日刊IWJガイド・非会員版「13日の新規感染者、東京3124人、大阪2400人超、沖縄過去最多1817人!! 千葉ではオミクロン感染と見られる女性が死亡!」2022.1.14号~No.3410号


┏━━【目次】━━━━━━━━━
■はじめに~新型コロナ第6波が20代を中心に感染爆発! 13日の新規感染者、東京3124人、大阪2400人超、沖縄過去最多1817人!! 千葉ではオミクロン感染と見られる女性が死亡! WHOは「特にワクチン未接種の人にとっては危険なウイルス」と指摘! 米CDCは「米国で今後4週間で6万2000人超が死亡」と予測!!

■2022年もIWJはピンチです! 新年早々ですが、皆さまへ緊急のお願いです!! 今期スタートの昨年8月から5ヶ月目の昨年12月末までの不足金額は、355万7262円! どうか、年をまたいで、本年1月ももう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■【中継番組表】

■ウクライナをめぐる米、NATO、OCSEとロシアとの交渉が続く中、ロシアがウクライナ国境付近での軍事演習を開始! 駐ベルリンウクライナ大使はドイツに武器提供を要求! ドイツは拒否!! 一方米元国防次官補が軍事メディアに「プーチンがウクライナに侵攻する! 国際有志連合を組んで戦争に備えろ」と扇動!!

■【戦争前夜! 地政学上の要衝ウクライナにはびこる反ユダヤ主義の歴史 シリーズ特集 2(19世紀から20世紀まで)】本日午後7時半から、2014年収録「『諸悪の根源はユダヤ人!? 』 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教(※収録当時)・赤尾光春氏 第2夜(中編)」を、公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!

■<IWJ取材報告>「Choose Life Projectへの支出は公党として違法ではないが適切ではなかった」と表明! IWJ記者の質問に「第三者委員会を設ける予定はない。福山前幹事長の会見は、本人の判断」と西村幹事長~1.12立憲民主党 西村智奈美幹事長 定例会見

■IWJは立憲民主党・福山哲郎氏にChoose Life Projectの件について質問、公開の記者会見を求める! 福山氏は回答するも、記者会見については触れず! 福山氏と立憲民主党、CLPは公開の記者会見で説明を尽くすべき!

■IWJ検証レポート~アリソン・レポートの衝撃(その3)「端的に言って、中国には、日常生活の中でAIとインターネット・オブ・シングス(IoT、あらゆる物のインターネット化)を一段と加速する全国規模の5Gネットワークを構築する条件が揃っている」!「次世代のテクノロジー・ジャイアントは、そして彼らが産み出す製品やサービスも、欧州や米国ではなく、中国になるだろう」!

■<新記事紹介>IWJ検証レポート~アリソン・レポートの衝撃(その1)「米国はもはや科学技術の覇権を握っていない」!! グレアム・アリソンが政権移行のメモをレポート化!「偉大なるライバル 21世紀の中国vs.アメリカ」(技術編)で「10年で中国は米国を追い抜く」!!
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■はじめに~新型コロナ第6波が20代を中心に感染爆発! 13日の新規感染者、東京3124人、大阪2400人超、沖縄過去最多1817人!! 千葉ではオミクロン感染と見られる女性が死亡! WHOは「特にワクチン未接種の人にとっては危険なウイルス」と指摘! 米CDCは「米国で今後4週間で6万2000人超が死亡」と予測!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 オミクロン株への置き換わりに伴い、新型コロナウイルスの感染急拡大が、若い世代を中心に勢いを増しています。

 東京都は13日、新型コロナの新期感染者を3124人と発表しました。7日間平均の対前週比は689.6%です。

 年代別では20代が1093人と圧倒的に多く、次いで30代の616人、40代の413人、10代の310人となっています。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第2794報)(東京都保健福祉局、2022年1月13日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2794.html

 13日に行われた東京都の新型コロナウイルスモニタリング会議では、新規感染者の7日間平均について、「この水準が継続すると、1週間後の1月20日の推計値は、8.43倍の約9576人/日と、危機的な感染状況となる」との専門家のコメントが示されました。

 これまでの7日間平均の最多は、昨年8月19日の4849.4人ですから、その約2倍です。

※最新のモニタリング項目の分析・総括コメントについて(東京都福祉保健局、2022年1月13日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/info/monitoring.html

 また、FNNプライムオンラインは13日午後、「大阪の新たな感染者は2400人前後 約4カ月ぶり2000人超」と速報で報じました。1週間で5倍の増加です。

※【速報】大阪の新たな感染者は2400人前後 約4カ月ぶり2000人超 新型コロナ(FNNプライムオンライン、2022年1月13日)
https://www.fnn.jp/articles/-/298150

 いよいよ、日本列島は、第6波のオミクロン株感染爆発に向かいつつあります!

