日刊IWJガイド「安倍総理会見で岩上安身が直撃質問!『特措法で国民を慣らし、改憲で緊急事態条項を導入?』総理の回答は『安倍独裁』否定せず!!」2020.3.15日号~No.2740号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~安倍総理会見でIWJ代表・岩上安身が直撃質問!「報道、言論の自由は担保されるのか?」「特措法の非常事態宣言で国民を慣らし、その後に改憲で緊急事態条項を導入するのではないか?」安倍総理の回答は「安倍独裁」を否定せず、「国民が選ぶことです」と!!
┠■トランプ米大統領が「非常事態宣言」!! 500億ドル(約5兆4000億円)資金投入に市場は好感したが!?
┠■【中継番組表】
┠■中国の「感染のピークは過ぎた」!? 一方、「感染症は米軍が武漢に持ち込んだ」!?発言で深まる米中の軋轢!! コロナが世界各地に巻き起こす地政学的リスク!
┠■日本医師会が、感染症の検査を行わないよう全国の医師に求めている!
┠■感染症対策の設備がなく、世間から不当な扱いを受けながらコロナと戦った相模原中央病院! 国は一刻も早い現場の負担軽減を!
┠■祝! 映画『新聞記者』日本アカデミー賞受賞! アンコール上映190館に急増! 原案作者の東京新聞記者・望月衣塑子氏出演のIWJファンドレイジング・トークイベントの動画を本日午後5時より再配信します!!
┠■東京の水道事業の長期戦略についてのパブコメの締め切りが本日3月15日でした!!
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┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】時給1150円~/特に秘書・マネージャー業種の経験のある方は時給1200円~
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■はじめに~安倍総理会見でIWJ代表・岩上安身が直撃質問!「報道、言論の自由は担保されるのか?」「特措法の非常事態宣言で国民を慣らし、その後に改憲で緊急事態条項を導入するのではないか?」安倍総理の回答は「安倍独裁」を否定せず、「国民が選ぶことです」と!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 14日午後、東京の「桜開花」を気象庁が宣言しました。平年より12日も早く、統計史上もっとも早い開花。しかも東京では同時に雪が降り、雪と桜がそろうという、異例づくめの春景色となりました。

 極端に早い開花は、今後の気温上昇や夏の猛暑、台風連発など異常気象につながるのでしょうか。その場合の五輪強行は一層無謀に違いありません。そしてもっとも注目されるのはコロナ感染拡大への影響です。

 さて、新型コロナウイルス感染症を新型インフルエンザ等対策特別措置法の対象に加え、緊急事態宣言の発動を可能にした改正特措法が成立したことを受け、2020年3月14日、安倍晋三総理は記者会見を行いました。

 前回2月29日に行われた会見に対しては、そのやり方を疑問視する声が多数あがっていました。内閣記者会の幹事社2社(朝日新聞、テレビ朝日)に加えて、NHK、読売、AP通信の3記者の質問に答えたところで、会見はわずか36分で終了。すぐに退出しようとする安倍総理に対し、フリージャーナリストの江川紹子氏が「まだ質問があります」と声を上げました。

 しかし、それにはまったく応じることなく、会見が打ち切られました。「これでは会見を行う意味がない」「記者を呼んで会見など行わず、総理のビデオメッセージでよいではないか」などと、強い批判の声が上がりました。

 3月2日に開かれた参議院予算委員会では、立憲民主党の蓮舫議員が、同会見が時間を理由に打ち切られてことを厳しく追及。安倍総理は、総理会見は「(事前に)記者クラブと広報室側である程度の打合せをしていると聞いている」とした上で、「あらかじめ質問をいただいている」などと発言しました。

 これらの状況を受けて、日本マスコミ文化情報労組会議の南彰議長と上西充子法政大学教授が呼びかけ人となり、ネット上で署名活動を実施。総理と内閣記者会に所属する報道機関に対して、オープンで十分な時間を確保した総理の会見を再び求める約28000人分の署名を、3月12日内閣官房に提出、という動きもありました。

 昨日の会見では、安倍総理は、特措法による緊急事態宣言について、「現時点で宣言する状況ではない」と強調した上で、「専門家の意見も聞きながら慎重に判断する」と説明し「必要であれば手続きにのっとって、法律上の措置を実行する考えだ」などと表明。総理からの説明が20分余り続いた後に、幹事社(東京新聞、共同通信)2社が質問。続いて、 4社(毎日新聞、ウォールストリートジャーナル、 フリージャーナリスト 、北海道新聞)の質問に答えたところで、司会者が会見を終了しようとすると、会見場内の複数の記者から抗議の声があがりました。

 「まだ質問があります!」「短すぎる!」「これが会見と言えますか!?」などとして、司会者と安倍総理に迫りました。

 そこで記者会見は延長となり、再び打ち切ろうとするところでまた記者たちが声をあげて再延長、さらに終わろうとするとまた手が上がって再々延長に。司会者の広報官が「では2人だけ」と言って、その最終最後の、12社目にIWJ代表の岩上安身が指名されました。

 岩上安身の質問と安倍総理の回答は下記の通りです。

岩上「今回の特措法に盛り込まれた非常事態宣言、これが発令されたときに私権が制限されるということですけれども、報道それから言論の自由、ここは担保されるのでしょうか。

