日刊IWJガイド・非会員版「対中戦争へ向けて突進する岸田政権! 敵基地攻撃能力での『日米間の協力深化』、南西諸島全域を戦場にする米海兵隊再編計画も明記!」2023.1.13号~No.3774号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~対中戦争準備に向けて突進する岸田政権! 日米「2+2」共同発表に中国敵視を明記! 敵基地攻撃能力については「日米間の協力深化を決定」!! 南西諸島全域を戦場にする米海兵隊再編計画も明記され、馬毛島の自衛隊基地は13日の日米首脳会談の「手土産」として12日着工!! 11日行われた日英首脳会議では、岸田総理が日英部隊間協力円滑化協定に署名し、英国も参戦!

■戦後3番目のスタグフレーションの日本経済に出口なし! 岸田文雄政権はアベノミクスの失敗を何乗にも拡大させている! 失敗の出口は軍拡と増税!

■2010年12月の創業以来、IWJは最大の経済的危機です! 第13期が始まった8月から12月までの5ヶ月間の累積の不足額は970万9900円にまで膨れ上がってしまいました! 1月も3分の1が過ぎましたが、10日間のご寄付・カンパは単独の月間目標額の8%にとどまっています! 皆さまのご支持・応援、会費、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。12月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

■【中継番組表】

■<インタビュー延期のお知らせ>本日予定していた岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビューを諸事情により、延期いたします。

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その28)>第二部 蒼ざめた異族「第五章グルジア――血と蜜の流れる土地 ―一九九一年十月―」(part6)
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■はじめに~対中戦争準備に向けて突進する岸田政権! 日米「2+2」共同発表に中国敵視を明記! 敵基地攻撃能力については「日米間の協力深化を決定」!! 南西諸島全域を戦場にする米海兵隊再編計画も明記され、馬毛島の自衛隊基地は13日の日米首脳会談の「手土産」として12日着工!! 11日行われた日英首脳会議では、岸田総理が日英部隊間協力円滑化協定に署名し、英国も参戦!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 臨時国会の閉会後に「安保3文書」を閣議決定で改定し、増税によって無謀な防衛力の増強に突き進む岸田政権が、通常国会の開幕前に対中戦争の準備に向けて猛突進中です!

 外務省は12日、米国時間11日(日本時間12日)にワシントンで行われた日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)の概要と共同発表を公表しました。

 「2+2」には、日本側から林芳正外務大臣と浜田靖一防衛大臣が、米側からはアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官が出席しました。

※日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)(概要)(外務省、2023年1月11日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/fa/page4_005748.html

※日米安全保障協議委員会(2+2)共同発表(仮訳)(外務省、2023年1月11日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100444893.pdf

 外務省の発表によると「日米双方は、それぞれの国家安全保障戦略及び国家防衛戦略の公表を歓迎し、両者のビジョン、優先事項及び目標がかつてないほど整合していることを確認した」、「日本側から、相当増額した防衛予算の下で、新たな能力の獲得や継戦能力の増強等を早期に行い、防衛力を強化していく旨発言した。これに対して米側から、同盟の抑止力・対処力を強化する重要な取組であり、強く支持する旨発言があった」など、「安保3文書」や防衛費倍増が、当然のことのように推し進められています。

 明らかにされた共同発表では、「閣僚は、中国の外交政策は自らの利益のために国際秩序を作り変えることを目指しており、伸張する同国の政治力、経済力、軍事力及び技術力をその目的のために用いようとしているとの見解で一致した。この行動は、同盟及び国際社会全体にとっての深刻な懸念であり、インド太平洋地域及び国際社会全体における最大の戦略的挑戦である」と、中国を名指ししてのあからさまな敵視が表明されています。

 その上で共同発表では「閣僚は、米国との緊密な連携の下での日本の反撃能力の効果的な運用に向けて、日米間の協力を深化させることを決定した」と、日本の敵基地攻撃能力の保有について、日米が連携することが明記されています。

 さらに、「米国は、日本による常設の統合司令部設置の決定を歓迎した」「相互運用性と即応性を高めるため、同盟におけるより効果的な指揮・統制関係を検討することにコミットした」とも明記されており、米軍の指揮下で自衛隊が中国を先制攻撃する事態が目に浮かぶようです。もちろん、司令を出したのが米軍でも、その報復攻撃を受けるのは日本です。

 また、共同発表には「二国間及びNATOやEUといった多国間組織を通じた、欧州・大西洋地域のパートナーによるインド太平洋への関与の増大を歓迎した」として、豪州や英国との「演習や展開の拡大への支持を表明」しています。