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 上昌広医師が岩上安身のインタビューに今月1月17日に登場していただくことになりました。今年初めてで、通算7回目のインタビューとなり、ます。ぜひ、お見逃しなく!

■2022年もIWJはピンチです! 新年早々ですが、皆さまへ緊急のお願いです!! 今期スタートの昨年8月から5ヶ月目の昨年12月末までの不足金額は、355万7262円! どうか、年をまたいで、本年1月ももう一段の緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 今期第12期は昨年8月から始まり、12月で5ヶ月目を終えました。しかしながら、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回り、11月は202万5900円下回りました。

 12月は31日までに、今期に入って初めて、何とか月間の目標額に達することができました。岩上安身からの連日のお願いに応え、ご寄付をくださった皆さまのお陰です。皆さま、本当にありがとうございます!

 しかしながら、8月から12月までの5ヶ月間の累計の不足分は、まだなお355万7262円となっております。この不足額を抱えたままの2022年への不安な越年となってしまいました。

 年明けは1月1日から13日までの13日間で、74件、75万3100円のご寄付・カンパをいただいています。ご寄付をくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

 しかし1月のご寄付・カンパが、折り返しも近づいた13日時点で月間目標額の18%にとどまっているのは、正直、不安や焦りを覚えます。これでは、今月も月間目標額に達せず、トータルの赤字幅がまた増えていってしまいそうです! このペースで進んでいくとIWJは、今期の途中で活動を極端に縮小せざるをえなくなるかもしれません!

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

岩上安身


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◆中継番組表◆

**2022.1.14 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・大阪】「参院選に関する内容」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
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【IWJ・Ch5】10:10頃~「後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 後藤茂之 厚生労働大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働大臣記者会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%A4%A7%E8%87%A3%E8%A8%98%E8%80%85%E4%BC%9A%E8%A6%8B
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【IWJ・Ch7】14:10頃~「林芳正 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 林芳正 外務大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣記者会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3%E8%A8%98%E8%80%85%E4%BC%9A%E8%A6%8B
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【戦争前夜! 地政学上の要衝ウクライナにはびこる反ユダヤ主義の歴史 シリーズ特集 2(19世紀から20世紀まで)・IWJ_YouTube Live】19:30~「『諸悪の根源はユダヤ人!?』 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教(※収録当時)・赤尾光春氏 第2夜(中編)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2014年3月に収録した、岩上安身による赤尾光春氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた反ユダヤ主義関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8f%8d%e3%83%a6%e3%83%80%e3%83%a4%e4%b8%bb%e7%be%a9

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/134351

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◆中継番組表◆

**2022.1.15 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【戦争前夜! 地政学上の要衝ウクライナにはびこる反ユダヤ主義の歴史 シリーズ特集 3(ソ連邦崩壊後)・IWJ_YouTube Live】
19:30~「動乱のウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第413回 ゲスト 大阪大学助教(※収録当時)・赤尾光春氏 第3夜(後編)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2014年3月に収録した、岩上安身による赤尾光春氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきたウクライナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/ukraine

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/134763

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

在日米軍によるコロナ市中感染についてのIWJ記者の質問に「日米地位協定に検疫の問題は入っていない。在日米軍を特別扱いするな」と批判! 福島党首は党首選に立候補を表明!~1.12社会民主党 福島瑞穂党首 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501034

「Choose Life Projectへの支出は公党として違法ではないが適切ではなかった」と表明! IWJ記者の質問に「第三者委員会を設ける予定はない。福山前幹事長の会見は、本人の判断」と西村幹事長~1.12立憲民主党 西村智奈美幹事長 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501027

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■ウクライナをめぐる米、NATO、OCSEとロシアとの交渉が続く中、ロシアがウクライナ国境付近での軍事演習を開始! 駐ベルリンウクライナ大使はドイツに武器提供を要求! ドイツは拒否!! 一方米元国防次官補が軍事メディアに「プーチンがウクライナに侵攻する! 国際有志連合を組んで戦争に備えろ」と扇動!!

