日刊IWJガイド・非会員版「半田滋氏が『米国人が喜ぶような政策を取ってきたのが自民党の伝統』『誰が総裁になっても今までの自民党の政策を引き継いでいく』と指摘!」2024.9.23号~No.4334


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~防衛ジャーナリストの半田滋氏が、「米国人が喜ぶような政策を取ってきたというのが、自民党の伝統」「誰が総裁になっても、今までの自民党の政策を引き継いでいくだろう」と、『スプートニク日本』のインタビューで表明! 立憲民主党の代表選についても「4人の候補者すべてが、総選挙での他の野党との連携の仕方について、違うことを言っている」「自民の補完勢力になりたがっている維新や国民民主と手を結んで、政権を取るというのは難しいだろう」と指摘!

■9月も3分の2が過ぎました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 今年1月に初めてコロナに感染した岩上安身は、その後遺症のためか、体調不良が、7月、8月も続き、たいへんご迷惑をおかけしています! 9月は20日までの20日間で、223件、169万54円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、42%どまり! まだ相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

■「格差の拡大と、不安定な身分保障、食事も満足にとれない貧困層の排出。私の身近な者もその一人です。真実が隠され、体制に都合のよい事ばかり聞かされてきた、一つの結末でもあるのでしょう」「IWJが、これからも真実を伝え続ける事を願っています」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! IMF(国際通貨基金)がウクライナ紛争勃発で中止していた、加盟国との義務にもとづくロシア訪問を再開しようとしたところ、EU9ヶ国の財務大臣らが「ロシア政権の宣伝目的に利用される」と言いがかりをつけて妨害! 訪問は中止に!】IMFはトルコのBRICS加盟も「世界にとって有益」と表明! 徹底したロシア排除政策のEUとの溝が浮き彫りに!(『RIAノーボスチ』、2024年9月18日)

■「東アジアを不戦共同体に」~対米自立と友愛精神にもとづく安全保障の道を提唱する東アジア共同体研究所の鳩山友紀夫理事長(鳩山由紀夫元総理大臣)が、「欧米は価値観の同じ国家だけを同志とみなして、価値観の異なる国家を敵視したり、排除する」と指摘! ウクライナ戦争は「価値観の異なるロシアを弱体させるため」だと述べ、日本はG7とグローバルサウスの間に立って、「グローバル南北戦争」が起きるのを未然に防ぐ役割を果たすべきだ訴え!
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■はじめに~防衛ジャーナリストの半田滋氏が、「米国人が喜ぶような政策を取ってきたというのが、自民党の伝統」「誰が総裁になっても、今までの自民党の政策を引き継いでいくだろう」と、『スプートニク日本』のインタビューで表明! 立憲民主党の代表選についても「4人の候補者すべてが、総選挙での他の野党との連携の仕方について、違うことを言っている」「自民の補完勢力になりたがっている維新や国民民主と手を結んで、政権を取るというのは難しいだろう」と指摘!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 候補者9人が乱立する自民党総裁選(9月27日投開票)をめぐる大手メディア各社の報道は、小泉進次郎氏、石破茂氏、高市早苗氏の3人による「三つ巴」の戦いになるとの見方が大勢を占めています。

※小泉・石破・高市3氏が競る 自民党総裁選、日経調査(日本経済新聞、2024年9月20日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA190LS0Z10C24A9000000/

※小泉氏58票でリード、党員票も優位 石破・高市両氏含め決選投票見通し 総裁選議員動向(産経新聞、2024年9月20日)
https://www.sankei.com/article/20240920-BSJOWASSMRJF7BYG3OSAKTJ3FI/

※総裁選「三つどもえ」の戦いか 重鎮たちも「勝ち馬」読めず? 派閥なき選挙が影響【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年9月21日)(ANN news CH)
https://youtu.be/WYDVZzWanuw

※自民総裁選、石破・小泉・高市3氏による上位争いに-報道各社調査(ブルームバーグ、2024年9月17日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-17/SJWJV5DWLU6800