 また、総理は改憲に大変熱心でらっしゃいますけれども、自民党会見草案の中には9条の改憲とならんで、緊急事態条項が盛り込まれております。

 今回の特措法の非常事態宣言がひとつの布石となって、国民を慣らし、その後にこの緊急事態条項を導入するのではないか、という懸念があります。

 これは大変強力な内容、安倍独裁を可能にするような内容を含んでおります。その点につきぜひお答え願いたいと思います」

安倍総理「あの、ほお、まず報道の自由は守られます。これは明確に申し上げておきたいと思います。

 それと、あのいわば、報道の内容を変えるようにお願いすると言った答弁については、それは訂正したと承知しております。すでにですね。

 えー、そして、あの、ほお、緊急事態宣言については、先ほど申し上げましたように、国民のまさに生活、そして健康と命を守るためにこれは発動宣言するわけでありますし、これは各都道府県にそういう措置をとっていただくように、これはやっていただくようになるわけでございまして、これは我々がこの独裁するということではまったくないということであります。

それと、これとですね自民党の改憲案とは全く別のものであると思いますし、そもそも憲法改正というのは、3分の2の発議があって、さらには国民の皆様の国民投票によって、皆様の過半数の皆様の賛成を得て、成立するものであります。さらに国民の皆様が決めるものであるということを、どうか理解をいただきたいと、このように思います」

 岩上安身の質問は、実質的に2問でした。最初の「特措法の緊急事態宣言」において報道の自由が守られるか」という質問については、安倍総理は「報道の自由は守られます。これは明確に申し上げておきたいと思います」と回答しました。しかし2つ目の「これを布石として、安倍独裁を可能とする改憲による緊急事態条項を導入するのではないか」という質問に対しては、安倍総理は、明確に質問の内容・主旨を理解しながら、「国民の皆様が決めるものだ」と回答し、「安倍独裁」を否定しませんでした。

 この点は非常に重要です。「国民の喝采によってファシズムは誕生する」という警句通りのことを、安倍総理は口にしたのです。国民・有権者は、この言葉の意味を、ぜひとも、よく噛みしめ、考えていただきたいと思います。質問の事前通告なし、官邸との打ち合わせなし、当然、岩上安身の質問は、安倍総理も含め、事前に誰も中身がわからない。そうした「ガチンコ」の質問を投げかけられて、安倍総理は、常日頃、思っている通りのことを口にしたのでしょう。「安倍独裁を選ぶのは国民である」。このことは。全国民が肝に銘じてもらいたいと思います。

 会見の動画は下記にて視聴することができます。

※新型コロナウイルス対策 安倍総理会見ノーカット
(ANNnewsCH、2020年3月14日)
https://www.youtube.com/watch?v=pSE3KF4jESA

 「特措法の緊急事態宣言」の問題点と法案成立の経緯については、3月13日に岩上安身が行ったインタビュー「緊急事態宣言を可能にする特措法改正案に反対『ここで妥協したら、憲法に緊急事態条項は不要と主張する資格を永遠に失う!』立憲民主党・山尾しおり衆議院」で詳しく追及しました。

 また、緊急事態条項改悪に反対するIWJでは『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』を、IWJ書店で販売中です。下記のURLから、ぜひお買い求めください。

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

 IWJでは、緊急事態条項について、政治家や学者の方々からの反対論評をまとめた「これこそナチスの手口!緊急事態条項(対応)」という特集を組んでいます。下記のURLからぜひご覧になってください。
 
※これこそ「ナチスの手口」!9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

 IWJではフェイスブック上で、「ヤバすぎる緊急事態条項の改憲発議を阻止する会」で皆様と論じています。ぜひご覧になってみてください。

※ヤバすぎる緊急事態条項の改憲発議を阻止する会
https://www.facebook.com/groups/337211516972771/

■トランプ米大統領が「非常事態宣言」!! 500億ドル(約5兆4000億円)資金投入に市場は好感したが!?

 トランプ米大統領が13日、コロナに対して「国家非常事態」を宣言。500億ドル(約5兆4000億円)の対策資金投入や、病院のベッド数制限撤廃など医療強化策を導入すると各メディアが報道。さらに宣言とは別に83億ドルの緊急予算への追加経済対策実施も報じられました。これを受けてニューヨーク株式市場は大きく反発したとのことです。

※トランプ大統領 国家非常事態を宣言 感染拡大を受けて(NHK、2020年3月14日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200314/k10012331021000.html

※トランプ氏、新型コロナで非常事態宣言(AFP、2020年3月14日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3273286

※トランプ氏、新型コロナで非常事態宣言 検査の遅れに「責任ない」(CNN、2020年3月14日)
https://www.cnn.co.jp/usa/35150819.html

※米が「国家非常事態」を宣言…2110人が感染、死者48人(読売新聞、2020年3月14日)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200314-OYT1T50070/

 米国の「国家非常事態」は、NHKによれば「国の安全に関わる緊急事態などへの対応を迅速にとる必要に迫られた際に大統領が宣言するもの」です。2001年の同時多発テロや2009年の新型インフルエンザをはじめ、外国の紛争や人権侵害への制裁措置でもたびたび出され、トランプ大統領はメキシコとの壁建設を議会承認を経ずに進めるために非常事態を宣言して問題化したとされます。

 トランプ氏は、全米にドライブスルー検査スポット設置や、価格が急落した原油を備蓄用に大量購入することや、連邦政府の学生ローン利息免除などを表明したとのことです。

 一方、コロナ対応の遅れへの批判に対してトランプ氏は、「私には全く責任がない」と否定、検査キット配布の遅れは過去の政権のせいで、「我々に与えられたのは、別の時代の規則や規制、対策要綱だった」と主張したとCNNは報じています。

