておりますが、少し時間ができたら、プールのあるジムに通おうと思っています(長年通っていたジムが、先年、つぶれてしまいました)。水中ウォーキングが一番、体の故障を起こさない運動だと思うので、まずはそこからです。

 あと、3ヶ月近く続いた猛暑も、3日前から急変して、いきなり秋の半ば頃の温度・湿度となりましたね。暑過ぎて、ドッグランにも、散歩にも連れていけなかった愛犬を、公園へ散歩に連れていこうと思います。都会の中の公園の緑の中で、小犬2匹と、小一時間、散歩をするだけで、十分な運動になります。どの医師からも、運動をすすめられていますので、猛暑の夏の唐突な終わりと、涼しい秋の始まりの、このタイミングをのがさないように、小犬と歩きたいと思います。秋は短く、冬が早くきそうで、それはそれで、小犬には、厳しい環境になってしまうと思いますので。

 いつか都内でも、雨天もOK、夏も冬もOKの、大型の屋内ドッグランができたらいいなあ、と思っています。飼い主も散歩できますし、犬も同席OKのカフェだのレストランだのが併設されれば、毎日のように行きたいと思います。

 行政も、民間も、ぜひ、国民の健康と幸福のために考えてもらいたいところですね。

 健康第一に、その上で、この激動の時代に、嘘やプロパガンダにだまされることのない、真実を伝えるジャーナリズムを続けてまいります。

 どうぞ、今後とも、ご支援をよろしくお願いいたします!

岩上安身 拝

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 大丈夫です。日刊IWJガイドの休刊は気にしていません。

 生き残ることを最優先にしてください。

(片山泰都 様)

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片山泰都 様

 ありがとうございます!

 せっかく両親、および遠く遠く命をつないできてくれたご先祖様からいただいたこの命と身体ですから、自分だけのものではありません。大事にしながら、悔いのない日々を、一日一日、送りたいと思います。

 こんなに多くの皆さまから、健康を第一にしてくださいと、温かいお言葉をいただけるとは思ってもいませんでした。お言葉に甘えて、あるいはご忠告に素直に従って、オーバーワークをやりたくなるところを、今のところ、グッとこらえて、休息、仮眠をとるなどして、疲れさせないようにしています。

 今後とも、ご支援をよろしくお願いいたします。

岩上安身 拝

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◆中継番組表◆

**2024.9.26 Thu.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.9.27 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

YouTuber 藤江成光氏「今、本当に、国民の命、健康が脅かされている。というか、人がめちゃくちゃ死んでいます。今日のテーマは、今やっている総裁選でこのワクチンの議論をしてくれ、と」~9.17 レプリコンワクチンを打つ前に総裁選でワクチン問題の議論を!―自民党本部前街頭演説
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524606

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■イスラエルがレバノン爆撃をエスカレート! 23日と24日の空爆で、ヒズボラのミサイル部隊のイブラヒム・クバイシ司令官を殺害、次の地上侵攻への準備か!? 一方、イスラエルが主張する「ヒズボラ施設1600ヶ所に約650回の空襲」によって、レバノンでは50人の子供(と94人の女性)を含む少なくとも569人が死亡! これは、民間人への無差別攻撃ではないのか? 国際社会も大いに懸念を示す! しかし、米国だけは無制限のイスラエル支持をやめず、追加の米軍派遣を決定! ユダヤ人の生命と、ユダヤ人の利益だけが、地上の他の人類より尊いのか!? イスラエルと米軍のためだけの、戦闘のエスカレーション!

 イスラエルは23日月曜日、20日金曜日のベイルート攻撃以来継続しているレバノンへの一連の空爆として、レバノンの全域への最大規模となる大規模空爆を行いました。

 24日『CNN』はライブ更新で、「少なくとも2006年にイスラエルとヒズボラの間で戦われた戦争以来、レバノンで最も致命的な日になった」と報じました。

 同『CNN』が、レバノンからの現地報告にもとづいて、イスラエルの空爆と砲撃の場所をプロットした地図を見ると、北部地域でも30ヶ所以上、南部では50ヶ所を超える地点がイスラエルの攻撃を受けています。

