日刊IWJガイド・非会員版「中東騒乱の予感のただなかで、イランのライシ大統領が、ヘリコプターで墜落死! 暗殺か!? 偶然の事故死か!?」2024.5.21号~No.4232


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~中東騒乱の予感のただなか、イランのライシ大統領が、米国製の古いヘリコプターで墜落死! 暗殺か!? 偶然の事故死か!? 今のところ、このヘリコプターの墜落が、事故ではなく、人為的な暗殺事件だと断定して報じているメディアはないものの、米空軍の退役軍人で作家のニコラス・ドレイヴン氏は「イランは中東のロシアだ」と指摘! その真意は、覇権への野心を持つ国(米国とイスラエル)にとっては、ロシア(イラン)は目ざわりで弱体化したい敵国、という意味以外、共通点はなし!!

■「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! しかしIWJへのご寄付・カンパは、昨年11月から今年4月までの6ヶ月間連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります! 7月末の期末まであと3ヶ月! 全期間を通じて目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が高くなります! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが期末までに赤字を解消し、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■ガザでのパレスチナへの虐殺に抗議するために、対イスラエル貿易を停止したトルコに対する報復措置として、イスラエルは、トルコとの自由貿易協定を破棄、トルコからの輸入品に100%の関税を課すことを表明! しかし両国の貿易は、トルコ側の輸出が8割と圧倒的に多く、トルコ経由で輸出されているアゼルバイジャン産原油に対する制裁は、イスラエルにとってブーメランに! それでも狂った虐殺をやめないイスラエルは、ラファに追い込んだパレスチナ人を、さらに海側に移動させる!! これは、米軍の「人道物資搬入」名目の仮設桟橋から海へとガザ市民を追放するのでは!? それは「第2のナクバ」完遂への警鐘ではないのか!?

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! UNRWAが「80万人近くのパレスチナ人が、ラファから避難している」と発表!】シオニストが描く地獄絵図!! イスラエル軍はガザ全域からラファに避難した150万人に再び北部へ避難するよう警告しているが、エジプトとのラファ検問所を占領し、ガザからの出入りを封鎖した上で、ガザ全域を爆撃! 北部ガザ市では、解体したはずのハマスとの戦闘が激化!(『アルジャジーラ』、2024年5月18日)

■【第2弾! イスラエルよ! お前は何様のつもりなのか!? イスラエルのエルダン国連大使は「国連はハマスの協力者、国連自体がテロ組織」と国連の存在そのものを否定!】5月10日の国連総会でパレスチナの国連加盟を支持する決議案が採択された際には、演説で国連憲章をシュレッダーで細断!! エルサレム市のキング副市長は、Xで国連を「ナチス組織」と呼び、「私たちの聖地に敵の居場所はない」とヘイト投稿!(『フィナンシャル・タイムズ』、2024年5月16日)
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■はじめに~中東騒乱の予感のただなか、イランのライシ大統領が、米国製の古いヘリコプターで墜落死! 暗殺か!? 偶然の事故死か!? 今のところ、このヘリコプターの墜落が、事故ではなく、人為的な暗殺事件だと断定して報じているメディアはないものの、米空軍の退役軍人で作家のニコラス・ドレイヴン氏は「イランは中東のロシアだ」と指摘! その真意は、覇権への野心を持つ国(米国とイスラエル)にとっては、ロシア(イラン)は目ざわりで弱体化したい敵国、という意味以外、共通点はなし!!

