日刊IWJガイド・非会員版「本日午後7時から『岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビュー第3弾』を生配信します!」2022.4.6号~No.3492号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後世界中で『白人極右テロ』拡大の危険を招く! 本日午後7時から「岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビュー第3弾」を冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信します!

■4月は支出をさらにしぼって、これまでのご寄付の月間目標の420万円を20万円削減し、400万円といたしました! 昨年8月から3月末までの、第12期の8か月間にわたる累積の不足金額297万8184円に4月の未達分をあわせた601万9600円まで、4月末までにご寄付が集まることを期待しています! ウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」4月4日、5日、ロシア軍によるブチャでの民間人虐殺の疑いについて、各国がロシアを非難! ゼレンスキー大統領はブチャを視察し、ロシアの行為を「ジェノサイド」と指摘! 元国連監察官であるスコット・リッター氏は医学的証拠がなければならないとして、犯人は検証結果を待ってから決めるべきと指摘! 欧州がロシアに対し、さらなる経済制裁を模索し、エネルギー部門も制裁措置に含まれる可能性を示唆! 総理特使の林外務大臣が、ポーランドから避難民20名を乗せて日本に帰国!

■3月24日のNATOサミット後の記者会見でバイデン大統領は世界の食糧不足について無責任かつ不十分に言及!「ロシア制裁の代償は、ロシアだけでなく、欧州諸国やわが国を含む非常に多くの国々が支払うことになるのです」! しかも、その代償はイエメンなど米国が紛争主体で西側メディアに報道されていない地域に集中して現れる!

■<IWJ取材報告>「政府は検査による流行状況の正確な把握を断念している?」リバウンド兆候の中「みなし陽性」をめぐるIWJ記者の質問に後藤大臣は「新規陽性者数の内数として人数を明確化している」~4.5後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見

■<新記事紹介>「米国がシリアのISテロリストを訓練、ウクライナ派遣」とロシア発表!? シリア外務次官「シリアのISテロリストとウクライナのネオナチは同じ司令塔」発言! 米W.S.J.は「ロシアがシリア兵募集」と報道!

■3月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は2月に引き続き、1月27日と1月31日収録の「岩上安身によるインタビュー ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏」から、「ウクライナ危機」の本質に迫っていく部分を抜粋しました! テキストに詳細な注釈をつけて発行! ぜひ、まぐまぐからご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!
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■はじめに~米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後世界中で『白人極右テロ』拡大の危険を招く! 本日午後7時から「岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビュー第3弾」を冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信します!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日午後7時から、岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビューを生配信します。このインタビューは、3月25日、30日に続く連続インタビューの第3弾です。

 世界中の多くのメディアや有識者が、侵攻されたウクライナや、それを支援する米国、NATOの対応を称賛する中、六辻氏は、冷静に「この紛争のあと」を見直す眼をお持ちの学者の一人です。

 3月25日の第1弾インタビューで六辻氏は、ロシアのウクライナ侵攻は、冷戦が終了して以降、ロシアの意見に耳を傾けてこなかった西側諸国にも責任があると指摘しました。

※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!~岩上安身によるインタビュー 第1070回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.3.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503870

 3月30日の第2弾インタビューでは、ウクライナにおけるネオナチ組織、#アゾフ連隊の結成から、その特徴など、アゾフ連隊とは何者か、ということを中心に、岩上安身が六辻彰二氏にお話をうかがいました。

 「民兵ですから、上意下達の指揮命令系統があるわけでもなんでもない、国際法も理解していない中で、とにかく気に入らなきゃ殺してしまえということになりやすい」と#アゾフについて解説した六辻氏は、「そういう中で、虐殺行為というのはいくらもあったと、というふうに国際人権団体が報告しているんですけども、その後の事後調査というのはウクライナ当局は行って来ませんでした」と、批判しています。

 さらに六辻氏は、2014年に#アゾフが、ウクライナの国軍に編入されたことに、次のように危機感を示しています。

 「よく、『アゾフとか極右勢力は、今、国防軍の中に組み込まれているのだから、極右でもなんでもないんだ、危険じゃないんだ』って世界中どこででもきくんですけど、それはかたち上は組みこまれているけど、別に国防軍から恩恵を受けなくても彼らはやっていける立場にあるんですね。

 それこそ、海外からいろんな形で献金とか集まって来ますし、SNSでいろんなプロパガンダを流すことによって人員も集まって来ますし、訓練も自前でやっています。

 となると、逆に政府がお墨付きを与えてしまったような格好になって、#アゾフがお墨付きのもと、好き勝手やれる状況がむしろ加速してしまったのが、この8年間だったと思います」

※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!第2弾~岩上安身によるインタビュー 第1071回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.3.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504186