 同『CNN』は、イスラエルの爆弾で女性や子供を含む500人以上が死亡し、1800人以上が負傷した、と報じています。

※Monday marked the deadliest day in Lebanon since 2006. Here’s a map showing where the strikes occurred(CNN liveupdete、2024年9月24日)
https://www.cnn.com/world/live-news/israel-lebanon-hezbollah-09-24-24-intl-hnk#h_7b054415aa7a34ac0402788bc860c1ff

 25日付『中央日報』によると、イスラエル国防軍は23日、「北側の矢」作戦として、レバノン南部と東部一部地域と、首都ベイルートのヒズボラ施設1600ヶ所に約650回の空襲を断行したと明らかにしました。

 イスラエル国防軍のダニエル・ハガリ首席報道官は、「主要攻撃目標はヒズボラの巡航ミサイル、長・短距離ロケット発射台、攻撃用ドローン発進基地だった」とし「ヒズボラを国境近隣から遠く押し出すためにすべての措置を取る考えであり、必要なら地上戦を敢行する準備もできている」と述べました。

 ハガリ報道官の言葉は、空爆で市街地を「平ら」にして、地上侵攻を進めたガザへの攻撃を直ちに想起させます。レバノンへの大規模空爆は、これから始まるレバノン地上侵攻の準備である可能性がうかがえます。

※イスラエル、ヒズボラに650回の絨毯爆撃…地上戦への危機高まる(中央日報、2024年9月25日)
https://s.japanese.joins.com/Jarticle/324121

 25日付『アルジャジーラ』は、「1990年にレバノンの内戦が終結して以来、レバノンで34年間で最も致命的な日」だった、「50人の子供(と94人の女性)を含む少なくとも569人が死亡したため、何万人もの人々が安全を見つける場所がどこにあるのか、まったく見当もつかない」と報じました。

※Israel attacks Lebanon live: Nowhere safe as families flee Israeli bombs(ALJAZEERA、2024年9月25日)
https://www.aljazeera.com/news/liveblog/2024/9/25/israel-attacks-lebanon-live-families-flee-israeli-bombs-unsure-where-to-go

※Live tracker: Israeli attacks on Lebanon in maps and charts(ALJAZEERA、2024年9月25日)
https://www.aljazeera.com/news/liveblog/2024/9/25/israel-attacks-lebanon-live-families-flee-israeli-bombs-unsure-where-to-go?update=3201180

 24日付『アルジャジーラ』によると、24日朝、南部を中心とするレバノンの人々に、謎の番号から「すぐに家を出るように」警告するメッセージが、合計8万通送られた、ということです(上記『中央日報』は、イスラエル側による警告だとしている)。

 レバノン南部の村に住む12歳の少女ザフラさんは、ヒズボラとイスラエルの国境を越えた応酬が始まって、ベイルート南部郊外に逃げました。同『アルジャジーラ』によると、ザフラさんは、23日の攻撃について「とても怖かった。そして彼らが、私達の建物を爆撃しようとしているというニュースを見た」「私は泣き出してしまった。私は母に携帯電話を片付けて服を着るように叫んだ」と、述べています。

 ザフラさんと家族は、車で少し東にある親戚の家に行きましたが、そこも安全ではありません。同『アルジャジーラ』は、「多くの人がどこに行けばいいのかわからず逃げている」と報じています。

 ベイルートから東に35分ほどの村に住むダイアナ・ユーネスさんの夫は、夜中に道端に立っている女性とその娘に出会いましたが、女性は、どこに行けばいいのか「わからない」と話したので、ユーネスさんの夫は、彼女達を自宅に迎えました。

 すでに、多くの学校が10万2000人を迎える国内避難民のための避難所になっています。

 イスラエル当局は、レバノンの人々に、「(ヒズボラが)武器を操作または保管している可能性がある」場所を避けるように指示していますが、フセインと名乗る男性は、『アルジャジーラ』に、欧州連合によって資金提供され、国連開発計画にリンクされた学校、地元のギャラリー、地元の乳製品工場の周りにも攻撃が行われたと語っています。

 ベイルートにある「カーネギー中東センター」のシニアエディターであるマイケル・ヤング氏は、『アルジャジーラ』に、「イスラエル人は、すべての家にヒズボラの武器があると言うでしょうが、これを証明できますか?」とコメントしました。

ヤング氏「イスラエル人は、武器を追跡することには興味がなく、シーア派コミュニティに恐怖を起こすことに興味があるのです…。シーア派コミュニティにヒズボラを排除してほしいからです」