 自民党総裁選は、一般の国民には投票権はありませんが、総裁に選ばれれば次の総理大臣になることは確実であるため、無関心でいることはできません。

 こうした中、元東京新聞論説兼編集委員で、防衛ジャーナリストの半田滋氏は、9月14日付『スプートニク日本』で、日本の安全保障状況と自民党総裁選に関するインタビューに答え、「総裁選候補者は、全員が安保関連3文書(防衛白書、防衛計画の大綱、国家安全保障戦略)の改定に賛成している。米国は自国にとって有利な日米安保条約を解消するはずはないため、どの人物が選ばれても自民党の政策に変化はない」との見方を示しています。

 他方で、立憲民主党の代表選に関しては、「4人の候補者すべてが、総選挙での他の野党との連携の仕方について、違うことを言っている」と指摘し、「野党第一党の立憲民主党が、自民の補完勢力になりたがっている維新や国民民主と手を結んで、政権を取るというのは難しいだろう」との見方を示しました。

※防衛ジャーナリストの半田滋氏「日本は平和国家から、武力を持った普通の国へ」【Part.1】(SPUTNIK日本、2024年9月14日)
https://sputniknews.jp/20240914/part1-19088241.html

※防衛ジャーナリストの半田滋氏「米国が喜ぶ政策をとるのが自民の伝統」 【Part.2】(SPUTNIK日本、2024年9月14日)
https://sputniknews.jp/20240914/-part2-19089542.html

 半田氏は、故・安倍晋三総理が、第2次安倍政権で、11本の法律からなる安保法制を成立させたことにより、それまで「自衛隊の武力行使ができる範囲は、自国の領域とその周辺の公海と公空まで」と制約されていたが、「密接な関係にある他国(米国)を守るために、自衛隊が領域的な制約なく、武力行使することができる」ようになった、と振り返りました。

※ここから先は【会員版・中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 立憲民主党の新代表は、本日の臨時党大会で選出される予定です。IWJは、午後1時からの臨時党大会を、ツイキャスで中継いたします。

【IWJ・Ch5】13:00~「立憲民主党 2024年9月臨時党大会(党代表選出)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 大手メディアでは、「野田佳彦・元首相がリード、枝野幸男・前代表が追っている」と報じられ、この二人の決選投票となる公算が大きいと見られています。

※立民代表選あす投開票、野田佳彦氏が議員票でリード…上位2人による決選投票の公算(読売新聞オンライン、2024年9月22日)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240921-OYT1T50179/

 9月13日のこの『日刊IWJガイド』でもお伝えしましたが、野田元総理は「外交や安全保障は、極端に180度、すぐ変えることはできない」と述べていますし、安保法制を容認している日本維新の会との連携を目指しています。

 また、枝野前代表は、維新や共産党との「包括的な連携は難しい」が、国民民主とは「連携を強めたい」と述べています。さらに枝野氏は、2017年の岩上安身によるインタビューで、「日米同盟は重要な二国間関係の基軸」だとの考えを強く示し、代表選告示日の9月7日に行われた日本記者クラブでの討論会では、米軍普天間基地の返還と辺野古新基地建設の問題について、「移設問題は軽々に無責任なことを言うつもりはない」と、及び腰な態度を見せました。

 野田氏や枝野氏が立憲民主党の新代表となり、その後の総選挙でたとえ政権交代が実現したとしても、これでは「米国人が喜ぶような政策を取ってきた」自民党政治と、何ら変わるところがありません。

※7日に告示された立憲民主党代表選は、野田佳彦元総理、枝野幸男前代表、泉健太代表という3人に、江田憲司氏との1本化調整の末、滑り込みで立候補を届け出た1期目・吉田はるみ氏が挑む構図に!「安保法制は違憲」「原発ゼロ」という立党時の理念に後ろ向きな重鎮3人に対し、「1日も早く原発ゼロの日本を目指したい」「地震大国であり、攻撃の標的にもなり得る原発は、私達の不安になる」と明確に表明した吉田氏は、立憲民主党だけでなく、日本の政治を変えられるのか!?(日刊IWJガイド、2024年9月13日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240913#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53914#idx-4

 対米自立という、日本の真の独立を求めようとする、気概のある政治家の登場は、いつになれば実現するのでしょうか。

■9月も3分の2が過ぎました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 今年1月に初めてコロナに感染した岩上安身は、その後遺症のためか、体調不良が、7月、8月も続き、たいへんご迷惑をおかけしています! 9月は20日までの20日間で、223件、169万54円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、42%どまり! まだ相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