 第3弾となる本日のインタビューでは、#アゾフ連隊など、ウクライナのネオナチの正体について、岩上安身がさらに詳しく六辻氏にお話をうかがいます。

 今年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まると、#アゾフは国防軍の一部としてこれに対抗する一方、未成年や高齢者を含む民間人に訓練を行い、総力戦を押し進める主体となっています。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は海外からの義勇兵を呼びかけました。六辻氏は、3月5日付けヤフーニュース(個人)の署名記事で、「各国から『義勇兵』が集まれば、それがどんなイデオロギーの持ち主であれ、アゾフの勢力が増すウクライナ国防軍の指揮下に置かれる。それは結果的に、極右による多国籍の大軍団を生みかねない」と指摘しています。

 そして「ウクライナで『義勇兵』として軍事訓練を受け、戦闘に参加した白人極右が母国に戻れば、ドメスティック・テロリズムのリスクは格段に高まりかねない。それは『シリア帰り』の元ISが各地でテロ活動に走ったことを想起させる」と論じています。

※ウクライナ「義勇兵」を各国がスルーする理由――「自国民の安全」だけか?(ヤフーニュース個人、2022年3月5日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20220305-00284964

 一方六辻氏は、ウクライナとロシアの停戦協議をめぐるロシア側のウクライナへの不信感について、3月31日付けヤフーニュース(個人)で次のように論じています。

 「ロシアの求める『非ナチ化』は、こうした極右勢力を政権から排除することを指すとみてよい。ロシアにしてみれば、ウクライナ側が『ネオナチなどいない』という建前を崩さず、アゾフなど極右が政府に大きな影響力を持つ限り、ゼレンスキー大統領や交渉担当チームが約束したことが後で反故にされるかもしれないという懸念がある。

 そのため、正規軍の撤退に合意しても、ロシアが民兵や傭兵への支援を『保険』にしようとする公算は高い」

 六辻氏によると、ロシアの民間軍事企業「ワーグナー・グループ」をはじめとした非正規の民兵が、東部ドンバス地方で影響力を拡大させ、分離独立を目指すロシア系住民を支援してきたとのことです。

 ところが「ロシア政府は傭兵や民兵の支援を公式には否定している」ため、「『ロシア軍の撤退』という場合、ロシアの言い分でいえば正規軍だけを撤退させることになる」として、六辻氏は、停戦合意に達成できるかは、楽観できないと論じています。

※ウクライナとロシアは何を交渉しているか――停戦協議のポイントとネック(ヤフーニュース個人、2022年3月31日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20220331-00288945

 本日の岩上安身による六辻彰二氏インタビューを、ぜひご視聴ください。本日のインタビューは冒頭のみオープンで、その後は会員限定で配信いたします。

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【IWJ_YouTube Live】19:00~
岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビュー 第3弾
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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■4月は支出をさらにしぼって、これまでのご寄付の月間目標の420万円を20万円削減し、400万円といたしました! 昨年8月から3月末までの、第12期の8か月間にわたる累積の不足金額297万8184円に4月の未達分をあわせた601万9600円まで、4月末までにご寄付が集まることを期待しています! ウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJをご支援ください!

 IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)としておりましたが、さらに削って、4月からは月間目標金額をさらに下げて400万円といたしました。

 昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、4月で9か月目に入りました。

 3月のご寄付・カンパの金額が確定したので、ご報告いたします。

 3月は、1日から31日までの31日間で、506件、592万6084円、目標額の141%のご寄付・カンパをいただいています。皆さま、ありがとうございます! 目標を超えた金額は、これまでの8か月間で蓄積してきた不足分の補填にあてさせていただきます。

 今期スタートの8月1日から3月末までの8か月間の累計の不足分は、あと297万8184円となりました。

 また、今月4月は1日から4日までの4日間で、63件、95万8584円、目標額の24%のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます。

 従って、3月末までの不足分297万8184円に、4月の未達分304万1416円が加わり、601万9600円が必要となります。今月4月を含めて、残り4か月で赤字雪ダルマを削って、不足分がゼロになるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は現在3268人です。そのうちサポート会員は1122人です(2022年4月1日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1842円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人5365円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 また、この目標額には、3月16日に宮城県・福島県で震度6強を記録した、福島県沖で発生した地震の際に起きた大規模停電の影響による、インタビューや動画配信に必要な設備の故障の修理費用、約70万円も含まれております。

 引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 ロシアによるウクライナへの侵攻とそれに対する世界中からの反発・非難が、どのような第2幕を迎えるか予断を許しません。

 台湾をめぐる米中の対立と、このウクライナ危機が連動する可能性も、しきりに取り沙汰されています。

 その場合、ウクライナや東欧・西欧がそうであるように、日本が米国にとって都合の良いミサイル前線基地となってしまいます。日本がウクライナのような運命をたどり、戦場と化してしまうようなことは絶対に避けなければいけません!

 IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、8年前、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。

 こうした「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝えるイエローペーパーばかりですが、これは本来のメディアの役割を放棄していると言わざるをえません。その先には、国の命運を分けるような分岐点で大きな判断ミスをも犯す、愚かな世論誘導をしてしまう可能性が大です。我々は、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道をいく仕事をし続けます。

 米国につき従っていきさえすれば、安全で繁栄も約束される、というのは、第二次大戦後の米国が、ゆるぎなく、軍事力も経済力も圧倒的に強大で、余裕があり、そしてまだしもモラルが残っていた時代の話です。現在の米国は、昔日の米国ではありません。

 こうした現実は、既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアに頼っていては、まったく見えてきません。意図的に、国民の目を現状からそらせるような情報操作ばかりが行われているからです! IWJは、国民をないがしろにして戦争準備を進める政府にこれでいいのか! と声を上げ続けてきています!

 こうしたことがIWJに可能なのは、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、市民の皆さまに支えられることで、権力に忖度せずに真実をお伝えしてゆく、独立メディアだからです!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 本年、2022年は、参院選もあります、改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。今年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからもお振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2022.4.6 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

 【IWJ_YouTube Live】19:00~「岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビュー 第3弾」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた六辻彰二氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%85%ad%e8%be%bb%e5%bd%b0%e4%ba%8c

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◆中継番組表◆

**2022.4.7 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「米国がシリアのISテロリストを訓練、ウクライナ派遣」とロシア発表!? シリア外務次官「シリアのISテロリストとウクライナのネオナチは同じ司令塔」発言! 米W.S.J.は「ロシアがシリア兵募集」と報道!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504370

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」4月4日、5日、ロシア軍によるブチャでの民間人虐殺の疑いについて、各国がロシアを非難! ゼレンスキー大統領はブチャを視察し、ロシアの行為を「ジェノサイド」と指摘! 元国連監察官であるスコット・リッター氏は医学的証拠がなければならないとして、犯人は検証結果を待ってから決めるべきと指摘! 欧州がロシアに対し、さらなる経済制裁を模索し、エネルギー部門も制裁措置に含まれる可能性を示唆! 総理特使の林外務大臣が、ポーランドから避難民20名を乗せて日本に帰国!

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 ウクライナの首都キエフ近郊の街、ブチャでロシア軍がウクライナの民間人を殺害したとされる問題で、世界各国からロシアを非難する声明が出ています。

 ブチャでは、一般市民が両手を縛られた状態で死亡している遺体がいくつも発見されており、ウクライナ側はロシア軍による無差別攻撃であると非難していました。

【速報3426】ロイター、3日:ロイター、3日:ウクライナは3日、ロシア軍撤退後のキエフ近郊のブチャで民間人とみられる多数の遺体が見つかったことについて、ロシアによる「大虐殺」だと強く非難した。欧米各国からは、対ロ制裁をさらに強化すべきだとの声が高まった。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-bucha-bodies-idJPKCN2LV0KI

 一方のロシア側は、ブチャでの暴力行為について「ロシア軍が何らかの『犯罪』を犯したとするウクライナ側の公開したすべての写真や動画は、いつもの挑発に過ぎない」として、ブチャでの民間人虐殺を否定しました。

 主要なメディアでは、ブチャでの民間人虐殺について、ロシア軍の行為であると決めつける報道が大半を占めていますが、主要メディアから離れてネット上を見渡すと、ごく一部ですが、冷静な意見も見つかります。

 イラク大量破壊兵器廃絶のための元国連監察官を務めたスコット・リッター氏は、ウクライナ側が死亡時刻、死因、死後遺体が移動したかどうかの、医学的証拠を提出しなければならないと、述べました。

 リッター氏は「西側諸国の世論は、ロシアを否定的に書くことだけを目的とした情報戦の作戦方法を積極的に行うことによって形成されている」とした上で、「犯人を挙げる前に検証結果を待つべきだ」と語っています。

 また、ロシアのアナトリー・アントノフ駐ワシントン大使は、ロシア軍が既に撤退していたブチャに、ウクライナ軍が空爆を行ったという情報を米国がリークしていた、とも指摘しています。事実ならば、何のために、ロシア軍のいないブチャにウクライナ軍が空爆を行う必要があったのでしょうか?

【速報3495】24happenings、4日:リッター氏「基本的な医学的検査は3つの主要な質問に答える。死亡時刻、死因、死後遺体が移動したかどうか。ウクライナ側が、その主張を裏付ける検証済みの医療データを提示するかどうか見てみよう」
https://24happenings.com/top-world/163561.html

【速報3496】24happenings、4日:リッター氏「死亡時刻。死因。死亡場所。この3つの質問にそれぞれの死体について答えよ。それから犯人探しを始めろ。それ以前は、ただ間違った情報を流していただけだ」
https://24happenings.com/top-world/163561.html

【速報3497】24happenings、4日:リッター氏は、現在「西側諸国の世論は、ロシアを否定的に描くことだけを目的とした情報作戦を積極的に行うことによって形成されている」。客観的な観察者は、「犯人を挙げる前に、検証結果を待つべきだ」と述べた。
https://24happenings.com/top-world/163561.html