 5月19日、イランのエブラヒム・ライシ大統領とホセイン・アブドラヒアン外相らの搭乗したヘリコプターが墜落、搭乗者9人全員の死亡が確認されました。墜落したヘリコプターは、米国製でした。

 イラン国営『Press TV』は、5月20日付けのX(旧ツイッター)へのポストで、次のように報じています。

 「ライシ大統領は、ホセイン・アミール=アブドラヒアン外相、マレク・ラーマティ東アゼルバイジャン州知事、モハンマド・アリ=ハシェム東アゼルバイジャン金曜礼拝導師、その他数名の乗客とともに、イラン北西部のヘリコプター墜落事故で殉教した」。

※『Press TV』のXへのポスト(2024年5月20日)
https://x.com/PressTV/status/1792411235113168899

 イラン国営通信『IRNA』によると、「ライシ大統領は、ホセイン・アミール=アブドラヒアン外相ら数名とともに、イランとアゼルバイジャン共和国との国境にある、ダムの完成式典から戻る途中、日曜日(19日)に、ヴァルザカン地方でヘリコプターが墜落した」とのことです。

※Pres. Raisi’s crashed chopper found: Iran Red Crescent(IRNA、2024年5月19日)
https://en.irna.ir/news/85482817/Pres-Raisi-s-crashed-chopper-found-Iran-Red-Crescent

 同日付『IRNA』は、ヘリコプターの墜落地点とされる2つの熱源を、トルコの高高度長時間無人航空機アキンジが特定したと、次のように報じています。

 「これに先立ち、赤新月社の国家緊急事態管理本部は、救助チームがトルコの無人機によって特定された2つのホットスポットに移動したと発表した。

 『赤新月社の救助チームは、ヘリコプターが墜落した可能性のある場所に向かって移動している』と、トルコの高高度長時間無人航空機アキンジが、ヘリコプターが墜落した場所に属すると思われるホットスポットを検出した後に発表した。

 イラン革命防衛隊の司令官は、ヘリコプターの残骸と思われる熱源が検出されたことを確認した」。

 探索は、墜落現場が濃霧と山岳地帯であることから、一晩中行われたと、20日付『IRNA』は次のように報じています。

※Iran’s VP to take over as interim president: Guardian Council(IRNA、2024年5月20日)
https://en.irna.ir/news/85483059/Iran-s-VP-to-take-over-as-interim-president-Guardian-Council

 「ライシ大統領と同行代表団を乗せたヘリコプターは日曜日(20日)、東アザルバイジャン州のディズマールの森に墜落し、乗員全員の命が奪われた。

 捜索救助隊は一晩中濃霧の中、山岳地帯を捜索し、月曜日未明に残骸を発見した」。

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■「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! しかしIWJへのご寄付・カンパは、昨年11月から今年4月までの6ヶ月間連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります! 7月末の期末まであと3ヶ月! 全期間を通じて目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が高くなります! 有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが期末までに赤字を解消し、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 4月のご寄付・カンパは、122件、395万7500円でした。これは、月間目標達成率の99%です!

 惜しいことに、あと1%、4万2500円あれば、4月は月間目標額を達成できていました! でも、これまでの未達の月には、目標額の半分以下の月もありましたし、これはほぼ達成したといってもいい金額です。

 ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかし、今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から4月まで、6ヶ月連続で目標金額に到達しなかった、という重い事実は残ります。この6ヶ月間の不足額の合計は、976万6289円です。零細な企業であるIWJにとって、非常に厳しい赤字額です!

 IWJは収支を合わせるべく、徹底的に支出を減らす努力を、今も続けています! オフィスを移して、スモール化することも模索中です! そうやって支出を減らしても、収入が減り、赤字が積み上がっていけば、活動が続けられなくなります!

 もし、7月の期末まで、これ以上目標に達しない月があれば、年の半分が未達確定となってしまい、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう可能性が出てきました。

 第14期の期末である7月末まで、5月を含めてあと3ヶ月です! ぜひとも、期末までの間に、不足分の972万6289円の赤字分をなくし、少なくとも収支をトントンにさせてください!

 第13期は、2000万円を超える赤字でした。この時は、私、岩上安身が、老後の蓄えを崩してピンチを切り抜けました。しかし、2年連続大幅な赤字となると、私、岩上安身個人にも、もうこれ以上、投じる私財はありません!