 イスラエル軍による空爆が、「ヒズボラ施設1600ヶ所」というような、大雑把なもので、これが軍事拠点だけを標的とした精密攻撃といえるのか、民間人に被害大が及ぶことを回避するどころか、巻き添え被害が起こるような目の粗い攻撃を仕掛けることで、一般の民間人に「恐怖」の感情を刻み込もうとしているのではないかとの、合理的な疑いが高まります。

※Voices of Lebanon: People fleeing for their lives as Israel attacks(ALJAZEERA、2024年9月24日)
https://www.aljazeera.com/features/2024/9/24/voices-of-lebanon-people-fleeing-for-their-lives-as-israel-attacks

 『CNN』ライブ更新によると、イスラエル軍の攻撃で、少なくとも4名の教師と、国連難民機関(UNHCR)の職員2名の死亡が確認されています。

 イスラエルの空爆が、無差別殺害の性格を持っていることは明らかです。

※Teachers among those killed in Israeli strikes on Lebanon(CNN、2024年9月24日)
https://www.cnn.com/world/live-news/israel-lebanon-hezbollah-09-24-24-intl-hnk#h_c5c7b5f8025219205765eabe8b56957f

※2 UN refugee agency staff members killed by Israeli strikes on Lebanon on Monday, commissioner says(CNN、2024年9月24日)
https://www.cnn.com/world/live-news/israel-lebanon-hezbollah-09-24-24-intl-hnk#h_7d9effa82d5a5d49e337af629dbb399b

 25日、『CNN』は、イスラエル軍は24日、ヒズボラのミサイル部隊の上級人物であるイブラヒム・クバイシ司令官を空爆で殺害し、過激派グループ(ヒズボラ)の他の2人の司令官も殺害したと発表した、と報じました。

※Israeli military says strikes in Lebanon killed 2 more Hezbollah missile commanders(CNN、2024年9月25日)
https://edition.cnn.com/webview/world/live-news/israel-lebanon-hezbollah-09-24-24-intl-hnk/index.html

 ヒズボラも25日、24日の攻撃で、上級指導者の1人であるイブラヒム・ムハンマド・クバイシ司令官が殺害されたことを認めました。25日付『アルジャジーラ』が報じています。

 クバイシ司令官は「ハジ・アブ・ムサ」として知られ、イスラエル当局は、ヒズボラのミサイルとロケット部隊の多くを率いて、2000年の攻撃では、3人のイスラエル兵を誘拐・殺害したと主張しています。

 25日付『アルジャジーラ』によれば、ヒズボラはここ数日で、数百発のロケット弾をイスラエルに発射しましたが、そのほとんどはイスラエルのミサイル防衛に迎撃されました。ヒズボラの戦力と、イスラエル軍の攻撃力・防御力ともに段違いであり、非対称です。

※Lebanon’s Hezbollah says senior leader killed amid Israeli bombardment(ALJAZEERA、2024年9月25日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/9/25/lebanons-hezbollah-says-senior-leader-killed-amid-israeli-bombardment

 イスラエルのテルアビブで、25日の早朝、ヒズボラの攻撃を受けて、警報サイレンが鳴りました。

 ヒズボラは、イスラエルの諜報機関であるモサドには、ヒズボラの指導者を暗殺し、ポケットベルやトランシーバーを爆破した責任があるとして、テルアビブ近くのモサド本部を狙って弾道ミサイルを発射したと述べました。

※Hezbollah says it launched missile towards Mossad in Tel Aviv(ALJAZEERA、2024年9月25日)
https://aje.io/6c6745?update=3201165

 イスラエルは同日、このヒズボラによるテルアビブへのミサイルを迎撃したと発表しました。

 25日付『ニューヨークタイムズ』によると、空襲警報が鳴ったため、テルアビブなどの住民は早朝に避難所に避難しました。イスラエルの主要救急医療組織であるマゲン・ダビド・アドムは、負傷者の報告は受けていないと述べています。