 さらに、ロシアのオンライン新聞『ブズグリャート』は、ブチャでの遺体の映像が公開される1日前の4月2日、ウクライナ国家警察は、破壊工作員やロシア軍に協力した者に対し「掃討作戦」を行っていたと報じました。

 『ブズグリャート』は『RIAノーボスチ』を引用し、街の路上で撮影された遺体には白い腕章が付けられており、ウクライナの治安部隊は、これをロシア側との協力を示す識別信号として使っていた可能性があるとしました。

【速報3489】Vzglyad.ru、3日:ブチャの路上で遺体が写っているビデオが登場する前日(2日)、ウクライナの国家警察は都市の「浄化」の開始を発表した。
https://vz.ru/news/2022/4/3/1151876.html

【速報3490】Vzglyad.ru、3日:ウクライナの国家警察は4月2日にソーシャルネットワークで、妨害工作員やロシア軍と協力した人々から「国家警察の特殊部隊がブチャ市の清掃を開始した」と報じた。
https://vz.ru/news/2022/4/3/1151876.html

【速報3491】Vzglyad.ru、3日:街の通りで撮影された遺体には白い包帯が見られる。ウクライナの治安部隊は、ロシア人との協力を示す識別マークと見なすことができたと、RIAノーボスチは報告している。
https://vz.ru/news/2022/4/3/1151876.html

 ゼレンスキー大統領は4日、ロシア軍が撤退した後のブチャを視察しました。防弾チョッキを着用し、軍関係者に囲まれながらブチャを訪れたゼレンスキー大統領は、報道陣に対し「毎日、我が国の戦闘員が領土を奪還すると、何が起きていたかを目の当たりにする」と述べた上で「これらの行為は戦争犯罪であり、世界によってジェノサイドと認定されるだろう」と語りました。

 ゼレンスキー大統領は3日の声明でも、「この恐ろしい戦争とウクライナ国民に対する犯罪を引き起こし、何らかの形で参加した者を、ウクライナと世界が裁くのに役立つだろう」と強い言葉でロシアを非難し、ロシアの犯罪を裁くため、司法における特別機構の創設を承認したと発表していました。

 また、ゼレンスキー大統領は5日、国連の安全保障理事会での、ウクライナに関する説明の中で演説を行う見通しであることが分かりました。

【速報3507】ゼレンスキー大統領は4日、ロシア軍の撤退後に多数の遺体が発見された首都キーウ近郊のブチャ(Bucha)を視察し、国際社会に対しロシア軍による「ジェノサイド」を認定するよう訴えた。
https://www.afpbb.com/articles/-/3398721

 米国の宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズは4日、ウクライナのブチャ上空の衛星画像を公開しました。同社が4日に公開した画像では死亡した民間人とみられる複数の遺体が発見されました。また、同社広報担当のスティーブン・ウッド氏は、3月中旬に撮影した衛星画像でもブチャの路上や路肩に複数の遺体があることが確認できることから、数週間の間、遺体が野ざらしになっていたのではないかと指摘しました。

【速報3499】ロシア軍が撤退したウクライナの首都キーウ郊外ブチャでの民間人虐殺を巡り、4日に効果された衛生画像でも遺体が確認された。ロシア側の主張に矛盾が生じるかたちとなった。
https://www.afpbb.com/articles/-/3398775

 米ニューヨーク・タイムズ紙も、検証記事を掲載し、遺体はブチャがロシア軍に占領されていた3週間前から放置されていたと結論づけています。ニューヨーク・タイムズ紙によると、3月9日から11日に人間と同じ大きさの黒い影が衛星画像の中に現れたとのことです。

 また、これらの衛星画像で捉えられた遺体と思われる黒い影があった場所は、ウクライナの地元自治体職員や国連報道機関が撮影した遺体の位置と合致しているとのことです。

 さらに、マクサー・テクノロジーズ社の撮影した衛星画像では、ブチャの教会の敷地で、長さ14メートルの土坑が確認されています。ロシア軍の侵攻後に作られた集団墓地の可能性があるとしています。

 一方、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は4日、ブチャで撮影された遺体について、ロシア軍撤退前にはなかった、とあらためてロシア軍によるウクライナ民間人の殺害行為を否定しました。

 さらにネベンジャ大使は「遺体は突然、路上に現れた。一人また一人と、道路の左右に置かれた。一部は動いていたり、息をしたりしていた」と述べた上で「ウクライナ側が情報戦争を仕掛けた」と指摘しました。

 そんな中、欧米主要各国は、ブチャでの残虐行為が報告されたことを受け、3日から4日にかけ、戦争犯罪を追及するため証拠収集に全力をあげる考えを示しました。

 米国のバイデン大統領は4日、民間人とみられる遺体が多数発見されたことを受け、プーチン大統領を非難しました。

 バイデン大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し「この男(プーチン大統領)は残忍だ。ブチャで起きていることは言語道断だ。みんなが目撃している」「ウクライナが戦いを続けるために必要な武器を提供し続けなければならない。そして、裁判を起こすために、あらゆる詳細な情報を集めなければならない」とウクライナに対し、また、さらなる軍事支援を行う考えを示しました。