 以前にも書きましたが、私には、進行性の難病の線維筋痛症で、ほぼ寝たきりに近い娘がいます。

 賃貸のアパートで療養している彼女のために終の住処を、これから用意してあげなければなりませんし、生活費を出せる小さな物件も用意しておかないと、死ぬに死ねません。

 「ジャーナリズムバカ一代」として、すべてをなくすまで赤字経営を続けて、破産とともに「前のめりに死ぬ」などということは、自分の中の「人の親」という「情」が許さず、赤字が手に負えなくなるほど膨らむ、その一歩手前で、倒産の前に、誰にも迷惑をかけないよう、自らの手でIWJをたたみ、娘のために何かしら残せるようにするつもりです。

 もともとは健康に生まれ育ち、国立看護大学校を出て、看護師としてはつらつと働き、自活もしていた娘が、20代で発病し、働くこともできなくなり、年々病状が悪化して、ついには障害手帳をもつに至ってしまいました。そんな難病になってしまったことについて、彼女には、何の罪も落ち度もありません。

 ですので、私は、残念ながらIWJとともに心中することはできません。倒産する一歩手前で、未払いの給与や売掛、債務がないように始末して会社を自分の手で解散しますし、人様に迷惑のかかるような最後にはしない、と覚悟を定めています。

 ただ、余力ある限り、自らのジャーナリストとしての使命・天命から逃げ出すようなことはいたしません!

 世界と日本が未曾有の危機に直面しており、既存ジャーナリズムが機能しない現状だからこそ、最後の一歩手前まで、真実を伝える、ジャーナリズムの本道を貫き通します!

 皆さまのご支援のある限り、全力で前進を続けます!

 5月は、5月1日から20日までの20日間で、53件、158万3400円のご寄付・カンパをいただいています。これは、5月の月間目標額の40%にあたります。ご支援くださった皆さま、ありがとうございます! ただ、5月の残りあと3分の1で、目標額の60%が不足している、というのは、厳しい状態であることにかわりはありません!

 今月こそ、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を、期末の7月末までに削ってしまい、収支がマイナスにならないよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 また、ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 また、4月30日に発行した【IWJ号外】にも、ぜひご注目ください! 米国の既存ジャーナリズムの惨状が、クリス・ヘッジズ氏らによって、報告されています。これは日本のジャーナリズムの惨状と重なります。ヘッジズ氏らも、市民に直接支えられる独立メディア形式へと移行しています。そうでなければ、現代では、真実の情報をお届けすることができないのです。

※【IWJ号外】クリス・ヘッジズが、「米国内の新聞9000紙のうち3000紙近くが廃刊し、4万3000人の新聞記者が失職」と米国の既存ジャーナリズムの惨状を報告! 唯一の光明は独立メディア! 2024.4.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522859

 IWJもまた、市民に支えられる独立メディアとして、2010年12月にスタートして、13年5ヶ月となります。設立してからわずか3ヶ月後に、東日本大震災に見舞われることになるとは、夢にも思いませんでした。

 最初は、ライブ・ストリーミングのサービスがユーストリーム・アジアという会社によって、初めて日本で可能になったばかりのタイミングでしたが、この新技術をめいっぱい活かして、東電会見を24時間連日中継したり、被災現場へ行って中継を行ったり、大臣会見などの中継・実況を先駆的に行いました。

 他に同様のライブ・ストリーミングを、多チャンネルで同時平行で行うネットメディア等は存在せず、IWJは「パイオニア」的な存在であったと自負しています。

 しかし、ご存知の通り、ライブ・ストリーミングはその後、ツイキャスその他で、スマホで手軽に行えるようになり、今日では、あらゆるSNSでライブや動画配信が可能となっています。メディアの技術進化のスピードは、凄まじいのひと言です。

 こうした技術進化の結果、現在では動画やライブ配信コンテンツがあふれかえるようになり、IWJだけがライブ・ストリーミングを行なっているわけではなくなりました。

 ですが、その間もテキストメディアとしてのIWJを時間をかけて充実させてきており、岩上安身によるインタビューも、1154回を数えるまで、回を重ねております。

 ジャーナリズムとしての「本道」を決して忘れず、重点となるテーマが変わり、情報伝達の手段や機器は変わっても、お伝えしている報道・論評のコンテンツは、むしろ充実していっているとすら、自負しています!!