 トランプ氏がここにきて矢継ぎ早に対応策を打ち出すとともに、自らの責任否定に躍起になっているのは、11月の大統領選対策の面も大きいと見られます。

 なおトランプ氏は、自分にコロナの症状がなく、先週会談したブラジルのボルソナロ大統領は陰性だったと述べるとともに、今後、自身が検査を受ける可能性も表明したと伝えられています。

※トランプ大統領 新型ウイルス検査を受ける可能性も(NHK、2020年3月14日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200314/k10012331061000.html

 前日過去最大の値下がりをしたニューヨーク株式市場は13日、当初から買い戻しの動きがありましたが、非常事態宣言と500憶ドル拠出の発表後、急反発し、1985ドル高で取引を終了しました。

※米ダウ反発1985ドル高、米の非常事態宣言好感 週間で8%超安(ロイター、2020年3月14日)
https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKBN2103E8

 ひとまず米国市場は好感しましたが、コロナ禍が欧米に急拡大中の現在、世界経済危機の懸念は依然としてまったく払拭できません。

 トランプ大統領が、検査結果を発表すれば、株価も敏感に反応するでしょう。仮に陽性だった場合、株価は嫌気を見せるでしょうか? それとも逆に好感するでしょうか? 株価の値動きで大統領選の行方を占うことができるかもしれません。

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◆中継番組表◆

**2020.3.15 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 572・IWJ_Youtube Live】13:30~「『令和新時代に新憲法を』の大合唱が始まる!? 国民投票の前に発議を食い止めねばならない!海渡雄一弁護士、詩人アーサー・ビナード氏らが緊急事態条項と切迫する改憲発議に警鐘!」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2019年4月に収録した、「緊急事態条項」を知る実行委員会(武谷三男史料研究会、現代技術史研究会M分科会、people21)主催のシンポジウム「改憲のもう一つの危険な狙い・自民党草案(緊急事態条項)」を再配信します。これまでIWJが報じてきた緊急事態条項関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b7%8a%e6%80%a5%e4%ba%8b%e6%85%8b%e6%9d%a1%e9%a0%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/447633
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【IWJ会員限定!映画「新聞記者」日本アカデミー賞3部門受賞記念!IWJファンドレイジング 2019 祝賀再配信 2・IWJ_Youtube Live】17:00~「トーク・イベント『政府・メディア「共犯」の異常な嫌韓煽動のもとで考える~政治権力とメディア』10.2(後編)~ 山岸一生氏、南彰氏、望月衣塑子氏、立川談四楼氏、岩上安身」
視聴URL(会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 2019年10月に収録した、IWJファンドレイジングのトーク・イベントを、会員限定にて再配信します。これまでIWJが報じてきた望月衣塑子氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9C%9B%E6%9C%88%E8%A1%A3%E5%A1%91%E5%AD%90
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【タイムリー再配信 573・IWJ_Youtube Live】20:00~「『大量の汚染水流出は3.11当時から分かっていたこと』小出裕章氏が岩上安身によるインタビュー 第353回で、福島第一原発に安全のお墨付きを与えた自民党・安倍総理の責任を追及」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2013年10月に収録した、岩上安身による小出裕章氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた小出裕章氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%b0%8f%e5%87%ba%e8%a3%95%e7%ab%a0

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/104911

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◆中継番組表◆

**2020.3.16 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

日本におけるPCR検査の少なさに問題はないか?とのIWJ記者の問いに、大臣は「検査能力と検査数は独立した数字だ」などと回答!~3.13加藤勝信厚生労働大臣定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469846

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■中国の「感染のピークは過ぎた」!? 一方、「感染症は米軍が武漢に持ち込んだ」!?発言で深まる米中の軋轢!! コロナが世界各地に巻き起こす地政学的リスク!

 米国で「国家非常事態宣言」が出されたのに対して、中国では武漢封じ込めが奏功して、全国各地で感染者ゼロが続き、ついに1日の増加が一桁台になったことが報じられています。保健当局は「感染のピークは過ぎた」としており、報道にも戦勝気分がにじみ出ています。

※中国 新たな感染者数8人 初めて1ケタに 新型コロナウイルス(NHK、2020年3月13日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012329641000.html

 そうしたなかで、中国外務省の報道官が「(新型コロナによる)感染症は、アメリカ軍が武漢に持ち込んだものかもしれない」とツイッターに投稿したことが報じられました。

※「感染症は米軍が武漢に持ち込んだかも」中国報道官が投稿(NHK、2020年3月13日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012330461000.html

 NHKによれば、中国外務省の趙立堅報道官が12日、「アメリカで初めての感染はいつ発生し、何人が感染したのだろうか?この感染症は、アメリカ軍が武漢に持ち込んだものかもしれない。アメリカは透明性をもって、データを公開しなければならない。説明が不足している」とツイートしました。

 趙立堅報道官のツイートは、昨年10月に湖北省武漢市で開催された各国軍人によるスポーツ大会に米軍が選手団を派遣したことを指しているようですが、感染の根拠は示されていないとのことです。

 これに対して13日に米国務省が駐米中国大使を呼んで、趙立堅報道官のツイッターに関して、「中国が感染症発生の責任を回避しようとしている」と厳重抗議したことが報じられました。

※新型コロナの「米軍起源説」 米国務省、中国大使に厳重抗議(毎日新聞、2020年3月14日)
https://mainichi.jp/articles/20200314/k00/00m/030/091000c

 「新型コロナ米国起源」の主張については、たとえば、米国には新型コロナの全5種類のウイルスが存在するが、武漢には1種類しかなく、しかも他のウイルスから派生したものであり、大本となるウイルスは米国にしか存在しないと主張するネットの記事が存在します。