 この共同発表に歩調をあわせるように、G7諸国を歴訪中の岸田文雄総理は11日、英国でスナク首相と日英首脳会談を行い、日英間の地位協定である日英部隊間協力円滑化協定に署名しました。

 外務省はこの協定について11日、「日英の一方の国の部隊が他方の国を訪問して協力活動を行う際の手続及び同部隊の地位等を定める協定」「この協定により、今後、日英両国が艦船の寄港や共同演習といった協力活動を実施する際の手続が簡素化され、日英両国の安全保障・防衛協力が一層活発化することが期待されます」と発表しています。

※日英部隊間協力円滑化協定の署名(外務省、2023年1月11日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/gb/page1_001466.html

 前述の日米「2+2」の共同発表では、南西諸島防衛の「最適化」(強化)ために在日米軍の海兵隊が再編されることも明記されました。

 共同発表には、以下のように書かれています。

 「閣僚は、厳しい競争的な環境に直面し、日本における米軍の前方態勢が、同盟の抑止力及び対処力を強化するため、強化された情報収集・警戒監視・偵察能力、対艦能力及び輸送力を備えた、より多面的な能力を有し、より強靱性があり、そして、より機動的な戦力を配置することで向上されるべきであることを確認した。

 そのような政策に従って、2012年4月27日のSCC(日米安全保障協議委員会)で調整された再編の実施のための日米ロードマップは再調整され、第3海兵師団司令部及び第12海兵連隊は沖縄に残留する。第12海兵連隊は2025年までに第12海兵沿岸連隊に改編される」

 この発表に先立ち、10日付け『読売新聞』は「米政府は、沖縄県に駐留する米海兵隊を2025年度までに改編し、離島有事に即応する『海兵沿岸連隊(MLR)』を創設する方針を固め、日本政府に伝えた」と報じていました。

※米が沖縄に「離島即応部隊」創設へ…海兵隊を25年度までに改編、対中抑止力を強化(読売新聞オンライン、2023年1月10日)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230109-OYT1T50218/

 このMLRについて、『読売新聞』は、次のように報じています。

 「MLRは有事の際、敵の勢力圏内にある最前線の島しょ部にとどまって戦うことが想定されている。具体的には、小規模なチームに分散して各離島へ展開し、敵からの攻撃をかわしながら相手の艦艇や航空機の進出を食い止め、制海権の確保を目指す」

 これは、現在ある米軍基地だけでなく、南西諸島全体に戦場にして、敵の攻撃を吸収させようということです。この発表においては、沖縄や奄美など、南西諸島の住民の意思は置き去りにされています。

 南西諸島防衛をめぐっては、共同発表の最後に「閣僚は、空母艦載機着陸訓練を含めた目的のために使用される、馬毛島における自衛隊施設の整備の進展及び将来の見通しを歓迎した」との一文も入っています。

 馬毛島の自衛隊基地建設については、着工の前提となる環境影響評価(アセスメント)の評価書が、防衛省から鹿児島県西之表市に11日に報告され、12日に着工が公告されています。まさに、この日米「2+2」と、本日13日に行われる岸田文雄総理とバイデン大統領との日米首脳会談の「手土産」とされた形です。当然、この馬毛島の自衛隊基地着工も、国会での審議抜きです。「閣議決定」独裁手法が、戦争準備内閣の岸田政権の常套手段となっています。岸田政権下の日本のどこが「民主主義国家」なのでしょうか!?

※固有種マゲシカもピンチ 政府が急ぐ馬毛島の軍事基地化 騒音、埋蔵文化財…地元の懸念に耳貸さぬ理由とは(東京新聞、2023年1月12日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/224745

※馬毛島の自衛隊基地着工 防衛省、アセス評価書公告(共同通信、2023年1月12日)
https://nordot.app/986045312121208832

 国会を軽視して軍拡に突き進む岸田政権の「米国の傀儡」「独裁」ぶりは、安倍元晋三総理よりも危険であるといえます。

■戦後3番目のスタグフレーションの日本経済に出口なし! 岸田文雄政権はアベノミクスの失敗を何乗にも拡大させている! 失敗の出口は軍拡と増税!