 同『ニューヨークタイムズ』は、この数十年続いているヒズボラとイスラエルの紛争の中で「イスラエル領土への最も広範囲にわたる攻撃の一つ」だと報じ、イスラエル軍のナダフ・ショシャニ報道官は、「イスラエルで2番目に人口の多い都市テルアビブを同組織が狙った初めての攻撃」だと述べています。いいかえると、ヒズボラの攻撃というのは、今までも、今も、いかにつつましいものであるか、ということです。抵抗の意思を示すのがやっと、というところでしょう。

 ハマスよりは、はるかに強大な軍事力を持つとされ、12万発から20万発のロケット弾とミサイルを保有していると推定されているヒズボラですが、イスラエル軍のように自由自在に相手国の上空を飛び、アイアンドームを突破して、空爆を行い、相手に重い軍事的ダメージを与える能力はありません。

 ハマスとイスラエル軍の戦闘と同様、ヒズボラとイスラエルの戦闘も、非対称なものです。

※Israel Says It Shot Down Missile Over Tel Aviv(The New York Times、2024年9月25日)
https://www.nytimes.com/2024/09/25/world/middleeast/tel-aviv-hezbollah-missile.html

 しかし、弱者の抵抗に対して、イスラエルの武力行使は無慈悲です。

 イスラエルのガラント国防相は24日、イスラエル軍との協議の中で、ヒズボラはその指揮系統や戦闘員、戦闘手段に深刻な打撃を受けているとの見解を示し、イスラエル北部の住民の安全な帰還を確実にするという目標が達成されるまで、イスラエルはレバノンにあるヒズボラ拠点への攻撃を続けると述べました。24日付『ロイター』が報じています。

※ヒズボラは大打撃被る、一段の攻撃準備整う=イスラエル国防相(ロイター、2024年9月24日)
https://jp.reuters.com/world/mideast/VKEMBHSUTRIC5CUWYDNDC3AJBU-2024-09-24/

 ガラント国防相の言葉通り、24日も、イスラエルはレバノン全域に絨毯(じゅうたん)爆撃を行い、民間人を含めて2300人を超える死傷者が発生しました。『中央日報』が25日付で報じています。

 レバノンのナジーブ・ミーカーティー首相は、「イスラエルの持続的な攻撃は文字どおりの『抹殺戦争』であり、レバノンの村や都市を崩壊させようとする破壊的な計画」だと強く非難し、「国連と影響力のある国家はイスラエルの侵略を抑制しなければならない」と求めました。

※イスラエル、ヒズボラに650回の絨毯爆撃…地上戦への危機高まる(中央日報、2024年9月25日)
https://s.japanese.joins.com/Jarticle/324121

 25日付『アラブニュース』は、「イラン革命防衛隊(IRGC)は、イランの核開発に対するイスラエルの先制攻撃に対する保険として長年見なされてきた地域的資産を守るため、同盟国であるヒズボラを支援する以外に選択肢がないかもしれない」との懸念を示しました。

 まさに、イランを直接戦争に引きずり出すことこそ、イスラエルの狙いなのかもしれません。

※イスラエルのレバノン・ヒズボラ攻撃がイラン革命防衛隊を前例のないジレンマに陥れる理由(アラブニュース、2024年9月25日)
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_129958/

 ただし、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は慎重です。ペゼシュキアン大統領は7月の大統領選挙に勝利して、イラン大統領に就任したばかりです。

 現在、国連総会が米国ニューヨークで開催されています。

 上記『中央日報』によると、ペゼシュキアン大統領は記者会見で、イスラエルが中東で戦争拡大を狙っていて、イランを紛争に引き込もうと「罠にかけようとした」、「皆を戦争に引き込んで地域内の不安定を招くことを願っているのはイスラエル」だと批判しました。

 まさに、2014年のユーロマイダン・クーデター以後、欧米NATOのコントロール下に半ば置かれたウクライナが、差別と暴力と殺害で、ロシア系住民を痛めつけて、ロシアを紛争に引きずり出そうと、8年間かけて罠にはめていたのと、同様の構図です。

 今度はどれだけイランが堪忍袋の緒が切れないように絶えられるか、という構図となっています。

 それでも、ペゼシュキアン大統領はと批判し、「我々は、中東で戦争と武力衝突が拡大するのを望んでいない」と述べています。

※イスラエル、ヒズボラに650回の絨毯爆撃…地上戦への危機高まる(中央日報、2024年9月25日)
https://s.japanese.joins.com/Jarticle/324121