 さらにバイデン大統領は、ロシアに対しさらなる経済制裁を追加する方針も示しました。

【速報3508】バイデン米大統領は、記者団に対し「ブチャで何が行われたか、誰もが知るところとなった。(プーチン大統領が)戦犯に当たることを示している」と指摘し、さらなる経済制裁を科す方針を示した。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-biden-idJPKCN2LW1FW

 一方で、サリバン米補佐官は、ブチャでの行為について「ウクライナ国民の人的損失がジェノサイドのレベルに達したとは現時点において判断していない」と発言しつつも、戦争犯罪の立件に向けて証拠を集めると説明しました。

【速報3509】サリバン大統領補佐官は4日の記者会見で、戦争犯罪の立件に向けて、米国内や同盟国、ウクライナの現地、国際機関、各国の独立系メディアといった4つの情報源から証拠を集めると説明した。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-biden-idJPKCN2LW1FW

 EUのフォンデアライエン委員長は4日、「戦争犯罪の証拠収集と捜査」のため、ウクライナ政府と協力し、合同チームを立ち上げ現地に派遣する方針を示しました。

 フランスのマクロン大統領は、フランスのラジオで「戦争犯罪だと示す兆しがある。ロシア軍はブチャにいた」と発言した上で、ウクライナ当局の捜査にフランスも協力する姿勢を示しました。

 ドイツのショルツ首相も3日、「ロシア軍による犯罪を捜査せねばならない」とし、ロシアを非難しました。

 【速報3526】ドイツとフランスは4日、ブチャでの民間人を虐殺した疑いがつよまったことを受けての措置として多数のロシア外国間を自国から追放するとそれぞれ発表した。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220405-OYT1T50052/

 さらに、ドイツとフランスは、ロシア軍によるブチャでの民間人虐殺の疑いを受け、駐在するロシア外交官を追放すると、それぞれ発表しました。

 ドイツ外務省は、追放の対象となった外交官が「自由や社会の結束に反して毎日働き、保護を求める人々への脅威となっている」とし、フランスの外務省も「我々の第一の責務は常にフランスと欧州の市民の安全を確保することにある」とロシアの外交官の活動が安全保障に影響を与えていると説明しました。

 また、EUにおける事実上の外務大臣、ボレル外交安全保障上級代表は、ブチャでの映像について「大勢の民間人犠牲者を映し出した忘れることのできない画像」はロシア軍に責任があると述べた上で、EUとしてロシアに対し、追加制裁を科す可能性について言及しました。

【速報3528】EUのドムブロフスキス副委員長は4日、ロシアがウクライナ侵攻をやめるよう圧力をかける必要があるとし、EUが新たな対ロシア制裁措置を用意していると明らかにした。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220405-OYT1T50052/
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 さらに、EUのジェンティローニ欧州委員は、追加する経済制裁についてロシアのエネルギー部門を標的とした措置が含まれる可能性があると述べました。これまで、欧州はドイツを中心に、エネルギー資源をロシアからの天然ガスに依存しており、エネルギー部門への経済制裁は、自らのリスクも大きいため、制裁に含めていませんでした。

 また、日本では、松野博一官房長官が5日午後の会見で、ウクライナのブチャでロシア軍による民間人への虐殺が行われた疑いについて、「国際人道法違反であり、断じて許されず、厳しく非難する」とロシア側を非難しました。

 松野長官は、ドイツやフランスが同国のロシア外交官を追放したことに関して、日本政府としても今後の状況を踏まえ、適切に対応していくとの見解を示しました。

 さらに、欧米が検討している制裁の中身に、天然ガスなどロシアの重要な資金源であるエネルギー関連の項目が追加されるのではないかという質問に対し、松野長官は「引き続きエネルギーの安定供給に万全を期しつつ、G7首脳声明にあるようにロシアのエネルギーへの依存を削減するため、さらなる取り組みを進めていく」と語りました。

【速報3531】松野博一官房長官は5日の記者会見で、ロシア軍によるブチャでの民間人殺害の疑いについて、「国際人道法違反」とロシアを批判した。
https://www.sankei.com/article/20220405-BZJQWVZEO5MKFB26H2PKDG2O5A/

 自民党の茂木幹事長も5日の記者会見で、ブチャで民間人の遺体が多数発見されたことについて、「民間人を殺害することは国際人道法に違反する問題だ」とロシア軍を批判した上で、プーチン大統領を「定義にもよるが、戦争犯罪者と呼んでもいいのではないか」と述べました。

 岸田総理の特使として、ポーランドを訪れていた林外務大臣は4日午後、帰国の途につきました。林外務大臣は、ポーランドのモラヴィエツキ首相、ドゥダ大統領と面会し、ポーランドに押し寄せるウクライナ避難民について、日本政府として受け入れの立場を表明したとのことです。