 ウクライナをめぐる米国、NATO(北大西洋条約機構)、OCSE(欧州安全保障協力機構)とロシアとの一連の交渉が続いています。

 12日(現地時間)には、ベルギーの首都ブリュッセルのNATO本部で、NATOとロシアとの高官協議が行われました。しかし、ロシアが要求するNATOの東方不拡大について、12日付けRT(ロシア・トゥデイ)は、ストルテンベルグNATO事務総長が会談後の記者会見で「ロシアは拒否権を持っていない」、「ウクライナが加盟する時期を決められるのはウクライナと30の同盟国だけ」と述べ、ロシアの要求をはねのけたことを報じました。

 また、ストルテンベルグ事務総長は、記者から「キエフに武器や火力を送ることが地域の緊張緩和の助けになると思うか?」と質問され、「ウクライナには自衛権がある。ロシアはヨーロッパで最大の陸上戦力を持ち、2大核保有国の1つで、長年にわたって新しい近代的な戦力に多額の投資をしてきた。だからウクライナがロシアを脅かしているという考えは、正反対だ」と答えました。

※NATO boss reveals result of crunch Russia talks(Moscow’s delegates have held meetings with the bloc in an effort to secure guarantees it will not expand furtherRT、2022年1月12日)
https://www.rt.com/russia/545822-nato-reveals-result-talks-moscow/

 一方、12日付け中日新聞は、「ロシア国防省は11日、ウクライナ近隣の西部4州で、戦車などを投入した3000人規模の軍事演習を始めたと発表した」と報じ、「ロシアは軍事力の誇示で米欧を揺さぶり、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟阻止を図る狙いとみられる」と論じています。

※ロシアが国境周辺で軍事演習 ウクライナ問題、米欧と協議最中(中日新聞、2022年1月12日)
https://www.chunichi.co.jp/article/399022

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■【戦争前夜! 地政学上の要衝ウクライナにはびこる反ユダヤ主義の歴史 シリーズ特集 2(19世紀から20世紀まで)】本日午後7時半から、2014年収録「『諸悪の根源はユダヤ人!? 』 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教(※収録当時)・赤尾光春氏 第2夜(中編)」を、公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!

 岩上安身は2014年3月23日、この年の2月に勃発したウクライナ軍と親ロシア派武装勢力及びロシア軍との軍事衝突が続くただ中に、ウクライナ極右と反ユダヤ主義について、収録当時、大阪大学助教の赤尾光春氏(現在は大阪大学、龍谷大学、関西学院大学講師)にインタビューを行いました。

 本日午後7時半から、昨日13日に引き続き、「『諸悪の根源はユダヤ人!?』 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教(※収録当時)・赤尾光春氏」の第2夜(中編)を再配信します。

 赤尾氏へのインタビュー第2夜では、19世紀から20世紀にかけてのユダヤ人の歴史が語られ、ユダヤ人に対する歪んだイメージが氾濫することになった背景が明らかにされました。

 18世紀末のポーランド分割をきっかけとして、ロシアは西側に支配地域を拡張しました。それまでほとんどユダヤ人が居住していなかったロシアは、一気に数十万ものユダヤ人を抱え込み、ユダヤ人対策を迫られることになりました。

 ロシア皇帝エカチェリーナ2世(1729-1796)は、「聖なるロシア」とも呼ばれる大ロシア地域へのユダヤ人の流入を食い止め、「ユダヤ人定住区域」へ封じ込めようとしました。この区域は広大ではあったものの、ユダヤ人に対する差別的な扱いは増していき、「これまでポーランド貴族のもとで得ていた特権がなくなっていった」と、赤尾氏は語ります。

 一方、アレクサンドル1世の統治下(1801-1825)では、ユダヤ人に対して一定の「文化的自治」を認めながら「統合」していこうとする改革が行われましたが、大きな成果は見られませんでした。

 続くニコライ1世の治世(1825-1855)は、ユダヤ人にとって「暗黒の時代」となりました。ユダヤ人に対して不寛容な内容の「600近い対ユダヤ特別法」が制定されました。さらに長期間の徴兵や、カハルと呼ばれる共同体の廃止など、「半強制的にユダヤ人を臣民化しようとする政策」が押し進められたといいます。