※シリーズ: 岩上安身インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwakami-interview

 また、特に昨今は、日米欧の「先進国」グループ内の情報だけでなく、これも急激な変化を見せている国際情勢に迫り、特に、成長著しい、グローバル・マジョリティにまで視野を広げて、翻訳のスピードと量を上げ、激動する国際情勢を先取りしてお伝えし続けてきました。

 その理由のひとつには、ウクライナ紛争やコロナ問題など、権力からの圧力がかかってのことか、既存のテレビ・新聞など、記者クラブメディアの報道が、硬直した「官報」化し、西側諸国全体が「大本営発表」をたれ流すような「異常な事態」が「日常」化してしまったためでもあります。

 「IWJしか報じていない情報」が、いまだにあります。それどころか、「米国の利益のための『代理戦争』を待望する勢力」によって、自立した報道への権力からのコントロールが強まり、「IWJしか報じていない情報」は、技術的進化とは反対に、逆に増えつつあるのが現実なのです!

 IWJは、どれだけ孤立しようとも、その孤立は一時的なものであり、隠されたり、ごまかされたり、歪められたりしたプロパガンダは、のちに必ずほころぶ、と確信しています。現に、この2年あまり猛威をふるってきたウクライナ紛争についてのデマだらけにプロパガンダも、IWJは一貫して、そのプロパガンダの嘘をめくり続けてきましたし、当時、わからなかったことでも、今になって新たなエビデンスが明らかになって、よりクリアな「画素数」の「真実」に迫れるようになりつつあります。

 たとえば、10年前の2014年5月に起きた「オデッサの惨劇」について、事件発生当時、IWJでは事件自体の事実を報じていました。

※【岩上安身の「ニュースのトリセツ」】オデッサの「惨劇」、緊迫続くウクライナ東部 米国はウクライナを「戦場」にするのか(IWJウィークリー48号より)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/138337

 今年の5月8日付けのこの日刊IWJガイドでお伝えしたように、この「オデッサの惨劇」に、当時のトゥルチノフ大統領代行や、アヴァコフ内務大臣、ナリヴァイチェンコ保安庁長官、パルビー国家安全保障・国防会議長官らが関与していたことを、ウクライナの元野党政治家メドヴェドチュク氏が証言しました。10年が経過して、重大な、真実に迫る証言が出てきたのです!

※スクープ! ロシア系住民48人がネオナチに虐殺された「オデッサの惨劇」から10年が経過! ウクライナの元野党政治家メドヴェドチュク氏が、当時のトゥルチノフ大統領代行、アヴァコフ内務大臣、ナリヴァイチェンコ保安庁長官、パルビー国家安全保障・国防会議長官らの関与を証言! 現場で作戦を指揮した手下のパリツィアは、その功績で直後にオデッサ州知事に任命された! 2014年のクーデター以降、この10年間、ウクライナ政府とネオナチが犯してきた、ロシア系住民への虐殺の一端が明るみに! 日本の新聞・テレビを含む西側メディアが徹底的に封印してきた ロシア系住民へのジェノサイドの真実が今、暴かれる!
(日刊IWJガイド、2024年5月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240508#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53477#idx-4

 記者クラブメディアで、事件当時、この「オデッサの虐殺」の真実を報じたものは、ほとんどありません。

 その後も、ウクライナ軍とネオナチによる、東部のロシア系住民への武力攻撃に対しても、既存メディアは、まるで何もなかったかのように、ほとんど真実を報じていません。

 8年経ってからロシア軍がしびれを切らして、ついに介入を決めた2022年2月以降も、ウクライナ政府やネオナチが、国内の少数民族であるロシア系住民への差別・迫害・殺戮といったジェノサイドについては、日本政府と日本のメディア、日本の知識人の多くは、だんまりを決め込んでおり、もう10年以上経ちます。