 林大臣は「政府専用機の予備機に日本への避難を切に希望しているものの、現在自力で渡航手段を確保するのが困難な20人の避難民に乗っていただくことにいたしました」と述べました。

 避難民の多くは、日本に知人や親戚がいるとのことですが、数人は身寄りがないとのことです。今後6ヶ月、食事や住まいなどの支援を行うとのことです。

 ブチャで発見された遺体について、衝撃を受けない人はいないでしょう。ロシア国民ですら、自国の軍隊を恥じ、なじることと思います。これが事実であれば、プーチン大統領が「戦争犯罪」扱いされることに、世界中のほぼすべての人々が納得することと思います。

 当然、プーチンも、ロシア軍の将兵もです。しかし、仮にロシア軍が民間人を殺す残虐な軍隊であり、凶行におよんだのが事実だとしても、なぜ、犯行の隠蔽、死体の片付けを行わなかったのでしょうか。敗走していて、そうした証拠を隠せなかった、ということはあります。しかし、今回は違います。

 ロシア軍は、ウクライナ軍に押されていたわけではありません。自分たちの意志とスケジュールにもとづいて、余裕をとって撤退できたのです。なぜ、死体を放り出したままにしといたのでしょうか?

 もし、西側が告発している通り、ロシア軍が民間人を大量に殺し、路上に投げ捨て、あげく、退去した際に放置したままの死体がどんな騒ぎを描くか、何も考えなかったとしたら、ロシア軍はサディスティックな上に、「戦争犯罪」の隠蔽もしない「大馬鹿」ということになります。スコット氏の言う通り、事実と証拠を揃えて、真相を究明し、これらの疑問にも回答が与えられることを祈りたいと思います。

■3月24日のNATOサミット後の記者会見でバイデン大統領は世界の食糧不足について無責任かつ不十分に言及!「ロシア制裁の代償は、ロシアだけでなく、欧州諸国やわが国を含む非常に多くの国々が支払うことになるのです」! しかも、その代償はイエメンなど米国が紛争主体で西側メディアに報道されていない地域に集中して現れる!

 ロシア制裁の代償は、ロシアからの欧州へのガス・石油などのエネルギー供給量の制限という点が主にフォーカスされてきましたが、3月24日のNATOサミット後の記者会見でバイデン大統領はロシア制裁とウクライナ戦争のために、世界が食糧不足に陥る可能性に言及しました。

※Remarks by President Biden in Press Conference(ホワイトハウス、2022年3月24日)
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/speeches-remarks/2022/03/24/remarks-by-president-biden-in-press-conference-7/

 3月24日のNATOサミット後の記者会見で、ジョー・バイデン大統領は、ブルームバーグの記者の食糧不足に関する質問に答えて、次のように答えています。

 ブルームバーグ記者「(前略)そして第2に、今日のお話は食糧不足の話題になったのですが、この戦争の結果、特に小麦不足に対して米国はどうするのか、お聞かせいただけますか。ありがとうございました」

 バイデン大統領「食糧不足については、そうですね、食糧不足の話をしました。そして――そしてそれは現実のものとなっていくでしょう。この制裁の代償は、ロシアだけでなく、欧州諸国や我が国を含む非常に多くの国々が支払うのです。そして――ロシアとウクライナの両国は、たとえば小麦の面ではヨーロッパの穀倉地帯でしたから。一例をあげただけですが。

 しかし、我々はG7で、世界第3位の小麦生産国である米国と、同じく主要な小麦生産国であるカナダと、長い間話し合いました。そして我々は、どうすれば早く食糧を増産・流通させることができるのかについて話し合いました。食糧不足についてです。

 さらに、欧州諸国をはじめとするすべての国に対して、食糧を輸出する際の貿易制限を撤廃するよう働きかけました。現在、我々は欧州の友人たちと、食糧不足の懸念を緩和するために何が必要かを検討しているところです。

 また、現在進めている食糧を含む、人道的支援の必要性に特に応えるために、米国が大規模な投資を行うことについても話しました」

 このように、バイデン大統領は、答えています。

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■<IWJ取材報告>「政府は検査による流行状況の正確な把握を断念している?」リバウンド兆候の中「みなし陽性」をめぐるIWJ記者の質問に後藤大臣は「新規陽性者数の内数として人数を明確化している」~4.5後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見

 4月5日午前9時30分より、東京都千代田区の厚生労働省庁舎にて、後藤茂之厚生労働大臣の定例会見が開催されました。

 会見冒頭の大臣からの報告はなく、そのまま各社記者と後藤大臣の質疑応答となりました。

 IWJ記者は、新型コロナウイルスの感染リバウンド兆候を踏まえ、今後の検査における「みなし陽性」の方針について、次のように質問しました。

 「4月1日の衆院厚労委員会で、検査を行わなくとも、臨床症状で診断する『みなし陽性』ついて、佐原健康局長は『検査キットの供給状況を踏まえたものではなく、感染者の増加により受診等に一定の時間を要する場合に自治体の判断で実施できる対応』だとお答えになりました。