 総務省が1月10日に発表した東京23区の12月の物価指数(中旬速報値)は、前年同月比で4.0%の上昇、前月比(季節調整値)で0.3%の上昇でした。

※2020年基準消費者物価指数(総務省、2023年1月10日)
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/kubu.pdf

 総務省は、「全国結果に先立ち、先行指標として東京都区部(中旬時点)のみの結果を速報として公表するもの」と、この東京都の消費者物価指数の速報値を位置付けており注目されます。

 総務省が「総合指数の前年同月比の変動に寄与した項目」としてとくにあげているのが、電気代・都市ガス代・ガソリンなどのエネルギー価格の上昇と、生鮮食品を除く食料価格の上昇です。

 エネルギー価格は、前年同月比で26.0%も上昇し、その中でも電気代が26.0%、都市ガス代が36.9%と急激に上昇しています(表5)。

 また、生鮮飲食料品を除く食料は、前年同月比で7.5%も上昇しています(表6)。

 まさに、物価上昇が都民生活を直撃していることがわかります。

 東京都による2020年を基準とした「東京都区部の消費者物価指数の推移」を見ると、物価上昇は、2022年2月24日のロシアのウクライナ侵攻とその制裁と軌を一にして、2021年12月を起点にきれいに右肩上がりとなっています。

※東京の物価 -東京都区部消費者物価指数- (東京都、2023年1月12日閲覧)
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/bukka/2022/bk22b1gaiy.htm

 こうしたエネルギー産業や食品業は、消費者の生活を直撃しますが、生産者から見た場合、その商品は生活必需品なので、値上げをしても、一定の需要は見込めますが、問題は、経費が高騰しても、その商品自体が生活必需品とは言い難いサービス業やメディアなどの知識産業でしょう。

 こうした産業は、商品への価格転嫁を行いにくく、今後、経営が圧迫されてゆくのは明らかです。とりわけ中小規模の体力のない企業は淘汰されていきます。IWJも例外ではありません。

 この点について、エコノミスト田代秀敏氏は、消費者物価が欧米に比べてそれほど上がっていなかった昨年10月10日の岩上安身のインタビューの中で、すでに非常に重要な指摘を行っています。

 「(昨年10月の時点で)企業卸売物価指数は空前の上昇をしています。調べた限り、戦後5番目に高い上昇率(およそ前年同月比で20%の上昇)です。それがまだ消費者物価に届いていないのは、企業がコスト増加分を価格に転嫁できないでいるからです。価格転嫁が完全にできたといっている企業は全体の約8%です。残りはなかなか怖くて(価格転嫁が)できない。

 もし価格転嫁が起きれば、戦後5番目かそれ以上のインフレーションが起きるかもしれない。もしそれが起きないとすると、企業はものすごい赤字を抱えているわけだから、企業の倒産やそれに伴う失業が起きる。

 (中略)最終的にインフレーションをやるか、企業を倒産させるか、どっちかなんですよ。

 もう一つ、金利を上げないのは、それもあるんです。金利を上げると、価格転嫁できないで相当な赤字を抱えている企業に最後の刺激になるわけですよ」

※2022.10.10【ピックアップ】アベノミクスの帰結としての円安!~岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 第3弾より
https://youtu.be/VMw-aeg7Tgo

 10月時点と現在が異なるのは、12月に日銀が利上げを行ったことと、消費者物価への価格転嫁を企業が行いつつある、という2点です。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 経済的に出口のない状況にある日本で進められているのは、大増税と軍拡です。

 経済政策の実行主体である岸田文雄政権は、米国の要請による軍拡で日本経済に大きな負荷をかけ、産業構造を民需から軍需へと変質させ、しかも、この転換に伴うコストは、基本的に、国民への増税で賄う、というのですから、アベノミクスの失敗を何乗にも拡大させることになります。

 岸田政権は、現在の国民だけでなく、将来の国民も不幸に陥れる、とんでもない邪悪な政権である、と言いきっていいと思います。

■2010年12月の創業以来、IWJは最大の経済的危機です! 第13期が始まった8月から12月までの5ヶ月間の累積の不足額は970万9900円にまで膨れ上がってしまいました! 1月も3分の1が過ぎましたが、10日間のご寄付・カンパは単独の月間目標額の8%にとどまっています! 皆さまのご支持・応援、会費、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 第13期が始まった8月から12月末まで、月間目標を下回る月が続き、この5ヶ月間の累積の不足額は970万9900円にまで膨れ上がってしまいました。5ヶ月間で目標額よりも1000万円近く不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、2000万円以上不足することになりそうです。