 9月も3分の2が過ぎ、下旬に差し掛かってきました。

 9月は1日から20日までの20日間で、223件、169万54円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、42%どまりであるとわかります。

 8月のご寄付・カンパは、85件、156万2260円で、400万円の39%どまりでした。第15期が始まってから2ヶ月連続で、かなり厳しい状態にあると言わざるをえません。

 この8月1日から始まった今期・第15期の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、今年1月に新型コロナに感染して、以降、岩上安身の体調不良が続き、毎月のように新たな病気が見つかり、入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。

 もう少しお待ちください! 皆さまのご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします!

 第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 8月末現在、IWJ会員の総数は2254人、このうちサポート会員の方は860人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

■「格差の拡大と、不安定な身分保障、食事も満足にとれない貧困層の排出。私の身近な者もその一人です。真実が隠され、体制に都合のよい事ばかり聞かされてきた、一つの結末でもあるのでしょう」「IWJが、これからも真実を伝え続ける事を願っています」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 先日、妻の両親が眠る霊園に墓参りに行ってきました。久しぶりに兄弟揃っての墓参となりましたが、その折の会話の中での弟の言葉が胸に刺さってきました。「昔は、子供が道に迷っていたら大人が手を引いて家まで送っていくというのが普通の事だったが、今は、大人が近寄ってきたら逃げろと教えられている。本質的に我々の社会は負けている」と。

 彼は、かつて労働組合員として職場の合理化反対闘争に参加し、解雇されるという憂き目にあい、長い間の裁判闘争を経て、名目上の解雇撤回と年金受給資格の権利を勝ち取りました。

 裁判が続いている間、生活費を稼ぐ為に仲間とともにアルバイトや物販で凌いできました。しかし、この間、組合はどんどん右旋回していき、今では、連合の有力組合へと変身しています。

 彼は、今でも解雇撤回を闘った仲間たちと労働運動への関わりを保ち続けていますが、その仲間の中から、今までの闘いの意義を貶める動きが起きていると云うのです。長い間の義理や人情、絆といったものが生活の中から、社会の中からどんどん削り取られ、「団結」という言葉も死語になってしまったという事を言っていたのです。

 「働き方改革」というスローガンのもとに正規社員よりも自分の好きな仕事が選べる非正規社員やアルバイトの方が自由だと、マスコミによってさんざん煽られ、自らその世界に飛び込んでいった若者が多く生みだされました。

 その結果が格差の拡大と、不安定な身分保障、食事も満足にとれない貧困層の排出。私の身近な者もその一人です。真実が隠され、体制に都合のよい事ばかり聞かされてきた、一つの結末でもあるのでしょう。

 IWJが、これからも真実を伝え続ける事を願っています。まだまだ厳しい残暑が続きますがIWJの皆さん、体に気をつけてお過ごしください。

(T.M.様)

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T.M.様

 ありがとうございます。

 昨日は、秋分の日、お彼岸の中日で、私も両親、祖父母、曾祖父母らが眠る菩提寺の墓参りに行ってきました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、たしかに夜になると、終わりのないかのように思えた、今年の3ヶ月近い猛暑にも、陰りが感じられるようにはなりました。

 それでも昼間はまだまだ蒸し暑く、汗だくになりながら、墓の掃除をいたしました。

 あたりを見渡して、気づくと、墓地の何ヶ所か、墓石がなくなっていることに気がつきます。後継ぎがなく、「墓じまい」をしたのだろうと思われます。

 歯が抜け落ちていくかのように、墓地に空白が増えてゆく、そんな光景が少しずつ広がりつつあります。

 彼岸会の法要に参加されていた檀家の方々も、お年寄りの数が増えてきました。若者の姿は数えるほどしか見られません。昔は、老壮青、各世代の顔ぶれが見られましたが、今や老老老となりつつあります。かくいう私も、「青年部」だったはずが、前期高齢者の仲間入りを果たしました。人のことばかり言っていられません。「家」を男系のみで継承していこうとすると、子供が娘2人のみの私のような家は、ここで行き止まりとなります。私が逝ったあと、難病の娘はこの墓に入るのだろうか。誰がその世話をしてくれるのだろうか。思えば、切なさが胸に迫るものがあります。