 こうした「沈黙」自体が、消極的な犯罪です。

 さらにネオナチそのものであるアゾフを、「我々はネオナチではない」「我々は愛国者である」と当のアゾフ司令官に言わせる、プロパガンダそのもののインタビューをたれ流すテレビ局もあらわれました。これは「沈黙」以上の、報道の力を用いた積極的な犯罪です。

※【IWJ速報4月24日】ロシア「『ロ軍が化学、生物、核兵器を使用』と、米国政府が挑発を準備」と発表! TBS『報道特集』はアゾフ司令官の胸の「ナチス親衛隊のマーク」にぼかしを入れ、アゾフ連隊を「ナチスでない」と紹介! 2022.4.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505063

※テレ朝「アゾフ連隊」司令官インタビューは「アゾフはネオナチでない」との誤った放送! 岩上安身が批判ツイート連投!「ネオナチではないと。では、この司令官の胸のマークは何だ?」そこにはナチスの紋章が! 2022.5.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506221

 我々IWJは、こうした「犯罪」的なプロパガンダに決して加担せず、乗せられもせず、安きに流れることなく、真実を報じ続ける、茨の道を、今後も歩き続けます。

 どうか、そうしたIWJの独立性、独自性をご評価いただき、今後も活動が続けられますよう、応援をお願いしたいと存じます。

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.5.21 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】17:40~「上川陽子 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 上川陽子外務大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3

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◆中継番組表◆

**2024.5.22 Wed.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

屋久島沖でのオスプレイ墜落事故後、安全性未確認のまま飛行再開! 展示飛行・実戦訓練も!!「米軍の横暴・傲慢さが際立った行為に大変憤りを感じる」!~5.10 オスプレイの配備撤回・運用再開に反対する「オスプレイ飛ばすな!院内集会と政府申し入れと記者会見」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523069

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■ガザでのパレスチナへの虐殺に抗議するために、対イスラエル貿易を停止したトルコに対する報復措置として、イスラエルは、トルコとの自由貿易協定を破棄、トルコからの輸入品に100%の関税を課すことを表明! しかし両国の貿易は、トルコ側の輸出が8割と圧倒的に多く、トルコ経由で輸出されているアゼルバイジャン産原油に対する制裁は、イスラエルにとってブーメランに! それでも狂った虐殺をやめないイスラエルは、ラファに追い込んだパレスチナ人を、さらに海側に移動させる!! これは、米軍の「人道物資搬入」名目の仮設桟橋から海へとガザ市民を追放するのでは!? それは「第2のナクバ」完遂への警鐘ではないのか!?

 イスラエルのベザレル・スモトリヒ財務大臣は5月16日、イスラエルはトルコとの自由貿易協定を破棄し、トルコからの他の輸入品にも100%関税を課すことを表明しました。スモトリヒ財務大臣は、この措置は、トルコのイスラエルへの輸出停止決定への報復だと述べています。16日付『ロイター』などが報じています。

スモトリヒ財務大臣「エルドアン氏のイスラエルへの輸入停止の発表は、経済ボイコットの宣言であり、トルコが約束した国際貿易協定への重大な違反である。(中略)

 エルドアン大統領の任期終了時に、トルコ国民がイスラエルを憎まない正気の指導者を選出すれば、トルコとの通商路を取り戻すことは可能だろう」。

※Israel to abolish free trade deal with Turkey in retaliation(Reuter、2024年5月16日)
https://www.reuters.com/world/middle-east/israel-abolish-free-trade-deal-with-turkey-impose-100-tariff-turkish-imports-2024-05-16/