 ロシアはウクライナ人に対しても抑圧的な支配を行い、1876年に施行された「エムス法」によりウクライナ語の学習が事実上の禁止となりました。また、ロシアへ積極的に統合しようとする一部のユダヤ人インテリと、ウクライナ人ナショナリストとの間に軋轢が生じることにもなったと赤尾氏は語ります。

 19世紀末から20世紀初頭にかけ、ロシアの支配地域ではポグロム(ユダヤ人虐殺)が頻発。背景には、ユダヤ人につきまとった「資本家でかつ社会主義者であるという矛盾したイメージ」があった、と赤尾氏は解説しました。19世紀後半に進展した産業の資本主義化が、社会階層の分化を招く一方で、ユダヤ人のごく一部にも経済的に成功する者があらわれました。同時に、当時は危険思想とみなされていた社会主義の信奉者や革命家にユダヤ人が多いという認識が広まっていました。

 ロシア革命後、ウクライナ・ナショナリストらは内戦の最中にウクライナの独立を賭けて闘いましたが、その際、反革命の白軍とともに、帝政ロシア時代をはるかに上回る規模の残虐なポグロムを引き起こしました。しかし、両軍ともに、最終的にはボリシェヴィキに敗れ、ウクライナの大部分の地域がソ連に編入されました。

 1920年代を通じて、ソ連領内のウクライナでは「ウクライナ化」政策が推し進められたが、スターリンの台頭とともにウクライナ化の推進者らはことごとく粛清され、30年代前半には富農撲滅キャンペーンとともに、ソ連幹部による人為的介入も引き金となった大飢饉で、ウクライナの民衆は未曽有の受難を被ることになりました。

 そうした中、「30年代末ぐらいにはいろいろな形でウクライナ人の反ソ連感情、反ボリシェヴィキ感情が反ユダヤ感情とつながってくるところがある」と赤尾氏は述べました。その背景について赤尾氏は「ロシア革命がウクライナ人にとって意味したことと、ユダヤ人にとって意味したことが相当違う」と話し、「帝政時代にはウクライナ人もユダヤ人も等しく抑圧されていましたが、ロシア革命によって、少なくとも独ソ戦までは、ユダヤ人は色々な場所に進出していけた」と続けました。

 詳しくは、ぜひ本日の再配信をご視聴ください。公共性に鑑み、どなたでも御覧いただける、全編フルオープンで配信します。

 仮に、その日の都合で見れなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に見れますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

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【戦争前夜! 地政学上の要衝ウクライナにはびこる反ユダヤ主義の歴史 シリーズ特集 2(19世紀から20世紀まで)・IWJ_YouTube Live】19:30~「『諸悪の根源はユダヤ人!?』 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教(※収録当時)・赤尾光春氏 第2夜(中編)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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※「諸悪の根源はユダヤ人!?」 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教・赤尾光春氏 第2夜(中編)2014.3.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/134351

■<IWJ取材報告>「Choose Life Projectへの支出は公党として違法ではないが適切ではなかった」と表明! IWJ記者の質問に「第三者委員会を設ける予定はない。福山前幹事長の会見は、本人の判断」と西村幹事長~1.12立憲民主党 西村智奈美幹事長 定例会見

 1月12日午後2時より、東京・衆議院第二議員会館にて、立憲民主党・西村智奈美幹事長の定例会見が開催されました。

 会見冒頭、西村幹事長は、定例会見に先立って開催された立憲民主党第40回常任幹事会での、「文通費国庫返納に向けての資金プール」や「新たな『まん延防止等重点措置』の適用決定を受けての方針」等、決定事項についての報告を行いました。

 続いて、「Choose Life Project(以下、CLP)に関する立憲民主党の支援」に関する問題について、以下のとおり報告しました。

 「広告代理店および制作会社を通じて、2010年3月から8月までの分として、4回の請求が党にあり、同年8月から10月にかけて、合計1500万8270円の支払いが、立憲民主党から広告代理店に対してなされていました。

 最後の支払いは、広告代理店から、9月1日の請求であり、10月1日に支払いがなされています。旧立憲民主党が9月に解党しておりますので、この請求については、新立憲民主党から、福山前幹事長の決裁において、支払いが行われておりました。

 立憲民主党がCLPに対して支援を行った経緯は、福山前幹事長の出されたコメント、および、CLPの佐治共同代表のコメントにおいて触れられており、また、聴き取り等の、私が行いました調査において、同内容であるということを確認致しました。(中略)