※COVID-19: Further Evidence that the Virus Originated in the US(Glo-bal Research、Larry Romanoff、March 11, 2020)
https://www.globalresearch.ca/covid-19-further-evidence-virus-originated-us/5706078
 
 ただしこのサイトはWikipediaから「陰謀論的な不真実」と評価されており、記事が信用に値するかどうか現状では不明です。

 しかしIWJが下記の記事で紹介した、ジョンズ・ホプキンス大学の『パンデミック報告書』は、「地球規模の破滅的な生物学的リスク(GCBR)」についての研究を報告しています。そこでGCBRの原因となるパンデミック病原体の特徴として挙げられた点が、今回の新型コロナウイルスの特徴とほとんど重なります。つまりこの報告書が発表された2年前から、新型コロナウイルスの出現を予見し、警鐘を鳴らしていたことになります。

 しかもその病原体は、「計画的に生成され放出されたものであろうと、また実験室で作成され漏出したものであろうと」「異常に蔓延する災害へと至り得る」と定義しています。生物兵器を含めて人工的なウイルスがばらまかれる可能性をも視野に入れていたのです。

※IWJ調査レポート!新型コロナは「地球規模の破滅的な生物学的リスク(GCBR=Global Catastrophic Biological Risk)」!? ジョンズ・ホプキンス大学の『パンデミック報告書』が、2年前にコロナの出現を予見し、警告! 2020.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469833

 米国はこれまで、ポンペオ国務長官が「武漢ウイルス」と連呼して中国の対応の遅れや情報統制を批判、中国の反発を招いていました。

 岩上安身は以下のようにツイートしています。

 「全世界をウィルスが覆うという時に、『武漢ウィルス』という発言はいただけない。ナショナリズムやヘイト感情に火をつけるような言動は慎むべきだ。山火事のような事態になったら鎮火できない。米国という超大国の国務長官というポストにある者が『櫻井よしこ』化してはならない」

※岩上安身のツイート(2020年3月7日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1236270989266190337

 11日にもオブライエン米大統領補佐官が、中国政府の初動対応が「隠蔽活動」的だったために「世界各国の対応が2カ月遅れた」と述べ、全世界への感染拡大は中国の責任だと批判したことを産経新聞等が報じています。

※新型コロナ「中国の隠ぺいで世界の対応に遅れ」 米大統領補佐官が批判(産経新聞、2020年3月12日)
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%8C%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%9A%A0%E3%81%BA%E3%81%84%E3%81%A7%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%AB%E9%81%85%E3%82%8C%E3%80%8D-%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E8%A3%9C%E4%BD%90%E5%AE%98%E3%81%8C%E6%89%B9%E5%88%A4/ar-BB113Z5v

 さらにオブライエン氏は、中国当局者による「感染は中国外からの可能性」という発言に、「武漢市が発生源」と断定したことも報じられています。

 ただしトランプ大統領は13日の記者会見で、米国起源説について「中国の公式な見解ではないと思う。習近平国家主席と私との会話の内容とは違う。彼らも我々もウイルスがどこで発生したか分かっている」と述べたことをNHKが報じており、事態の鎮静化を図っているようです。

 米中間の軋轢以外にも、米国の欧州からの入国禁止に対する欧州連合(EU)の反発が起こっています。

※欧州諸国、米の入国規制に反発 「貨物」除外で冷静な見方も(毎日新聞、2020年3月12日)
https://mainichi.jp/articles/20200312/k00/00m/030/339000c

 また、サウジアラビア政府が、感染者が急増するイランに聖地がある少数派・シーア派の居住地域を封鎖し、イランとの緊張が高まる可能性も、11日の日刊IWJガイドでお伝えした通りです。中東でも緊張が高まっています。

※サウジアラビアがコロナ蔓延を理由に東部の少数派シーア派居住区を封鎖! コロナ禍著しいイランとの緊張が激化! 日本はこの危機的状況に中東へ自衛隊を派遣!(日刊IWJガイドの3月11日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39748

 こうした点から、コロナ禍は健康面の被害だけでなく、「恐慌」の淵にある世界経済、そして社会の分断による地政学的リスクなど、あらゆる局面に激震をもたらしつつあります。

 岩上安身は次のようにツイートしています。

 「もう何回も、書いているけど、何度でも書く。今回の事態は、(1)コロナのパンデミックと、(2)それを引き金として起こる世界経済危機と、(3)伏在していた地政学的リスクが噴出するリスクと、3つが重なる。(1)だけでなく(2)も株の暴落によって可視化された。その措置という形で(3)が姿を現し始めている」

※岩上安身のツイート( 2020年3月12日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1238112821918883842

 岩上安身が、改憲による緊急事態条項の危険性について、安倍総理大臣に直接問いただしたのは、こうした地政学的リスクが噴出した際に、それを奇貨として「安倍独裁」が敷かれてしまう、その懸念が現実味を帯びてきているからです。真剣に、深刻に、その可能性と危険性について、周知し、議論を深めなくてはなりません。

■日本医師会が、感染症の検査を行わないよう全国の医師に求めている!