 12月1日から12月31日までのご寄付・カンパは、241件、350万7570円でした。この金額は、12月の月間目標額390万円の90%です。ご支援のお願いにこたえてくださった皆さま、本当にありがとうございます。12月は月間目標額の9割のご寄付・カンパが集まったことは、我々にとってとても大きな励ましとなり、勇気づけられました。心より感謝申し上げます。

 しかしながら、12月もご寄付・カンパが月間目標額に達しなかったことで、実際には累積の不足額は先月より増えてしまい、上記の通り970万9900円となってしまいました。1月はこの金額に月間の目標額である390万円をあわせ、1360万9900円が必要となります。

 IWJの内部留保も底を尽き、12月は、キャッシュフローが不足したため、経理から依頼されて、私、岩上安身が、個人的な私財から、500万円をIWJにつなぎ融資することでしのぐことになりました。

 この状況が続くと、1月も同じように私が私財を出して支えないといけなくなり、私の貯えが尽きると、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 1月も3分の1が過ぎましたが、1日から10日までの10日間で、ご寄付は27件、30万7000円です。これは、単独月間目標額390万円の8%にとどまっています。

 厳しい状況の中、ご寄付をお寄せいただいた方々、誠にありがとうございました。

 IWJの規模と活動に、抜本的な改革が必要であり、規模を縮小し、コンパクトで最優先の情報をお届けする体制を再構築したいと思っています。今よりコンパクトなスペースのオフィスに移転することも真剣に検討中です。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、私が私財を投じて一時的に支えても、私の蓄えなどたかがしれたものですので、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことと、ご寄付・カンパをいただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、独立市民メディアとしての活動を貫いてきました!

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチ・ドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 また、大新聞、大手テレビが、足並みをそろえてウクライナ紛争において情報操作を行っている現状を御覧になればわかるように、権力と大資本から距離を置く独立メディアが存在しないと、真実はまったくわからなくなってしまいます。それは結局のところ、めぐりめぐって、私たち自身の生存や生活を、脅かすことになります。

 昨年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻しました。その後に起きた西側メディア・コントロールは、凄まじいの一言に尽きます。「ロシア=悪、プーチン=悪魔・狂人」、「ウクライナ=善、ゼレンスキー大統領=世界の自由と民主主義を守る英雄」の善悪二元論がメディアを席巻しました。

 4月23日には、アゾフ大隊の司令官へのテレビ・インタビューが行われ、TBSの看板キャスターの金平茂紀氏が「ロシア側は、アゾフ連隊のことを『ネオナチズムの象徴だ』というふうに非難していますけど、怒らないでくださいね」「アゾフ連隊は極右団体だったというような情報は、フェイクニュースだっていうふうに思っているんですね?」とアゾフをホワイト・ウオッシュする演出が行われました。

 そのインタビューの際に流された映像では、司令官の腕にはアゾフ連隊旗、隊員の腕のワッペン、ネオナチの象徴である司令官の胸にはナチス親衛隊のシンボルにはぼかしが入っていました。

※【IWJ速報4月24日】ロシア「『ロ軍が化学、生物、核兵器を使用』と、米国政府が挑発を準備」と発表! TBS『報道特集』はアゾフ司令官の胸の「ナチス親衛隊のマーク」にぼかしを入れ、アゾフ連隊を「ナチスでない」と紹介! 2022.4.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505063

 公安調査庁はホームページの「国際テロリズム要覧」から「ネオナチ組織がアゾフ大隊を結成した」などの記載を削除しました。

 国会では、紛争当時国の一方だけを招いて行われたゼレンスキー大統領のビデオ演説に、与党だけではなく、れいわ新選組を除く野党議員までもが皆、スタンディング・オベーションを送りました。

※スクープ! 驚くべき真実!! ウクライナ紛争最大のタブー! ウクライナで弾圧されている人々の生の声(1)密告社会ウクライナ!「政府に反対する者は誰でも『親ロ派』! 武装民族主義者があなたを『処理』する」! 2022.6.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506815

 戦況は、日本のマスメディアによれば、いつもウクライナ軍が優勢でした。「ウクライナ軍が健闘」、「ウクライナ軍が反撃」、「ウクライナ軍が奪還」。まるで第2次大戦中に行われた「大本営発表」です。

 ウクライナ軍には、米国からロシアの年間軍事費の半分にあたる軍事支援が送り込まれています。これほどの武器・兵器が注ぎ込まれれば、ロシア軍側が苦戦しないはずはありません。しかし、現実として、この1月の時点では、ロシア軍とドネツク・ルガンスク人民共和国軍側がウクライナの東部南部の4州を占拠しています。つまり、大局を見れば「いつもウクライナ軍が優勢」であったはずはありません。