 トルコのタイップ・エルドアン大統領は、昨年10月7日のハマスらによるイスラエルへの奇襲攻撃以来、ハマスは「土地と住民を守るために戦うムジャヒディン(イスラムの戦士)」であり、テロ組織ではないとしてハマスを擁護する一方、ガザへの一方的で多くの民間人犠牲者を出す攻撃を続けるイスラエルを「テロ国家」だと厳しい言葉で非難してきました。

※【IWJ号外】トルコのエルドアン大統領がイスラエルのテロ組織のような非人道的行動を「決して認めない」と批判! ハマスを「テロ組織ではなく、領土と国民を守る解放派戦士のグループ」だと擁護! 2023.10.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519357

 米国営放送『VOA』(ボイス・オブ・アメリカ)は、5月10日、トルコとイスラエルの関係は政治的に緊張していても、これまでは経済関係は良好で、両国関係の「保険」になっていたが、その関係が、貿易の停止によって大きく変わる可能性がある、との危惧を示しました。

 トルコとイスラエルは、1997年に自由貿易協定を締結しています。トルコとイスラエルは昨年、68億ドル(約1兆0510億円)の貿易を行いました。

 イスラエルは、トルコからアゼルバイジャン産の石油、車両、建設資材、鉄鋼、繊維製品などを輸入しており、その貿易の停止は、アゼルバイジャンのバクーからジョージアのトビリシ、そしてトルコのジェイハンを経由して、イスラエルに輸送されるアゼルバイジャン産の石油に影響を及ぼすのではないかとみられています。

※Analysts: Turkey-Israel ties risk further deterioration over Gaza(VOA、2024年5月10日)
https://www.voanews.com/a/analysts-turkey-israel-ties-risk-further-deterioration-over-gaza/7606986.html

 両国の関係が悪化する中、トルコ政府は、イスラエルとの貿易を維持してきました。

 しかし、すでにトルコ政府は、4月9日には、鉄鋼やジェット燃料、建設機器、化学肥料など54の品目グループについて、イスラエルへの輸出制限措置を実施しています。

 5月7日付『ジェトロ』(日本貿易振興機構)によると、2024年第1四半期の貿易では、トルコのイスラエルへの輸出は、前年同期比21.7%減の12億820万ドルで、国別では13位、輸入は、同21.5%減の4億2900万ドルで、32位となっていました。

※ トルコ、イスラエルとの貿易を全て停止すると発表(ジェトロ、2024年5月7日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/05/2b3c8b205b25c97d.html

 さらに、ガザにおける「人道的悲劇の悪化」が深刻だとして、エルドアン大統領は5月3日、「第2段階」の措置として、イスラエルがガザでのジェノサイドを続ける限り、トルコとイスラエルの間の貿易を完全に停止すると発表しました。

 エルドアン大統領は、イスラエルとハマスとの間で、恒久的な停戦が成立した場合にのみ、貿易を再開すると説明しています。

 トルコ貿易省は、企業が第三国経由で既存の注文を履行するまでに、3ヶ月の猶予があると説明していますが、すでにイスラエルでは、貿易停止の影響が出ています。

 『タイムズ・オブ・イスラエル』は、16日付で、エルドアン大統領が示した「突然の」貿易の停止は、「多くの人々にとって衝撃」であり、「イスラエルの物価を圧迫し、コーシャ食品(※)の主要な貿易ルートを遮断し、東地中海の両端の人々に影響を与えている」と報じました。

(※)コーシャ食品とは、ユダヤ教徒が食べてもよいとされる「清浄な食品」のこと。
・コーシャとは?(コーシャジャパン、2024年5月19日閲覧)
https://www.kosherjapan.co.jp/kosher/what-is-kosher/kosher-regulations/

 2023年、イスラエルにとってトルコは、第4位の貿易相手国となっています。トルコは世界第7位の食料生産国であり、パスタ、チョコレートなど、イスラエルで消費される一部の主食の主な供給源となっているほか、建設資材も輸出しています。