 ですが、たとえば熊本県のHPには『PCR検査の試薬や抗原定性検査キットが不足する場合に限り、「みなし陽性」の診断を実施する』と書かれています。

※みなし陽性の臨時的な措置について(熊本県、2022年2月10日)
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/30/125641.html

 第6波がピークアウトした現在でも、全国各地で『みなし陽性』の診断は続いているようですが、政府はPCR検査による流行状況の正確な把握は断念しているという理解でよろしいでしょうか?」

 この質問に対し、後藤大臣は次のように回答しました。

 「本年1月24日に、オミクロン株による感染急拡大を踏まえまして、外来医療などの逼迫のせいで、適切な医療の提供を確保するために、同居家族などの濃厚接触者が有症状となった場合には、医師の判断により、検査を行わなくても、臨床症状で診断もできる旨をお示ししたところです。

 この取り扱いについては、同居家族などの濃厚接触者が有症状となった場合には、高い確率で、新型コロナウイルスに感染しているという科学的根拠を踏まえたものでありました。

 この対応により、診断された疑似有症患者につきましては、自治体の公表において、新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数に含めていただくようお願いするとともに、その際には、新規陽性者数の内数として、その人数を明確化する形で公表するように周知しているところでございます。

 熊本県においては、同居家族など陽性者の濃厚接触者が有症状となった場合に、医師の判断によりまして、PCR検査の試薬や抗原定性検査キットが不足する場合に限り、これらの検査を行なっても、臨床症状等をもって、『みなし陽性』と判断することができる、との取り扱いをされていることは承知をしています。

 これは、各医療機関において、検査キット等がなく、直ちに検査ができない場合の取り扱いである、というふうに承知をしておりまして、検査や受診に一定の時間を要する状況の場合の取り扱いを示した厚労省の事務連絡に沿った形の取り扱いであるというふうには承知をいたしてはおります。

 また、熊本県でも、これにより把握した患者は、『疑似症状患者』として届け出ることとされています。

 今後とも、感染状況の適切な把握に努めるとともに、『全体像』で準備してきた保健医療体制をしっかりと稼働させていくことを基本として、対応を進めて、今後の外来医療等の逼迫を防ぐために、引き続き、必要な対応を行ってまいります。

※新型コロナウイルス感染症対策 次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像(内閣官房)
https://corona.go.jp/strategy/

 なお、PCR検査と抗原定性検査キットは、それぞれの特性を活かして、状況に応じて、利用していただくものと考えております」。

 後藤大臣会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「政府は検査による流行状況の正確な把握を断念している?」リバウンド兆候の中「みなし陽性」をめぐるIWJ記者の質問に後藤大臣は「新規陽性者数の内数として人数を明確化している」~4.5後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504364

■<新記事紹介>「米国がシリアのISテロリストを訓練、ウクライナ派遣」とロシア発表!? シリア外務次官「シリアのISテロリストとウクライナのネオナチは同じ司令塔」発言! 米W.S.J.は「ロシアがシリア兵募集」と報道!

 「『米国はISISのテロリストを、ウクライナでの破壊行為のためシリアで訓練』とロシアの情報機関が発表」とイラン国営『パース・トゥデイ』が3月5日報じました。

 しかも同記事は、シリアの外務次官が、シリア国内のテロリストと、ウクライナのネオナチ派が「1つの司令塔のもとで行動している」と述べているといいます。「米国は参戦せず」と明言したバイデン大統領ですが、実はテロリストを派遣してネオナチと一緒に戦わせようというのでしょうか!?

 一方、「ロシアが市街戦の経験豊富なシリア兵を募集」と米国のウォール・ストリート・ジャーナルが3月7日に報じました。これらの報道が事実であれば、米露ともに破壊活動の専門家を外国、それも両国が代理戦争の舞台としてきた国々から調達しようとしていることになります。

 詳しくは、下記の記事を御覧ください!

※「米国がシリアのISテロリストを訓練、ウクライナ派遣」とロシア発表!? シリア外務次官「シリアのISテロリストとウクライナのネオナチは同じ司令塔」発言! 米W.S.J.は「ロシアがシリア兵募集」と報道!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504370

■3月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は2月に引き続き、1月27日と1月31日収録の「岩上安身によるインタビュー ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏」から、「ウクライナ危機」の本質に迫っていく部分を抜粋しました! テキストに詳細な注釈をつけて発行! ぜひ、まぐまぐからご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて、「岩上安身のIWJ特報!」として毎月発行しています。

 「ロシアは2月、ウクライナに侵攻するだろう。我々は情報をつかんでいる」──そう警告し続けていた米国に対し、ロシアは一貫してこれを否定。ウクライナのゼレンスキー大統領も「米国メディアの報道はフェイクニュース。ロシアは侵攻しない」と国民に呼びかけていました。