 上記の内容を踏まえまして、現執行部としては、本件の支出は違法なものではないものの、公党として、3つの観点から、適切ではなかったと考えております。

 一つは、特定のメディアに公党が資金を提供したにもかかわらず、そのことを公表せず、その出処を隠していたのではないかとの疑念を持たれるものであったこと。

 二つ目は、そもそも、特定のメディアに党が資金を支援することそのものが適切であるか、議論があること。

 三つ目は、立憲民主党・CLPの両者において、公党からの支援が適切なものであるのかについて、支援の開始がなされた時、あるいはCLPが公共のメディアを作るとした理念をまとめた際等、その妥当性について、組織として議論検討した形跡がないことであります。(後略)」。

 その後の質疑応答では、まず、CLPを除いた案件についての質疑となり、IWJ記者は、「オンラインギャンブル」の問題について、以下のとおり質問しました。

 「ネットを通じて金銭を賭けるオンラインギャンブルが問題となっています。

 海外で認定され運営されている賭博に日本から参加し、掛け金を出すことについては、法制度化されておらず罰則規定がなく野放し状態です。

 実際昨年の、年末に行われた総合格闘技の試合では、日本からネット上で海外の賭博にお金を賭けていた事をSNS上で動画として流していた事案がありました。また、その格闘技では、八百長疑惑も上がっており、今後は、八百長の試合に海外のギャンブルにお金をかけることもでき、反社会的勢力の資金源や、マネーロンダリングにつながる恐れもあります。

 日本から海外の賭博にネット上でお金をかけることの法整備の必要性について、どのようにお考えですか?」

 これに対し、西村幹事長は「今いただいたお話については、ぜひ、研究をさせていただきたいと思っております。実態把握も含めて、研究をさせていただきます」と回答しました。

 その後、CLP問題についての質疑応答となり、IWJ記者は次のとおり質問しました。

 「この問題について、CLP側は、弁護士や研究者など外部の専門家に報告書の作成を依頼するとしていますが、立憲民主党も第三者に調査や報告を委ねるおつもりはあるでしょうか?

 あと、もう一点、現在、本件について、福山前幹事長は会見などを開いていないと思いますが、党として、福山前幹事長の会見を今後、開催する予定はおありでしょうか?」。

 西村幹事長は次のとおり回答しました。

 「まず、我々の今後の調査のあり方ですけれども、先ほども申し上げましたが、前の体制ですね、新立憲民主党になってからの前の体制で、類似支出があったという調査結果は出ておりませんけれども、なお、幹事長部局で現在確認中でございます。

 なかなか、取引内容に関わることでもあり、内容も非常に細かいものですから、少し時間がかかっておりますけれども、そこは確認中でして、第三者委員会などを設ける予定はございません。

 また、福山前幹事長の会見ということですが、これはご本人のご判断にお任せをしたいと思います」。

 詳しくは、ぜひ以下の記事を御覧ください。

※「Choose Life Projectへの支出は公党として違法ではないが適切ではなかった」と表明! IWJ記者の質問に「第三者委員会を設ける予定はない。福山前幹事長の会見は、本人の判断」と西村幹事長~1.12立憲民主党 西村智奈美幹事長 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501027

■IWJは立憲民主党・福山哲郎氏にChoose Life Projectの件について質問、公開の記者会見を求める! 福山氏は回答するも、記者会見については触れず! 福山氏と立憲民主党、CLPは公開の記者会見で説明を尽くすべき!

 IWJは12日、立憲民主党・福山哲郎氏にChoose Life Project(以下CLPと略)についてうかがうべく、何回か電話をしましたが、つながりませんでした。福山哲郎氏の事務所は東京の国会事務所と京都事務所の二つがあります。東京事務所は誰も電話に出ません。京都事務所はすぐに電話がつながりましたが、CLPの件についての質問はすべて東京事務所でお答えしているので、メールかFAXで質問を送ってくださいとのことでした。

 IWJは、メールで以下の質問を12日の夕方に送り、福山氏から13日日中にご回答をいただきましたので、以下に掲載します。

<IWJから送った質問メール>

福山哲郎様
福山哲郎国会事務所御中

 平素より大変お世話になっており、ありがとうございます。
 インターネット報道メディアIWJの六反田と申します。本日はChoose Life Project(以下CLPと略します)について何点かお伺いしたく、メールいたしました。