 日本医師会が、感染症の検査を行わないよう、全国の医師に求めていることが報道されています。

※日本医師会 感染症検査行わないよう求める(日テレニュース、2020年3月11日)
http://www.news24.jp/articles/2020/03/11/07607775.html

 日テレニュースの記事によれば、日本医師会では、全国の医師に、ガウンやフェイスシールドなど感染防護器具がない場合は、インフルエンザなど感染症の迅速検査をせずに、症状を見て診断し、薬を処方するように求めているとのことです。患者の咳き込みなどで医師らがコロナに感染する危険性を防ぐためとのことです。

 この件に関して、岩上安身は以下のようにツイートしています。

 「医師会が、感染症検査をしないように求めている。そんな国では、外国からの選手団を招いて五輪なんて、到底不可能ですね。五輪を中止し、医師会が望むだけの設備投資をできるよう、政府は財政的に支援すべきです。総理は26日からの聖火リレーに福島へ行って参加すると会見で言ったがそんな場合か」

※岩上安身のツイート(2020年3月15日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1238854581213229056

■感染症対策の設備がなく、世間から不当な扱いを受けながらコロナと戦った相模原中央病院! 国は一刻も早い現場の負担軽減を!

 3月11日に、日本で初めての新型コロナウイルスによる死亡者が入院していた相模原中央病院が、報告書を発表しました。同病院は院内感染が確認されたことからネットで誹謗中傷受けたり、病院関係者が日常生活で差別を受けたりした事実が記されています。

 ※新型肺炎で広がる差別 不当な扱い、ネット中傷…相模原中央病院関係者ら困惑(SankeiBiz、2020年2月27日)
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200227/ecb2002272007020-n1.htm

 ※市中病院で経験した、人工呼吸器装着が必要であった重症 COVID-19 肺炎の感染対策、治療について(相模原中央病院、2020年3月11日)
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200312_4.pdf

 報告書によると、「(相模原中央病院は)160床の地域に密着した一般病院であり(中略)この病院の規模では常勤の感染症専門医、呼吸器科専門医はいない。」「感染症専門病院へ再三の患者転院を依頼したのにもかかわらず、どの大規模専門病院ですら「現時点での対応が困難」、との理由で転院できない状況であった。」として新型コロナウイルスの情報が十分になく、手探りの中で、非専門医だけで治療を迫られた状況の厳しさを伝えています。

 最初の患者が、新型コロナウイルスであったと死亡後に報告を受け、死亡患者への接触が疑われる患者と医療関係者全員に検査が行われました。結果、看護師1人と患者3人に陽性が発覚しました。同病院は市中一般病院として、感染症が起こることを想定しておらず、感染症対応病床や、病室の気圧を下げてウイルスが漏れるのを防ぐ陰圧室などを保持していませんでした。

 そこで全員を個室隔離し、消毒などの感染対策を徹底し、続く3週間を超えて感染者が出ていないことから、感染を封じ込めることができたと報告しています。

 陽性が発覚した患者3名のうち、2名は重症化してしまいました。呼吸が難しくなってしまうと致死率が高いとされていて、「この場合は実に致死率は 49.0%である」と記されています。この重症化した2例が大変厳しい状況にあったことを留意した上で、試行錯誤の治療の結果、両者共に回復に向かった経緯を報告し、「この高い致死率を考えると、症例は少ないものの2症例ともに失わずに済んだことは幸いである。」と考察しています。

 同院は感染発覚当初、ネットでの中傷や関係者への差別を受けて、「感染を恐れての判断ということは理解するし、やむを得ないこと。だが、病院の再開にも影響してきており、どう行動し、対策すべきなのか、しっかりと国に指針を示してほしい」と声明を出しました。

 未知のウイルスからの不安で、世間は衝動的に行動してしまいがちです。しかし一番大変な現場の状況を知り、全体的な視野を持った行動をすることが重要になってきます。一刻も早く、国はこれらの事例から学び、現場の負担を軽減することが求められます。

■祝! 映画『新聞記者』日本アカデミー賞受賞! アンコール上映190館に急増! 原案作者の東京新聞記者・望月衣塑子氏出演のIWJファンドレイジング・トークイベントの動画を本日午後5時より再配信します!!

 東京新聞記者・望月衣塑子氏のベストセラー『新聞記者』を原案にした、映画『新聞記者』が第43回日本アカデミー賞で、作品賞、主演男優賞(松坂桃李)、主演女優賞(シム・ウンギョン)の3部門で最優秀賞を3月6日に受賞。これを受けてアンコール上映が急増し、3月13日時点で全国190館での「凱旋上映」が決定したことが報じられています。

※映画『新聞記者』公式サイト
https://shimbunkisha.jp/

 改めて日本アカデミー賞受賞おめでとうございます。

 この映画は「政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリー」「権力とメディアの“たった今”を描く、前代未聞のサスペンス・エンタテイメント!」(公式サイトより)です。

 加計学園問題など安倍政権のスキャンダルや、メディアへの圧力をモデルにしながら、娯楽作品としての面白さと問題に迫るストーリーを両立させた内容で、観客から高い評価を受けました。望月氏自身をはじめ、元文部科学事務次官の前川喜平氏など、関係する人物の登場も話題となりました。

 IWJでは、望月衣塑子氏をはじめ、山岸一生氏(立憲民主党衆議院東京都第9区(練馬)総支部長、元朝日新聞記者)、南彰氏(朝日新聞記者、日本新聞労働組合連合委員長)、立川談四楼氏(落語家)と岩上安身が出演した、IWJファンドレイジングのトーク・イベントを2019年10月に開催しました。

 このイベントを収録した動画の前編を昨日、会員限定で配信しており、本日は午後5時より後編を配信いたします。ぜひご覧ください。

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【IWJ会員限定!映画「新聞記者」日本アカデミー賞3部門受賞記念!IWJファンドレイジング 2019 祝賀再配信 2・IWJ_Youtube Live】17:00~
「トーク・イベント『政府・メディア「共犯」の異常な嫌韓煽動のもとで考える~政治権力とメディア』10.2(後編)~ 山岸一生氏、南彰氏、望月衣塑子氏、立川談四楼氏、岩上安身
視聴URL(会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
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 これまでIWJが報じてきた望月衣塑子氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9C%9B%E6%9C%88%E8%A1%A3%E5%A1%91%E5%AD%90

■東京の水道事業の長期戦略についてのパブコメの締め切りが本日3月15日でした!!