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! UNRWAが「80万人近くのパレスチナ人が、ラファから避難している」と発表!】シオニストが描く地獄絵図!! イスラエル軍はガザ全域からラファに避難した150万人に再び北部へ避難するよう警告しているが、エジプトとのラファ検問所を占領し、ガザからの出入りを封鎖した上で、ガザ全域を爆撃! 北部ガザ市では、解体したはずのハマスとの戦闘が激化!(『アルジャジーラ』、2024年5月18日)

 5月18日付けのこの『日刊IWJガイド』で、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)が、5月17日にX(旧ツイッター)へ「5月6日にラファへの軍事攻撃が始まって以来、63万人以上の人々がこの地域からの避難を余儀なくされている」と投稿したことをお伝えしました。

※ガザとヨルダン川西岸では毎日虐殺が起きている! この虐殺をイスラエルの子供たちが歌にして歌っている! それをイスラエルの公共放送「Kan」が拡散! 第2のナクバ(パレスチナ人を虐殺し、大規模に追放して土地を奪ったジェノサイド作戦)を起こした張本人のネタニヤフ首相は「人道的大惨事は起きていない」と狂気の開き直り!(日刊IWJガイド、2024年5月18日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240518#idx-6
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 UNRWAのフィリップ・ラッザリーニ所長は、翌日の5月18日に、「80万人近くのパレスチナ人が、ラファから避難している」と、声明で発表しました。

 ガザの北部や中部など、他の地域からラファに避難してきていた150万人の人々に対し、イスラエル軍はラファを攻撃するため、再び北部へ避難するよう、警告しているためです。イスラエル軍の言っていること、やっていることは、メチャクチャで、人を愚弄するものです。

 5月18日付け『アルジャジーラ』は、ラッザリーニ氏がこの声明で「ガザでの戦争が始まって以来、パレスチナ人はUNRWAの避難所を含め、安全を求めて何度も避難を強いられてきた」と述べ、「毎回、彼らは最初からやり直す必要がある」と、パレスチナ人達が危険にさらされ、持ち物を置き去りにしたまま、繰り返しイスラエルに避難を強制されていることを非難した、と報じています。

 飢えたまま、南へ、北へとふり回されて、疲弊させられ、ついには体が動かなくなり、息絶えるまで、イスラエル軍はこの「ゲーム」を強いるつもりなのでしょう。

※UN says 800,000 people have fled Rafah as Israel kills dozens in Gaza(ALJAZEERA、2024年5月18日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/5/18/un-says-800000-people-have-fled-rafah-as-israel-kills-dozens-in-gaza

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■【第2弾! イスラエルよ! お前は何様のつもりなのか!? イスラエルのエルダン国連大使は「国連はハマスの協力者、国連自体がテロ組織」と国連の存在そのものを否定!】5月10日の国連総会でパレスチナの国連加盟を支持する決議案が採択された際には、演説で国連憲章をシュレッダーで細断!! エルサレム市のキング副市長は、Xで国連を「ナチス組織」と呼び、「私たちの聖地に敵の居場所はない」とヘイト投稿!(『フィナンシャル・タイムズ』、2024年5月16日)

 5月16日付け英『フィナンシャル・タイムズ』は、イスラエルのギラド・エルダン国連大使が、5月15日、イスラエル陸軍ラジオのインタビューで、「国連はハマスの協力者になった。もしかしたら、それ以上で、国連自体がテロ組織なのかもしれない」などと述べた、と報じました。ギラド・エルダン国連大使の方こそ、狂気が強くにじんだ発言です。

 さらにエルダン氏は、「国連はハマスと協力し、その隠れ蓑を提供している。国連は、すぐにイスラエルを批判する事務総長(アントニオ・グテーレス氏)が主導している」と語ったとのことです。

※ Israel calls UN a ‘terror organisation’ as tensions escalate over Gaza war
(FINANCIAL TIMES、2024年5月16日)
https://www.ft.com/content/f0945f3c-e4ab-4c04-8e1e-1e6f8397cb2c

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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