 東部の要衝都市・マリウポリとセベロドネツクを奪われると、ウクライナ軍側は、テロ攻撃ともいうべき、ザポリージャ原発への砲撃を激化させました。ザポリージャ原発はロシア軍側が占拠しているのですから、ロシア軍側が攻撃するはずがありません。

 しかし、西側のメディアは「ロシア軍による攻撃」だと、ゼレンスキー政権の発表をそのまま流し続けました。現地を調査したIAEA(国際原子力機関)も、現地調査を行ったのに、行った攻撃主体を今に至るまで明らかにしませんが、そうしたIAEAのおじけづいた対応からもウクライナ軍側による攻撃であると発表できない、強い力で、圧力をかけられている様子がうかがえます。

 「嘘は大きければ大きいほどバレない」といいます。ウクライナ紛争をめぐるメディア・コントロールの範囲は、西側メディアを覆ってしまうほど広く、IAEAのような国際機関であっても、西側の圧力に従わされてしまいます。

 IWJは、西側はもちろん、紛争当時国であるロシアやウクライナ、そして中国やインドなどの第三国のメディア、政治家、知識人の発言、米国の政策やシンクタンクのレポートなどを幅広く情報を集め、それぞれを付き合わせながら検証を行い、それぞれの時点で最も確からしいと思われる情報をお届けしてきました。

 私、岩上安身は、多くの研究者・専門家へのインタビューを通じて、米国が計画した「米露代理戦争」であるウクライナ紛争の実相を浮かび上がらせ、これが日本列島を戦場にする「米中代理戦争」につながる危険性があると、警鐘を鳴らしてきました。

 私は、ソ連崩壊前後のロシアを足かけ6年かけて取材しています。ウクライナ紛争は2014年のユーロマイダン・クーデターからとらえるべきだ、という声がようやく少しずつ聞こえるようになってきました。さらに遡って、ソ連崩壊の1991年から見ると、また違う世界が見えてきます。絶版となっていた私の著作『あらかじめ裏切られた革命』を日刊IWJガイド誌上で掲載しましょう、という提案をIWJスタッフから受け、復刻連載を開始することにしました。

 岩上安身とIWJが2022年に行なってきたウクライナ紛争関連の報道・取材・インタビューを、2022年末から2023年初めにかけて特設サイトにおいて公開してきましたが、この公開は1月15日まで、延期します。公開する新春特番でまとめます。このような形で、ブレることなく、ウクライナ紛争の実相を伝えてきたメディアは他にはないと自負しています。ぜひ、IWJ会員となって御覧ください。

 我々のような、客観的・公平な視点に立つ独立メディアが存在しなければ、この事態を人々が正確に知る手がかりがひとつ失われてしまいます。独自の視点で真実の報道を続けるIWJの存在価値を、ご理解いただき、お支えいただければと思います。

 2022年のもう一つの大事件は、安倍晋三元総理の銃殺事件とそれによって引き起こされた統一教会問題です。

 安倍元総理の銃殺事件は、まさに私が、孫崎享氏にインタビューを行った日に起きました。孫崎氏は、その場で安倍氏銃撃事件に関する報道がおかしい、不自然だ、と看破しました。山上容疑者の殺害行為の認否も明らかにしないうちに、メディアが揃って「動機は政治信条とは関係ない」とまず打ち出したからです。

※安倍元総理襲撃事件の報道は統制されている!?「今必要なのは『平和を創る道』の探求! 第2弾」~岩上安身によるインタビュー 第1081回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.7.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508501

 まさにその後、「動機」をめぐって、統一教会の名前が徐々に浮上し、岸田政権だけではなく、自民党という「保守」政党の根幹に関わるような、統一教会との癒着関係が次々と明らかになりました。

 12月16日、岸田総理は「安保3文書」の改定を閣議決定したと発表しました。改定された「安保3文書」では、「北朝鮮・中国・ロシア」という日本にとって最も近い隣国であり、かつ核保有国である3カ国を名指しで「脅威・懸念」と明記しています。

 その北朝鮮の核ミサイル開発に、統一教会が日本人信者から搾り上げた数千億円ともいわれている巨額の献金が使われたかもしれないのです。統一教会と癒着し、捜査も抑制してきた自民党が「何をか言わんや」です。

 岩上安身とIWJが2022年に行なってきた統一教会問題関連の報道・取材・インタビューも、2022年末から2023年初めにかけて公開している新春特設サイトにまとめています。ぜひ、IWJ会員となって御覧ください。

 また、改憲による緊急事態条項の創設は、統一教会が自民党の背中を押して、実現に向けて推進してきた政策です。統一教会という「反日・反社会的カルト」を、日本社会から追放し、政治への介入をやめさせるとともに、この危険な緊急事態条項の憲法への導入を阻止するために、私と、IWJのスタッフは、全力で立ち向かいたいと思います!