 何度かお電話差し上げましたが、繋がりませんでした。そこで京都事務所に電話したところ、東京事務所にメールかFAXで質問を出して欲しいということでした。ご回答をいただきたいと思っておりますので、また夕方にお電話差し上げます。

 お伺いしたい点は以下4点です。どうぞよろしくお願いいたします。

1)番組内容への関与
 福山先生は「番組内容などについて関与したものでない」としていらっしゃいますが、CLPのYoutubeで確認すると、10月11月は政治家では、与党以外は立憲民主党 代表選候補者、森ゆうこ氏、辻元清美氏、と立憲民主党議員のみが登場しています。そこには、共産党議員もれいわ議員もいません。情報が立憲民主党に偏しているのではないでしょうか。ご説明とは異なる実態があるように見えます。福山先生、あるいは立憲民主党関係者からCLPへの指示は本当になかったのでしょうか?

参考ーーーーーーーーーーーーー
※11/27「ボトムアップ政治」の再生は可能か?立憲民主党 代表選候補者に問う。
https://www.youtube.com/watch?v=AxBw3I_1yF4

※「自民党からは事あるごとに”憲法に緊急事態条項がないからコロナ対策が上手くいかない”と言われた」10/13参院本会議・立憲民主党 森ゆうこ 副代表 #投票2021
https://www.youtube.com/watch?v=On8cW9PmI3Y

※【国会ウオッチング】10.11 辻元衆院議員「これは、岸田総理の言う”民主主義の危機”にあたりますか?」
https://www.youtube.com/watch?v=C5bbW3CJ77E
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2)CLPの理念と立憲側からの働きかけと資金提供の秘匿
 福山先生は「フェイクニュースに対抗するメディアの理念」に共感したと説明していらっしゃいます。一方、CLP側は立ち上げの時は理念はしっかり決まっていなかったとしています。すると、立憲側に先行して理念があったことになります。これはむしろ、福山先生・立憲民主党側からCLPに立ち上げを働きかけたということではないのでしょうか? そのために立憲からのCLPへの資金提供が秘匿されなければならなくなったのではないでしょうか?

3)CLPへの資金提供について立憲側で知っていたメンバー
 枝野代表体制下で起きたCLPへの資金提供について枝野元代表は知っていたのでしょうか? 当時の執行部はどの範囲で知っていたのでしょうか? 現在の執行部は知らされていなかったのでしょうか?

4)支払いの時期について
 InFact編集長立岩陽一郎氏が立憲からCLPへの支払いが8月から10月にかけて行われており、立ち上げの支援だとする福山先生の説明と乖離していると指摘しています。たしかにクラウドファンディングが行われたのは2020年7月から9月ですので、立憲民主党からの支援の方が後に届いたことになります。どうし福山先生のご説明とCLPへの支払い時期が乖離するという事態になったのでしょうか?

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※Choose Life Projectへの資金提供で立憲民主に政治資金規正法違反の疑いも
https://news.yahoo.co.jp/byline/tateiwayoichiro/20220109-00276525
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 以上4点です。

 大変お忙しい中と存じますが、ご対応どうぞよろしくお願いいたします。

 末筆ながら、国民は報道の信頼を揺るがす事件だと動揺しています。CLP側も立憲民主党側も紙1枚で説明を終わらせるべきではないと思います。ぜひ、両者公開の記者会見を開催していただくよう、強く求めます。どうぞよろしくご検討ください。

<IWJから送った質問メールここまで>

<福山氏からメールで送られてきたPDF形式の回答>

立憲民主党前幹事長 福山哲郎

1 について 従前から説明のとおり、番組内容などについて関与したことはありません。

2 について 当初、Choose Life Project からは、スポンサーを探しているインターネット番組であること、フェイクニュースに対抗する言論空間を作りたいことなどについて説明を受けました。 そのようなメディアの理念に共感したため番組制作を支援したものです。 支援は、Choose Life Project からの要請でした。また、支援について公にしないことの合意などはありませんでした。

3 について 支援については、当時の幹事長判断です。

4 について Choose Life Project からは、クラウドファンディングの資金が2020年9月以降に届くので、2020年8月をもって支援を終了してもらいたい旨、2020年8月頃に申し出がありました。 実際には2020年3月から2020年8月の稼働について、随時請求が来ていましたが、党側の事情で支払いが後日になったものです。