 東京都水道局が、東京水道の「今後20年間の事業運営全般の基本方針」として「持続可能な東京水道の実現に向けて 東京水道長期戦略構想2020(素案)」をとりまとめ、これについてのパブリックコメントを募集していました。この締め切りが本日3月15日です。

 同構想によれば、「コンセッション方式(運営権売却)」や「民営化」は課題が多いため、現在同様に「グループ経営」を推進するとしています。ここでのグループ経営とは、水道事業の基幹業務を水道局と「政策連携団体」(委託先)が担うというものです。したがって、この構想通りに行けば、直ちに民営化が行われることはないことになります。

 しかし、政策連携団体の2社「東京水道サービス株式会社」(技術系業務)と「株式会社PUC」(営業系業務)は「監理団体」と位置づけられており、その先には民間事業者が現業を担っています。

※見える化改革 報告書「水道」(東京都水道局、2019年1月31日)
https://www.toseikaikaku.metro.tokyo.lg.jp/kaigi21/03-2_mierukakasankoushiryou.pdf

 そして政策連携団体2社は今年4月1日に統合され、「東京水道株式会社」が誕生することになっています。

 この点に関して、ダム建設などの反対運動を進める水源開発問題全国連絡会(水源連)は、「水道法改正が企図した施設運営権の譲渡という民営化ではないけれども、監理団体を使っての民営化、公共から民間への一種の民営化が都水道局では進められ、それが今後一層推進されていく」と1年前に警鐘を鳴らしています。

※東京都水道局 見える化改革 報告書 (監理団体を使っての民営化、公共から民間への一種の民営化)(水源連ホームページ、2019年2月24日)
http://suigenren.jp/news/2019/02/24/11374/

 IWJでは、これまで水道などの民営化の問題を積極的に取り上げてきました。

※IWJの水道などの民営化に関するコンテンツ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B4%E9%81%93%E6%B0%91%E5%96%B6%E5%8C%96

 しかし、IWJでは、東京水道の政策連携団体2社の統合はもとより、パブコメの募集も迂闊にして把握していませんでした。今回改めて水道事業の今後に、もっと注意を向けていくべき必要があると痛感しました。

■3月も半ばに差し掛かりましたが、1日から14日までのご寄付・カンパは月間目標額585万円に対して24%の達成率にとどまっています! PCの買い替えも必要となり、期末に向けてIWJの財政状況は厳しさを増しています! どうか皆様の温かいご支援をよろしくお願い致します!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。岩上安身とIWJスタッフ一同、心から感謝申し上げます。

 今期第10期となるIWJは、昨期第9期に引き続き、あらゆる支出を見直し、岩上安身の報酬もそれまでの50%に削減した上で、1年間のご寄付・カンパの目標額を5400万円に設定しています。

 この5400万円を12か月で割ると、1か月あたりは450万円となります。期首の8月1日から2月29日までの7か月間のご寄付・カンパの目標額は、3150万円ですが、この7か月間のご寄付・カンパは2476万7097円にとどまり、約673万2903円の不足となっています。

 このため、3月1日以降の今期第10期の残り5か月間で、2923万2903円が集まらなければ、今期の目標額は達成できません。これを、1か月あたりの平均にすると、584万6581円となります。

 3月からのご寄付・カンパの目標額は、毎月約585万円となります。

 2月1日から29日まで29日間のご寄付・カンパの実績は410万8178円で、月間目標額の74%どまりです。これはピンチであると言わざるをえません。

 3月は半分が過ぎましたが、1日から14日までのご寄付・カンパは138万円で月間目標額の24%の達成率にとどまっています。期首の8月1日から3月14日までの総額で見ても2614万7097円と、この期間の目標額の77%の達成率にとどまっています。

 さらに、先日からお伝えしている様に、現在、IWJの創業時から使い続けてきたパソコンの寿命が尽きかけており、財政状況に加えて機材の状況もピンチとなっています。

 皆様から頂いた大切なご寄付・カンパによって活動しているIWJでは、できる限り経費を節約するために、2010年12月の創業時にまとめて買い入れたパソコン(PC)をずっと大切に使い続けてきました。

 ところがこれらの古いPCに搭載されている基本ソフト(OS)のウィンドウズ7のサポートが、今年1月に終了となりました。サポートが終了すると、ウイルス対策のためのアップデートがされなくなります。セキュリティー上、非常に危険になるので、そのまま古いOSでPCを使い続けるわけにはいかなくなります。

 会員の皆様の個人情報も多数扱うIWJでは、セキュリティー重視の観点から、先日、専門家の手によってこれら古いPCのOSを最新のウィンドウズ10に更新しました。

 ところがウィンドウズ10をインストールした直後から、起動や使用中の安定性などに不具合の起きるPCが続出。6台のPCは専門家から寿命と判断され、早急に買い換えなければいけなくなってしまいました。

 現在、社内で問題なく使えるPCの数が限られてしまい、通常業務にも大きな支障が起きています。

 また、「岩上安身によるインタビュー」を社外で行う場合、パワーポイントを映し出すためのモニターを持ち出しているのですが、視聴者の方から「画面が小さく、文字が読みにくい」というご意見をいただき、先日、画面の大きなモニターを1台、新たに購入いたしました。