 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードを、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料会員の皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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みずほ銀行
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店番号 057
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口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
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店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。12月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

 12月は31日間で、241件、350万7570円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方102名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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F.I. 様
塩川 晃平 様
T.I. 様
Y.I. 様
Y.I. 様
Y.I. 様
Y.I. 様
小田嶋 義美 様
W.K. 様
大川多恵子 様
T.I. 様
高木 康夫 様
高崎明 様
松本益美 様
R.T. 様
落合正明 様
丹羽 伸夫 様
合原 亮一 様
榮田正三郎 様
田村幸雄 様

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 皆さま、コロナ禍の厳しい経済情勢の折、また、ウクライナ戦争の影響が及び始めている情勢下、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。


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◆中継番組表◆

**2023.1.13 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆中継番組表◆

**2023.1.14 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】10:30~「声明『日本学術会議つぶしを阻止し、平和と学問の自由を擁護しよう』発表記者会見 ―登壇:広渡清吾 日本学術会議元会長、高山佳奈子 京都大学教授、大沢真理 東京大学名誉教授、佐藤学 東京大学名誉教授、中野晃一 上智大学教授」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「安全保障関連法に反対する学者の会」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた日本学術会議関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e5%ad%a6%e8%a1%93%e4%bc%9a%e8%ad%b0

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■<インタビュー延期のお知らせ>本日予定していた岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビューを諸事情により、延期いたします。

 本日13日午後6時半から行う予定だった、岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビューは、諸事情により延期いたします。

 インタビューは近日中に必ず実施いたします。インタビューの日程が決まり次第、あらためてお知らせいたしますので、どうかご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 直近の岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビューは、ぜひ以下のURLから御覧ください。

※「頑張って働いた分が海外に流出し、働けど働けど暮らしは楽にならず」の日本はこれからどうなるのか!~岩上安身によるインタビュー第1097回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510693

※「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 安倍元総理の国葬よりも『アベノミクス』の国葬を!」~岩上安身によるインタビュー第1099回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511025

※「円安で日本は『買い負け』、マグロの大トロなんて東京では食べたこともないが、上海で中国人に奢ってもらったという日がくる!?」~岩上安身によるインタビュー第1102回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.10.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511372

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その28)>第二部 蒼ざめた異族「第五章グルジア――血と蜜の流れる土地 ―一九九一年十月―」(part6)

 岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。

 現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。

 ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。

 下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4

 直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その26)>第二部 蒼ざめた異族「第五章グルジア――血と蜜の流れる土地 ―一九九一年十月―」(part4)(日刊IWJガイド、2023年1月8日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51736#idx-5

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その27)>第二部 蒼ざめた異族「第五章グルジア――血と蜜の流れる土地 ―一九九一年十月―」(part5)(日刊IWJガイド、2023年1月11日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51742#idx-5

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◆ガムサフルディアとの最初で最後の会見

 キトワ二軍のべースから、トビリシ市内に戻り、政府庁舎に再度立ち寄った。明日はモスクワに戻らなくてはならない。ヴィザも切れるし、取材費ももうすぐ底をつく。もはや望み薄とは思っていたが、大統領との単独インタビューの最後の可能性を探りに行ったのである。

 プレス・センターでしばらく待っていると、広報官が急ぎ足で戻ってきた。急に予定が空き、十五分ほどなら時間がとれるという。「運がいいよ、あなたは」と、彼は笑いながら言った。

 「何週間も待たされて、結局、時間をさいてもらえずに帰る記者やテレビ・クルーがたくさんいるんだから」

 たしかに運がいい。遠慮なく、質問をさせてもらうことにしよう。

 グルジア国旗の飾られている、豪華な内装の広間に通され、待つこと三十分。ガムサフルディア大統領があらわれた。「ヒステリア」という反対派の中傷は多少言いすぎかもしれないが、たしかにひどく神経質そうな目をした、微笑みひとつみせない人物だった。

 時間は限られている。無駄な話は抜きにして、私は用意していた質問をぶつけていった。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、城石裕幸、六反田千恵、中村尚貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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