 25日付『アルジャジーラ』によると、ペゼシュキアン大統領は国連総会(UNGA)の一般討論演説で、「我々は、あらゆる平和を求めており、どの国とも紛争をするつもりはありません」…と語り、「イランはあらゆる戦争に反対し、ウクライナでの軍事紛争の即時停止の必要性を強調しています」と述べました。

 ペゼシュキアン大統領は、イスラエルとの全面衝突を回避したい意向を、国際社会に対して明確に示しました。これは、これまでイスラエルに対して、攻撃的な声明を出すことの多かったイランの指導者と、ひと味違うソフトで平和主義的な対応であり、国際社会へのサインの送り方です。

※Iran’s President Pezeshkian says Tehran ready to improve ties with West(ALJAZEERA、2024年9月25日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/9/25/irans-president-pezeshkian-says-tehran-ready-to-improve-ties-with-west

 こうしたペゼシュキアン大統領の「柔」の姿勢を見て、イスラエルのレバノン爆撃について、国際社会はどのように見ているのでしょうか。

 スペイン外務省は23日、非難声明を出しました。

スペイン外務省「スペイン政府は、週末にヒズボラのイスラエルへの攻撃を受けて、数百人が死亡した今日のレバノン南部と東部へのイスラエルの爆撃に深い失望と非難を表明します」

※NATO member condemns Israel(RT、2024年9月23日)
https://www.rt.com/news/604528-spain-condemns-israel-lebanon/

 『アルジャジーラ』は、世界各国の反応をまとめています。

 ヨルダンのアイマン・サファディ外相、エジプト外務省、サウジアラビア外務省など中東諸国は、イスラエルによるレバノン爆撃は、「レバノンの主権侵害」だとイスラエルを非難し、紛争のエスカレーションに深い懸念を示しています。

 一方、カナダのトルドー首相や、フランスのバロー外相、ベルギーのサッター副首相らは、民間人の殺害にフォーカスし、「ショックを受けた」「暴力を止める必要がある」などと表明しています。

 EUのジョセップ・ボレル外相や、英国のラミー外務大臣は、紛争のエスカレーションへの懸念を表明しました。

ボレル外相「これが戦争状況でないとしたら、他に何と呼ぶべきか、わからない」

 欧州の首脳達の批判的な表明は、建前だけかもしれませんが、それでも、イスラエルの攻撃は、10月7日のハマスの奇襲以降の反撃の初期のようには、共感を呼んでいません。本質的な変化ではなくても、イスラエルと米国が組んでの暴力のエスカレーションには、懸念を示すまでには変わってきた、ともいえます。言うまでもなく、ガザでの暴力があまりにもひど過ぎて、擁護の余地がないからです。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、「状況が完全に制御不能になる前に、暴力のスパイラルを止めることが急務だ」と述べ、「我々は、敵対行為の即時停止を求める」と述べました。

 カタール外務省は「イスラエルが(米国によって)免責されていること」を鋭く指摘し、トルコのエルドアン大統領は、「イスラエルの欺瞞的な動き」を非難しました。

カタール外務省「継続的なエスカレーションは、主に、イスラエルの行動に対する抑止力の欠如、国際法の継続的な違反、および(米国による)継続的な免責によるものである。(中略)

 この現実は危機を悪化させ、地域を深淵の瀬戸際に置き、『正義の側とレバノンを含むアラブの兄弟の側に立つ』地域的および国際的に深い影響を与える、より多くの緊張にさらされる」

エルドアン大統領(国連総会)「イスラエルの欺瞞的な動きはもはや信用されるべきではない。(中略)

 国連安全保障理事会の決議が実施されていない環境では、イスラエルに対して強制的な措置を取るべきだ。(中略)

 70年前にヒトラーが人類の同盟によって止められたように、ネタニヤフと彼の殺人ネットワークも人類の同盟によって止められなければならない」

 エルドアン大統領の発言が、日本のマスメディアで大きく取り上げられることはきわめて少ないですが、彼の意見は、官僚的な言い回しで、オブラートに包むものではなく、常にストレートです。

 有言実行を、トルコ単独でできるほどの国力はありませんが、エルドアン大統領の言葉に共感するグローバル・サウスの国々や国民が増えてくれば、イスラエルは、神をもおそれぬ所業を続けられるかどうか、わからなくなります。