 第10期の後半に入り、特に1月、2月に入ってからの、IWJの財政はますます厳しくなっています。そのような中で、今回のPC機材の新規購入は、セキュリティー確保のために、絶対に必要な設備投資なのですが、財政上は大きな負担となっています。

 どうか、皆様からの温かいご支援をよろしくお願い致します!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 なお、IWJでは毎期、決算報告を日刊IWJガイド、および会員向けメールでもご報告させていただいております。また、ホームページ上にも公開しており、過去の分とあわせていつでもご覧いただけます。

 IWJホームページの上端のメニューバーにある「ガイド・お知らせ▼」をクリックしていただき、プルダウンメニューから「IWJ決算報告」をご覧ください。

https://iwj.co.jp/join/about.html#overview

 特定のスポンサーをもたないことで、真の報道の自由を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。3月9日現在の会員数は4879名様です。会員の人数が増えれば、IWJの経営はそれだけ安定します。早く5000名様に再到達したいと願っています。

 IWJの一般会員へご登録いただければ、岩上安身によるインタビューなどのIWJオリジナルコンテンツを1か月間何度でもご覧いただけます。まだIWJ会員へのご登録がお済みでない方はぜひ、この機会に会員登録をお願いいたします!

 現在一般会員の方は、ぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください!

 サポート会員にご登録いただくと、全てのIWJのコンテンツをいつでもお好きな時に何度でもご覧いただけます。また、サポート会員の比率が高まれば、その分だけIWJの経営は安定します!

 また現在、会費未納等でいったん休眠会員となられている方は、ぜひこの機会に再開をご検討ください!会員番号はすべて保存してありますので、会費をご納付いただければ、着金が確認され次第、いつでも再開できます!

 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 IWJの有料会員制度は1ヶ月1000円、支払いをまとめてお得な1年1万円の一般会員と、1ヶ月3000円、まとめてお得な年3万円からのサポート会員の2種類です(全て消費税別)。会費は、クレジットカード、銀行振込(ゆうちょ銀行を含む)でお支払いいただけます。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは、サポート会員にお切替えいただいて、あるいはかつて会員だった方は再開して、ご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■【スタッフ募集・在宅テレワーク、地方在住者には都内で借り上げ社宅も!】IWJでは在宅テレワークのスタッフも募集します! 地方にお住いの方、東京近郊で週のうち何日かは出勤、残りは在宅で、という働き方も可能。コロナ感染リスクが高い東京の「通勤ラッシュ」も避けられます!! ぜひご応募ください!

 IWJではテキスト班、動画班、事務ハドル班などの一部で、コロナウイルスショックに見舞われる前から、在宅テレワークでの働き方を進めています。

 テキスト班は、リサーチや記事執筆、岩上安身のインタビューのパワーポイント作成や、この日刊IWJガイドの執筆などを在宅でお願いしています。

 動画班では、お住いの地域での中継スタッフをお願いします。動画編集が得意な方であれば、在宅でYouTubeのIWJアカウント「Movie Iwj」用の動画編集をお願いいたします。

 事務ハドル班は、岩上安身のインタビューのアポイントやIWJの日々の中継の手配、取材交渉などを、在宅でお願いいたします。

 首都圏近郊にお住まいであれば、週のうち何日かは事務所に出勤、残りは在宅テレワークという働き方も可能です。東京から離れた、通勤はまったく無理な地方の方も、在宅テレワークで働くことが可能です。

 また、IWJには借り上げ社宅という制度もあります。都内のIWJの事務所の近くに会社が借り上げたワンルームマンション等に、住居費の半額を支払って住み、通勤時間ゼロで仕事をすることができます。

 東京は家賃が高く、安い家賃の物件を探そうとすると、都心からかなり離れないと見つけられません。そのために他の都市圏では考えられないほどの超長時間の遠距離通勤が「当たり前」とされているのです。

 しかも、通勤時間帯では、他の地方では考えられないほどのラッシュとなり、「換気の悪い、密閉空間」に閉じ込められるわけで、コロナ感染のリスクがきわめて高い状態にさらされ続けることになります。その点からも、満員電車のラッシュは避けるに越したことはありません。

 地方にお住いの方でも、また、首都圏でも都心までは遠距離で毎日通うのは大変、という方でも、ぜひご応募ください!

 詳しくはぜひ、以下のスタッフ応募フォームよりご応募ください! お待ちしております。

■【スタッフ募集・インターン】IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! 進路として報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職・試験突破の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 進路として、報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! ポストドクターの方も含めて、報道に興味ある学生の方は、上記応募フォームより、ぜひご応募ください!

■【スタッフ募集・動画班・ウェブ班】動画班・ウェブ班の柱となる撮影・編集の経験者を募集します! 時給1400円~にアップしました! 映像編集ソフト(Premiere, Aftereffect)やhtml、cssの知識、WordPressの実務経験ある方を歓迎します!

 現在、IWJではYouTubeに力を入れています。動画班では、撮影だけでなく、動画の編集経験者も募集しています。

※Movie Iwj
https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos

 映像編集ソフト(Premiere,Aftereffect)での実務経験のある方を歓迎します。IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトのスキルがあればなお可です。

 経験・技術のある方は、これまで時給1300円からのスタートでしたが、時給1400円からのスタートにアップしました!