 しかし、今年2月22日に、ウクライナ東部の「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認したロシアのプーチン大統領は、24日「特別軍事作戦」と称してウクライナに侵攻しました。

 ロシアの行動の背景には、東西ドイツ統一に際して約束された「NATOの東方不拡大」約束の裏切り、2014年のユーロマイダンから続くウクライナ政変への米国政府の関与、そしてウクライナとロシア、ナチス・ドイツ、ポーランドとの、ユダヤ人を介した歴史的な関係が、複雑に絡み合っています。

 こうした背景への理解を抜きに、この戦争で米国やウクライナの発表のみを盲信し、ロシアの主張はすべてフェイクだと決めつけて一方的に非難しても、決して平和にはつながりません。

 そこで、3月発行の「岩上安身のIWJ特報!」では、2月に引き続き、ロシアの侵攻開始前の1月27日と31日に収録した「岩上安身によるインタビュー ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏」から、「ウクライナ・クライシス」の本質に迫っていく部分を抜粋してお届けします。

※「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第1066回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501593

※「米国の方が現状変更」!「東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(続編)」~岩上安身によるインタビュー 第1067回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.1.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501693

 各号の大まかな内容がわかるよう、以下に目次を掲載します。ぜひ、ご一読ください。

(第549号の目次)
・暗躍するウクライナハンドラー、ヌーランド米国務次官はマイダン事件にも関与! 反政府デモ隊を激励、新政権の人事にも口出し!
・「ロシアの偽旗作戦」との米国の発表自体、ロシアへの武力攻撃の口実の「偽旗作戦」!? ウクライナでつながるヌーランドとバイデン!
・オバマ政権当時、バイデン副大統領はウクライナ問題を担当。その息子は月5万ドルの高額報酬でウクライナのガス会社の取締役に!
・米本土から離れた火種を仕込み、危機を作り出す米国! それに乗せられず、どのように日本の国益を守るべきか?

(第550号の目次)
・ロシアとの戦争は「ない」と表明するウクライナ大統領を無視!?「ロシアはやるぞ!」と焚きつけてきた米バイデン大統領!
・ウクライナのNATO加盟の件は「今は不安定な状況だから、しばらく棚上げ」と言えば終わりだったはず!
・平常時の力関係の変更は困難でも、危機があれば逆転可能!「それで誰が損をして、誰が得をするのか」
・バイデン政権の指揮をとっているのは軍産複合体と金融界! 空売りを仕掛けて危機を演出すれば濡れ手に粟!?

(第551号の目次)
・プーチン大統領の「要塞ロシア」戦略! 外貨準備の積み増し、金の購入、対中輸出の開拓などで守りを固め、西側諸国の経済制裁を無効化へ!?
・米国にとって本当の脅威は中国!「ウクライナの問題は人為的に作られている危機ではないか」
・「米国にとってのファクト」と「ロシアの見るリアル」の違い! ドンバスで抑圧されたのはロシア系住民か、ウクライナ人か?

(第552号の目次)
・地域、民族がマトリョーシカのように重なるロシア! 揉め事の解決には複雑な手順が必要。それを無視して「侵略、占領」と騒ぐのは乱暴すぎる!
・米国は中国との国交回復の際、「台湾独立は支援せず」としたはず。クリミアがウクライナのものと言うなら、台湾は中国のもの!?
・ウクライナや台湾の問題で、当事国を差し置いて現状維持を覆そうとしているのは、他ならぬ米国ではないか?

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 また、孫崎氏に行ったインタビューの続編は、以下のURLから御覧いただけます。こちらもぜひあわせて御覧ください。

※ウクライナ東部独立は悪? 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第3回)~岩上安身によるインタビュー 第1068回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.2.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502334

※ロシア軍侵攻で世界に衝撃!東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)~岩上安身によるインタビュー 第1069回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.3.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503032

 また、2014年のユーロマイダンの騒乱と、ヤヌコビッチ政権の崩壊、ロシアによるクリミア編入とウクライナ東部の戦闘、停戦協定である「ミンスク合意」へと経過を辿ってきた一連のウクライナ危機については、以下の特集も、ぜひあわせて御覧ください。

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 また、岩上安身はウクライナ軍の一部で、極右ネオナチ組織の「アゾフ連隊」について危機感を示している六辻彰二氏にインタビューを行っています。ぜひ御覧ください。

※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!~岩上安身によるインタビュー 第1070回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503870

※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後「白人テロ」拡大の危険を招く! 岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビュー 第2弾
https://www.youtube.com/watch?v=lBl_KnzzXAk&list=RDCMUCO6c-ejeQxxKArNHWieU2OQ&start_radio=1

 岩上安身による六辻彰二氏インタビューの第3弾は、4月6日(水)、午後7時から行われます。ぜひ御覧ください。

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220406

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、浜本信貴、木原匡康、城石裕幸、富樫航、渡会裕、中村尚貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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