 実際、イスラエルは神の守護のもとにある選民であり、地上の「神」の如き軍団を持つ米国も、イスラエルを無条件に守護していると確信していますが、それでも、一定のくさびが入ることになるかもしれません。

 しかし逆に、力づくで突破してやると、さらにエスカレートして国際社会が実力(軍事力)で、イスラエルと米国を阻止することはできないことを確認させられてしまうかもしれません。

 中国の王毅外相は、レバノンの主権を守ることを断固として支持し、イスラエルの攻撃を強く非難する、と表明しました。

王毅外相(レバノンのアブダラ・ボウ・ハビブ氏に)「我々はこの地域の進展、特に最近のレバノンでの通信機器の爆発に細心の注意を払い、民間人に対する無差別攻撃に断固として反対している」

 王毅外相は「中国は、正義の側とレバノンを含むアラブの兄弟の側に立つ」と、明言しました。

 中国は軍事的プレゼンスについては目立つものがありませんが、単に紛争当時国間のバランスを取る「中道」外交の姿勢をもっぱらとするのに、今回は、明確にイスラエル批判の側に立ったのは、珍しく、アラブ陣営を鼓舞することでしょう。

※‘Unimaginable consequences’: World reacts to Israel’s strikes on Lebanon(ALJAZEERA、2024年9月25日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/9/24/unimaginable-consequences-world-reacts-to-israels-strikes-on-lebanon

 国連総会では、レバノン爆撃について、多くの国々から懸念と警告が示されました。

アントニオ・グテーレス国連事務総長「(10月7日にハマスが犯した残虐行為や、敵対行為の終結を求めた)イスラエルによる『パレスチナ人に対する集団懲罰』を正当化するものはない。(中略)

 レバノンはもうひとつのガザになる可能性があり、危機は地域全体を陥れる恐れのある、絶え間ない悪夢になった」

※UN chief calls for international community to ‘mobilize’ for ceasefire(ALJAZEERA、2024年9月25日)
https://aje.io/6c6745?update=3201155

 『CNN』によると、イスラエルのダノン国連大使は、イスラエルは外交的解決を望んでいると言いながらも、「それがうまくいかない場合、我々は他の手段を使って相手側に本気であることを示すつもりだ」と述べ、紛争を終わらせる唯一の方法は「ヒズボラがイスラエルの国境からいなくなること」だ、と強弁し、まだまだ強硬な軍事的手段を取り続けることを表明しています。

※イスラエル国連大使、ヒズボラに「本気」示す 外交的解決望むとも(CNN、2024年9月25日)
https://www.cnn.co.jp/world/35224216.html

 しかし、イスラエルへの無制限・無批判・無条件の支援を続けている米国は、世界各国の反応など、お構いなしで、イスラエルだけの安全保障のために尽力する姿勢を見せています。

 米国防総省によると、ロイド・オースティン国防長官は、21日、22日と続けて、イスラエルのガラント国防相と電話会談し、イスラエルの自衛権に対する米国のコミットメントを確認しました。

 オースティン長官はまた、ガラント国防相に米国がその地域の米軍と人員を保護する姿勢を維持することを伝えた、とのことです。

※U.S. Remains Committed to Israel’s Security Following Weekend Attacks(U.S.Department of Defence、2024年9月23日)
https://www.defense.gov/News/News-Stories/Article/Article/3914752/us-remains-committed-to-israels-security-following-weekend-attacks/

 米国防総省・ペンタゴンのパット・ライダー報道官は23日、イスラエルがレバノンに対して大規模な軍事作戦を開始した後、米国は中東に少数の追加米軍要員を派遣したことを発表しました。

ライダー報道官「中東での緊張の高まりに十分な注意を払い、この地域にすでにいる(米国の)軍隊を強化するために、少数の追加米軍要員を派遣しています」

 ライダー報道官は、派遣要員の詳細は明らかにしませんでした。

 しかし、イスラエルがレバノンへの大規模空爆の後、地上侵攻するのではないかとの見方がある中、何のために米軍が追加派遣されるのか、疑問が残ります。レバノンへ地上侵攻するイスラエル軍に対し、空から支援し、共同作戦を行うのではないか、とも考えられます。