以 上

<福山氏の回答ここまで>

 IWJは福山氏に、CLPの番組内容が立憲民主党に偏っているという事実があり、それは立憲側から番組内容への働きかけがあったのではないか(質問1)、立憲側からCLPに理念を示し設立を促したのではないか(質問2)、CLPの支援を立憲執行部の誰が知っていたのか(質問3)、支払いが10月であるのはCLP設立時期と乖離している、という4点をおうかがいしました。

 福山氏は質問1、2については否定しました。質問3については、幹事長(福山氏自身)の判断としましたが、誰が知っているかについては回答していません。質問4の支払い時期については「党側の事情」と回答しました。

 立憲民主党によるCLPの支援については、まだ、明らかになっていない経緯があります。立憲民主党の支持者、そしてCLPを信じて支援してきた人々のために、福山氏と立憲民主党、CLPは公開の記者会見で、十分に説明するべきではないでしょうか。

■IWJ検証レポート~アリソン・レポートの衝撃(その3)「端的に言って、中国には、日常生活の中でAIとインターネット・オブ・シングス(IoT、あらゆる物のインターネット化)を一段と加速する全国規模の5Gネットワークを構築する条件が揃っている」!「次世代のテクノロジー・ジャイアントは、そして彼らが産み出す製品やサービスも、欧州や米国ではなく、中国になるだろう」!

 日刊IWJガイド2021年12月25日号でお伝えしたアリソン・レポートの第3弾です。

 米ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディスクール)のグレアム・アリソン氏が中心となって作成し12月7日に発表されたレポート「The Great Rivalry: China vs. the U.S. in the 21st Century(偉大なるライバル 21世紀の中国vs.アメリカ)」(以後、『アリソン・レポート』)は、米国が、中国との対比で自らの技術と軍事を冷静に自己評価した重要なレポートです。

 米国が中国の技術水準と軍事水準をどう見ているのか、また、今後、米中覇権競争が技術と軍事という中心的な領域でどういう方向に向かうのかを見極めるための必読文献の一つです。

 本日は、全52ページの「Tech(技術)」と、全40ページの「Military(軍事)」の2部構成からなる『アリソン・レポート』の「Tech(技術)」編の「5G」の1章分を全編仮訳してご紹介します。

 ※The Great Rivalry: China vs. the U.S. in the 21st Century(HARVARD Kennedy School、2021年12月7日)
https://www.belfercenter.org/publication/great-rivalry-china-vs-us-21st-century

※The Great Tech Rivalry: China vs the U.S.(HARVARD Kennedy School、2021年12月7日)
https://www.belfercenter.org/sites/default/files/GreatTechRivalry_ChinavsUS_211207.pdf

※The Great Military Rivalry:China vs the U.S.(HARVARD Kennedy School、2021年12月7日)
https://www.belfercenter.org/sites/default/files/GreatMilitaryRivalry_ChinavsUS_211215.pdf

 なお、「Tech(技術)」編は、英文で全52ページで、「Executive Summary(要旨)」「AI(人工知能)」「5G」「Quantum Information Science(量子情報科学)」「Semiconductors(半導体)」「Biotechnology(バイオテクノロジー)」「Green Energy(グリーンエネルギー)」「Macro Drivers of the Tech Competition(技術競争のマクロ環境因子)」という8章から構成されています。

 以下は「5G」の章の翻訳となります。

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「5G

 モバイル通信のバックボーンとなるインフラである電気通信については、防衛イノベーション委員会(Defense Innovation Board)*が、現状を次のように端的にまとめている。

 『中国は、米国が4Gで成功したことを5G*で再現しようとしている』」

注*)米国の防衛イノベーション委員会(Defense Innovation Board)は、国防長官および国防省幹部に向けて、新興テクノロジーと革新的な考え方について独立の勧告を行うため、2016年に、米国連邦諮問委員会法に基づいて設立された。

※Defense Innovation Board
https://innovation.defense.gov/

注*)5Gは、5th Generation Mobile Communication Systemのこと。国際電気通信連合(ITU)が定める規定「IMT-2020」を満足する無線通信システムで、1G・2G・3G・4Gに続く第5世代の通信システム。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 アリソン・レポートの要約を仮翻訳した<アリソン・レポート第1弾>は、記事化しましたので、以下に紹介します。

■<新記事紹介>IWJ検証レポート~アリソン・レポートの衝撃(その1)「米国はもはや科学技術の覇権を握っていない」!! グレアム・アリソンが政権移行のメモをレポート化!「偉大なるライバル 21世紀の中国vs.アメリカ」(技術編)で「10年で中国は米国を追い抜く」!!