 昔は、養子をもらってでも、「家」を存続させようとしたのでしょうが、現代ではそのような風潮は好まれず、流行りません。「家」が終わるなら、終わるにまかせよう、という諦めのよさがもっぱらです。第一、養子に出すほど、余っている「男子」がそもそもありません。

 自民党やその応援団らは、どこを見て、天皇家から、庶民の婚姻まで、「男系」であらねばならぬと、鼻息あらく、言いつのるのでしょうか。夫婦別姓の何が困るのか。明治になってから、夫婦同姓でなければいかんと決めつけただけの話で、大昔からの伝統でも何でもありません。

 天皇家に至っては、皇祖神としてアマテラスという女神を祀っているのですから、まぎれもなく、天皇家は「女系」です。それなのに、無理やり「男系」至上主義を貫こうとする知的文化的野蛮。この窮屈さが、日本を細らせているように思えてなりません。

 話が、労働運動の現場での絆の話から、かけ離れたものになってしまったこと、ご容赦ください。

 私は、20代の早いうちに独立して、フリーランスとして仕事をしてきたため、労働組合の活動の実体験がありません。T.M.さんの弟さんのような、労働運動の中でつちかった、人間関係の絆というものがなく、そのような絆をもち得た方々が、うらやましく感じられます。

 私の年代で、フリーランスになるということは、社会のはぐれ者になることを意味していました。当然、相応の覚悟が必要でした。

 しかし今は、その覚悟がない、どころか、組織の中で、正社員として雇用されて、上司や先輩、仲間、同僚、後輩とともに、タテ・ヨコ・ナナメに絆をつくって、人の輪の中で働きたいと強く願う者まで、その機会が奪われてしまうような社会となってしまいました。

 正社員ではないことに、身軽で、自由で、気ままで、楽だ、と感じる者もいるでしょうが、孤独、不安、格差への不満を強く抱き、心を病む人もいるでしょう。

 フリーランスであり続けることを、やり続けた身としては、その厳しさは、痛いほどよくわかります。程度の差こそあれ、人は、長く続く孤独には耐えきれません。人には、職縁であれ、血縁であれ、人とのつながりが、どうしても必要です。

 仏陀の残した言葉に、「枯れ木でも親族の木陰は涼しい」という言葉があるそうです。灼熱の陽射しの照りつけるインドにおいて、緑陰で涼むことはありがたいことですが、細々としていても、親族の絆がある、ということは同様の安らぎをもたらしてくれる、という意味の言葉だそうです。

 出家してしまい、自分の家族、親族、出身の部族や国家に背を向けたようにも見える仏陀が、血の通った親族のありがたみを説いていると知って、意外に思い、同時に、安堵したことを思い出します。

 墓じまいが迫る、自分の家族の行方を案じ、自分のように職場のご縁、職縁に必ずしも守られてこなかった人間が、昔より非常に増えていて、寒々とした思いをしている、ということなど、重ねあわせて考えさせられたお彼岸でした。

 人の縁、人の絆が寸断され、薄まる今、どのような形のご縁であれ、「緑陰のような涼しさ」をもたらす「縁」の大切さを感じています。

 IWJの会員となってくださり、応援し、ご支援くださる方々とのご縁も、大切にしていきたいと、改めて思います。

 応援し、励ましてくださる皆さまに、心より感謝いたします。

 今後とも、おつきあいとご支援のほど、よろしくお願いいたします。

岩上安身 拝


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◆中継番組表◆

**2024.9.23 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:00~「立憲民主党 2024年9月臨時党大会(党代表選出)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「立憲民主党」の臨時党大会(党代表選出)をを中継します。これまでIWJが報じてきた憲法改正関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%AB%8B%E6%86%B2%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A

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◆中継番組表◆

**2024.9.24 Tue.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

文科省「放射線副読本」に問題あり!「どうして福島県の線量が高いの?」という質問に、小学生の6割が「わからない」と答えた調査がある!~9.20 原発反対八王子行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524618

【IWJ号外】レーガン元大統領の元特別補佐官ダグ・バンドウ氏インタビュー(後半)「米国、欧州、そしてNATOのすべてが、ウクライナ紛争の責任を共有している」と痛烈批判!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524642