 また、ウェブ班でもYouTube動画のサムネイルデザインなどを行っています。

 ウェブ班で必要なスキルは、html、cssの知識およびWordPressでの実務経験ですが、IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトが扱える方は歓迎します。php、javascriptなどが使える方も歓迎します。

 面談の際に、履歴書と成果品(作品)を持参してください。

 取材内容を把握し、必要なカットを無駄なくつなぐ編集センス、視聴者の目を引く効果的なサムネイルデザイン、発言者のセリフを伝える字幕、場面を盛り上げる効果的な音楽などでIWJのYouTubeアカウントを盛り上げてください!

■【スタッフ募集・テキスト班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任を持って関わって頂ける方:時給1500円~にアップしました!/日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務他:時給1300円~

 テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任を持って携わっていただける方の時給は、これまで1350円からのスタートとしていましたが、新年より1500円からのスタートと、大幅にアップすることにいたしました!

 パワポ作成には書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集しています。

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業は、パワポ作成の担当にかかわらず、すべてのテキスト班スタッフの共通の仕事となります。パワポ作成には関われないが、他のテキスト班の業務は可能という方は、時給1300円からのスタートになります。

■【スタッフ募集・取材カメラマン・記者】動画未経験者:時給1100円~/記事執筆できる方:時給1200円~

 IWJではカメラを持って現場へ行き、中継と取材を行う記者を募集しています。機動力が求められますので、運転免許をお持ちの方、特に運転に慣れている方は大歓迎です。体力のある方であれば、男女は問いません。

 動画未経験の方は時給1100円からのスタートになります。また、取材した動画に添える記事も書ける方は、時給1200円からのスタートとなります。

■【スタッフ募集・事務ハドル班】時給1150円~/特に秘書・マネージャー業種の経験のある方は時給1200円~

 事務班は電話やメールでの外部の方との連絡、岩上安身のスケジュールを把握してのインタビューのアポイント調整や、イベント開催の準備など、IWJの中核となる岩上安身のスケジュール管理という、まさに屋台骨となる重要なお仕事です。

 ハドル班は岩上安身以外の記者・カメラマンの中継のアポ取りや取材の手配をしたり、再配信や録画配信の予定を立てるのが主なお仕事です。こちらのお仕事の希望者も募集しています。IWJのヘビーユーザーで過去のコンテンツをよく知っているという人には有利な職種です。

 時給1150円からのスタートですが、特にスケジューリングの実務経験のある方、企業の秘書・マネージャー業種の経験のある方は、時給1200円以上からのスタートと、さらに優遇します!是非ご応募ください!

■【スタッフ募集・その他条件】IWJなら通勤ラッシュは避けられます! 残業代未払一切なし! 無駄な朝礼、会議なし! 在宅テレワークもあり! 地方出身者のための借り上げ社宅あり! 週休2日、「裁量労働制」「みなし残業」「固定残業」を排し、深夜の残業代割増できちんと支払われます! 契約社員・正社員制度有り、社保あり、退職金制度有り、交通費・経費は別途支給、PCやカメラ、中継機材はIWJが用意します!

 コロナウイルスが蔓延して、日常生活においても感染が心配な日々が続きますが、IWJでは、スタッフが一律に定刻に出社退社するという制度になっていません。創業期からですが、機能的に仕事をするために無意味な通勤ラッシュを避けて時差通勤を徹底しています。また、体調が悪いが欠勤するほどではないという時などは、職務内容にもよりますが、柔軟に在宅テレワークに切り替えることも、かねてより実践しています。

 そしてもう一点、残業代不払いは一切なし! 同時に無駄な会議もありません! ホウレンソウや引継ぎ等は、おおむねメーリングリストやメール、LINEなどですませています。スタッフが総勢顔をそろえて延々と無駄な会議をやることも、意味のない形式だけの朝礼をすることもありません。無駄な時間は使わず、集中して業務に取り組み、チームワークを発揮するというのがIWJのポリシーです。

 すべての班に共通して、スタート時はアルバイトとなりますが、実績次第で契約社員、正社員への昇格が可能です。正社員の定年は65歳で退職金も会社として積み立てています。

 また、通勤交通費や業務中に移動した交通費、および仕事上必要になった経費やカメラ・PCなど必要な備品も会社が別途支給します!

 なおIWJでは、全職種で、残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。

 メディア業界はどこも、「裁量労働制」(注)をとっているところがほとんどですが、この裁量労働制は過労死に至るほどの長時間労働の根源です。NHKや電通でも長時間労働の果てに過労死・過労自殺などの痛ましい事件が起こっていることは、みなさんご承知の通りです。

 IWJでは、記者職・編集職であっても、裁量労働制はとっていません。長時間残業はさせず、6時間ごとの休息もとらせ、週2回の休みも必ずとらせています。IWJでは「サビ残」や「残業代不払い」などは一切ありません!

(注)「裁量労働制」は何時間働いても一定時間の労働と「みなす」制度です。専門職など労働者の裁量で時間管理するとされますが、経営側に都合の良い「定額働かせ放題」になりがちなのが実態です。「みなし残業」も、何時間残業しても一定時間の残業と「みなす」制度です。「固定残業代」というのも同じです。要するに労働者を長時間「働かせホーダイ」にし、その賃金を支払わずにすませるトンデモない制度なのです。

 裁量労働制の問題については、岩上安身による明石順平弁護士へのインタビューをご覧ください。

※「低賃金・長時間労働」その結果としての「過労死」の元凶は「残業代不払い」!! ~「裁量労働制」が労働者を殺す!~岩上安身によるインタビュー
第979回ゲスト『人間使い捨て国家』著者・明石順平弁護士 前編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465264

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、月山琉、近藤ゆり、木原匡康)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/