 12月7日、米ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディスクール)が発表した、「The Great Rivalry: China vs. the U.S. in the 21st Century(偉大なるライバル 21世紀の中国vs.アメリカ)」というレポートは、中国と米国のライバル関係の現状を鋭く腑分けした、重要な論考です。

 同レポートは、元外務省情報局長・孫崎享氏が、岩上安身のインタビュー中で、「(米国の安全保障政策の)中枢の中枢」と呼んだ、ケネディスクール元学長のグレアム・アリソン氏を中心に、グーグル前CEOや、ホワイトハウス科学技術政策室前所長、元米陸軍次官等、ビッグテック企業のトップと軍産学共同体のトップが執筆陣に名を連ねています。

 去年の2月に岩上安身による孫崎享氏インタビューの時に、孫崎氏がグレアム・アリソン氏を高く評した場面があります。そのシーンを短く切り抜きましたので、ぜひ下記のURLから御覧になって見てください。

※2021.2.9 【切り抜き】岩上安身による孫崎享氏インタビュー(2021年2月9日、IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=Rbqg6YhMLOY

 「Tech(技術)」と「Military(軍事)」の2部で構成され、IWJの記事ではまず、「Tech(技術)」編をご紹介しています。

 「Tech(技術)」編の「Executive Summary(要旨)」では、米国のアカデミーやメディアが、「中国では巨大な産業は成長できない」「中国は模倣しかできない」などと、中国の技術力や産業力を最近まで軽視してきた経緯を紹介しています。

 しかし現在は、中国が既にいくつかの技術分野で世界No.1の座を確保し、他分野でも10年以内に米国を追い抜くとの予測を伝えてます。製造業大国を超えた中国が、基礎的な技術で米国の本格的な競争相手になってきたというのです。

 グーグル元CEOのエリック・シュミット氏は、「多くの米国人は中国に対して時代遅れの見方をしている」と批判しています。

 「Executive Summary(要旨)」は、中国はたとえば5G、量子通信、CAR-T細胞療法(免疫療法の一種)、グリーンエネルギー等の各種技術分野で米国をすでに凌駕していると、次々に具体的分野を列挙しています。

 そして、国家安全保障会議でテクノロジーと国家安全保障担当のシニアディレクターとして、米国の安全保障と新技術の最高責任者であるタルン・チャブラの「米国はもはや世界の科学技術(S&T)の覇権を握っていない」という認識を伝えているのです。

 このレポートは、もともと2020年11月の米大統領選挙後の、新政権への移行メモとして作成され、バイデン政権とトランプ政権の主導者たちに提供されました。レポートの紹介文は「中国が我々を追い越すというニュースは、不安なもの」としながら、第二次世界大戦後の米国主導の世界秩序を揺るがすように見える、中国の挑戦の大きさの認識こそ、効果的な中国政策構築の出発点だと指摘するのです。

 翻って日本は、中国の台頭へのこうしたまっとうな認識を正面から受け入れ、自らがすべきことを思考できるのでしょうか?

 レポート執筆の中心人物であるグレアム・アリソン氏は、ハーバード大学・ケネディ行政大学院初代学長です。レーガン政権からオバマ政権の歴代国防長官の顧問を務めました。

 アリソン氏の著書「米中戦争前夜」では、かつて、覇権をかけて大国同士が争った各戦争、アテネ対スパルタ、第一次大戦のドイツ対イギリス、第二次大戦の日本対アメリカのように、新興国の台頭がその当時の覇権国を脅かし、戦争に突入していったこれまでの事例を鮮明に解析しています。それと同時に、米国の国力を上回ることが確実な中国の台頭により、これまでの覇権国であった米国が、数十年以内に中国との戦争に突入する可能性をも指摘しています。

 この「アリソン・レポート」は、アリソンが著した「米中戦争前夜」の続編として読まれるべきレポートです。

 詳しくは、下記記事を御覧ください。

※IWJ検証レポート~アリソン・レポートの衝撃(その1)「米国はもはや科学技術の覇権を握っていない」!! グレアム・アリソンが政権移行のメモをレポート化!「偉大なるライバル 21世紀の中国vs.アメリカ」(技術編)で「10年で中国は米国を追い抜く」!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501076

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220114

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、浜本信貴、渡会裕、尾内達也、城石裕幸、富樫航、中村尚貴)

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