◆「2024年9月24日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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「食」を軽視し、米国・多国籍企業の「奴隷」となった「セルフ兵糧攻め」の日本を「飢餓」が襲う!~岩上安身によるインタビュー第1116回 ゲスト 東京大学大学院農学生命科学研究科・鈴木宣弘教授 2023.4.3
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「有事」を前提とした、食料安全保障に関わる法案が相次いで成立するも、食料自給率上昇を諦めるというチグハグさ! このままでは戦争時に増産など不可能!?(日刊IWJガイド、2024年6月20日)
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はじめに~ロシアのプーチン大統領が、BRICSビジネス・フォーラムでビデオ演説、西側による経済制裁が世界経済を悪化させたと非難、「重要なことは、我々の協力が、平等、パートナー支援、相互の利益の尊重という原則にもとづいている」ことだと主張!「我々の経済関係の脱ドル化という、客観的かつ不可逆的なプロセスは、加速している」、「BRICS内の輸出入業務に占める米ドルの割合は低下しており、昨年はわずか28.7%にとどまった」と報告!(日刊IWJガイド、2023年8月26日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230826#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52672#idx-1

はじめに~ロシア中央銀行総裁エルヴィラ・ナビウリナ氏が『スプートニク』の独占インタビューに登場!「購買力平価ベースの世界GDPに占めるBRICS諸国の割合は31%から35%に増加し、2023年末にG7を超えた」!「BRICSとの貿易に占める自国通貨の割合は現在約85%」!「ロシアの輸出に占める人民幣の比率は過去2年間で86倍の34.5%、輸入では8倍以上の36.4%に」! 欧米日による対露制裁に対する、「グローバル・マジョリティー」の勝利宣言!(日刊IWJガイド、2024年2月1日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53168#idx-1

はじめに~タイに続き、マレーシアがBRICSに加盟申請を決定!『アジアのルネッサンス』の著者でもあるマレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、中国メディアの取材に、西側諸国の「二重基準と偽善」を批判!「(西側諸国は)言説をコントロールしたがるが、我々はもうそれに耐えられない」マレーシアはチョークポイントである「マラッカ海峡」の沿岸国! 米国の軍事戦略家はマラッカ海峡を締め上げれば、中東からの石油に頼る中国は降参すると述べたが、逆にBRICS側が封鎖したら日本や韓国はどうなるのか?(日刊IWJガイド、2024年6月21日)
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非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53610#idx-1

◆「2024年9月25日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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必見! カマラ・ハリス氏はどのようにして米大統領候補まで政界を登りつめていったのか、仰天の真相が明らかに! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第2回)~岩上安身による評論家、元日経新聞・朝日新聞記者塩原俊彦氏インタビュー
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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! IMF(国際通貨基金)がウクライナ紛争勃発で中止していた、加盟国との義務にもとづくロシア訪問を再開しようとしたところ、EU9ヶ国の財務大臣らが「ロシア政権の宣伝目的に利用される」と言いがかりをつけて妨害! 訪問は中止に!】IMFはトルコのBRICS加盟も「世界にとって有益」と表明! 徹底したロシア排除政策のEUとの溝が浮き彫りに!(『RIAノーボスチ』、2024年9月18日)

 IMF(国際通貨基金)が、2022年のウクライナ紛争勃発で中止していた、加盟国との義務にもとづくロシア訪問を、今年再開しようとしたところ、EU加盟国であるリトアニア、エストニア、ラトビア、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、ポーランドの財務大臣らの妨害により、中止されたことが明らかになりました。

 9月18日付ロシア『RIAノーボスチ』は、「IMFのロシア担当事務局長アレクセイ・モジン氏は、『RIAノーボスチ』に対し、ロシア側は応じる用意があったにもかかわらず、 IMFはロシアとの経済情勢に関する協議を無期限に延期したと語った」と報じました。

 IMFによるロシア訪問は、IMFと加盟国との協定で「相互義務」として決められているもので、IMFは通常毎年、職員が加盟国を訪問して経済および金融の情報を収集し、経済発展と政治について、加盟国の当局者と協議することになっています。