 そうなれば、米軍は、イスラエル軍による侵略的軍事行動の「共犯」であり、世界はロシアのウクライナ侵攻を非難したように、この2ヶ国をも、強く非難しなければなりません。本来ならば、です。

※US sends more troops amid Israeli strikes on Lebanon(RT、2024年9月24日)
https://www.rt.com/news/604545-us-troops-israel-lebanon/

 現在、米国は、約4万人の軍隊を中東に駐留させています。

 オマーン湾には、米空母「エイブラハム・リンカーン」を中心とした米空母打撃群が展開しています。

 紅海には、トマホーク巡航ミサイルを最大154発搭載可能な原子力潜水艦「ジョージア」とミサイル駆逐艦2隻が戦闘任務に就いています。

 さらに『スプートニク日本』は25日、イスラエルとヒズボラの緊張の高まりを受けて、米海軍の原子力空母「ハリー・トルーマン」が、中東へ向かった、と報じました。

※米海軍の原子力空母、中東へ出発(スプートニク、2024年9月25日)
https://sputniknews.jp/20240925/19123869.html

 米国による無制限・無批判・無条件のイスラエル支援と、イスラエルがどれだけ国際法に違反しても容認し続ける異常な「偏愛」の姿勢は、地域の不安定化を高め、地域全体に歪みをもたらすばかりです。また、地域の問題だけに限らず、覇権をもつ国に、正義がまったくないことが明らかになるにつれ、イスラエルだけでなく、米国をどうにかしなければ、地上に正義も、平和も、モラルももたらせられない、という認識が広がってゆくことでしょう。これは世界全体の問題です。

 23日付『RT』は、イスラエルの『チャンネル14』が実施した最近の世論調査によると、イスラエル人の71%がレバノンでの軍事作戦を支持しており、反対しているのはわずか18%だった、と報じました。

 さらにイスラエル人の65%は、イスラエルが戦争に勝利すると考えています。

※Do the Israelis want war?(RT、2024年9月23日)
https://www.rt.com/news/604512-do-israelis-want-war/

 しかし、ガザにおけるジェノサイドでさえ、イスラエルは1年近く経っても、まだ「ハマス殲滅」を達成していません。そんな状態で、より広大なレバノンを拠点とするヒズボラをどうやって殲滅するのでしょうか?

 ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ氏は、イスラエルとハマスがガザでの戦争を終わらせる合意に達するまで、ヒズボラはイスラエルへの攻撃を止めることに同意しないと宣言しています。長期化すれば、兵器、弾薬、資金、いずれも足りなくなります。

 米国のカネに糸目をつけない支援を当てこんだイスラエルの無謀な戦争継続と拡大は、まさに米国と西側諸国の莫大な支援を注ぎ込まれて、ロシアに勝つまで戦うとか、奪われた領土をすべて奪還するまで戦うなどと、その領土の中にはロシア系住民へのはなはだしい人権侵害を一切反省しないまま、現実離れした主張をするウクライナの姿に重なります。

 日本がウクライナへの支援国No.2になっていることなど、名誉でも何でもなく、無知・無能で、思考停止しているため、西側のATMとしていいように利用されているだけです。

 イスラエルの人口は1000万人弱です。レバノンの人口は500万人にすぎませんが、イランの人口は9000万人です。イラクの中にも、シーア派の人口は多く、反イスラエル、親ヒズボラの勢力は育ちつつあります。仮に、戦闘をエスカレートさせて、イランを戦争に引き摺り込むことに成功したとしても、長期的に「勝利」することは難しいように思われます。

 何のための、そして誰のための戦闘、そして戦闘のエスカレーションなのか。その答えはすでに明らかです。イスラエルと米国による、中東支配のための戦略的な戦争なのであり、同時に、「ハルマゲドン」の後、救世主が再臨するという、終末論的な幻想にとりつかれている証でもあります。

 いずれ、ウクライナだけでなく、イスラエルに対しても、金をもっと出せという、オーダーがやってくるでしょう、岸田外交を根本的に批判できない自民党の総裁候補者達をみていると、財政が破綻しようが、国内で災害や貧困に苦しむ人々がいくらいようが、お構いなしでATMを続ける愚劣な岸田総理総裁の後継があとがまに座るだけのことだと思われます。

 今から、有権者・納税者としては、強い懸念をもち、釘を刺していかなければなりません。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

 ご支援のほども、よろしくお願いします。

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