※МВФ отложил консультации с Россией на неопределенный срок(RIAノーボスチ、2024年9月18日)
https://ria.ru/20240918/mvf-1973302538.html

★IMFは、2022年のウクライナ戦争勃発以来中止していたロシアへの年次訪問を、「ロシアの経済状況が落ち着いた」ことを理由に、今年9月に再開する予定でした。

 上記『RIAノーボスチ』によると、「9月16日から、IMFとロシアがオンラインで協議を開始し、その後IMFの使節団がロシアを訪問する」予定でした。

 ところがIMFがこのロシア訪問を発表したことに対し、上述のEU9ヶ国の財務大臣らが、IMFのクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事宛に「今回の訪問は間違いなくロシア政権の宣伝目的に利用されるだろう」と、警告する書簡を送りました。

 9月13日付の米メディア『ポリティコ』は、「9ヶ国の政府は、書簡の中で、『親ウクライナ諸国が、IMFを通じてキエフへの援助を行うことを思いとどまらせることになるかもしれない』と述べている」などと報じています。これでは、IMFの活動を、政治力で歪めようとしているのは、ウクライナ側ではないのか、という疑念を抱かずにはいられません。

※European governments criticize IMF trip to Russia as ‘propaganda win’ for Putin(POLITICO、2024年9月13日)
https://www.politico.eu/article/european-governments-criticize-imf-trip-to-russia-as-propaganda-win-for-putin/

 9月18日付ロシア『タス』は、西側諸国がIMFからロシアを排除しようとしている経緯を、次のように報じています。

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■「東アジアを不戦共同体に」~対米自立と友愛精神にもとづく安全保障の道を提唱する東アジア共同体研究所の鳩山友紀夫理事長(鳩山由紀夫元総理大臣)が、「欧米は価値観の同じ国家だけを同志とみなして、価値観の異なる国家を敵視したり、排除する」と指摘! ウクライナ戦争は「価値観の異なるロシアを弱体させるため」だと述べ、日本はG7とグローバルサウスの間に立って、「グローバル南北戦争」が起きるのを未然に防ぐ役割を果たすべきだ訴え!

 9月4日に衆議院第2議員会館で行われた、「ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)」のシンポジウム「災害・食料・消費税 総選挙で日本をアップデート」に、東アジア共同体研究所理事長の鳩山友紀夫氏(鳩山由紀夫元総理大臣)が、ビデオメッセージを寄せました。

 「ガーベラの風」を主催する政治経済学者の植草一秀氏が、日本の政治を変えるための2つの柱として掲げる「対米自立」と「利権主義に抗う政治」のうち、鳩山氏は対米自立について、自身の考えを述べました。

 鳩山氏は「米国への従属思考を強めている政府に対して、友愛精神にもとづく安全保障の道を示すべき」だと訴え、「友愛とは、自己の尊厳や自由を尊重すると同時に、他者に対しても同じように、尊厳や自由を尊重する精神」だと語りました。

 「欧米はややもすると、価値観の同じ国家だけを同志とみなして、価値観の異なる国家を敵視したり、排除したりします。それはしばしば、戦争を引き起こしてしまいます」。

 そう述べた鳩山氏は、「価値観の異なる者同士が喧嘩するのではなく、お互いに異なる考えを持っていることを、むしろ尊重して理解する、和を大切にする」という考えにもとづき、東アジアを不戦共同体にする、東アジア共同体の創設を訴えています。

 鳩山氏は、ウクライナ戦争について、「結局のところ、欧米諸国は、価値観の異なるロシアを弱体させるために、ウクライナを支援しているかのよう」だとの見方を示し、日本がG7と、対露制裁に冷やかなグローバルサウスの国々との間に立って、友愛精神のもとに、「グローバル南北戦争」が起きるのを未然に防ぐ役割を果たす存在になってほしいと訴えました。

※「東アジアを不戦共同体に」~対米自立と独自の安全保障を提唱する東アジア共同体研究所の鳩山友紀夫元総理が、「欧米は価値観の同じ国家だけを同志とみなして、価値観の異なる国家を敵視したり、排除する」と指摘!
https://youtu.be/EC-qEhA4oEA

 以下は、鳩山氏のメッセージ全文です。

 「お集まりの皆さん、こんにちは。鳩山友紀夫でございます。

 本来ならば、尊敬する植草一秀先生が提唱しておられます『ガーベラの風』のイベントに参加をして、直接皆さんに、お訴えさせていただこうと思っておりましたけれども、たぶん政治家の皆さんなら、おわかりになっていただけるのではないかと思いますが、私が政治家になる前から、後援会の青年部長として、またその後は後援会長として、とてもとても本当にお世話になりました方が、お亡くなりになってしまいました。

 そして、どうしても室蘭にうかがわなくてはならなくなりました。私としても、とても残念ではございますけれども、今回は、ビデオメッセージでご挨拶をさせていただきます。ご容赦ください。

 岸田首相が、今月行われます自民党の総裁選挙に出馬されないことを決意されました。『長期政権は腐敗する』という、まさにその言葉どおり、自民党は、統一教会問題、そして裏金問題で、危機的な状態にございます。

 民主党が政権交代を果たした2009年の時より、自民党ははるかに腐敗しており、政権交代の大きなチャンスであることは間違いありません。それだけに、自民党は死にものぐるいになって政権を明け渡すまいと、総裁選挙を通じて若返りによって変革した姿を示してくるでありましょう。

 そして、新総裁のもとですぐに解散。そして総選挙に打って出ることではないでしょうか。

 その時、迎え撃つ野党側がまとまりなくバラバラで戦ったら、政権交代は楽ではないと思います。その意味において、今日のような会合を開くことはとても意義のあることと信じています。

 そして、いくつかの共通の政策を掲げて、協力できる範囲で、選挙においても協力をして、自民党を政権の座から引きずり降ろすのであります。

 植草先生が、『平和と共生』の旗の下に、オールジャパンが協力すべきだと、今回の会合を開かれた趣旨を、それぞれの政党の幹部の皆さんが理解してくださることを、心から、心から、期待をいたします。

 その『平和と共生』の旗でありますけれども、植草先生は、日本の政治を変えるためには、2つの柱があると述べておられます。

 1つは、対米自立。アメリカにすべてを支配される、植民地の現状から脱却すること。

 もう1つは、経済活動、財政活動の部分で、利権主義に抗う政治を作ること。

 経済・財政問題に関しては、多くの方からお話があるかと思いますので、私は今回は、対米自立に関して自身の意見を述べたいと思っております。

 皆さん、あと21年で、戦後100年を迎えるのであります。戦後100年経っても、多くの米軍基地の存在する日本であることを、当たり前だと認めるのでしょうか?

 一国の領土に他国の軍隊が居続けることは、歴史的にも極めて異常なことです。国の安全と平和を自国で守ることは、至極当然であって、ポツダム宣言の履行を求めるまでもなく、日本は米軍基地の縮小撤退の方向を強く、強く、求めていくべきであります。

 私の力が不足しておりまして、普天間基地の移設先を辺野古に戻してしまいましたけれども、軟弱地盤もあり、2兆円をはるかに超える予算が必要で、しかも、いつ完成するかもわからない辺野古の新基地建設は、即刻中止すべきであります。

 できあがっても滑走路が短いなど、とても不便で、米軍の幹部の方が『普天間の移設先は、普天間である』とまで言い放つ始末でございます。

 卑屈なまでに米国に従属する姿勢は、長く続いた安倍政権から菅政権に引き継がれ、岸田政権において極まってしまいました。

 安倍政権では、明白に憲法違反であるにもかかわらず、集団的自衛権の行使を容認する法整備を行って、米国がアジアなどで起こす戦争に、戦争を放棄したはずの日本が、協力を求められるという懸念が高まっております。

 また、岸田政権では、米国の要求に従って防衛費を増額して、5年間で43兆円として、防衛費をGDP比の2%にまで高めることになり ました。

 さらには、先制攻撃で敵基地を攻撃できる能力を持つことも、うたわれたのであります。

 その結果、本来ならば教育とか、あるいは少子化対策とか、まさに倍増をして子供の命を守らなければならないその予算が、防衛費に 費やされることになってしまいました。

 こんな日本で良いのでしょうか? そもそも、なんでこんなに急激に、防衛費を増やさなければならないのでしょうか?

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